デスノート-LNW- 特集  vol. 1

Interview

東出昌大、池松壮亮が欲しい「デスノート」に代わるノートとは!?

東出昌大、池松壮亮が欲しい「デスノート」に代わるノートとは!?

2003年、原作・大場つぐみ、作画・小畑健により「週刊少年ジャンプ」で読み切り掲載、同年12月から2006年5月まで連載された「デスノート」。名前を書かれた人間は死ぬという死神のノート「デスノート」を巡って繰り広げられる夜神月(ヤガミ・ライト)とLによる頭脳戦を描き、日本国内累計発行部数3000万部を誇る大ヒットした伝説的コミック。2006年には、実写映画『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last name』は前・後編の二部作公開となり、社会現象になる大ヒットを記録した。 その映画公開から10年・・・正統な続編として完全新作映画『デスノート Light up the NEW world』がいよいよ10月29日から公開となる。夜神月(ヤガミ・ライト)とLとの決着後、10年の月日が経ち、新しいキャストで制作された本作は、前作映画をリスペクトした作りでありながら、1:1の攻防戦から1:1:1というトライアングルになっている、さらに「デスノート」のルールは遵守しながらも、新たな視点から展開されるストーリーと映像に飲み込まれる秀逸な作品になっている。その新キャストから、<デスノート対策本部>の三島役の東出昌大と、世界的私立探偵にして、“Lの正統な後継者” 竜崎役の池松壮亮に、今回の映画の見どころを聞いた。

©大場つぐみ・小畑健/集英社 ©2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

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取材・文/大谷 弦 撮影/キセキミチコ


今回「デスノート」というタイトルに携わることについて意気込みなどはありましたか?

池松 やっぱり最初は驚きましたね。どんなオファーでも嬉しいですけど、「デスノート」の10年後という作品で、Lの遺伝子を継ぐという役をやることになるとは、あまりにも想像してなくて。軽く動揺しましたね。

東出 僕も動揺しました。もともと「デスノート」は大好きな作品ですし、原作からのファンだったので、あの作品をいま作る意味ってなんだろうって思って。よく「原作ファンの反応は気になりますか?」って聞かれるんですけど、それは僕もファンとして最初からすごい敏感に感じ取ってました。「デスノート」というタイトルをつけて作品を作れば、とりあえず話題になるしヒットするだろうって、考える人も多いと思うんです。でもそれだけの算段で映画は撮れないし、それだけじゃない情熱やストーリーの面白さが台本に詰まってたので、これは10年ぶりに作る意味がある作品なんだなって確信が持てました。

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池松さんが演じた「竜崎」も、東出さんが演じた「三島」も、それぞれが秘密と目的を秘めながら行動しているという、重層的なキャラクターでした。

池松 竜崎という役については考えましたね。Lから遺伝子だけもらったけど、育ててはもらえなくて。でもやっぱり本質的には似てて。それでもLを超えることだけを考えて、一人で生きてきた竜崎の人生って、それはそれでかなり壊れていると思ったんですね。そういうことを手掛かりに役柄をふくらませていきました。
10年前の映画「デスノート」の魅力は、藤原竜也さんと松山ケンイチさんが、死神に負けないだけのキャラクターを綿密に作って、演じてらしたところにあると思うんです。ふたりとも天才だけど、キャラクターに寄りすぎず、絶妙なところでとどまって、お客さんも共感できて。だから今回も3人の男たちが「デスノート」という世界観を借りてやりましたってだけじゃダメだと思ったんです。カラコンを入れるとか勇気がいりましたけど、キャラクター性と実在感をどっちも成立させたかったんですね。

東出 設定は「デスノート」ですけど、僕たちが演じたキャラクターはまったくオリジナルなところから作っていったので、ビジュアルのインパクトも含めて、映画の中での存在感というか、しっかりと実態を持った形で存在してくれた池松くんと菅田くんに現場で出会えたことが嬉しかったですね。三島っていう役は、対策本部っていう組織の中で働いているので、変わったビジュアルをしてるわけでないんですけど実在感は僕も意識しましたし、トリッキーだけどリアルというデスノートの新たな1ページを作れたかなって思います。

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竜崎と三島は、お互いに協力したり、対立したりと関係性が目まぐるしく変わっていきます。

池松 僕と東出さんが絡むシーンが多かったんですけど、ふたりでしんみりやっててもお客さんは面白くないなって思って、物語の先頭に立ってグイグイ巻き込んでいかなきゃいけない。とはいえ、オラオラやってるだけじゃなくて「デスノート」の魅力である、レベルの高い心理戦や読み合いも見せていきたかったので、お互いに絶対に本音は言わないし、ギリギリでぶつからない戦いっていうは意識しましたね。

撮影現場はどうでしたか?

池松 現場ではとても仲良かったですよ(笑)。

©大場つぐみ・小畑健/集英社 ©2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

©大場つぐみ・小畑健/集英社
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東出 池松くんは初対面で遠慮がないなって思ったんですけど、撮影が進むにつれてさらに遠慮がなくなっていって(笑)。でも、デスノートの話だったり、人としてこういうときはどうする、みたいなモラルの話だったり、思うままに率直にぶつけあうことできて。お芝居のことに関してもお互いに思うことを言い合えるような、すごくいい関係で最初から最後まで行けましたね。

池松 3人の中では、僕がいちばん真っ当だったと思います。東出さんは僕からみると、なんでしょう…なんかヘンなんですよ。

東出 (笑)。池松くん、今日はオブラートを家に忘れてきたね!

©大場つぐみ・小畑健/集英社 ©2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

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池松 東出さんは、笑いどころとか人とズレてるし、酒飲むともっとヘンだし(笑)。菅田くんは菅田くんでヘンだし。

東出 菅田くんは確かにヘンだよね。

池松 東出さんのほうがヘンですよ。スタッフさんに聞いても東出さんが1位だと思う。

東出 そうかなぁ…。

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自分だったらデスノートをどう使うとか、そういう話もされましたか?

池松 それはしましたね。僕はデスノートはいらない。「半殺しノート」くらいならいいかなって(笑)。

東出 僕もデスノートは持ってられないなって思いますね。使ったらいけないって思ってても、実際に持ってたら気持ちが変わっちゃいそうじゃないですか。これは今回の映画のテーマのひとつだと思うんですけど、正義って、それぞれに存在するじゃないですか。僕らの思う正義も、他人からみれば悪かもしれない。この映画はそのあたりを掘り下げてるんですよね。

「デス」じゃなければ、どんなノートが欲しいですか?

東出 それも考えたことあるんですけど、「病気を治すノート」が欲しいですね。以前、家族が大病を患ったことときに、何に変えてもいいから治って欲しいって思ったんですね。ただ、そんなことしてたらいけないっていうのは、いまは感じます。いいことをしてるのかもしれないけど、それを持ったことで何かが変わってしまう。だからもうなんのノートもいらないっていうのが結論ですね。

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デスノート Light up the NEW world

10月29日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国拡大ロードショー

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東出昌大 池松壮亮 菅田将暉
藤井美菜 川栄李奈 青山草太 竹井亮介 大迫一平 金田明夫
中村獅童 戸田恵梨香 船越英一郎

原作:大場つぐみ・小畑健(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:佐藤信介
脚本:真野勝成
主題歌「Dear Dairy」&劇中歌「Fighter」:安室奈美恵
企画・プロデュース:佐藤貴博
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイトwww.deathnote2016.com

©大場つぐみ・小畑健/集英社
©2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

DEATH NOTE カラー版 1

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DEATH NOTE カラー版 1
大場つぐみ (原作), 小畑健 (漫画)
集英社
週刊少年ジャンプ / ジャンプコミックスDIGITAL
カラー版 全12巻




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