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堂々完結…『ジョジョ』第5部アニメ、激動の39話を演じきったキャスト陣がSPイベントで語る「終わりとは言わず“To Be Continued”にしたい」

堂々完結…『ジョジョ』第5部アニメ、激動の39話を演じきったキャスト陣がSPイベントで語る「終わりとは言わず“To Be Continued”にしたい」

2018年10月から3クール連続で放送されてきたTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』が、ついに最終回を迎えた。その放送終了後間もない2019年8月18日(日)、主要キャストがほぼ集結しての『「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」 スペシャルイベント Esperienza d’oro』が東京・ベルサール高田馬場にて開催された。

小野賢章(ジョルノ・ジョバァーナ役)、中村悠一(ブローノ・ブチャラティ役)、諏訪部順一(レオーネ・アバッキオ役)、鳥海浩輔(グイード・ミスタ役)、山下大輝(ナランチャ・ギルガ役)、榎木淳弥(パンナコッタ・フーゴ役)といった主要キャストによる振り返りトークに生アフレコ、さらにOPテーマを担当したCodaとハセガワダイスケによるライブなど豪華なイベントとなった。ここでは夜の部の模様をレポートする。

取材・文 / 塚越淳一


メインキャストが振り返る名シーン。フーゴの決別は「臆病者のように映らないよう描いていただき嬉しかった」(榎木)

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 エンタメステーションイベントレポート

MCを担当する吉田尚記アナウンサーがまず登壇し、出演者を一人ずつ呼び込んでいく形でイベントはスタート。小野賢章(ジョルノ・ジョバァーナ役)、中村悠一(ブローノ・ブチャラティ役)、諏訪部順一(レオーネ・アバッキオ役)、鳥海浩輔(グイード・ミスタ役)、山下大輝(ナランチャ・ギルガ役)、榎木淳弥(パンナコッタ・フーゴ役)という超豪華キャストが集結すると、中村が中央の椅子に座り、イベントのキービジュアルと同じポーズで決めた。そして、そのポーズのまま、キャストがひと言ずつ挨拶をしたのだが、全員がジョジョのコラボアイテムを身にまとい、スニーカーもお揃いというジョジョ愛溢れるものだったということも書いておきたい。そしてそのジョジョ愛は、このあとのトークコーナーでもたっぷり感じることができた。

オープニングトークでも、ジョジョトークで盛り上がっていたのだが、突然、榎木が、「あいつにスパゲティを食べさせてやっていいですか?」と言って、山下にスパゲティを準備。それを食べさせてやるというやり取りが繰り広げられ、会場を湧かせていた(その理由は後述)。

そしてこの日のメイン企画である「黄金の風ラストトーク」へ。これは各キャラクターの名場面を6人それぞれがセレクトし、それについて話していくというもの。昼の部で3人(ブチャラティ、アバッキオ、ナランチャ)を紹介したようだが、夜の部はミスタからスタート。ちなみに、諏訪部はこの企画のために全話見直したというほどの気合いの入れようだ。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 エンタメステーションイベントレポート

鳥海浩輔(グイード・ミスタ役)

まず鳥海は第7話の「ピストルズとのほのぼのしたシーン」をセレクト。ほのぼのとしたシーンが好きという鳥海だが、セックス・ピストルズの声6人分も担当していたので、収録は大変だったそう。No.1がベースで、No.2はお調子者、No.3はいじめっ子、No.5はいじめられっ子……など、性格付けはあるのだが、順番に出てくるならまだしも、いっぺんに出てくると何をやっているかわからなくなるそうで、そのあたりの苦労話をしてくれていた。

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山下大輝(ナランチャ・ギルガ役)

山下は第15話の「列車で頑張るNo.5が可愛いシーン」をセレクト。やはり、ピストルズたちは彼の中で癒やしだったそう。榎木と中村は、第19話から、それぞれ「自分が弾丸を受けながら撃ちまくるところ」/「ホワイト・アルバム戦ラスト付近」をセレクト。2人共、とにかく作画がカッコ良かったと絶賛し、ミスタのカッコいい表情にも注目してほしいと熱弁をふるっていた。

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諏訪部順一(レオーネ・アバッキオ役)

諏訪部は第19話「ジョルノに傷を修復されているところをナランチャに誤解されるシーン」をセレクト。緊張と緩和というか、良いシーンからの落差がすごかったところなので、そこが良かったと、ちょっと違った視点から感想を述べていた。さらに小野も同じ第19話から「チームの誘いを即決するシーン」をセレクト。回想シーンだったが、ミスタの直感や判断力は、のちのちにもつながってくると語っていた。全体的にも評価の高い第19話はミスタの当番回だったので、それに関する話は尽きない感じだった。

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榎木淳弥(パンナコッタ・フーゴ役)

続いてはフーゴの名場面へ。諏訪部は第5話の「計算を間違えたナランチャにいきなりブチギレてフォークを刺すあたり」をセレクト。掛け算を間違えただけでフォークをぶっ刺すフーゴの危うさがわかるシーンなのだが、彼のヤバさについて、みんなで楽しくトークをして盛り上がっていた。

そして、鳥海と山下は第11話の「スパゲティのシーン」/「こいつにスパゲティを食わしてやりたいんですがかまいませんね!!のシーン」をセレクト。先程の榎木が山下にスパゲティを食べさせるやり取りの伏線を回収(ちなみにイベントで用意されたのはミートソースでした)。フーゴの真面目さや優しさを感じるシーンで、フーゴとナランチャの関係は作品の中でも印象強く残っているのではないかと思う。

小野と榎木は第21話から「決別のシーン」/「ボートに乗れなかったシーン」をセレクト。小野は自分でもボートに乗らないかもしれないと、彼の決断を尊重すれば、榎木は「正しいバカにはなれない」というアニメオリジナルのセリフに触れ、「フーゴはオリジナルシーンも増やしてくれていて、それが、こういう選択もあり得ると強調されている気がして、臆病者のように映らないよう描いていただき嬉しかった」と語っていた。最後は中村が第35話から「ナランチャが死んだときに映った1カット」をセレクト。これもアニメオリジナルのシーンで、親友が死んだときに何かを感じた演出が良かったと語っていた。

原作に合わせてなんと“122回の無駄無駄”ラッシュ…伝説となったチョコラータ戦

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 エンタメステーションイベントレポート

小野賢章(ジョルノ・ジョバァーナ役)

最後は主人公ジョルノの名場面へ。山下は第22話から「スクアーロとティッツァーノ(戦)のときにジョルノだけ気づいてくれるシーン」。トーキング・ヘッドの能力で思っていることの逆を言ってしまうナランチャだったが、「ジョルノだけ気づいてくれて本当に嬉しかった」と感動していた。この2人は終盤で魂が入れ替わった2人でもあったので、話は脱線して入れ替わりの芝居についての裏話で盛り上がっていた。

続く鳥海は第19話の「覚悟とは!のシーン」。この回はほぼリテイクがなかったそうで、すごい集中力でのアフレコだったそう。第19話は小野も選んでいて「ホワイト・アルバム戦の朝日が昇るシーン」をセレクト。ミスタもそうだが第19話はやはり思い入れのある回だったようで、自然と話題に上がることが多かった。

主役特権で、小野はもう1シーン、第31話の「チョコラータ戦の無駄無駄」をセレクト。よく頑張ったと自分に言ってあげたかったそうで、台本3ページくらい「無駄」しかなく、原作に合わせて数えて122回の無駄を言ったとのこと。ここは諏訪部も榎木も挙げていて(「vsチョコラータ 無駄無駄ラッシュ」/「無駄無駄ラッシュ」)、何度も見たと諏訪部。フーゴはすでに戦線離脱していたので、いち視聴者として楽しんでいたという榎木も、親目線で“よく頑張った”と思っていたと話していた。最後は、中村が第37話の「最終話オープニング」を挙げ、「DIOの遺伝子を継いでるというのを色濃く残したいんだな」とあのDIOのポーズを見て驚いたと話していた。

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中村悠一(ブローノ・ブチャラティ役)

また、その他のシーンとして、他のキャラクターの名シーンもセレクト。小野は第25話の「スパイス・ガール登場のシーン」。諏訪部も第25話「vsノトーリアス・B・I・G 『いいえアバッキオ』からの、ラストに決めの『アリーヴェデルチ』」というトリッシュの名シーンをセレクト。演じていた千本木彩花の頑張りも含めて感動したそう。

鳥海は第25話の「トリッシュのワナビー」第34話の「亀ナレフ」をセレクト。ポルナレフが「スターダストクルセイダース」で好きだったキャラだったと話していた。山下は第30話の「チョコラータにやられたときの亀の中での会話」をセレクトし、トリッシュの女の子らしさが感じられてかわいいなと思ったそう。このイベントに登壇していなかったが千本木が演じるトリッシュへの思いはそれぞれ強かったようで、彼女もチームの一員と考えていることに、とてもグッと来てしまった。

そして中村は第26話「ドッピオの電話音」をセレクト。斉藤壮馬の電話音がうますぎると、原作の再現するにあたって、想定内を軽々と超えてきた彼の演技を大絶賛していた。最後の榎木は第36話の「ドッピオの魂が死ぬシーン」をセレクト、意外といい子だったなと少し同情していた。

イベントとして、振り返りトークというと、ある意味ベタと言われることもあるが、ここまで濃い振り返りトークだと話は違ってくる。それぞれのジョジョ愛がかなり深いものだというのもわかったし、それぞれが苦労をしながらも楽しく収録に臨んでいたことが伝わってきた。

「毎週楽しい冒険で、ここで喉が潰れてもいいという覚悟で挑めた作品でした」(小野)

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Coda

トークコーナーはここで一旦終了し、ゲストのライブへ。ライブではまず、最初のオープニング「Fighting Gold」をCodaが熱唱。魂を燃やした歌を会場に響かせていた。続いて、ハセガワダイスケが登場し「裏切り者のレクイエム」を歌う。ここでは3パターンあるうち、先程中村が挙げていたGiorno Ver.を披露。アニメのゾワッと来る演出もスクリーンで見られて、感動的なステージだった。ジョジョはオープニングのアニメーションも凄まじいと、あらためて感じることができたライブだった。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 エンタメステーションイベントレポート

ハセガワダイスケ

イベント最後の企画は、スペシャル生アフレコ。これで『黄金の風』のアフレコは最後になるとのことで、その貴重な時間を心に刻むことになった。

演じられたのは、第6話「ムーディー・ブルースの逆襲」からアバッキオとブチャラティの戦い。続いて第21話「キング・クリムゾンの謎」から、フーゴの決別のシーン。先程のフーゴの名セリフを生で聞くことができた。そして第37話「王の中の王(キング・オブ・キングス)」と第38話「ゴールド・E・レクイエム」で、臨場感ある無駄無駄ラッシュが聞けた。

先程トークパートでも話題に挙がったシーンを生で聞けるというのも贅沢だが、中村が「本番より上手だったんじゃないか」とこぼしたように、イベント会場という独特のテンション感もあって、アニメとはまた違う皆の演技が見られたと思う。そして当たり前だが、プロの凄さを体感することができた。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 エンタメステーションイベントレポート

最後は、この日出演した全員が再び登壇し、今日の感想を語っていく。そこでも全員のジョジョに対する愛が伝わってきたのだが、最後に小野が「第5部では心に残るセリフがたくさんあって、僕としても生きる希望、生きる活力、生にしがみついていく強さを学ばせてもらいました。毎週楽しい冒険で、ここで喉が潰れてもいいという覚悟で挑めた作品でした。物語的に続編を作れるわけではないけど、まだ終わりたくない気持ちが強いです。だから、千本木さん含めてまた何かやれたらいいなと思います。なので終わりとは言わず、“To Be Continued”にしたい」と、ジョジョらしく締めて、イベントを終えた。

またイベントの終了後、『ジョジョの奇妙な冒険』アニメーションシリーズ最新企画「岸辺露伴は動かない」新作OVA「懺悔室」「ザ・ラン」の制作決定と、全国6都市での上映イベント開催が発表された。

フォトギャラリー

作品情報

『ジョジョの奇妙な冒険』アニメーションシリーズ最新企画
「岸辺露伴は動かない」新作OVA「懺悔室」「ザ・ラン」制作決定!

岸辺露伴は動かない

イベント情報

「岸辺露伴は動かない」全国六都市上映ツアー 奇譚見聞録

2019年
12月8日(日)東京 TFT HALL 1000 
登壇:櫻井孝宏(他予定)昼夜2回公演

2020年
1月19日(日)名古屋 Zepp Nagoya
登壇:櫻井孝宏(他予定)昼夜2回公演
2月9日(日) 大阪メルパルクホール
登壇:櫻井孝宏(他予定)昼夜2回公演
2月23日(日) 広島 上野学園ホール
登壇:櫻井孝宏(他予定)
3月8日(日) 仙台 SENDAI GIGS
登壇:櫻井孝宏(他予定)
3月29日(日) 大宮 ソニックシティ 大ホール
登壇:櫻井孝宏(他予定)

※10月2日(水) チケット先行受付開始予定

©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・岸辺露伴は動かない製作委員会

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」オフィシャルサイト
「岸辺露伴は動かない」オフィシャルサイト