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鈴木拡樹&清原 翔 W主演ドラマ『虫籠の錠前』。ふたりの見どころが詰まった本作の魅力を改めて振り返る

鈴木拡樹&清原 翔 W主演ドラマ『虫籠の錠前』。ふたりの見どころが詰まった本作の魅力を改めて振り返る

鈴木拡樹&清原 翔がW主演を務めたWOWOWオリジナルドラマ『虫籠の錠前』のBlu-ray&DVDが6月21日(金)に発売された。

ドラマ『虫籠の錠前』

『髑髏城の七人』Season月〈下弦の月〉で天魔王 役を務めるなど、舞台俳優としての活躍のみならず、舞台シリーズから引き続いて『映画 刀剣乱舞』でも主演を務め、WOWOW『2.5次元男子推しTV』でのMCをはじめ、声優にもチャレンジするなど、活動の幅を広げている鈴木拡樹。

『MEN’S NON-NO』の専属モデルにして、連続テレビ小説『なつぞら』のヒロインの兄・柴田照男 役や映画『うちの執事が言うことには』の衣更月蒼馬 役などで話題を呼び、人気急上昇中の清原 翔。

今、大きな注目を集めるふたりがW主演として、これまでのテリトリーを超え、完全オリジナルストーリー作品に臨んだ全8回のドラマだ。

ドラマ『虫籠の錠前』

清原 翔が演じる『ナナミ』は、裏社会の人間などを相手に仕事の仲介や情報の売買を行っている調子の良い男。ある日、裏取引の現場でピンチに陥った際に偶然居合わせたのが、鈴木拡樹が演じる、腕は立つがどこかトボけた男『カゴロク』だ。

ふたりはひょんなことからコンビを組むのだが、かつて秘密裏に人間の秘めたる能力を開発してきたという『むしかごの庭』というカルト教団の謎に巻き込まれていく……。

「バッカーノ!」「デュラララ!!」を手がけている成田良悟による脚本は、あっと驚く展開の連続。シリアスでハードボイルドな設定の中に脱力系ギャグも織り混ざり、魅力的なキャラクターたちが繰り広げるアクションシーンも大きな見どころ。

ドラマ『虫籠の錠前』

『むしかごの庭』による人体実験で生み出された能力者たちとバトルを繰り広げるのは、卓越した身体能力を持つカゴロクの役目。
舞台で相当数の殺陣をこなしてきた鈴木拡樹が、刀こそ持たないものの、軽々とした身のこなしで体格差のある敵をなぎ倒していく。

一方の清原 翔は、朝ドラで見せていた朴訥とした兄の顔とは一変。一見お調子者に見えるが、瞳の奥に影を宿した男の色気を見せる。
教団の財産と謎をめぐる抗争の中で、徐々に明らかにされていくナナミの真相。隠し持っていた彼の本心がポロリとこぼれたときの表情には、射抜かれる人が多発するに違いない。

ドラマ『虫籠の錠前』

そしてバディモノドラマの面白さといえば、やはりバディとなるふたりの関係性だろう。

絶体絶命のピンチに、ナナミはカゴロクを“雇う”というカタチでコンビを組むことになるのだが、なかなか一筋縄ではいかない。口の立つナナミが時に閉口するほど、カゴロクはその単純さで周囲を困らせる。だが同時に、とてもまっすぐな理屈を持つ。それは時にナナミを絶句させ、やがてほだされていくほどにピュアな信念だ。

そんなナナミに対して、カゴロクが捧げる信頼が眩しい。ちょっと動物的なカゴロクが“刷り込み”的にナナミを慕うのかと思いきや、キッチリと報酬を請求するあたりはコミカルで、話が進むにつれて、どちらがどちらの面倒を見ているのか、だんだんわからなくなってくる。

“守る”と“守られる”の関係がくるくると回転し、バディモノならではの力の拮抗やアンバランス感を見飽きさせないものにしているところもこの作品の魅力的なところだ。

ドラマ『虫籠の錠前』

大事なところで思いきりトボけるカゴロク、どうしても人の良さが出てしまうナナミのキャラクターによる効果か、緊迫に張り詰めた場面でも“ほのぼの感”が行間から漂っているようで、サスペンス展開にも気構えることなく、ストーリーを追っていくことができる。

ドラマ『虫籠の錠前』

Blu-ray&DVDの特典映像には、そんなふたりの素顔が満載。劇中で見せたコンビネーションに大きく頷けるはず。

初主演ということで緊張した面持ちの清原 翔が、“後輩感”と“弟キャラ”を全開にしている様子が随所に現れており、微笑ましい。そんな清原が、スチール撮影時にはモデルとしての力をバリバリと発揮して、皆にからかわれる一幕も。
年下となる清原への配慮もあってか、穏やかな印象の鈴木拡樹が“先輩感”と“お兄ちゃんオーラ”を感じさせる物腰になっている様も必見だ。

ちなみに走り抜ける場面が多いカゴロクだが、趣味をランニングとしている鈴木は、涼しい顔で何度も全力疾走。爽やかな天気のロケーションとも相まって、風を切って走る様が心地良い。
走る体勢のキレイさと、白い衣裳を汚さないようにしながらナポリタンを口いっぱいに頬張るメイキングシーンも、見どころとしてオススメしておきたい。

ドラマ『虫籠の錠前』

そしてふたりを取り巻く、濃いキャストの面々からも目が離せない。

中でも『仮面ライダーエグゼイド』で人気となった松本享恭が演じる冷酷な男・サオトメ、『映画 刀剣乱舞』にも出演し、鈴木と共演している定本楓馬が扮する愛らしい花屋・シラクには注目だ。
また、若手俳優ファンにとっては、近年では「おそ松さん on STAGE」シリーズなどに出演している井澤勇貴が、第3話ゲストのハニー役で登場することも嬉しい。

松本享恭は『仮面ライダーエグゼイド』では3号ライダーの花家大我 / 仮面ライダースナイプ(声)役、『ウルトラマンX』に出演していた際は貴島ハヤト 役といった、ヒーローサイドのキャラクターを演じてきた。その松本が見せる冷たく狂気的な顔は、ファンにとっても新しい魅力の発見となるだろう。

定本楓馬が役者として高い能力を見せる場面は、ぜひ特典映像でご確認を。アクションシーンの裏側も丁寧に取り上げており、メイキング好きにはたまらない仕様となっている。特典映像には、ほかに番宣スポット集やメインキャストコメントも収録。

ドラマ『虫籠の錠前』

本ドラマは『虫籠の錠前』プロジェクトとして、様々なメディアミックス展開が予定されている中の第1弾。Blu-ray&DVDをゲットして、まずはその世界観に触れておきたい。

Blu-ray&DVD BOXには本編全8話、特典映像を収録しているほか、三方背ソフトケース、ブックレット付き。7月13日(土)都内某所にて開催予定の鈴木拡樹によるブロマイドお渡し会&ミニトークイベントの応募券も封入されている。

文 / 片桐ユウ

ドラマ『虫籠の錠前』Blu-ray・DVD

2019年6月21日発売
Blu-ray ¥14,000(税別)
DVD ¥12,000(税別)
DISC2枚組/全8話/三方背ソフトケース/ブックレット付き
【映像特典】
番宣スポット集/メインキャストコメント集/メイキング映像

ドラマ『虫籠の錠前』

2019年3月WOWOWにてオンエア

原作:成田良悟
監督:豊島圭介
脚本:清水 匡 小寺和久
主題歌:Survive Said The Prophet「Right and Left」

出演:
カゴロク 役:鈴木拡樹
ナナミ 役:清原 翔
カズキ 役:宇野祥平
サンゾウ 役:黒田大輔
ヤナ 役:池田朱那
ニト 役:萩原みのり
シラク 役:定本楓馬
サオトメ 役:松本亨恭

「虫籠の錠前」プロジェクト オフィシャルサイト

©成田良悟 ©「虫籠の錠前」製作委員会