Interview

小西成弥と大平峻也が醸す“青春の匂い”。SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』での共演に向けて

小西成弥と大平峻也が醸す“青春の匂い”。SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』での共演に向けて

1986~1991年にかけて「花とゆめ」(白泉社)にて連載されていた、那州雪絵の『ここはグリーン・ウッド』が初舞台化! 男子寮で繰り広げられるドタバタとキラキラのスクール・ライフが、この7月にSCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』として甦る。
苦労性でデリケートな愛され主人公・蓮川一也を演じるのは、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズの南雲鉄虎 役で人気を博す小西成弥。長髪で可憐な容姿だが中身はサバサバ系の如月 瞬は、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの今剣 役としても注目を集める大平峻也が演じる。
ミュージカル『テニスの王子様』をはじめ、共演作も多く仲良しのふたり。ふたりの間柄や稽古場の雰囲気、“学生時代に夢中になっていたもの”など、微笑ましいエピソードが溢れ出た対談をお届けする。

取材・文 / 片桐ユウ 撮影 / 冨田望


今の面白さもあり、ちょっと懐かしい部分も感じる

『ここはグリーン・ウッド』は、少女漫画雑誌「花とゆめ」の中でも絶大な支持を得ていた人気連載作です。80~90年代の作品ですが、原作はご存知でしたか?

大平峻也 僕は、最近の少女漫画とかはわりと読むほうなんですけど……。

小西成弥 そうなんだ!?

大平 うん。アプリとかで試し読みできたりもするし。でも『ここはグリーン・ウッド』は出演が決まってから初めて読みました。

小西 僕も同じくです。少女漫画自体、まったく通ってこなかったので……。

大平 読まなさそう~! 成弥が少女漫画を読んでいるところ、全然想像できないっ!(笑)

小西 だよね(笑)。読んでいたら「どうした!?」って驚かれるタイプです。でも『ここはグリーン・ウッド』を読んでみて、男子校も男子寮も経験がないので「楽しそう!」と思いました。それと、いろんなキャラクターが出てくるなと。

SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』小西成弥 エンタメステーションインタビュー

小西成弥

大平 僕も、まず「面白いなー!」って。それこそ今は“男の娘(こ)”と言われる文化とかも知られてきているように思いますけど、当時は珍しかったんじゃないかと思うんです。現代に流行っているものが、もうここで描かれていたんだな、という驚きがありました。保健室の先生が男性っていうのも珍しい気がする。

小西 たしかに!

大平 そういう設定も含めて、今も「面白いよね」と言われているものが詰まっている作品だなと思います。連載されていたのはちょっと前ですけど、今の感覚のまま「面白い!」と思うところがたくさんありました。

SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』大平峻也 エンタメステーションインタビュー

大平峻也

小西 うん。今の面白さもありますし、でもちょっと懐かしい部分も感じて。僕はそこもいいなと思いました。

大平 わかる気がする。相手に電話をかけるとき、自宅の番号だから「お父さんか、お母さんが出るかも……」ってドキドキするのとか。

小西 そうそう!(笑)原作の随所に感じられる懐かしさは舞台にも出てくると思うので、今の子たちにも、連載当時に読んでいた方が観ても、きっと面白いものになると思います!

SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』小西成弥 大平峻也 エンタメステーションインタビュー

世代によっての感じ方がある舞台になりそうですね。全寮制の男子校のお話ですが、おふたりが共感したポイントなどは?

大平 僕は自分が演じる如月 瞬くんと似た道を通ってきたというか、自分も男らしい系ではなかったので、「女の子のフリして誰かをだましてみようぜ!」というノリは覚えがありました(笑)。あとは、この仕事をしてからになりますけど、男だけのカンパニーという場合も多いので、楽屋の感じと通じるところがあるなあと。

小西 うん、変にテンション上がったりするときとかね(笑)。女性が周りにいないというだけなのに、謎の盛り上がりが……。

大平 あれは、振り切れちゃうのかな(笑)。僕らは10代の頃にミュージカル『テニスの王子様』で出会っているんですけど、地方公演とかで部屋に集まったときの感じを思い起こす部分がありました。

小西 ホテルとか、みんな一緒に泊まっているのですごく男子寮っぽくなるんですよ。楽屋でも、ムダにデカい声を出しながら廊下をランニングする人がいたり。「行くぞー! オイ、オイ!」って体育会系の掛け声をかけながら(笑)。

大平 いた!(笑)

小西 僕が学校の勉強をしていると、周りが騒いできたりとかもしていたので、『ここはグリーン・ウッド』の世界も「わかる! 一緒だなあ(笑)」と思うところはすごくありました。

SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』大平峻也 エンタメステーションインタビュー

おふたりはミュージカル『テニスの王子様』のときから仲良しだったんですか?

大平 年代が一緒だったので、当時は未成年組で集まっていることが多かったんです。役では、ほぼ絡んでいなかったんですけど(笑)。

小西 そうだったよね。共演は4回目?

大平 ミュージカル『テニスの王子様』と、朗読劇(ADKアーツコレクションvol.1「冬の四重奏~4名の演出家によるオムニバス朗読劇」2018年)は一緒ではなかったけど、同じ役で。

小西 ダブルキャストみたいな感じで同じ作品に出ていました。

大平 そのときは、気持ちは一緒(笑)。その作品では、僕が後から稽古に合流したので、成弥の稽古動画を観て学んでいました。

小西 そんなことないでしょー!

大平 本当! あとB-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE! REMiX』(2018年)でも一緒でしたね。

SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』小西成弥 エンタメステーションインタビュー

小西さんが演じる蓮川一也と大平さんが演じる如月 瞬はルームメイトですが、おふたりの共演歴や空気感から、すでに息ピッタリだなと感じます。

小西 もう本当に! 僕は今回の出演者の中で知っている人が峻也くらいだったんです。役の関係性もあって「良かった~!」と思いました。信頼感もあるし、本当に安心した。

大平 こちらこそです! 僕は今回のキャストで共演したことのある人だと、成弥と、手塚 忍 役の影山達也くん、北乃颯希と佐野真白くんと……。

小西 結構いるね(笑)。

大平 結構いたね(笑)。でも成弥との付き合いは圧倒的に長いから。なんでも話しやすいし、稽古初日も一緒に帰ったんですけど、頼りやすいなと思いました。

小西 いやいや!

大平 真面目だし、しっかりしている人だから。僕は今回、気楽な感じにいこうかなって思っています!

小西 僕も気楽な感じでいきたいとは思っているんです。でも、なかなか気楽になれなくて……。

SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』小西成弥 エンタメステーションインタビュー

大平 めちゃくちゃ可愛いなと思ったのが、稽古初日に成弥はひたすら台本を読んでいたんですよ。「気合い入っているな、真面目だな」と思っていたんですけど、後から聞いたら、人見知りをしていただけだった(笑)。

小西 はじめましての人たちに話しかけに行こうと思いつつ、グイグイ行けないタイプなので(笑)。気持ちとしては行きたかったんですけど、なかなかできなくて(笑)。これからの稽古期間でご飯に行ったりして、徐々に距離を縮めていければ!

SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』大平峻也 エンタメステーションインタビュー

ふたりの関係性と役とが本当に近い

そのあたりにも一也くんと瞬くんっぽさが出ています(笑)。お互いに“役にピッタリ”だと思う部分はありますか?

小西 峻也はもう、そのまんまですね! ついさっきも、後ろからいきなり「うぇーい!」ってこられたときに本気で女の子だと思ったんですよ(笑)。「え!? こんな元気な感じで絡んでくる女性いたっけ!?」と慌てたら、峻也だった。

大平 気分屋なので、急にそういうことをしたくなっちゃうときがあって(笑)。たまに理由なくそういうふうにやっちゃうんだよね。お芝居は理由を求めるものだけど、僕の私生活には理由がない(笑)。ほかの人にはやらないように気をつけよう……。

SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』小西成弥 大平峻也 エンタメステーションインタビュー

小西 (笑)。付き合いが長いので、言葉にするのは照れくさいんですけど、本当に可愛らしくてピッタリだなと思います。原作の漫画を読んでいたときも「峻也にピッタリだわ~」と思いながら読んでいました。

大平 めっちゃ嬉しい! 僕から見た成弥と一也くんも、すごく似ているなと思っているんです。良い意味の頑固さがあって、真面目で一生懸命だし……って言うと、上から目線みたいになっちゃうけど。物事やお芝居に対しても、人に対してもすごく一生懸命。場の空気が良くなかったら、ボケをかましてくれることもあるし。

小西 (照笑)。

大平 自然と周りが彼に頼っていくようになったり、気づかないうちに彼を求めるようになるあたりが、一也くんとマッチしているなと思います。だから役づくりももちろんしていきますけど、この関係性を見てもらえたら自然に成立していくような気がする。ふたりの関係性と役とが本当に近い気がするので、そこは大切にしていけたら。

小西 うん。「まったく違うものをつくらなければ!」とはならないでいいというか。原作があって、台本があって、役がある、ということはしっかり守りつつ、大げさに「つくり込まなければ!」と気負わず、この関係性を持ってつくれたらと思います。

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