Interview

須賀健太が憧れの古田新太と舞台で共演を果たす。劇団☆新感線39興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎≪亞≫alternative『けむりの軍団』

須賀健太が憧れの古田新太と舞台で共演を果たす。劇団☆新感線39興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎≪亞≫alternative『けむりの軍団』

「いや~、緊張しました」
開口一番、須賀健太はそう言った。インタビューは、劇団☆新感線39興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』の製作発表を終えた直後。脚本の倉持 裕、演出のいのうえひでのり、そして古田新太らメインキャストが結集した“船出”の儀式を終え、須賀はまだ興奮冷めやらぬといった顔で大きく息を吐いた。
無理もない。須賀は自他共に認める劇団☆新感線ファン。2008年の『IZO』を観て、自分も舞台をやりたいと思うようになった。そして『髑髏城の七人』Season月<上弦の月>でついに新感線に本格参戦。夢は現実に代わり、今再び、『けむりの軍団』で劇団☆新感線の板を踏もうとしている。新たなチャンスを前に、その表情は憧れのヒーローに会った少年のように輝いていた。

取材・文 / 横川良明 撮影 / 冨田望


自分のために書き下ろされた役を新感線で演じられるのが嬉しい

2度目の劇団☆新感線です。大好きな劇団から再びオファーをもらえた気持ちから聞かせてください。

すごく嬉しいです。前回の『髑髏城の七人』で演じた兵庫という役は、今までいろんな俳優さんが演じてきたし、あの“花・鳥・風・月”のシリーズの中でもそれぞれ違う俳優さんが演じてきたので、自分もその中のひとりという感覚があって。でも今回演じる雨森源七は、まだ誰も演じていない、僕だけの、僕のためのキャラクター。それを大好きな新感線の新作で演じられるのが嬉しいなって。

須賀健太 エンタメステーションインタビュー画像

台本を読んでみて須賀さんが感じた面白さはどんなところですか?

ただ活劇というわけではなく、戦いの裏にはそれぞれの思惑があって。登場人物それぞれが濃いぶん、いろんな感情が見られるんですよ。 戦いに関しても殺陣だけで勝敗は決まらないというか。結構作戦によって戦況が変わるみたいなところもあって。単純な勝った・負けたじゃないところに面白味がある。今の劇団☆新感線の面白さってこういうことなのかなと感じましたし、“らしくなさをらしくしている”ところが今回の見どころなんじゃないかと。

“らしくなさをらしくしている”というのは?

いのうえさんが記者会見で「今までの新感線は少年ジャンプ的なものが多かったけど、今回は新しい路線を目指す」というようなことをおっしゃっていましたけど、その言葉どおりで。でも、台本を読んでいるだけで「ああ、新感線だな」っていう印象もすごく感じるんですよ。それってちゃんと劇団☆新感線というスタイルが浸透していないと成り立たない。これだけ長くやってきているからできることなのかなと思いました。

須賀健太 エンタメステーションインタビュー画像

今回演じる雨森源七という役は、倉持さんが須賀さんをイメージして書き下ろした役なんですよね。読んでみて、どう思いましたか?

嬉しいですね、あて書きしてもらえるのは。僕が好きな感じのキャラで、まっすぐゆえのバカみたいなところもあって、ちょっと頭が悪い(笑)……僕、頭悪く見えるんですかね?

ん!? ここで「見えますね」とは言えないですよ(笑)。

たしかに!(笑)今まで舞台でやらせていただいた役も、まっすぐなキャラクターが多かったので、そこは共通項なのかなという気がします。

須賀健太 エンタメステーションインタビュー画像

製作発表で古田さんが「アクションは若い人に任せる」というようなことをおっしゃっていましたけど。

あ、でも僕に関してはそうでもないかもしれないです。刀はよく抜いているんですけど、弱いんで(笑)。全然戦いに絡まないというか。 ただ、古田さんから言われたんですよ、「見どころは須賀健太だ」って。

おお!

たぶん発破をかけてくださったと思うんですけど。普通にこなそうと思えばこなせるキャラクターなので、そこをどう面白くするかは僕次第なのかなと。僕が動き回れば回るほどお話が面白くなってくる。リアクション担当です(笑)。

いずれは“準劇団員”に。まずはしっかりここで居場所をつくりたい

須賀さんは以前、ブログで古田さんのことを「俺のスター」とおっしゃっていましたよね。あらためて同じ役者として古田さんに憧れる理由を教えてください。

色気ですよね。舞台上に立っている古田さんってめちゃくちゃカッコいいんですよ。場の支配力がすごすぎる。古田さんが舞台に出てきた瞬間、お客さんも「待ってました!」って一瞬で古田さん一色になる。それを肌で感じて本当に「すげえわ」って思ったし、自分も古田さんみたいになりたいと思いました。

須賀健太 エンタメステーションインタビュー画像

今回、古田さんから教わりたいことは?

いっぱいありますよ。特に今回、僕はリアクション担当なので、ひとつひとつの間が肝心。そこは古田さんから学んでいきたいですし。しかも、今回は(池田)成志さんまでいらっしゃるので。もう「俺がキャスティングしたのかな?」って思うぐらい(笑)、ご一緒したい方たちばかり。ひとつでも多く盗めたらっていう感じです。

須賀健太 エンタメステーションインタビュー画像

劇団員のみなさんで言うと、高田聖子さんと粟根まことさんもいます。

聖子さんには「上弦の月」でものすごくお世話になって。あの兵庫は僕ひとりではああいうキャラクター造形にならなかったっていうぐらいお力をお借りしたんですよ。今回は聖子さんとの絡みは少ないですけど、そのぶん、ひとりでも頑張れますよというところを見せたいし、聖子さんにも見ててくださいって気持ちはありますね。

粟根さんとも「上弦の月」で共演されましたよね。

粟根さんとは楽屋がずっと一緒で、ものすごく餌付けしてもらいました(笑)。僕、プリンが大好きなんですけど、差し入れのプリンがめちゃくちゃ美味しくて、「ウマいウマい」って食べてたら、次の日、わざわざ粟根さんが同じプリンを買ってきてくださったんですよ。今回も粟根さんと楽屋が一緒だったらいいなって思います、プリンもらえるので(笑)。

須賀健太 エンタメステーションインタビュー画像

今回で新感線は2回目。いずれは“準劇団員”の道も見えてきそうですね。

なりたいです! いのうえさんの作品を最初にやらせていただいたのは『鉈切り丸』(13)という作品だったんですけど、そのときから漠然と準劇団員になりたいって思っていて。それが、ある意味ちょっとずつ叶ってきているのかなって。

なんでも基本は4回客演で出ると“準劇団員”だそうです。

頑張りたいですね。まあ、そういうことを抜きにしても一作一作を大事にしたいという気持ちがあるので、まずはしっかり今回の作品で自分の居場所をつくりたいです。

須賀健太 エンタメステーションインタビュー画像

この記事を読んだ人は漏れなくチャンネル登録をお願いします(笑)

では、ここからは須賀さんの近況を聞かせてください。最近はYouTubeで「すがチャンネル」も頑張っていらっしゃいますね。

これはね、広めていきたいんですよ。もともと街ぶらが好きなので、それをやらせてもらえるのは嬉しいですし。

「すがチャンネル」

仕事終わりに、がっつり1時間のバラエティを観るのはしんどいけど、何か観てクスッとしたいときにピッタリな番組だなと思いました。

ぬるっとしたチャンネルなので、ぜひみなさんにもぬるっと観ていただきたいです(笑)。 個人的には、あのチャンネルがチャレンジの場になればいいなと思っていて。僕はバイト経験がないので、企画としてやりたいと言っているのが、一日バイト企画とか。あの場を使って役者以外の経験を深めていきたいですし、みなさんにも素の部分を見せられたらいいなと。ただ予算がめちゃくちゃ少ないんですよね……。

しかも、やればやるほど借金が膨らんでいってますよね(笑)。

嫌なシステムです(泣)。動画に付いた「いいね」の数が予算になるので、ぜひみなさんに補っていただきたいのと、YouTubeってチャンネル登録が10万人になると銀の盾をもらえるので、そこを目指して頑張りたいと思います。なので、この記事を読んだ人は漏れなくチャンネル登録してもらえると(笑)。

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