Interview

荒牧慶彦が、山姥切国広の心境の変化を語る。舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ 上演間近!

荒牧慶彦が、山姥切国広の心境の変化を語る。舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ 上演間近!

舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ がいよいよ始まる。未知のヴェールに覆われた新作に、ファンの期待は膨らむばかり。そこで、中核を担う山姥切国広 役の荒牧慶彦にインタビュー。過去最多となる一会場につき刀剣男士総勢19振りで臨む新作への想いを聞いた。

取材・文 / 横川良明 撮影 / 増田慶


山姥切国広が謎の人物とどう接していくのかは、今回の楽しみのひとつ

前回の舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰 があまりにも衝撃的で、終わってからもしばらく打ちのめされたような感覚が抜けませんでした。改めて振り返っていただきたいのですが、山姥切国広はどんな気持ちであのラストを迎えていたのでしょう?

舞台『刀剣乱舞』の山姥切国広にとって、三日月宗近はすごく大きい存在。三日月宗近のおかげで山姥切国広は成長できたと思うし。だから、三日月宗近の背負ってきたものの大きさに、悲しい想いでいっぱいでしたね。ただその一方で、決意を新たにしたところもあったと思うんですよ。

そんな山姥切国広の前に現れるのが、今作で登場する「謎の人物」です。山姥切国広にとっては穏やかではいられない存在なのかなと。

まためちゃくちゃ心乱されますよね。三日月宗近がいないなか、山姥切国広が謎の人物とどう接していくのかは、今回の楽しみのひとつだと思います。

また心が削られるのかとドキドキしております(笑)。

あ、でも今回は、いままでとは少しちがったお話になるそうです。

そうなんですか?

まだ台本はいただいていないのですが、笑顔で終われるお話になるんじゃないかと予想しています。
(*取材は稽古開始前に行いました)

おお。それはちょっと意外でした。

今回はきっとこれまでにない舞台『刀剣乱舞』を観られることになるんじゃないかと。そのなかで山姥切国広がどうなっていくのかは、僕もワクワクしながら台本を待っているところです(笑)。

よく荒牧さんは山姥切国広のことを“相棒”とおっしゃっていますよね。同じ役を長期間にわたって演じ続けるのは、俳優としてはどんな気持ちなんでしょう?

まず単純に嬉しいです、こうやってまた山姥切国広としてみなさんの前に立てるということが。やっぱり演じ続けているとどんどん愛着が湧いてきますし、役への理解も深まっていく。気づいたら、もうずいぶん長い付き合いになってきました。

山姥切国広と荒牧慶彦の共通点は、お互い中間管理職なところ(笑)

今回は一会場で総勢19振りの刀剣男士が登場します。これだけの大所帯だからこそ見せられる今回の魅力と言ったら何でしょうか?

一番は刀剣男士のワチャワチャ感。本丸ってこんな感じなんだろうなと「審神者(刀剣男士の主のこと)」のみなさんに思っていただけるような、にぎやかなやりとりをたっぷりお見せしたいですね。

刀剣男士たちのそれぞれの関係性が楽しめるのかなと期待しています。

そうですね。ただ、これだけの人数がいると、「近侍」である山姥切国広は大変だろうなとも思いますけど(笑)。

実際の座組みでは、荒牧さんはどんなポジションなんですか?

ひと言で言うと、中間管理職です(笑)。部活でも副部長でしたし、中高の頃から中間管理職的なポジションに就くことが多くて。人と人の間に入って取り持つのは得意だし、向いているんだろうなと。近侍も、主と刀剣男士の橋渡しのようなポジション。それって言い換えると中間管理職みたいなものだし、そういう意味では山姥切国広の気持ちはよくわかりますね。

まーしーが隣りにいてくれたから、「ジョ伝」を乗り越えることができた

へし切長谷部 役の和田雅成さんは荒牧さんにとってどんな存在ですか?

舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り で三日月宗近がいないなか、この座組みを背負わなきゃと気負っていた僕の心をラクにしてくれたのが、まーしー(和田)でした。まーしーが隣りにいてくれたから安心できたし、そこまで気を張らずに乗り越えられた。今回もまーしーがいてくれるだけでありがたいし、頼りにしています。

傍から見ていると、いつも和田さんがいろんな人にツッコミを入れている姿が印象的なのですが、やはり稽古場でもあんなふうにいろいろツッコんでくれるんですか?

そうですね。ただ、まーしーの面白いところが、最初はツッコんでくれるんですけど、そのうち疲れてきたら、一気に全部スルーになるんです(笑)。何もツッコミを入れなくなったまーしーを見て、ああ疲れたんだなってこっそり思っています(笑)。

僕は悩んでいることがあっても寝たら忘れるタイプです

ではここからは作品にちなみつつ、荒牧さんのことを深掘りさせてください。山姥切国広は「写し」というコンプレックスを抱えていましたが、荒牧さんは自分のコンプレックスとどう向き合っていますか?

あまりマイナスのことを深くは考えないようにしています。悪いことを考えてもストレスがたまるだけだし。むしろ悩んでいることがあっても、寝たら忘れるタイプ。次の日起きたら「何であんなことで悩んでたんだろう」ってなります(笑)。

そのメンタル、羨ましいです。それは昔から?

昔からだと思います。モヤモヤを抱えていても寝たらスッキリっていう感じで。

じゃあストレス発散は睡眠が一番?

あとはゲームですね。

よく俳優仲間のみなさんとやっているんですよね。

そうですね。グループLINEがあって、いつもそこで「今日やる?」って声を掛け合っています。

その中で一番ゲームがうまいのはどなたですか?

山田ジェームス武くんですね。彼はゲーマーなんですよ。ほかのみんなもうまいんですけど、ジェーくんは抜けてうまい(笑)。

荒牧さんご自身はゲームをしているときは人格は変わるタイプですか?

いや、このまんまだと思います。あ、でも、めっちゃ悔しがります。「クソッ、やられた!」とか言葉遣いもちょっと荒くなるかも……(笑)。

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