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蒼紅卒業!『戦国BASARA』の歴史と出会いへの感謝を胸に、熱く滾る魂を燃やす!!

蒼紅卒業!『戦国BASARA』の歴史と出会いへの感謝を胸に、熱く滾る魂を燃やす!!

バトルアクションゲーム『戦国BASARA』を原作とする人気舞台シリーズの新作公演、斬劇『戦国BASARA』天政奉還が7月12日(金)から7月28日(日)まで上演され、眞嶋秀斗、松村龍之介ら総勢17名のキャストと、構成・演出・映像のヨリコ ジュン、企画・原作監修の小林裕幸(CAPCOM)が舞台挨拶に登壇し、本作に向けての意気込みと舞台化10周年の想いを語った。
シリーズ16作目となる本作をもって、伊達政宗 役の眞嶋秀斗と真田幸村 役の松村龍之介が『戦国BASARA』シリーズを卒業するが、今作より徳川家康 役の永田聖一朗、足利義輝 役の久保田秀敏、小早川秀秋 役の高岡裕貴、鶴姫 役の出口亜梨沙、風魔小太郎 役の前田慎治、三好三人衆・長兄 役の喜多野章太郎、三好三人衆・次男 役の久道成光(劇団4ドル50セント)、三好三人衆・三男 役の田沼ジョージが新たに参戦!
石田三成 役の沖野晃司、片倉小十郎 役の井上正大、竹中半兵衛 役の末野卓磨、お市 役の高柳明音(SKE48)、明智光秀・天海 役の瀬戸祐介、京極マリア 役の大湖せしる、松永久秀 役の松田賢二と共に、歴代キャストより受け継いだ熱きBattle spiritsをぶつけ合い、群雄割拠の乱世を駆ける!!

取材・文・撮影 / 近藤明子


息つく間もない殺陣の連続で暑い夏をさらに熱く!

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

今でこそ多くのアクションゲームが舞台化されているが、その先駆けともいえる『戦国BASARA』。本作の魅力は、なんといってもほかに類を見ない手数の多さと、ゲーム内のアクションを再現したスタイリッシュでスピーディーな殺陣!

その象徴が、伊達政宗の六爪(ろくそう)と、真田幸村の二槍(にそう)であり、実現不可能と思われていた各キャラクターの特殊武器を使った必殺技など、観客を興奮の渦に巻き込む演出の数々が毎回話題となった。

2017年2月の斬劇『戦国BASARA』関ヶ原の戦いからカンパニーに加わった眞嶋は「今作も開幕直後からとてつもない“熱”をお届けできるのではないかと思っています。今回、武将の数が多く、全員が舞台上に集まるとスクランブル交差点のような密度の中で殺陣をやっています(笑)。高濃度な斬劇『戦国BASARA』をお届けできるようにカンパニーの一員として熱を注ぎながら最後まで戦いたいと思います」とコメント。

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

2014年4月の舞台『戦国BASARA3』-咎狂わし絆-で初めてシリーズに参加した松村は「今回の作品が舞台『戦国BASARA』の10周年で、僕自身にとって10作品目という、どちらも節目となる作品。この出会いに感謝しつつ、この歴史に敬意を払いつつ、シューティー(眞嶋秀斗)が演じる伊達政宗を筆頭に、全力で楽しんでいきたいなと思います!」と、5年の長きに渡って作品に関わってきた想いを噛みしめながら、熱い胸の内を語った。

本シリーズに参加した当時は、役者としてのキャリアをスタートしたばかりだったふたりにとって、まごうことなき“代表作”であり、当たり役ともなった大事な作品。この2年間、斬劇『戦国BASARA』ファンにとって眞嶋の伊達政宗と松村の真田幸村が相対する姿が当たり前だっただけに、今回の卒業は「感謝の気持ちで笑顔で送り出したい」「もっと二人が熱く火花を散らす姿を見ていたかった」という複雑な気持ちを胸に観劇した人も多いのでは……。しかし、幕が開いたらそんなセンチな感情は一気に吹き飛んでしまった!

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

第十三代将軍・足利義輝が宣言した「天政奉還」により、室町時代の終焉と戦国時代の始まりを描いた今回のストーリーは、オープニングから待ったなし! 17名の武将がステージ上で激しい殺陣を繰り広げ、客席通路を駆け回る姿にワクワクが止まらない。役者陣の“熱”を間近に感じながら、一瞬たりとも目が離せないつばぜり合いに心躍らせ、突然始まる宴会芸にお腹がよじれるほど笑う……。シリアスとコメディのバランスは、10年の時間をかけて歴代のキャスト&スタッフが築き上げて来たものであり、この「何でもあり」な自由な感じが多くの観客を魅了してやまない斬劇『戦国BASARA』なのだと改めて思ったのだった。

物語がクライマックスへと向かう中、己の信念に従いギリギリの攻防戦を繰り広げ、刃を合わせる蒼紅の姿を見て、鬼気迫るものを感じると同時に、実に楽しそうなふたりの表情を見ていると、胸の奥に熱いものがこみ上げるのだった。これが「滾る(たぎる)」という感情か!?

眞嶋×松村のライバル関係はもちろん、ほかの武将たちの関わりや表には出さない深いところでの絆も、胸に迫るドラマが以前にもまして感じられた。

豊臣秀吉の左腕として忠誠を誓う石田三成 役の沖野晃司は、切れ味鋭い殺陣に磨きがかかる一方で、「秀吉の右腕」こと竹中半兵衛への絶大な信頼と、親友・徳川家康への不器用な友情を表現するなど、人間ドラマとしても一つ深く掘り下げた感があった。

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

今回から新たに徳川家康役を演じる永田聖一朗は初参加のプレッシャーもどこ吹く風! 元気いっぱいにステージを駆け回り、高く宙を跳び、真っすぐに向かい合い、悩む姿が実に好感が持てた。今後の成長が楽しみであり、彼の醸し出す“陽”の気が、今後カンパニーにどのような変化を与えるのかが楽しみだ。
2016年の『戦国BASARA4』皇から片倉小十郎 役を演じる井上正大は、今作が6作目の出演(※うち1回は映像とゲスト武将としての出演)となるだけあって、さすがの貫禄で伊達政宗の背中を守る“龍の右目”として物語をキリリと引き締めていた。会見では「今回はとどまりますが、僕も卒業したいです(笑)」などと言っていたが、彼には“次の伊達政宗”を導くという大切な役割が待っているし、それを期待されている。

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

そして今回の物語で「天政奉還(※将軍の位を天に還すこと)」を謳い、戦国創世を引き起こした張本人、第十三代将軍・足利義輝役を演じる久保田秀敏は、戦いから生まれる“熱”を欲する血気盛んな若き帝(みかど)を熱演! 高貴な立ち振る舞いの一方、刀・槍・弓にと変化する笏(しゃく)を武器にした激しい殺陣に圧倒されたのはもちろん、宴会パートでの弾けっぷりにも同じくらい驚かされた(笑)。

前作斬撃『戦国BASARA』蒼紅乱世から竹中半兵衛 役を演じている末野卓磨は、会見で「石田三成と共に、新しい徳川家康を迎え、新しい豊臣軍としてこの作品に参加できることが本当に嬉しい」と笑顔を見せていたのが印象的だった。しかしひとたびステージに立てば笑顔は消え、終始クールな表情で策略を巡らす軍師としての存在感を放っていた。

その末野が演じていた風魔小太郎 役を引き継いだのは、『戦国BASARA』シリーズで長年アンサンブルとして活躍していたという前田慎治。会見で「末野さんと同じ舞台上で風魔小太郎を演じるという、ものすごいプレッシャーを感じながらも、精いっぱい自分ができる限りやらせていただきます!」と決意を述べたとおり、ダイナミックなアクションに目を奪われた。

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

小早川秀秋 役の高岡裕貴は、天海、鶴姫らと鍋を囲むシーンをはじめ、様々な場面で茶目っ気たっぷりな芝居と、「金吾(きんご)」のいじられキャラを全力で演じ、シリアスなストーリーの中にあって、いい感じに場の空気を和ませていた。

お市 役の高柳明音は、儚さと狂気を絶妙なバランスで演じる一方で、義姉の京極マリアに翻弄されつつも、帝と共にコミカルなシーンにも果敢に挑戦するなど、今までにない新たな一面を見せてくれた。

今回が斬劇『戦国BASARA』初参加の鶴姫役・出口亜梨沙は、“宵闇の羽の方”=風魔小太郎に寄せる一途な思いが初々しいのはもちろん、弓を弾く動作など一挙手一投足がとにかくキュート♡。今後、ほかの武将とのかかわりで、また違った表情を見せてくれることに期待したい。

昨年上演された斬劇『戦国BASARA』第六天魔王で二代目・明智光秀として登場し、自身の身長よりはるかに長い二本の鎌を見事に操る様と、キャラクターが憑依したような“イッちゃってる”芝居が好評だった瀬戸祐介は、今回は明智光秀と天海の二役を演じた。小早川秀秋と行動を共にしている時の温和な僧侶「天海」から、殺戮に快感を覚える狂人「明智光秀」への一瞬の変貌は、思わず背筋がゾッとするほどの迫力に満ちていた。

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

京極マリア 役の大湖せしるは、小悪魔的な魅力がパワーアップ! 本作では帝や松永久秀を操り、自信が覇権を握るために画策するなど、美しい笑顔の下に隠されたダークな一面が垣間見える一幕も……。「自身が一番価値がある」という高飛車なキャラクターではあるが、大胡の好演で憎み切れない可愛らしく魅力的な女性として描かれ、義妹のお市との掛け合いも軽妙洒脱で楽しく観ることが出来た。

そして、2017年上演の斬劇『戦国BASARA』関ヶ原の戦い以来、久々の登場となった松永久秀 役の松田賢二は、他を圧倒する存在感で舞台上に君臨! 乱世の梟雄(きょうゆう)として得体のしれない危険な人物としての雰囲気を漂わせ、悪役としての務めを全うする一方で、笑わせるシーンでは若手に無茶ぶりをしかけていくなど、いろんな意味で「危険なおじさま」だった(笑)。

また、出番は少ないながら、三好三人衆の長兄・喜多野章太郎、次男・久道成光、三男・田沼ジョージの三位一体のコンビネーションも見ごたえがあるものだった。

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

キャスト一人一人がキャラクターに愛を持って取り組み、作品の世界観を舞台上に再現するのはもちろん、そこに大きな力となるのが舞台セット。今回も演出のヨリコジュンによる映像が様々な風景を描き出し、さらには映像と役者がシンクロしたバトルシーンという今までにない試みにも挑戦するなど、『戦国BASARA』の進化は10年経ってもそのスピードを緩めることはない。

多くの人々の“想い”を受け継ぎ、好敵手(ライバル)として切磋琢磨し、支え合い、先頭に立ってカンパニーをけん引してきた蒼紅への感謝も込めて、17名の“もののふ”たちの全力の戦いに大きな拍手を贈りたい。

また、斬劇『戦国BASARA』天政奉還のDVDが、2019年11月末に早くも発売決定!

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

価格は初回特典盤7,800円(税抜/2枚組)。特典映像には、蒼紅卒業にスポットを当てた映像や、大阪大千秋楽の蒼紅挨拶などを収録。ファン必見の永久保存版となる予定だ。

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

斬劇『戦国BASARA』天政奉還

東京公演:2019年7月12日(金)~7月21日(日) ヒューリックホール東京
大阪公演:2019年7月26日(金)~7月28日(日) シアター・ドラマシティ

原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
構成・演出・映像:ヨリコジュン
企画・原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)
制作:エイベックス・エンタテインメント、エースクルー・エンタテインメント

出演
伊達政宗 役:眞嶋秀斗
真田幸村 役:松村龍之介

石田三成 役:沖野晃司
徳川家康 役:永田聖一朗
片倉小十郎 役:井上正大

足利義輝 役:久保田秀敏

竹中半兵衛 役:末野卓磨
風魔小太郎 役:前田慎治
小早川秀秋 役:高岡裕貴

お市 役:高柳明音(SKE48)
鶴姫 役:出口亜梨沙

明智光秀・天海 役:瀬戸祐介
京極マリア 役:大湖せしる

松永久秀 役:松田賢二

***
三好三人衆・長兄 役:喜多野章太郎
三好三人衆・次男 役:久道成光(劇団4ドル50セント)
三好三人衆・三男 役:田沼ジョージ
***
小笠原祐太
大塚晋也
小川裕慈
篠崎淳志
宮迫 誠
杉浦文哉
松山裕樹
川端恭介
長田健一

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