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敵をつぶす! 吹き飛ばす!『RAGE 2』無秩序な世界で無法者相手に暴れまわる!

敵をつぶす! 吹き飛ばす!『RAGE 2』無秩序な世界で無法者相手に暴れまわる!

小惑星の衝突により荒廃してしまった世界“ウェイストランド”を舞台にした、オープンワールドゲーム『RAGE 2』が登場。終末世界でコールドスリープから目覚めた男の戦いが描かれた前作『RAGE』の30年後が描かれる本作だが、相変わらず世界は無秩序なままだった。本稿では秩序なき世界のありさまを紹介しつつ、しっかりと用意された魅力についてお届けする。まずは、オフィシャルトレーラーを観て、世界設定を頭に入れていただこう。

文 / 長田雄太


破壊される故郷……スタートから容赦がない!

主人公のウォーカー(男性・女性の選択が可能)が住む集落ヴァインランドが、武力でウェイストランドの支配を目論む勢力“オーソリティー”によって襲撃されるところから、物語は始まる。ウォーカーは戦闘のプロで、世界の秩序のためオーソリティーと対立する“レンジャー”として敵に対抗するが戦闘不能に。さらに、オーソリティーの指導者・クロス将軍の手により、育ての親でもあるレンジャー部隊長が死亡。ヴァインランドもガレキの山となり、序盤から散々な目に遭ってしまう。

▲のっけから激しい銃撃戦に参加させられる主人公。味方のレンジャーがかっこよく登場したもののオーソリティーの巨大な化け物に捕まり、あっという間に頭を食いちぎられ……。息をもつかせぬカオスっぷりだ

何とか生き延びることができたウォーカーは、部隊長が残した映像からオーソリティーに対抗するための“プロジェクト・ダガー”を遂行するため、かつて共に戦った協力者を求めて無秩序な世界へと飛び出すことになる。この協力者というのは、前作『RAGE』の主人公に協力してくれた者たちのこと。前作キャラクターの30年後の姿や、30年で彼らや世界にどんな変化があったかを知ることができるので、シリーズファンにとっては前作を懐かしみながら楽しむことができる内容になっている。

▲前作『RAGE』でもオーソリティーとの戦いが描かれているのだが、クロス将軍は最後まで姿を見せなかった。しかし、今回は冒頭から登場。圧倒的武力でレンジャーたちを駆逐してくる

一方、ストーリーは前作との繋がりはあるものの、シリーズを通してプレイしなければわからないような内容ではないので本作からでもプレイ可能。主人公は若く、30年まえに起こったオーソリティーとそれに対抗するレジスタンスの戦いや、世界にどんな変化があったかなどはほとんど知らないようなので、主人公と同じ目線で楽しむことができるはずだ。

ユニークな武器、アビリティで暴れまわる

“プロジェクト・ダガー”遂行のためウェイストランドを駆け回ることになるウォーカーなのだが、先述したように荒廃した世界は無秩序そのもの。故郷を壊滅させたオーソリティーはもちろん、無法者の集団グーン・スカッド、統率の取れた軍隊イモータル・シュラウド、異形の化け物アバドン・ミュータントなど複数の勢力が跋扈している。しかも、こいつらは時と場所を選ばず常に争っているので、ウェイストランドでは彼らが殺し合っている状況と頻繁に遭遇することになる。
主人公も意図せずしてそんな争いに巻き込まれるのだが、逆にこれを利用できる場合もある。倒したい相手とほかの勢力の戦いが勃発した際は物陰から両者を観察し、勝敗が決したところでハイエナのごとく登場して漁夫の利を得ることができる。ボロボロの生き残りに引導を渡す快感は、なかなかクセになる。筆者は敵と遭遇して戦闘になるたび、ほかの勢力も割って入ってこないかとついつい期待してしまう。

▲パンキッシュな見た目が特徴的なグーン・スカッドは、道路を封鎖していたり、建物を占拠していたりと非常に厄介なヤツら。見た目こそふざけているが、グレネードをばら撒いてくるなど意外に手強い

心休まらない世界を移動するのだから、主人公にもそれなりの備えが必要。ウェイストランドには多種多様の武器やアビリティが用意されているので、無法者たちとの戦いで大いに役立ってくれる。

▲武器やアビリティは、かつて小惑星の衝突から逃れた人々が眠っていた各地のアークと呼ばれる施設で入手・習得が可能。アーク付近は野盗どもが根城にしているので、まず一掃してしまおう

例えば、メインウェポンのひとつである“スマートロケットランチャー”は、手に入る武器のなかでも非常に威力が高くて強力。着弾すれば爆発し付近の敵を一掃でき、サイト越しに敵をマーキングすると弾がホーミングミサイルに変化。2人以上の敵をマーキングし、敵を追尾する複数のミサイルを飛ばせるのだ。敵が密集しているときはロケットランチャー、散開しているときはホーミングミサイルで攻撃するなど、武器ひとつでも状況に応じてさまざまな戦いかたが選べる。

▲投擲武器のひとつである“ウィングスティック”は、ブーメランの要領で敵を切り裂く。障害物などに当たらなければそのまま自分の手元に戻ってくるので、うまく扱えれば何度でも使用できる

アビリティも前方の敵を吹き飛ばす“シャター”、近くの敵や物を一点に集めて吹き飛ばす“ボルテックス”などユニークなものばかり。攻撃用のアビリティ以外にも、空中でジャンプが可能になる“グラヴジャンプ”を駆使して高所に移動し、頭上から銃弾の雨を降らせたりと習得することでより多彩なプレイスタイルを楽しめる。武器とアビリティを駆使して縦横無尽に戦い、敵を吹き飛ばしていく爽快感と中毒性は相当なもので、筆者は一時期オーソリティーのことなど忘れて、アーク探しに夢中になっていたほどだ。ストーリーはもちろん、筆者のように武器・アビリティの解放に夢中になったり、野党の拠点に乗り込んでとことん戦ったり、自由に行き先を決められるのも大きな魅力と言っていいだろう。
筆者的にはオーソドックスで凡庸性の高い“レンジャーアサルトライフル”がおすすめの武器。また、着弾した銃弾を発火させ相手を燃やすことができる“ファイアストーム・リボルバー”もいい。扱いに慣れるのに多少の時間が必要だが、炎上中の敵はその場でもがきだして無防備になるため、弾を無駄にしたくない身としては非常にありがたい。

▲気に入ってからは、「汚物は消毒だ!」とばかりにリボルバーで敵を炎上させまくっている。これではどちらが悪役かわかったものではないが、まわりを気にせず暴れまわれるのも無法の地ならではの面白さだ

ビークルがあれば鬼に金棒!

ウェイストランドを生き抜くうえでもうひとつ重要になってくるのが、“マシン(乗り物)”の存在。マシンは広大な世界を移動するうえで必須になってくるのだが、車道沿いに移動していると車両同士の戦闘も頻発するため、移動中も飽きさせない。

▲主人公がヴァインランドを出る際に入手できる“フェニックス”はガトリングを装備。さらにダメージを受けてもいつでも回復可能だ。ただし、回復中は無防備になるため敵の襲撃には注意が必要

武器やアビリティと同様に多種多様なマシンが用意されており、各地に置いてあるマシンを回収し“交易所”まで持っていくことでそのマシンが解放され、いつでも呼び出せるようになる。ビークルやボートなどもあり、巨大な車体が特徴的なモンスタートラック、グーン・スカッドが使用するバイク、ミニガンで武装したイモータル・シュラウドの戦車など、車両によってその特徴は大きく異なる。お気に入りのマシンを探し出し、自由に移動しながら歯向かってくる敵車両に体当たりや銃弾をお見舞いして、運転手ごとスクラップにしてやるのもウェイストランドの楽しみかたのひとつだ。

▲空を飛ぶことができるイカロスは武装がないので戦闘には不向きだが、障害物などを気にせず目的地までストレートに向かえるので非常に役に立つ

ビークルに乗って生身の敵に当たると跡形も残さずひき潰すことができる。ミサイルや迫撃砲を撃てる車両になると、離れたところから拠点にいる野盗などをまとめて灰にできるので、囲まれたりしない限り生身の敵に対しては圧倒的に有利だ。筆者は運転中に生身の敵と遭遇したら、問答無用で突撃。ウェイストランドにはろくでなししかいないので、敵味方を認識するまでもなく突っ込めるのが素晴らしい。

▲グーン・スカッドの重戦車“ブーマ”は砲撃に特化。無制限に撃てるため、残りの弾数を気にせずに遠距離から一方的に敵を葬ることができる

今回は『RAGE 2』の概要と戦闘の魅力に特化して紹介したが、面白さの本質はやはり世紀末感あふれる世界設定にある。荒廃し法律など通用しない地は、協力者がいる交易所など一部の拠点から一歩でも外に出ると、出くわすのはこちらに殺意を向けてくる敵ばかり。誰であろうと容赦なしに襲ってくるし、敵同士でも殺し合っているので、プレイヤー自身も何の躊躇もなく銃弾を撃ち込める。荒廃した世界を憂いながら必死に生き残るというよりも、奇声をあげてツッコんでくるグーン・スカッドのように、むしろ積極的に暴れて楽しむゲームになっているのだ。むろん、重要な課題はオーソリティーの野望を阻止することなのだが、自由に行き先を選択し広大な終末世界を謳歌できる魅力も楽しみ尽くしたい。
ヴァインランドを出たウォーカーは3人の協力者に会いに行く。しかし、当然のごとく物事はそう上手く運ばない。ミュータントの駆除を頼まれたり、巨大な化け物と戦ったり、注目を浴びるためTV出演したりと大忙しだ。次回は、そんな物語の続きにも触れつつ、武器やアビリティの強化、ミュータントを狩りまくってクレジットを稼ぐ“ミュータント・Bash TV”などの楽しみについて紹介したいと思う。

フォトギャラリー

■タイトル:RAGE 2
■メーカー:ベセスダ・ソフトワークス
■対応ハード:PlayStation®4、Xbox One、PC
■ジャンル:オープンワールドFPS
■対象年齢:18歳以上
■発売日:発売中(2019年6月6日)
■価格:パッケージ版・ダウンロード版 7,980円+税


『RAGE 2』オフィシャルサイト

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