Interview

眞嶋秀斗&松村龍之介の“蒼紅”を永遠に忘れない。斬劇『戦国BASARA』天政奉還、間もなく開演!

眞嶋秀斗&松村龍之介の“蒼紅”を永遠に忘れない。斬劇『戦国BASARA』天政奉還、間もなく開演!

人気アクションゲーム『戦国BASARA』の舞台化の10周年記念作品と同時に、八面六臂の活躍をみせた伊達政宗 役の眞嶋秀斗と真田幸村 役の松村龍之介の卒業公演にあたる、斬劇『戦国BASARA』天政奉還が、ヒューリックホール東京にて、7月12日(金)より上演される。
今作で16作品目となる舞台“戦国BASARA”シリーズだが、全員がジャージ衣装で演じる限定オリジナル演目“特別衣装公演”の上演が行われたり、新趣向に溢れた舞台“戦国BASARA”熱は10年を経てもまだまだ冷める気配にない。
キャストも、眞嶋秀斗、松村龍之介以外に、石田三成 役に沖野晃司、徳川家康 役に永田聖一朗、片倉小十郎 役に井上正大、足利義輝 役に久保田秀敏、竹中半兵衛 役に末野卓磨、風魔小太郎 役に前田慎治、小早川秀秋 役に高岡裕貴、お市 役に高柳明音(SKE48)、鶴姫 役に出口亜梨沙、明智光秀・天海 役に瀬戸祐介、京極マリア 役に大湖せしる、松永久秀 役に松田賢二、三好三人衆として、長兄を喜多野章太郎、次男を久道成光(劇団4ドル50セント)、三男を田沼ジョージと続投組から新規組まで豪華なメンツが揃う。
そこで、本作で卒業を迎える眞嶋秀斗と松村龍之介にインタビューを行い、本作のこと、“戦国BASARA”への想い、そして来るべき未来の役者像を思う存分に語ってもらった。

取材・文 / 竹下力 撮影 / 増田慶


これまで以上に武将の数が増えて、稽古場に熱気が充満している

昨年12月に続いて再び“戦国BASARA”の季節が帰ってきました。この座組みに帰ってくるお気持ちを聞かせてください。

眞嶋秀斗 この舞台は、夏に上演されることもあって今からメラメラ燃えています(笑)。僕にとって夏の公演は、斬劇『戦国BASARA』小田原征伐(17)以来のことで、みんなで火照った体を冷やしながら戦ったことが記憶に残っています。おそらく体力勝負になると思うので、心身ともに気をつけて稽古に臨みたいです。これまで以上に武将の数が増えて、稽古場に熱気が充満していますし、その熱さをしっかりしたお芝居にしてお客様に届けたいと思っています。

眞嶋秀斗 エンタメステーションインタビュー

眞嶋秀斗

松村龍之介 “戦国BASARA”の上演の時期になると感じるのは、四季の移ろいに敏感になる以上に、「またこの時期が来たんだな」と感慨深くなることですね。年に2回訪れる大切な行事で、僕にとっては今回が最後ですし、令和という新時代に上演されることを含め、今年の季節の節目の舞台になると思います。

ここまでの稽古はいかがですか。

松村 やはり安心感があります。前作の斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世(18)の時は、“『蒼』THE PRIDE”チームと“『紅』未来への誇り”チームの稽古が異なっていたので、他のチームのことを知らないまま手探りで稽古をしている状況でした。それはそれで貴重な経験でしたが、みんなで一緒に作っていくのは楽しいですし、仲間を頼れるので思う存分お芝居ができます。

松村龍之介 エンタメステーションインタビュー

松村龍之介

眞嶋 本作は、オープニングの乱戦だけで人数が多いし、ステージ上に集まるキャストを観るだけで、“戦国BASARA”の世界観を余すことなく感じていただけると思います。アンサンブルを含め、大人数で殺陣をするという、恐怖感や緊迫感は“戦国BASARA”ならではだと思います。ゲームをプレイしてもそうですよね? そんな世界で僕らがたくさんの敵を蹴散らす姿をご覧になって、爽快な気分になっていただければ嬉しいです。

“蒼紅”の関係性が全面に出ているストーリー

16作品目にあたる今作のポイントはありますか。

松村 脚本を読むと、伊達政宗と真田幸村の“蒼紅”の関係性が全面に出ているストーリーです。ですので、僕らを観ていただければ、全体のストーリーも追いかけやすいし、今作は“蒼紅”の僕らにしか出せない“戦国BASARA”にしたいですね。

眞嶋秀斗 松村龍之介 エンタメステーションインタビュー

眞嶋 もちろん、のすけ(松村龍之介)さんがおっしゃったように、僕たちの関係性も観ていただきたいのですが、これまで以上に各々の武将が使命を背負って行動しているので、どのキャラクターを観ても感情移入できるし、“戦国BASARA”を知らない方でもお気に入りの武将を見つけていろいろな楽しみ方ができると思います。ストーリーのポイントとしては、僕たち武将が、足利義輝(久保田秀敏)に対して、どのように行動をしていくかが重要になってくるので、そこに注目してください。

“戦国BASARA”ファンとしていろいろな感慨が湧きますが、何より、お二人ともご卒業おめでとうございます。

眞嶋松村 ありがとうございます。

松村さんは5年以上、“戦国BASARA”に関わっていますし、眞嶋さんも2017年から携わってきました。ここまでを振り返っていかがでしたか。

松村 僕にとってこの5年間は、本当にあっという間で、年を経るごとに、1年が早くなっていくような気さえして(笑)。“戦国BASARA”は、昔の海軍でいう“金曜日のカレー”のように僕の1年のリズムを明示する舞台になりました。そうして、今年も“戦国BASARA”が来たなと思っているとあっという間に5年が経ってしまいましたね(笑)。この年月を振り返ってみると、“戦国BASARA”を通して出会った人、そこで学んだことは僕の大きな財産になっています。

眞嶋秀斗 松村龍之介 エンタメステーションインタビュー

眞嶋 “戦国BASARA”の現場に入ると僕の何か特別なスイッチが押されるんです。実際に、殺陣が多いので体が絞られて、筋力も体力もついていく。さらに、演出のヨリコジュンさんがおっしゃるリクエストに対して、新しい発見がまだまだあるし、最後の機会を活かして、僕にはないお芝居を貪欲に吸収していきたいです。

“戦国BASARA”の歴史の変革期を体験させてもらった

お二人にとって印象的な思い出はありますか。

松村 僕はたくさんの人を見送りながら成長してきた5年間だったと思います。伊達政宗であれば、シューティー(眞嶋秀斗)で4人目になりますから、そう考えると、“戦国BASARA”の歴史の変革期を体験させてもらったので、僕にとって刺激的な役者人生の一部になりました。いろいろな先輩方から受け継いだものを新しい役者と共有できるように努力しながら、ずっと“戦国BASARA”と歩んできたせいか、何百年を生きている妖精のようになんともいえない気分になります(笑)。

眞嶋秀斗 松村龍之介 エンタメステーションインタビュー

眞嶋 (笑)。最近でいえば、斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世で“笑劇(しょうげき)”という、本筋さながらのコントのような演目があったのですが、“笑劇”はカンパニーの意欲的な試みで、お客様の反応も含めて印象に残っています。先に“紅”バージョンを観ていたので、真似ができるのか恐怖心もありましたが、先輩たちを観たからお客様に無事に届けることができて嬉しかったです。ただ、もう一回やろうと言われたらできないかも(笑)。

眞嶋秀斗 エンタメステーションインタビュー

松村 大変だったよね(笑)。この5年間、いろいろあったはずなのに、稽古も本番もカンパニーも面白くて笑ってばかりで、たわいのないことばかり覚えているから不思議ですね。今作だと、おっきー(沖野晃司)さんは相変わらず面白いし、永田聖一朗くんといった、新しい役者も増えて冗談ばかり言い合っている。ところで、永田くんは“イジり”甲斐があるよね(笑)。

眞嶋 確かに(笑)。

松村 椎名鯛造さんとはずっとふざけていたし、唐橋 充さんと板の上に立つことは素晴らしい経験でしたし、個性的な人に囲まれて、たくさんの思い出を作ることができました。

お話を伺っていると“戦国BASARA”は特殊な座組でもあるんですね。

松村 そうですね。まず、運動量が違いますね。それから、みんな仲がいいです。どの公演でも険悪にならない座組みなので、すごいことだと思います。

眞嶋 困難があってもみんなで乗り越えようとしますね。

松村 そうだね。お芝居をする上で居心地の良い場所だよね。

眞嶋 稽古のオープニングでは気合を入れるために拍手が起きますし。

松村 そうそう。ブロードウェイの稽古場みたいだよね(笑)。

(笑)。シリーズものであれば、作品を統括する演出家との出会いも大切だと思います。

松村 そうだと思います。“戦国BASARA”では3人の方とご一緒して、みなさん特徴があって勉強になりました。近作でいえば、ヨリコさんは落ち着いていらっしゃって、周りのバランスをとりながら座組みの潤滑油になってくれて、役者の意図も汲み取ってくれるし、自分のやりたいことも臆せず伝えてくれる。いつも親身になってくれて、役者と同じ目線で一緒に歩んでくださるのでありがたいです。

松村龍之介 エンタメステーションインタビュー

眞嶋 演出はヨリコさんだけでしたが、稽古で「気持ち悪いお芝居になっている」と僕が感じると、すぐに「こうしてみたら」とアドバイスをくださるので、僕らをよく見てくださっていると感心します。ヨリコさんとご一緒する時は、僕が初めて“戦国BASARA”に携わった斬劇『戦国BASARA』関ヶ原の戦い(17)の事前稽古で、「気を引き締めて稽古に臨んで欲しい」と言われて以来、初心の新鮮な気持ちを忘れないようにしています。

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