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VRがワクワクさせる『みんなのGOLF VR』でビギナーもコースデビュー!

VRがワクワクさせる『みんなのGOLF VR』でビギナーもコースデビュー!

夏ですね。体を動かし汗をかくのが楽しい季節になってきました! 海水浴、テニス、アスレチック、登山……アクティブに体を動かせば、気持ちはスッキリ爽やか。カラッと晴れた日差しの下で、健康的にスポーツを楽しみたいものですよねっ!
……なーんて、心にもないことを言ってごめんなさい、筆者は夏もスポーツも苦手です。湿気が多くて息が詰まるし、年々下降の一途を辿っている体力では、少し動いただけで息切れも激しけりゃ膝も痛いという体たらく。でも漠然と「晴れた空の下で運動が楽しめたらいいだろうなぁ」と、エアコンの効いた部屋でゴロゴロしながら考えていたら、「そういえば最近、PlayStation®VRで『みんGOL』の新作が発売されたなあ」と、にわかにこの『みんなのGOLF VR』が気になってきました。1997年に産声を上げた『みんなのGOLF』は、誰でも手軽にゴルフが楽しめるカジュアルさが人気を呼び、次々と続編がリリース。現在、スポーツゲームの代表作として必ず名が挙がるほどの認知度を誇るシリーズ作品です。これがVRゲームになったということは、湿気も体力のなさも気にせず、涼しい室内でゴルフが楽しめるということですよねっ!

文 / 内藤ハサミ


さっそくVRゴルフコースにデビュー!

……のまえに、「まずは周囲を片付けよう」ということを言っておきたいですね。筆者のように、ゴルフのスイングのような大きい動きをしたい場合は(実際は小さいスイングでも遊べるそう)、VRゴーグルを着けるまえにスイングしてみて、ぶつかりそうなものはすべて遠くに離しておくことをお勧めします。ソファの木製ひじ掛けにしこたま手を打ち付けた筆者からのアドバイスです。とても痛かったですから。さて、リアルの環境を整えたら、VR世界のゴルフ場に行きましょう。まずは設定から始めます。性別、利き手、身長、姿勢(座りプレイか立ちプレイか)、コントローラー(PlayStation®MoveモーションコントローラーかDUALSHOCK 4)の設定を終えたら、チュートリアルの指示に従って、スイングの練習をしてみます。

『みんなのGOLF VR』 エンタメステーションゲームレビュー

▲自分のプレイスタイルに合わせて細かく設定できるのがいいですね。筆者はモーションコントローラーでのプレイを選択

『みんなのGOLF VR』 エンタメステーションゲームレビュー

▲初ショット! 全力で打ったつもりでしたが、会心とは言い難い感じです。こんなはずでは……

実際に握っているのはモーションコントローラーかDUALSHOCK 4なので、実際のクラブの感触には及びません。ショットの強さをコントロールすることに慣れるまでは多少練習が必要ですね。何度か球を打っていると、次第に遠くに飛ぶようになってきました。フォームはそこまで気にしなくても大丈夫。コントローラーを振るスピードと軌道に反応しているようなので、適当な姿勢でも片手でも打つことができます。ですが、やはりきちんとしたゴルフのフォームは理に適ったものですから、正確なフォームにこだわったプレイには、楽しさ以上の見返りがあるはず。クラブにヒットしたときの振動も心地よく、ゲーム内のエフェクトと振動が加わると思った以上にスカッとします。筆者が当初考えていたよりも本格的なプレイ感です。早くコースに出てみたい! ひととおりチュートリアルを終えるとゴルフ場の受付に移動し、メインメニューが選べるようになります。もちろん、練習場は今後いつでも使うことができますよ。

『みんなのGOLF VR』 エンタメステーションゲームレビュー

▲ゴルフ場“VRゴルフパーク”の内部。とにかく臨場感がすごいんです。受付から周囲を見回すと、いかにも高級そうなロビーでそわそわしてしまいます

本作は、特にストーリーもなければ、ライバルらしきキャラクターも一切出てこないという仕様。このあたり、リアリティのあるゴルフを追及したという感じがしますね。とはいえ、プレイを進めて上位になっていく段位の仕組みがあるので、ゲーム的な楽しさの追及が可能です。
ちなみに筆者は、本物のゴルフコースというものには一度も出たことはありません。だって、長時間野外にいるとしんどいし、何より日焼けするじゃないですか。「ええい、そんな軟弱なことを言うなら、ゴルフなんてやめちまえ! 運動もやめちまえ!」という皆様の声が聞こえてくるようです。でもVRなら、涼しい屋内で暑さも紫外線も気にせずに遊ぶことができるんですよね。筆者の初コース体験、いったいどうなることでしょうか……?

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▲受付のみゆきさん。初心者にもわかりやすく内容を説明してくれます。実際のVR画面では触れそうなくらい距離が近いのですが、残念ながらみゆきさんにもオブジェクトにも触れることはできません。当然ながらキャディさんにも触れられません。ゴルフは紳士のゲームですからね!

さっそくコースを選んでいきます。といっても、初めはフォレストというコースのみ選択可能。ここはいわゆる、多くの人がイメージする“ザ・ゴルフ場”といった雰囲気の緑が多い場所。プレイを続けていくと、リゾート感満点のシーサイド、なぜか恐竜が我が物顔で闊歩しているダイナソーの2コースも解禁されます。それぞれのコースに18のホールが用意されていますが、1ラウンドのプレイ数を3ホール、9ホール、18ホールから選ぶことができるので、プレイ時間があまりとれなくても気軽に遊ぶことができるのが嬉しいですね。

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▲そうそう、キャディさんも選択可能です。初めに担当してもらったのは、元気で可愛らしいリコちゃん。ほかにはセクシーなお姉さんキャラのルーシー、早期購入特典・有料配信で手に入るスティーブとグロリア、全部で4人のキャディが存在します

各キャディには、ホールの合間に挿入される専用イベントがいくつか存在します。虫に驚いたり、カートに乗っての移動中におしゃべりをしたり。特にプレイヤーがアクションするシーンはありませんが、それぞれに性格の違ったキャディとのエピソードは、なごみのひとときです。

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▲これは、リコちゃんが近道を紹介してくれるというイベント……って、断崖絶壁の上に渡された丸太を渡るの? 怖い怖い! VRの醍醐味を提供してくれます

さて、コースデビューです。リアルのゴルフと一緒で見通しがいいコースばかりとは限りません。どこを目指して打っていくかを決めるのに役立つのが、目の前に表示される立体のミニマップです。地形だけでなく、距離、現在地などがわかるようになっています。

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▲必要な情報だけが表示されていて、非常に見やすいです。キャディさんも地形のクセなどについてコメントしてくれます

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▲ナイスショット! ……とまではいかないものの、まあまあ狙った方向に飛びました。自然のなかにそびえ立つ高圧線が、日本のゴルフ場といった雰囲気を醸し出していますね

先ほど、本物のゴルフコースに出たことがないと書きましたが、実はゴルフの細かいルールもロクに知らない状態で始めました。クラブでボールを打ち、なるべく少ない打数でカップに入れるというのが、今までの筆者が知っていたゴルフの全てです。なので、初めてプレイしたホールスコアは、+6という結果に……

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▲このときは「プラスだけど一桁台の数字だし、いいスコアなのかな?」と勘違いして、無邪気に喜んでいました。なんとおめでたい……。3打でカップインすればPARになるところ、9打もかかっているため6打ぶんオーバーしていますよ、という意味だと気づいたのは、なんとこのラウンドが終わってからでした

こんな勘違いをしたままの初心者でも、親切なキャディさんとシステムに助けられ、最後までラウンドを周ることができます。その過程でどんどんルールや画面の見かたについても身についていくので、ゴルフを全く知らなくてもプレイには問題ありません。事前にルールを勉強しなくても始められるハードルの低さは、筆者のようなスポーツに疎いプレイヤーも参入しやすく、嬉しい点です。さて、このフォレストコースの18ホール1ラウンドを体験してみて感じたのは、本格的な雰囲気にこだわりながらも、自分のプレイに集中できるよう整えられたゲームデザインだということです。ショットの感触やゴルフ場の背景などは、まるで本物のゴルフを楽しんでいるような凝った作り込みなのですが、次のショット地点まで瞬時に移動できることはもちろん、スイングしたあとに発生するちょっとした待ち時間がスキップできたり、手元で瞬時にクラブを交換できたりなど、まどろっこしくなりがちな場面や操作はできるだけ排してあります。プレイ時間が長くならないための大事なポイントでしょう。

VRならではの臨場感に興奮!

ホールをすべて回るごとに順次解禁となるステージ、前項でも述べたシーサイドとダイナソーについて紹介しますね。このふたつは特にVRでしか味わえない、ダイナミックなコースとなっています。フォレストをある程度進めると遊べるようになるシーサイドコースは、紺碧の空、爽やかなビーチと砂浜が素敵! 今すぐここに行きたい……と、おもわずスイングの手を止めて見入ってしまう美しい場所です。

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▲感じる空の高さが違います! リゾートにあるようなコースだったら、飛距離も伸びそうですね

今まで、暑い野外でスポーツをするなんてとんでもないと思っていた筆者でも、「悪くないかも」と思わず考えてしまったくらいに魅力的。お次は、フォレストやシーサイドともまた全然趣向の違う、ダイナソーコース。

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▲プレイが始まってすぐ眼前に広がっていたのは、なんと溶岩!? ここにもしボールが落ちてしまったら……もちろん拾うことはできません。池ポチャならぬ、溶岩ポチャ?

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▲コースのいろいろなところにさりげなくいる恐竜。いったいいつの時代でプレイしているのでしょう

辺りをノシノシと歩いている恐竜、人の手が入っていなさそうな自然……に堂々と設置されたゴルフコースのミスマッチが面白いダイナソーでのプレイは、古代に迷い込んだかのよう。リアリティの追求だけではない試みがいいですね。本作に登場するコースは3つのみですが、各コースに用意された18ホールは直線のコース、L字型のコース、小島を経由するコースなど、バラエティに富んだ地形があります。さらにプレイを進めれば、ホールの左右が反転するミラーモードも選べ、さらにバリエーションは増えます。

『みんなのGOLF VR』 エンタメステーションゲームレビュー

▲まだ上手とは言えませんが、それでもプレイを重ねるごとにうまくなるのが実感できます

本作には対戦モードはなく、シングルプレイのみとなります。プレイヤーの設定はメニューからすぐに変えられるのでVRゴーグルを交換して遊ぶことはできますが、ゲーム内で隣にいるプレイヤーとスコアを競ったりすることはできません。自分の腕前で誰かと勝負してみたい……。そんなときは、オンラインランキングで上位を狙うことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ロビーのメインメニューからランキングを見ることができるので、記録更新をしたらチェック! きっとプレイのはげみになるでしょう。

『みんなのGOLF VR』 エンタメステーションゲームレビュー

▲ランキングは、モーションコントローラーとDUALSHOCK 4のどちらでプレイしたかもわかるようになっています。 上位にランクインするため、練習してうまくならなければ!

『みんなのGOLF』シリーズにおける面白さのひとつは複数人でワイワイ遊ぶことだとも思うので、この素晴らしいロケーションでオンラインや複数人プレイで対戦がしたかったですね。体験できるコースも3種類のみなので、もっと他の面白いシチュエーションを楽しんでみたいと感じました。もしダウンロードコンテンツの追加や次回作があれば、実現するといいなあ。
『みんなのGOLF』シリーズの持ち味を継承しながらも、初の一人称視点VRゲームに生まれ変わった意欲的な本作。ボリュームはないですが、ショットの爽快さは味わう価値があるので、シリーズのファン、ゴルフファン以外にもぜひ体験してほしいです。完全にゴルフ初心者だった筆者も本作をプレイしたことで、ルールだけでなく地形の読みかたやクラブの選びかたなどがわかり、今までは何をしているかが全くわからなかったゴルフ中継を興味深く見られるようになったのも嬉しい点でした。しっかりスイングをしていると心地よい疲労感も味わえますし、18ホールを全部回るとクーラーの効いた部屋でもかなりの汗をかきました。「運動をしたい」という筆者の目的も果たすことができたのではないでしょうか。これから暑くて外に出るのが億劫なときは、『みんなのGOLF VR』という選択もありですね。

フォトギャラリー
『みんなのGOLF VR』ロゴ

■タイトル:みんなのGOLF VR
■メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
■対応ハード:PlayStation®4 ※PlayStation®VR必須、PlayStation®Move モーションコントローラー対応
■ジャンル:スポーツ(VRゴルフ)
■対象年齢:全年齢
■発売日:発売中(2019年6月7日)
■価格:パッケージ版 3,900円+税、ダウンロード版 4,212円(税込)


『みんなのGOLF VR』オフィシャルサイト

©2019 Sony Interactive Entertainment Inc.