Interview

元木聖也が極悪詐欺師に!?『THE BANK ROBBERY! 〜ダイヤモンド強奪大作戦〜』に向けて見どころを語る

元木聖也が極悪詐欺師に!?『THE BANK ROBBERY! 〜ダイヤモンド強奪大作戦〜』に向けて見どころを語る

イギリスで大ヒット上演中のコメディ舞台『The Comedy About A Bank Robbery』が、早くも日本初上陸! 幻のダイヤモンドを巡って、騙し、騙され、惑わし合う。登場人物たちは全員詐欺師!? ハラハラドキドキのサスペンスコメディが、『THE BANK ROBBERY! 〜ダイヤモンド強奪大作戦〜』と題して、東京・新国立劇場 中ホール(8月2日~12日)、大阪・森ノ宮ピロティホール(8 月16日〜17日)で上演される。
単独舞台初出演となる原 嘉孝(宇宙Six /ジャニーズJr.)を主演に迎えた今作には、桜井玲香(乃木坂46)、元木聖也、尾上寛之、しゅはまはるみ、お笑いコンビ・ラブレターズの溜口佑太朗と塚本直毅、田中要次など、個性的な俳優たちが出演。日本初演版の翻訳台本を谷 賢一、演出を小林顕作が手がける。
本作で、脱獄犯のミッチ・ラスチッティを演じる元木聖也に今作への意気込み、見どころなどを聞いた。

取材・文 / 松浦靖恵 撮影 / 関信行


キャラの濃い人たちばかりが出てくるというのが、この作品の一番の魅力

元木さんが出演される『THE BANK ROBBERY! 〜ダイヤモンド強奪大作戦〜』は、2016年にイギリス(ロンドン)で開幕し、現在も上演が続いている大人気コメディの日本版ですね。

現地(ロンドン)で上演が続いている大人気の演目が、こうしてこんなに早く日本に上陸して初上演されるというのは、なかなかないことなんだろうなって思うので、そこに自分が参加させていただけることがとても嬉しいです。

元木聖也 エンタメステーションインタビュー

1950年代のアメリカ・ミネソタを舞台にした今作は、ミネアポリス都市銀行がハンガリーの国王子から預かった非常に高価なダイヤモンドを巡る大騒動が描かれています。この物語には、詐欺師、スリ、脱獄犯、泥棒など、なんだか悪い人たちばかりが出てくると聞いていますが(笑)。

キャラの濃い人たちばかりが出てくるというのが、この作品の一番の魅力だと思っています。
この物語に出てくるのは、ほぼほぼ全員が悪いヤツなんです。そういう人たちって真面目にやればやるほど、おかしみが出てくるじゃないですか。例えば、僕が演じる役は、悪いヤツらの中でも最も悪い“極悪人”なんですけど、そんな男がやたらと周りに振り回されているっていう様子も面白い。これほど振り幅が広い役を演じさせてもらうのは初めてなので、とても楽しみです。

私は“ROBBERY=強盗する”という英単語を、今回の作品タイトルで初めて知りました。

実は、僕もです(笑)。どんな意味なのかネットで調べてみたら、海外の“銀行強盗事件”ばかり出てきちゃって(苦笑)。たしかに、学校の英語の授業で習うような単語じゃないよなって(笑)。

元木聖也 エンタメステーションインタビュー

ところで、極悪人を演じるというのは、どんな気分ですか? どう役づくりをしていこうと考えていますか?

自分で言うのもなんですけど、僕は“極悪人”ではないですし(笑)、自分が普通に生活をしているなかでもなかなか出会うことがない縁遠い人物なので、そういうキャラクターを思いっきりやれるのがとても楽しみです。
役づくりに関しては、一番の答えは台本の中にあると思っていて。「なぜこの男は犯罪者になったんだろう」「なんでこういうことをするようになったんだろう」と、台本を読みながら人物像を遡って考えていくことで、自分が演じる役の心情をどんどん掘り下げていける。その中から自分と重ね合わせられる部分を見つけていく作業が、役づくりに繋がっていきます。

元木聖也 エンタメステーションインタビュー

とはいえ、元木さんが演じるのは脱獄犯なので、なかなかご自身の人生と重ね合わせる部分を探すのは難しそうですが(笑)。

そこは疑似体験というか。何かに置き換えることはできると思うんです。例えば、子供の頃にお母さんに「やってはいけない」と言われていたことをやっちゃったときのドキドキ感とか、嘘をついてしまったときに感じた罪悪感や、嘘がバレないようにしたときの自分はどうだったのかとか。そうやって自分が経験したことに置き換えることはできるんじゃないかなって思うので。僕、今回に限らずなんですけど、台本をいただくと、まず“神様目線”で読むようにしていて。

神様目線?

俯瞰で読むってことですね(笑)。で、2回目からは自分が演じる役の視点で読んでいく。そうすると、この人物はどんな熱量で物語に関わっているんだろうとか、どんな距離感で相手と接しているんだろうっていうのが見えてくる。だから、初めて読むときはいつも神様目線ですね。

元木聖也 エンタメステーションインタビュー

これから稽古が始まりますが、どのような心構えで臨もうと思っていますか?

最初にキャストとスタッフが全員集まる顔合わせがあるので、そこでまず緊張するんだろうなぁって(苦笑)。顔合わせって独特の空気感があるんですよ。長テーブルの上に自分の名前が書いてある紙が貼ってあって、そこに座わって顔合わせが始まるまで待っているんですけど、周りの共演者の方々を見ると、お話している方もいれば台本を黙々と読んでいる方もいて、その中で自分はどんな感じでこの場所にいればいいんだろうっていつも悩むというか不安で(苦笑)。今回は、大堀こういちさん以外は初共演の方ばかりなので、顔合わせが始まる前は大堀さんの近くにいようかな(笑)。
もちろん、稽古が始まってしまえば、そこに自分の身を委ねるだけだと思っています。あと、コメディとサスペンスが絶妙なバランスで組み込まれている作品なので、オリジナル版で英語で書かれていた笑える台詞のやりとりとかが、谷 賢一さんの翻訳台本や小林顕作さんの演出で、どんな日本語でやりとりされるのかもとても楽しみですね。

僕がどれだけ悪くなっているか、その違いを観て欲しい

キャストたちのメインビジュアルが公開されていますが、元木さんはリーゼントヘアですね。

1950年代のアメリカで流行っていたポップでオシャレなファッションや髪型なので、それぞれのキャラクターの見た目も見どころのひとつだと思います。今までの僕のイメージや演じてきた役のイメージとは全然違う役なので、特に僕のことを知っている人には、僕がどれだけ悪くなっているか、その違いを観て欲しいです(笑)。これだけ海外で話題になっている舞台が満を持して日本に初上陸するわけですし、素晴らしいキャストさんたちがしっかり準備して舞台に立つので、「期待していてください!」と言いたいです。

元木聖也 エンタメステーションインタビュー

では、“ダイヤモンドを手に入れる”という物語にかけまして。今、元木さんが身近なところで手に入れたいものはありますか?

なんだろう……う~ん……パッと思い浮かばないってことは、今欲しいものがないのかも(苦笑)。

例えば、今回の稽古に向けて用意しておきたいものとかは?

僕、自分に必要なものはだいたい揃えちゃってるんですよ。普段から身体を動かしているのでマッサージ機やトレーニング機も持っているし、ウエアも揃えているし。そうだなぁ……手に入れたいものを強いて言うのであれば、プレステ4(PlayStation®4)の新しいやつかな。買ってから5年くらい経っていて、たまに起動しないことがあるんです(笑)。
僕、新しいものをなかなか買わないんですよ。なんで買わないかって言うと、完全に壊れていないものを買い換えるのがなんかイヤで。だからわりと長く使い続けているものが多いので、高校生の頃から持っている洋服もたくさんあるし。高校生のときにハワイのDIESELで買った白いTシャツなんて、かなりクタクタですけど、捨てられないですから(笑)。

モノを大切にしているんですね。

いや、もったいないとか、そういう感じではなくて(苦笑)。気づけば長く使っていたって感じなんですよね。でも、今年に入ってから、あまりにもクタクタボロボロになったものは捨てるようにしていて、新しいTシャツを買い直しているところです。今日着ているのも、今年買った新しいTシャツです(笑)。

元木聖也 エンタメステーションインタビュー

それでは、役者として手に入れたいものはありますか?

台本を一回読んだだけで台詞を全部覚えられる能力が欲しいです(笑)。きっとそう思う役者さんって多いんじゃないかな。神様目線で読んだ時点で完璧に台詞が入っていれば、稽古も本番も気持ち的に安心できる部分がきっとあると思うんですよね。でも、現実的にそんな能力は手に入りそうにないので、台本を繰り返し読むしかないですね(笑)。

運動神経抜群な元木さんですが、運動面で手に入れたいものは?

僕、瞬発力はあるんですけど、持久力がないので、筋肉の持久力が欲しいです。ロッククライミングをやられている方って筋力の持久力が優れているんですよ。

元木聖也 エンタメステーションインタビュー

舞台以外にも、テレビのスポーツ番組への出演、『おとうさんといっしょ』(NHK-BSプレミアム)では、約5年間“体操のイケメンおにいさん”を務めたりと、お仕事の幅が広がっていますね。

すべてが自分にとってプラスになるいい経験になっていますし、全部、今の自分に繋がっているんです。
今回の舞台で演出を手がけられる小林顕作さんとは『ワンワンといっしょ』(NHK Eテレ)のスペシャルステージで約4年間ご一緒させていただいていたので、ご一緒できるのも縁を感じますし、稽古中により深くお話しできるのではないかと思うと楽しみです。
経験を重ねるということは自分自身の糧になるし、作品づくりにも必ず繋がっていく。それが観てくださる方にも伝わるとも思っていますので、今作もより良いものを観ていただけるように頑張りたいです。

舞台『THE BANK ROBBERY! 〜ダイヤモンド強奪大作戦〜』

舞台『THE BANK ROBBERY! 〜ダイヤモンド強奪大作戦〜』

東京公演:2019年8月2日(金)〜8月12日(月・祝)新国立劇場 中劇場
大阪公演:2019年8月16日(土)〜8月17日(日)森ノ宮ピロティホール

チケット一般発売:2019年7月7日(日)10:00〜

STORY
1958年夏。アメリカ合衆国ミネソタ州。
ミネアポリス都市銀行はハンガリーの国王子から非常に高価なダイヤモンドを預かることになり、その街のスリ、脱獄囚、泥棒、詐欺師たちが、それぞれダイヤモンド窃盗の陰謀を図る。
互いの騙し、騙され合いが重なり、身元が取り違えられたり、
恋の三角関係が巻き起こったり、事態は奇想天外の方向に……
果たして誰がダイヤを手に入れることができるのか……!?
ハラハラドキドキのサスペンス喜劇!

原作:「The Comedy About A Bank Robbery」 by Henry Lewis, Jonathan Sayer & Henry Shields
翻訳台本:谷 賢一
演出:小林顕作

出演:
原 嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.) 桜井玲香(乃木坂46) 元木聖也/
尾上寛之 しゅはまはるみ 溜口佑太朗(ラブレターズ) 塚本直毅(ラブレターズ)/
大堀こういち 市川しんぺー/田中要次
<ROBBERY団>穴沢裕介 広瀬斗史輝 下司尚実 熊澤沙穂

企画・製作:エイベックス・エンタテインメント

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@thebankrobbery)

元木聖也(もとき・せいや)

1993年10月6日生まれ、東京都出身。2011年、ミュージカル『テニスの王子様』(千石清純 役)でデビュー。その後も数々の舞台・映画・ドラマに出演。また、身体能力を活かしてスポーツ特番などにも多数出演。NHK-BSプレミアム『おとうさんいっしょ』にて、約5年歴代最年少のあそびのお兄さんとしても活躍。2018年にスーパー戦隊シリーズ第42作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』で、高尾ノエル / ルパンエックス(声)/ パトレンエックス(声)役を務め注目を集める。近年の主な出演作品には【舞台】超体感ステージ『キャプテン翼』、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』、『新版義経千本桜』、『コミックジャック』【映画】『GOZEN-純恋の剣-』(7月5日公開)【テレビドラマ】『人は見た目が100パーセント』などがあるほか、9月に舞台『GOZEN-狂乱の剣-』への出演を控える。

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