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恋する男子が集まれば世界は変わる。糸川耀士郎、古谷大和ら出演舞台『Starry☆Sky on STAGE』上演中!

恋する男子が集まれば世界は変わる。糸川耀士郎、古谷大和ら出演舞台『Starry☆Sky on STAGE』上演中!

ドラマCD、ゲーム、アニメなどからなる女性向けのメディアミックス作品「Starry☆Sky」を舞台化した『Starry☆Sky on STAGE』が、7月10日(水)より品川プリンスホテル クラブeXにて上演中だ。
天文学を教える「星月学園」を舞台に、学園唯一の女子生徒である主人公と、13星座の性格特徴を持つ男性キャラクターたちとの恋愛物語が描かれる。今年、シリーズ10周年を記念して上演される本作の脚本は錦織伊代が担当、演出を松崎史也が手がている。また、公演期間中には“春”“夏”“秋”“冬”“四季”の5バージョンのエンディング、千秋楽にはシークレットエンディングも披露される。
初日前に行われた公開ゲネプロと囲み取材の模様をお届けする(*ゲネプロは「Spring END」バージョン)。

取材・文・撮影 / 竹下力


ポジティブな感情すべてが溢れるエモーショナルな舞台

品川プリンスホテル クラブeXならではの円形ステージに、天井からは何面かのスクリーンが張り出している。その円形舞台を取り囲むように客席が扇型に広がり、後方の4つの出入り口から役者が出入りする。舞台一面が見渡せるシンプルな舞台装置とシックな雰囲気という落ち着いて観劇できる環境が整えられている。なにより音響が素晴らしい。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

開演前SEの「Twinkle Twinkle Little Star」(きらきら星)が終わると暗転。上方にあるスクリーンに映し出される宇宙。宇宙には無数の星が煌めいている。その星と星を線で結べば星座になり、星座と星座の間にはいくつもの惑星があり、太陽系があって地球がある。その地球には何十億もの人間がいて、そのどこかに、星がキレイに見える小高い丘の上に立つ全寮制の学校「星月学園」がある。そこにはアメリカから帰郷したばかりのひとりの男の子がいて、彼は猛烈に恋をしている──広大な宇宙からひとりの人間の内面まで視線がスムーズに誘導される序盤の演出は壮大で感動的なものだった。

もちろん、恋をしているのは彼だけではない。今作に登場する13星座をモチーフにした男子生徒、学校の先生たちまでもが恋慕の感情を抱いている。この学園唯一の女子生徒、天文科所属の夜久月子(竹井未来望)に。

恋をすることは瞬間を生きることであり、その瞬間を積み重ねると、愛という普遍的な感情を抱くことができる。友情、愛情、慈愛……そういったポジティブな感情すべてが溢れるエモーショナルな舞台だ。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

物語は、年に一度の七夕に、かつて3ヶ月だけ星月学園にいた山羊座の土萌 羊(糸川耀士郎)がアメリカから夜久月子に会いに戻ってきたところから始まる。

そして学園には、土萌と同じく月子の幼馴染み、魚座の七海哉太(田中尚輝)と蟹座の東月錫也(國島直希)、月子が所属する弓道部の部長で蠍座の宮地龍之介(古谷大和)、ルーキーで射手座の木ノ瀬 梓(橘りょう)、かつて弓道部部長であった牡牛座の金久保 誉(阿瀬川健太)の部活仲間や、星月学園OBで教師の双子座の水嶋 郁(丸山ナオ)、保健医で学校の理事長でもある天秤座の星月琥太郎(青木一馬)、天文科の担任で獅子座の陽日直獅(輝山 立)、さらに月子が書記を務める生徒会の会長で乙女座の青空颯斗(高本 学)、宇宙科で水瓶座の天羽 翼(桜庭大翔)、星詠み科で蛇遣座の神楽坂四季(榊原徹士)、元生徒会長で今は大学生の牡羊座の不知火一樹(杉江優篤)の13人のメンバーが揃った。

彼らは月子を喜ばせるためにある計画を考えつく。それは屋上庭園から天羽が発明した竹型(?)ロケットに願いごとを書いた短冊を付けて夜空に打ち上げること。こと座のベガを目がけてみんなで和気藹々と打ち上げをしたまではよかったが……なんと空で爆発が起こり、皆、爆風に吹き飛ばされてしまう。散りじりになった面々が目を覚ました世界は、月子がいないパラレルワールドだった──。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

この物語は、パラレルワールドで見失った月子を探し求めながら苦難を乗り越え、次第に心や体が成長していくビルドゥングスロマン的な描き方をしている。しかも、それぞれの星座の特徴を模したキャラクターの設定はわかりやすく、皆表情が豊かで、感情移入もしやすい。また、円形劇場ということもあってどの角度から見ても、キャラクターの佇まいを楽しめる。この舞台には悪役がいないせいか、どの人物も愛おしく見える。さらに、6種類のエンディングに分かれており、遊び心もあるので何度観ても飽きないはずだ。

脚本の錦織伊代が、原作の設定から約1年後という世界を描いているので、ゲームやアニメ等を知らなくても楽しめるし、恋する男の子の心理が何パターンも巧みに描かれていることに感心させられた。恋をするとこんなにも人は変われるものなのかと考えさせられたりもする。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

演出を手がけた、「SP/ACE=project」を主宰している松崎史也は、アドリブだけで構成する『人狼 ザ・ライブプレイングシアター』といった舞台をいとも簡単に演出してしまう超絶技巧派の演出家だと思っているけれど、本作でも恋をすることや人を愛することの楽しさ、切なさ、つらさ、喜びなどの多岐にわたる感情を、様々な仕掛けを散りばめながらダイナミックに表現していて秀逸だった。さらに女性的な感性で描く男性像、男性的な目線で見る女性像というように表現を使い分けてキャラクターの個性をも際立たせ、男性にも女性にも寄り添えるバランスの良い人物造形をしているように感じた。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

役者たちもそれぞれ個性豊かに演じていて面白かった。中でも土萌 羊 役の糸川耀士郎は、恋する男の子を直球に演じており爽快だった。“恋は盲目”との言葉どおりに、誰もが甘くて苦い恋の経験を思い出してしまう、そんな熱演を見せてくれた。しかも、ちょっとビターな現実もしっかり受け止める強さも滲み出ていて、男性からも女性からも憧れや共感を抱くような男の子のキャラクターをしっかりと体現できていたと思う。
また、宮地龍之介を演じた古谷大和も華があり印象的で、抜群に安定感のある芝居で、規律正しい、恋に奥手なもどかしい男の子をリアルに演じていた。

そして、本作唯一の女性キャラクターである夜久月子 役を務めた竹井未来望が力強くてたくましい姿を見せていた。たくさんの男性から羨望の眼差しを向けられても、臆せず堂々と生きている。だから、かっこいい。凛と輝く女性が舞台に存在することで、恋する男性たちのキャラクターが立体的に引き立つのではないだろうか。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

本作は、ひとりの人間がある想いを抱き、それが連綿とつながっていくことで、途方もない情愛に満ちたスケールの大きな作品になっていく面白さがある。ひとりではちっぽけなことが、同じ想いを抱き、仲間を思いやり、寄り添い、絆を確認しあえば、それはやがて世界を変える大きな力になる。終演後、そんなことを感じて胸が熱くなった。

どのキャラクターも確実に月子に対する愛情が違う

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

ゲネプロの前には囲み取材が行われ、「Spring」七海哉太 役・田中尚輝、土萌 羊 役・糸川耀士郎、東月錫也 役・國島直希、「Summer」宮地龍之介 役・古谷大和、金久保誉 役・阿瀬川健太、木ノ瀬 梓 役・橘りょう、「Autumn」水嶋 郁 役・丸山ナオ、星月琥太郎 役・青木一馬、陽日直獅 役・輝山 立、「Winter」青空颯斗 役・高本 学、天羽 翼 役・桜庭大翔、不知火一樹 役・杉江優篤、そして、神楽坂四季 役・榊原徹士、夜久月子 役・竹井未来望、白銀桜士郎 役・鈴木翔音、犬飼隆文 役・佐藤和斗、小熊伸也 役・瑞野史人、白鳥弥彦 役・高橋 凌、出演者総勢18名が登壇した。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

まず、登壇者を代表して不知火一樹(牡羊座)役の杉江優篤が「ゲームが原作ですが、舞台は原作の1年後を描いた作品です。僕はすでに学園を卒業している役ですが、ゲームで成長したあとのストーリーを描いているので、原作とは違った楽しさをお見せできると思います」と述べると、陽日直獅(獅子座)役の輝山 立が「原作は今年で10周年を迎え、様々なメディアミックスがされていますが、舞台版だけのオリジナルストーリーになっています。原作に忠実でありながら、オリジナルだからこそ表現できるキャスト同士の関係性の濃さを見ていただければ嬉しいです。また、天井にスクリーンがあるのも魅力的で、タイトルにあるように、星空がどのように映し出されるか注目してください」と続けた。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

今作はエンディングが6種類あるが、まず「Spring END」を代表して土萌 羊(山羊座)役の糸川耀士郎が「春チームは、七海哉太と東月錫也が月子と幼馴染みということもあるし、僕が演じる土萌 羊も幼い頃に彼女と出会っているので、“幼馴染み”の友情を大切に描いているストーリーだと思います。お芝居のパートは春組を中心に、エンディングのダンスではカンパニー全体の絆をハートフルに表現していると思います」と語った。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

一方、「Summer END」については宮地龍之介(蠍座)役の古谷大和が「春夏秋冬、それぞれ雰囲気のあるエンディングになっていますが、夏は高校生の“部活”をテーマに描きつつ、誰もが通ってきた甘酸っぱい恋を描いています。僕らのチームはそれを大切にしながら、2時間の物語で夏チームの魅力が出せるように稽古をしました」と話す。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

また「Autumn END」では、水嶋 郁(双子座)役の丸山ナオが「秋は先生チームということで“大人”の魅力を出せたら嬉しいです。僕らは激しいダンスを踊るので、ゲームとは違う点に注目してください」と意気込む。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

そして、「Winter END」は青空颯斗(乙女座)役の高本 学が「冬組のメンバーはどの組よりも仲が良いですね。そして、冬組のテーマは“家族愛”なので、家族の親密な関係性を舞台で描きたいと思います。本番では心が温まるストーリーにしたいです」と話した。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

最後に本番への意気込みを尋ねられ、神楽坂四季 役の榊原徹士が「4つの季節の中に、それぞれの物語があり、どのキャラクターも確実に月子に対する愛情が違うので楽しみ方はたくさんあると思います。僕たちはこの公演中に“青春”を表現していくのでぜひ劇場に来てください」と述べて囲み取材は終了した。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

公演は、7月15日(月・祝)まで品川プリンスホテル クラブeXにて上演される。

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

舞台『Starry☆Sky on STAGE』

2019年7月10日(水)~7月15日(月・祝)品川プリンスホテル クラブeX

7月15日(月・祝)の千穐楽「Secret END」をニコ生独占生中継
詳細はこちら

原作:honeybee「Starry☆Sky」
脚本:錦織伊代(アイデアフラッド)
演出:松崎史也

出演:
〈Spring〉
七海哉太 役:田中尚輝
土萌 羊 役:糸川耀士郎
東月錫也 役:國島直希

〈Summer〉
宮地龍之介 役:古谷大和
金久保 誉 役:阿瀬川健太
木ノ瀬 梓 役:橘りょう

〈Autumn〉
水嶋 郁 役:丸山ナオ
星月琥太郎 役:青木一馬
陽日直獅 役:輝山 立

〈Winter〉
青空颯斗 役:高本 学
天羽 翼 役:桜庭大翔
不知火一樹 役:杉江優篤

神楽坂四季 役:榊原徹士
夜久月子 役:竹井未来望
白銀桜士郎 役:鈴木翔音
犬飼隆文 役:佐藤和斗
小熊伸也 役:瑞野史人
白鳥弥彦 役:高橋 凌

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@staska_stage)

©Arithmetic ©『Starry☆Sky on STAGE』製作委員会