Interview

杉野遥亮、連ドラ初主演作『スカム』で詐欺師を熱演。「役者として進んでいく道の中で、いま通るべき作品」

杉野遥亮、連ドラ初主演作『スカム』で詐欺師を熱演。「役者として進んでいく道の中で、いま通るべき作品」

映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』、ドラマ『ミストレス』と、役者デビューからわずか3年ながら、高い注目を浴び、評価を高めている杉野遥亮が、連ドラ初主演を果たした『スカム』(TBS系)が放送を開始。早くも話題を集めている。

<犯罪現場の貧困>をテーマに、裏社会に生きる若者への取材を行うルポライター鈴木大介によるノンフィクション『老人喰い』を、映画『全員死刑』の小林勇貴が監督した本作で杉野が演じるのは、一流企業から新卒切りの憂き目に遭い、オレオレ詐欺に手を染めることになった青年・草野誠実。詐欺稼業でのし上がっていく主人公に挑戦した杉野が、主演として立った現場の様子や、共演者の印象、演じることへの思いを語った。

取材・文 / 望月ふみ 撮影 / 増永彩子


「遥亮は共感能力が高い」という監督の言葉は特に嬉しかった。

杉野遥亮 エンタメステーションインタビュー

前クールの『ミストレス』(NHK総合)出演も話題を集めましたが、連ドラ初主演となる本作も、また挑戦的な作品、役柄ですね。

テーマを含めて特に考えていたわけではありませんが、こうした作品にいま出会って、草野誠実という役を演じられることに、巡り合わせは感じています。自分が進んでいく道のなかで、いま通るべきものなんだなと。『ミストレス』もそうですが、確かに難しい作品、役ではありますが、道を切り開いていくうえでやりがいがありますし、すごくワクワクしました。

草野誠実を演じるにあたって何を感じましたか?

最初から一気に社会的に追い詰められていく草野誠実が、自分にリンクするかと言われるとしないのですが、でも誠実が感じていることはすごく理解できました。社会に対しての想いや周りの人々との繋がり、それらがどう見えて、どう感じているのか、最初から疑問はなかったです。ただ、1話のクレーンで吊られる撮影のときに、山中 崇さん演じる山田たちに対して、怖さや悔しさが、憎しみに変わる瞬間があったのですが、カットがかかったときに、監督が仰った「誠実ってプライドが高いんだね」という言葉で、誠実のベースを確認することができました。あとは、ラストで、誠実がそれまで積み上げてきたものが走馬灯のように駆け巡るので、そこに至るひとつひとつのシーンを色濃くやっていかないとならないと思いました。

杉野遥亮 エンタメステーションインタビュー

『全員死刑』で話題を集めた小林監督とのタッグです。

監督と年齢が近いこともありますが、勢いを肌で感じられる現場でした。監督の「OK!」の声が自分のスイッチを押してくれたり。本当に映像を撮るのが好きな方で、その熱量に自然とスタッフ、キャストが引っ張られていきました。みんな、口を揃えて「続編をやりたい」と話しています。そういう作品に関われたことが、ありがたい経験だと感じています。

監督とはプライベートで食事に行かれたりもしたとか。言われて嬉しかった言葉などはありますか?

ふたりで飲んだりするときには、よく嬉しいことを言ってくれます。なかでも「遥亮は共感能力が高い」という言葉は特に嬉しかったです。僕は正直、誠実みたいな境遇に立ったこともなければ、監督ともまた違う。でも原案の鈴木さんの本を読んでから、誠実の気持ちにすごく寄り添えたんです。詐欺は絶対にしてはいけないことだけれど、もっと奥にある部分が腑に落ちて、誠実を演じることができたと思っていたので…、監督もそれを感じてくださったのは嬉しかったです。

共演者たちとの化学反応を楽しんだ現場

杉野遥亮 エンタメステーションインタビュー

誠実は闇社会でのし上がっていきます。善し悪しは抜きに、誠実として高揚することはありましたか?

そうですね。詐欺をするシーンは、みんなすごく感情的だし、ある種のスポーツをやっているような感覚になる瞬間もありました。そこでみんなで過ごした日々というのが、ストーリーを追うごとに大きくなっていって、台本プラスアルファのものが生まれていたと思います。

杉野遥亮 エンタメステーションインタビュー

現場での化学反応で印象的だったことは?

誠実の基盤を作ったという意味では、先ほども話した1話でのクレーンで吊るされたり、いじめられるシーンが大きかったです。そこでの山中さんのお芝居がものすごく僕の心をかき乱してくれて、助けになりました。山中さんが演じる山田って、本当にクズだなって思うんですけど、山中さん自身はめちゃくちゃ優しい方で、「芝居やりにくくない?」とか、吊られたときには「大丈夫?」とか声をかけてくれるんです。そのギャップがすごくて(笑)。これまでの山中さんの作品を拝見していても、「怖いな、喋ってくれるのかな」と思っていましたが、実際に会うと、みなさん惚れちゃうと思います。

あと大谷亮平さんにも助けて頂きました。僕たちが社会の底辺というか、その一端を見た状態に落ちているときに、大谷さんが上司の神部として話すトーンが、僕たちにすごく響いて、「ここがひとつの救いだ」って思えるんです。誠実の気持ちを作るうえで、大切な足掛かりになりました。ちなみに大谷さんは天然です。大谷さんと喋ると、時空がゆがむ感じがします(笑)。

杉野遥亮 エンタメステーションインタビュー

相棒・清宮役の前野朋哉さん、幼なじみ・美咲役の山本舞香さんはいかがでしたか?

前野さんとは初めてご一緒しましたが、すごく甘えられる存在でした。とても空気を読んでくださる方で、僕が切羽詰まっているときには距離を置いて見守ってくれていましたし、リラックスしたいときにはすっと横に入ってきて喋ってくれるんです。お互いにいい関係性が出来ていたと思いますし、とても助かりました。アドリブもしやすかったです。

山本舞香ちゃんとは『やれたかも委員会』以来の共演でした。誠実と美咲がお互いに好意を持っているのか、友情なのか、それは見てくださったみなさんに余白を埋めていただければと思うのですが、そうしたふたりの関係を作る上で、最高の相手だったと思います。山本さんは心地よくパーソナルスペースに割って入ってきてくれる方で、いきなりグーパンとかしてくるのですが、その距離感は、今回の幼なじみ感にとても役立だったと思います。

脚本からプラスアルファの部分が生まれる瞬間は奇跡

杉野遥亮 エンタメステーションインタビュー

本作の見どころを教えてください。

世代間格差だったり、貧困の問題だったり、今の社会がとてもよく描写されていると思います。誠実が向かった、詐欺という手段のほかにも方法はあったかもしれないけれど、でも、結果的にそういう道しかなくなってしまった彼らの切なさも見て欲しいし、教訓にして欲しい。今の社会のシステムのなかで、閉塞感、疎外感、進むべき道が分からなくなって、迷子になっている方たちの代弁になればいいなと思います。そうした訴えかけるものが軸にありながら、笑ったりハラハラしたりできて、そのうちに切なくなったり、自分で考え始めたりできる作品だと思います。

今、演じることは楽しいですか?

楽しいです。小さいころからバスケットをやっていたこともあるからか、個人プレーであり、チームプレーでもあるこの仕事には充実感を覚えます。お芝居に関しても、台本だけに留まらない、そこからはみ出したプラスアルファの部分が生まれる瞬間というのは、奇跡に近いことだなと思います。

杉野遥亮 エンタメステーションインタビュー

最後に、今回の主演によって得られたことを教えてください。

役者というのはモノづくりのひとつのピースに過ぎないけれど、でもそうしたピースが集まって、ひとつの大きな作品が出来上がるんだという考えを改めて強くしました。ここから先に自分が俳優として進むにあたっての、エネルギーになったと思います。

杉野遥亮 エンタメステーションインタビュー

杉野遥亮

1995年、千葉県生まれ。2016年、映画『キセキ -あの日のソビト-』で俳優デビュー。その後、映画『春待つ僕ら』、ドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』『ゼロ 一獲千金ゲーム』『大恋愛〜僕を忘れる君と』と話題作に出演。2019年は出演映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』『居眠り磐音』が公開。11月29日(金)公開の映画『羊とオオカミの恋と殺人』で映画初主演を果たす。

オフィシャルサイト
https://www.topcoat.co.jp/artist/sugino-yosuke/

オフィシャルTwitter
@suginoofficial

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MBS/TBSドラマ『スカム』(全9話)

MBS(関西)にて毎週日曜 24:50~
TBS(関東)にて毎週火曜 25:28~
※放送時間は変更になる場合あり

出演:杉野遥亮 前野朋哉 山本舞香 戸塚純貴 福山翔大 水間ロン 若林拓也 華村あすか/栁 俊太郎 山中 崇 和田正人/西田尚美 杉本哲太/ 大谷亮平
演出:小林勇貴
脚本:継田淳
原案:鈴木大介「老人喰い」(ちくま新書)
© 「スカム」製作委員会・MBS

【STORY】
名門私立大学卒業後、大手企業に就職し、順風満帆な勝ち組人生を歩んでいた草野誠実(杉野遥亮)
しかし、リーマンショックにより、入社わずか半年で新卒切りに遭う。
時を同じくして、父親が病に倒れ、父親の命を救うには保険の効かない高額な治療を受けなければいけないという事態に。
さらには、再就職先が見つからず、銀行には教育ローンの返済を催促される始末。
理不尽な社会に絶望し、追い詰められた誠実は1日で数十万円稼げるという怪しげなバイトをすることに。
それは、オレオレ詐欺でターゲットとなった老人が振り込んだお金をATMから引き出す“ダシ子”という仕事だった。
そして、その仕事で気概を認められた誠実は、直接、老人に振り込め詐欺の電話をかける“かけ子”という仕事を強要されることになる。
地獄の研修、個性的な仲間たちとの出会い、初めての成功、リーダーへの抜擢
草野は詐欺稼業での躍進に葛藤しながら、いち早くお金を稼ぎ、裏社会から抜け出そうとするが…
はからずも、詐欺師として裏社会でのし上がっていってしまう彼に訪れる結末とは!?

オフィシャルサイト
https://www.mbs.jp/drama-scams/