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俺様イケメン、攻めみが過ぎて最強の受けになる!?【BLコミックレビュー】『いじめっ子を抱きました』レンジ

俺様イケメン、攻めみが過ぎて最強の受けになる!?【BLコミックレビュー】『いじめっ子を抱きました』レンジ

俺様イケメンなら攻め? いえいえそうとは限りません

スーパー攻め様キャラっているじゃないですか。イケメンで、ハイスペックで、俺様キャラで、いつでも余裕しゃくしゃくで、闇オークションにかけられた受けちゃんを20億円で落札しそうな人っているじゃないですか?

でも、あまりにも攻め要素にあふれた男って、攻めみが過ぎると逆にめちゃめちゃにしたくなるっていうか、一周回って受けに見えてくるってこと、ありませんか? 

『いじめっ子を抱きました』は、そんな「俺様イケメンキャラが受けだったら」という物語です。

俺様すけべな東雲くん(受)に翻弄される田島くん(攻)

主人公の田島は、何の取り柄もないオタク。学生時代はぽっちゃり体型のいじめられっ子で、それでも就職だけはと頑張って大企業に入社したのに、同期には自分をいじめていた当の本人「東雲」がいました。

田島はある日、東雲に指示されて、行きたくもない飲み会のセッティングをさせられます。参加しても居場所なんかなく(つらい……)、最終的に、酔いつぶれた東雲を「じゃ、あとよろしく!」と押し付けられてしまうのです。

『いじめっ子を抱きました』レンジ/コミックマズル

©『いじめっ子を抱きました』レンジ/コミックマズル

『いじめっ子を抱きました』レンジ/コミックマズル

©『いじめっ子を抱きました』レンジ/コミックマズル

『いじめっ子を抱きました』レンジ/コミックマズル

©『いじめっ子を抱きました』レンジ/コミックマズル

そこで「なんだよ、結局僕はそういう扱いかよ」と拗ねないのが田島のいいところ。ちゃんと東雲を送り届けようとする田島は、彼の指示に従っているうちに気がつけばホテルに! 東雲に「ちょうどいーやセックスしよ?」と言われ、流されるがままにカラダの関係が始まってしまうのです

ちなみにカラダの関係開始まで5ページ! いや~~!こういうスピーディーなエッチはいいですね!

「どうしてこうなった???」ひたすら受け身の攻めが良い

昼のオフィスでは相変わらず俺様なのに、夜は真っ赤な顔で田島にカラダをひらく東雲。「あの東雲が、こんな顔して、こんな格好で」と思ってしまえば、田島はもう、そっけない誘いにも逆らえません。

けれど昼の東雲は、表面上は隙のない俺様キャラのまま。なぜなら東雲は同期の中でも出世頭。徹底して「大人の競争社会」にいるため、弱みを見せることができません。

一方で田島は、最初からその競争に加われないからこそ昼間の東雲まで意識して挙動不審になってしまいます。東雲は、田島のそういう甘ったれたところにイライラ、かつムラムラしている様子。

昼の振る舞いに立場の違いが出るのも、リーマンBLの良さですね……。

なかなか進展しない二人の関係、やることやってるくせに気持ちのすれ違いは続く……そんな中、東雲に恋する男の登場と、東雲の仕事での失敗で、物語は急展開を迎えます。

お楽しみは巻末に……

本作の推しはエッチの甘さと、巻末のスピンオフ「東雲斗真の物語」です。本編中でさらっと語られる、「東雲が普段から自分で……」という過去について。

クールな顔の下に隠れた東雲の真の姿……それを知ってから再読してみると、物語序盤の俺様っぷりがまた味わい深くなりますよ。東雲の○○顔がそれはそれは美味しいので、ぜひ読んでみてください!

俺様キャラの東雲(受け)とひたすら受け身の良い奴は田島(攻め)、なんだかんだ言って相性良さそうです。お幸せにね、と言いたくなる読後感でした。

文 / Amati

書籍情報

『いじめっ子を抱きました』レンジ/コミックマズル

『いじめっ子を抱きました』

レンジ(著)
コミックマズル

「ちょうどいーやセックスしよ?」地味で根暗な会社員・田島の憂鬱の種は、中学時代のいじめっ子・東雲と会社の同僚になってしまったこと。ある日、同期の飲み会で酔いつぶれて動けなくなった東雲を送り届けるはめに。ところが何故か東雲から、ラブホテルに誘われてしまいあっという間にファーストキスを奪われて、××まで……! 大嫌いな東雲がこんなに、エロく思えるなんて――!?

関連サイト

大人のBLマガジン「コミックマズル」
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