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『RAGE 2』無秩序の終末世界だからこそ刺激的な面白さはたくさんある!

『RAGE 2』無秩序の終末世界だからこそ刺激的な面白さはたくさんある!

小惑星衝突後の無秩序な終末世界“ウェイストランド”を舞台に、暴力での支配を目論む勢力オーソリティーに対抗すべく、主人公・ウォーカーを操作して奔走するオープンワールドゲーム『RAGE 2』。前回の記事では物語の序盤に触れつつ、ユニークなスキルやアビリティ、マシン(乗り物)といった戦闘に特化した要素とそれらの魅力を紹介してきた。今回は、さらに作品の世界を楽しむための要素を掘り下げていく。

文 / 長田雄太


賞金稼ぎに小遣い稼ぎ! やれることがいっぱい!

故郷を壊滅させたオーソリティーと、その指導者・クロス将軍を打倒するための作戦“プロジェクト・ダガー”の協力者を求めて、無法者がはびこる外の世界へと飛び出したウォーカー。彼は、30年まえにレジスタンスとしてオーソリティーと戦った者たちの力を借り、行く手を阻むヤツらを蹴散らしながらプロジェクトの遂行を目指すことになる。

『RAGE 2』 エンタメステーションレビュー

▲プロジェクトの協力者のひとりであるクヴァシル博士。前作『RAGE』(30年まえ)ではもともとオーソリティー側の人間だったが、離反。レジスタンスとして戦った

プロジェクトへの協力者は3人おり、それぞれのもとでシナリオを進めていく必要があるのだが、彼らは“ウェイストランド”の各地に散らばっていて、誰から訪れるかはプレイヤーの自由。訪れた順番が変わってもシナリオ全体に大きな影響はなく、こういったところからも本作の自由度の高さが垣間見られる。むろん、彼らのもとに向かうのはあとにして、いきなり野党の拠点に殴り込みをかけてみるのもいい。また、アークを探して武器とアビリティを充実させるのもありだ。前回の記事でも述べたように、本作はプレイヤーの選択次第でさまざまなプレイを楽しむことができる。

『RAGE 2』 エンタメステーションレビュー
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▲各地にある交易所(街)には指名手配の掲示板があり、仕留めると報酬がもらえたりとバウンティハンターにもなれる。罪状を見る限り、指名手配犯は全員いろいろな意味でヤバいやつらばかりだ

筆者はまずストーリーを進めていくタイプなのだが、野党の陣取っている施設などにはゲーム内通貨などが大量に保管されているので、道中でそんな場所を見つけると反射的にマシンを停車。大量の敵がいたりもするが、戦いは吹き飛ばしたりとド派手になるぶんそこまで時間を取られたりはしないので、小遣い稼ぎ気分で乗り込んでしまう。

『RAGE 2』 エンタメステーションレビュー
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▲拠点によっては敵が銃弾でのダメージを防ぐアーマーを着ていたりと、強さが異なる。敵の強さはマップで確認できるので、調子に乗って敵になぶり殺しにされるまえに、確認だけはしておこう

ミュータント殺しとレースで有名人に!?

協力者のひとりで現在は市長の要職に就いているルーサム・ヘイガーのもとでは、市長の座を奪うために彼女の命を狙っている組織を探ることになる。しかし、組織に向かうと門前払い。TV出演して有名にでもならなければ、ボスに会わせられないと煽られる。ならば有名になってやろう、というわけで出演することになるのが“ミュータント・Bash TV(以下、MBTV)”と“チャズカー・ダービー”だ。
まず、MBTVだが、ここでやることはとても単純。押し寄せてくるアバドン・ミュータントどもを片っ端から仕留める、ただそれだけだ。参加受付をすると複数のフロアを巡ることになり、それぞれのフロアで多数のミュータントと戦闘。クリアすれば次のフロアへと向かい、これを繰り返して出口を目指す。各フロアには電気を帯びた振り子などさまざまなギミックも用意されているので、それを避けたり、逆に敵に当てたりとうまく利用しながらクリアを目指さなければならない。

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▲ミュータントどもには手榴弾のようなものを投げてくるやつもいるのだが、多くは主人公へと突進して接近戦を仕掛けてくる。近づかれると厄介なので、距離があるうちにアサルトライフルなどで対処

MBTVで倒したミュータントからは“MBTVトークン”と呼ばれる特殊な通貨を入手。集めるとMBTV会場内にあるショップで買い物ができるようになる。ショップにはメインウェポンのカラーリングができるアイテムなど特殊な商品も売っているので、MBTVトークンも集め買いがあるというわけだ。ミュータントを豪快にぶちのめせてお金も貯まって、まさに一石二鳥。筆者も時折ストレス解消で利用させてもらっている。

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▲別の地域では、大砲から撃ち出されたミュータントを地面にたたきつけられるまえに撃ちぬくという、えげつない射撃場のようなものもある。ミュータントにとっても、ウェイストランドはとても生きづらい世界であることは間違いないだろう

そしてもうひとつ、チャズカー・ダービーもやることは至極単純。レースで誰よりも先にコースを2周し、1位になることだ。専用のマシンで走ることになるコースは、ブーストを掛けることで盛大にジャンプできたりと爽快感は抜群。一方で、コースは途中で3つに分かれたりと非常に複雑でもある。複雑であるぶん逆転できるチャンスも多く、白熱したレースを楽しめる。本格的なレースゲームをほとんどプレイしたことがない筆者でも最初から1位を狙えたので、難易度もそこまで高くないはずだ。

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▲レース中は調子に乗って、ほかのマシンに体当たりをする筆者。マシンが軽いのか、体当たりしたあとは慣性の影響であらぬ方向に行ってしまうなど、よく墓穴を掘っている

レースで優勝すればマシンの強化に必要な“マシンパーツ”も手に入る。純粋にレースを楽しみたい人はもちろん、マシンを強化したい人にもうってつけの場所なのだ。MBTVをクリアし、レースで一度でも優勝すれば有名になり、ルーサム・ヘイガーの命を狙う組織の内部に潜入できるようになるので、シナリオクリアもかねて挑んでみるといいだろう。

バラエティ豊かな強化要素

ユニークな武器やアビリティでさまざまな戦いかたを楽しめる本作。先述したように各種の強化を施すことで楽しみかたの幅も広がる。武器ごとには複数の強化項目が存在。ロケットランチャーだとホーミングミサイルでマーキングできる敵の数を増やし、さらにマーキングする速度もアップさせられるのだ。マシンだと、主人公が最初に手に入れるフェニックスのみさまざまな武器が装備できるほか、耐久力を上げたり、射出座席といった安全装置も付けられる。さらに、各協力者のもとでシナリオを進めると“プロジェクト”と呼ばれる強化要素も解放され、所持できる銃弾の数が増加したり、落下ダメージが減少したりとより恩恵を得ることができる。強化によって戦いかたの幅もさらに広がっていく。弾を避けるのが苦手なら被弾によるダメージを軽減させたり、スプリント(ダッシュ)の速度を上げたりも。壁越しから相手の位置を把握できるアビリティ“フォーカス”で、爆発物を遠隔起動できるようにするといった、意外な強化だって存在する。本作は武器、マシン、アビリティ、プロジェクトと強化要素がとにかく多いのだ。これらの仕様が次の段階を求めさせ、モチベーションを高めてくれる。

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▲前回の記事でリボルバーを使って敵を炎上させるのが好きだと述べた筆者は、もちろん強化。着弾した銃弾を発火させる際の爆発範囲を広げたことで、一気に複数の敵を燃え上がらせることが可能になった

もちろんのことだがノーコストで強化することはできない。アビリティの強化には“フェルトライト”と“ナノトライト・ブースター”と呼ばれるアイテムが必要で、敵を倒したりショップで購入したりして、一定数集める必要があるのだ。フェルトライトはキャッシュと同様、野盗のいる拠点の保管容器から大量に見つかることが多く、そのほかのアイテムも拠点で手に入ることがある。野盗どもが群がる場所は、役立つアイテムの宝庫というわけだ。フェルトライトなどが大量に手に入る保管容器は、見えづらい場所に隠すように置かれていることが多い。敵を倒すよりも保管容器の発見に時間を要するときが多々あるのだが、プロジェクトを強化すればこれを見つけるための装置も身に着けられる。筆者としては、何気にこの機能が一番役に立ったかもしれない。主人公には経験値のような成長要素はないので、武器やアビリティはどんどん解放し、どんどん強化していこう。

『RAGE 2』 エンタメステーションレビュー

▲敵を全員始末したら、まず保管容器を最優先で探したい

2回にわたって『RAGE 2』を紹介してきたが、前回も述べたように本作は荒廃した無秩序な世界を全力で楽しむ作品で、ユニークな武器、マシン、アビリティとその強化など、さまざまな要素が魅力をさらに引き立たせていた。特に強化要素に関してはバリエーションが豊富で、強化すればするほど多様なプレイが実現。楽しみかたの幅もどんどん広がっていき、決して飽きのこないゲームに仕上がっていた。

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▲ときにはこんなデカブツとも戦わされる

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▲侵入できない家の窓を壊し、配電盤を撃ってドアを開放。ちょっとしたひらめきなど、頭を使った楽しみも存在する

3人の協力者に会うことができたウォーカーは、彼らとプロジェクトを遂行することになる。しかし、もちろんそれで終わるはずもない。プロジェクトのためにオーソリティーの基地へ潜入したり、逆にオーソリティー側から攻撃を仕掛けてきたりとまだまだ苦労は絶えない。舞台となる世界は混沌としているが、行く手を阻む悪を完膚なきまでに叩きのめしていくストーリーはプレイしていてとても気持ちがいい。無法者どもを片っ端から撃ち倒し、ついでに世界を悪の支配から守ってスカッとしたい方は、ぜひ自身でプレイして、ウォーカーの戦いの結末を確かめてほしい。

フォトギャラリー
『RAGE 2』ロゴ

■タイトル:RAGE 2
■メーカー:ベセスダ・ソフトワークス
■対応ハード:PlayStation®4、Xbox One、PC
■ジャンル:オープンワールドFPS
■対象年齢:18歳以上
■発売日:発売中(2019年6月6日)
■価格:パッケージ版・ダウンロード版 7,980円+税


『RAGE 2』オフィシャルサイト

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