Interview

グラビアやCM出演でも際立つ存在感。活躍広げる美人声優の胸中…逢田梨香子、Aqoursと両立のソロ歌手デビューへの思いを明かす

グラビアやCM出演でも際立つ存在感。活躍広げる美人声優の胸中…逢田梨香子、Aqoursと両立のソロ歌手デビューへの思いを明かす

TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の桜内梨子役、そしてスクールアイドルユニットAqoursでも大活躍中の逢田梨香子(あいだりかこ)が、6月19日リリースの1st EP『Principal』でソロアーティストデビューを果たす。伸びやかで美しい歌声と、彼女自身が醸し出すアーティスティックな雰囲気をそのまま凝縮した本作には、Aqoursでは見ることのできない逢田梨香子の新しい表情が詰め込まれた。

Aqoursとしては、これまで第69回NHK紅白歌合戦を含むテレビ出演を筆頭に、東京ドームや海外でのワンマンライブを含めたワールドワイドな大舞台も経験してきた彼女。歌手に憧れていたという子ども時代からの音楽的ルーツは? ソロアーティストとして踏み出す一歩に、どんな気持ちを抱き、デビューEPにどんな想いを込めたのか? そんな今の率直な言葉を語ってもらった。

取材・文 / 阿部美香 撮影 / 松浦文生


今はすべてを楽しみながらやらせていただいています

逢田さんのAqoursとしての活躍は、アニメファンならずとも多くの方が知るところです。今回、1st EPがリリースされると聞いたとき、「まだソロデビューしてなかったの?」という気さえしてしまいました。

逢田梨香子 えっ、いえいえそんな! デビューのお話をいただいたのは、ちょうど1年ほど前なんですが、Aqoursとしての活動もまだまだ続きますし……自分としては、アーティストとして歌を歌わせていただけるなんて思ってもみなかったので「こんなに早く!?」とびっくりしました。

こうしてインタビューで声優アーティストの方々にデビュー当時の心境を伺うと、「それまで役者としてキャラクターソングは歌ってきたけれど、自分名義で歌うときに、何をどう表現していけばいいのかをとても悩んだ」というエピソードをよく聞きます。逢田さんはいかがでしたか?

逢田 本当におっしゃるとおりで……。私自身として歌った経験はないので、どうアプローチしたらいいか、最初はすごく悩みました。でも、どういうふうに自分の新たな一面が見えるのかな?ということにも、とても興味が湧いてきて、楽しみに思うようになったんです。何もかもが新しいことづくしなので、緊張感はありますけど、今はすべてを楽しみながらやらせていただいている最中ですね。

せっかくの機会なので、あらためて逢田さんと音楽との関わり、音楽的ルーツを伺いたいです。もともと、どういう音楽を聴いてきましたか?

逢田 小さい頃に母親が聴いていた音楽が、私の中には根強く残っていますね。松田聖子さん、山口百恵さん、中森明菜さんや、大黒摩季さん、B’zさんとか。でも最初に自分で音楽を意識したのは、小学生のときに聴いた浜崎あゆみさんですね。ビジュアルも素敵で、曲も歌詞も独自の世界観があって、すごく影響を受けました。

たしか逢田さんは小学生時代、海外で暮らしていた時期があったんですよね?

逢田 はい。小学2年から5年くらいまでは、ロサンゼルスに住んでいました。浜崎あゆみさんを初めて知ったのも、ロスに住んでいた時なんです。

そうなんですか! 

逢田 ロサンゼルスには日本のCDを扱うショップとか、日本の物を売っているところがあって。

そうでした、ダウンタウンにもリトルトーキョーがあったりしますよね。ちなみに、自分のお金で初めて買ったCDは何でしたか?

逢田 中1くらいの時に買った、柴咲コウさんの「Glitter」というシングル(2005年リリース)ですね。柴咲コウさんは昔から大好きで、当時はシングル1枚1000円程度だったかな? お小遣いを貯めて買いに行ったのをよく覚えてます。アルバムだと、浜崎あゆみさんでした。毎年元旦に発売されていたので、お正月になるのが楽しみでしたね。カラオケで歌ったりもしてました。

Aqoursとしての活動が自分から引き出してくれるもの

歌を歌うのも好きでした?

逢田 はい。小さい頃から芸能界に対しての憧れはすごくありましたね。テレビっ子だったので、SMAPさんとかが、歌ってお芝居をしてバラエティーにも出て……という姿を観ていて、何でもできてすごいなぁと思ってました。だから、アーティストさんへの憧れも大きくて、子どもの頃はいつか歌手になりたい、歌を歌いたいと言っていたんです。そういう、なんとなくの憧れからお芝居のほうに興味を持つようになり、いつしか歌手になりたいという夢は心の奥にしまわれていきました。なので、巡り巡って今、アーティスト活動をさせてもらう機会をいただけて、とても幸せです。

その他に、好きなアーティストを聞かれて名前が挙がるのは?

逢田 アニソンもすごく好きなので、やなぎなぎさんや黒崎真音さん、LiSAさん……あっ、女性アーティストが多いですね(笑)。バンドだとSPYAIRさんもずっと好きです。アニメの主題歌で知り、学生時代にはライブにも行ってました。

ご自分が音楽活動をするようになってからは、聴く音楽の傾向が変わったりしましたか?

逢田 あまり流行りの音楽には詳しくないので、自分の好きなフィールドだけで満足していたんですけど……ソロデビューすると決まってからは、今まで聴いたことのないジャンルにも触れるようになりました。ちょっとずつ好きな音楽は増えていますね。最近は、役者さんでアーティスト活動をされている方はどういうアプローチで歌うのかな? といった目線で聴いたりもしています。

楽曲そのものでは、どういう曲に惹かれることが多いですか?

逢田 パッと明るい曲より、哀愁のある曲のほうが好きかもしれないです。柴咲コウさんの曲だと、『白夜行』というTVドラマ(2006年放送)の主題歌だった「影」のような。歌詞にドラマのある曲も好きです。

それは、逢田さんが役者として、常に言葉に敏感だからかもしれないですね。短いセリフからさまざまな感情や背景を想像して読み取り、瞬時にキャラクターを表現するお仕事をされているから。

逢田 あ、そうなんですかね? 自分ではそこまで意識していませんでしたけど、歌詞を読み解くのも音楽を聴く楽しみのひとつだとは思います。歌詞をどう受け取るかは、自分の中では大事です。

でも面白いですね、哀愁のある曲が好きという逢田さんですが、例えばAqoursの楽曲は、明るくて前向きなものが多いじゃないですか。

逢田 そうなんです。だから、お仕事を通じて音楽の引き出しも増えました。私、性格的にそんなに明るいほうではないんですけど(笑)、そんな自分でもこういうパフォーマンスができるんだ! という発見もありましたね。

グループでの音楽活動が、表現の幅を広げてくれた?

逢田 はい。得たものは、歌だけじゃなく、本当にたくさんあります。ステージに立つ度胸もそうです。Aqoursとしてのライブも、最初はたくさんの人に観られているのが怖くて怖くて。でも、大きなステージをたくさん経験させていただいて、今は気持ちにゆとりが出てきたというか。まだ緊張はしますけど、その中でパフォーマンスや表情に気を配る余裕が出てきたように思えて。自分が人前で歌うこと、パフォーマンスすることへの自信が、今に繋がっていると思います。

Aqoursから派生して、「週刊ヤングジャンプ」の巻頭グラビアを飾ったり、ご自身の写真集のヒットやTVCM出演もあったりと、声優の枠を超えて逢田さんを知った方も多かったのではないでしょうか。

逢田 そうですね。「ヤングジャンプ」に出させていただいてからは、Twitterのフォロワーさんもすごく増えましたし、写真集を買ってくださった方からは、温かい言葉もたくさんいただきました。

そういった幅広い活動を経てのソロデビューは、いいタイミングだったかもしれないですね。

逢田 そう思います。作品だけを通じての活動は、いつまでもずっと仲間と一緒にいられるわけではない。いつかはひとり立ちしなければならない、一人で頑張っていかなきゃいけないというのは、ソロデビューする前からずっと考えていましたし。ソロデビューが決まってからも、あまり連絡を取っていなかった友達からLINEが来たり、周りの人が喜んでくれたのも嬉しい経験でした。

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