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平民から出世していく快感!『キングダムカム・デリバランス』なんでもできる人生の魅力

平民から出世していく快感!『キングダムカム・デリバランス』なんでもできる人生の魅力

DMM GAMESよりリリースされた『キングダムカム・デリバランス』。世界設定や序盤の物語、その圧倒的なボリュームを語った前回の記事に引き続き、今回は主人公ヘンリーが行える多彩なことと成長の魅力、中盤にかけて盛り上がっていくストーリーの見所を紹介していく。

文 / 板東篤


好きな能力を成長させて主人公の個性を伸ばす!

まずは主人公ヘンリーの成長について紹介しよう。ヘンリーのステータスは、能力、戦闘、スキルの3カテゴリで表される。能力は、筋力や俊敏さといった肉体関係のパラメータ。戦闘は、剣や斧、防御といった戦闘系の技術。スキルはそれ以外の能力、たとえば馬術や錬金などがある。本作では、ヘンリーが何か行動を起こすと関連した能力に経験値が入り、一定以上まで貯まると対象のパラメータがレベルアップする、という成長システムになっている。例えば剣を使って戦えば、剣や筋力、俊敏さといったパラメータも成長していく。同様に、ポーションを作成すれば錬金が、馬に乗れば馬術が成長していく。

キングダムカム・デリバランス エンタメステーションゲームレビュー

▲ヘンリーの肉体的な強さがまとめられた能力カテゴリ。魅力や可視性など右にゲージがないパラメータは、ほかのパラメータや装備によって変動する。生命力や満腹度などもこのカテゴリで確認可能

各能力のレベルはそれ自体意味があり、例えば剣のパラメータが成長すれば、与えるダメージが大きくなる。成長はこれだけではなく、各パラメータが一定レベルになるとパークポイントが得られ、それを使用してパーク(特殊能力)を習得できる。いずれのパークも強力な効果を持っており、例えば筋力では、持ち運べる運搬最大重量が増える“騾馬”というパークが存在している。どのパークから習得するのかはじつに悩むことになり、「この売値が高くなるパークを先にとって、よりお金を稼げるようにしようかな。いやいや、先にこっちのパークを……」みたいにアレコレ考えてしまう。さらに実際に習得したら主人公がガツンと強化されるワケで、もう楽しいったらありゃしない。未解禁のパークも確認はできるので、このパークが解禁されるまでレベルを上げよう、というレベル上げのモチベーションにもなる。

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▲パークはヘンリーの個性を際立たせる成長要素。なかにはメリットとデメリット両方の効果が発生するものも。どれを習得するのかが悩ましい

行動によって各パラメータが成長していく仕組みは目新しいものではないが、好きな人には堪らないシステム。好きなことを行っていけばどんどんその道に熟達していくため、成長に説得力があり、またキャラクターの個性も出しやすい。戦闘能力だけに特化したヘンリー、説得に長けて物事を会話だけで解決していくクレバーなヘンリー、ポーション作りに熟達しているが実は鍵開けも得意な怪しいヘンリーなど、さまざまなタイプのヘンリーに成長させられるのが楽しい。筆者はとりあえず剣と盾で戦い、武具を修理して“メンテナンス”を成長させつつ、錬金で少しお金稼ぎをする、というスタイルで遊んでいる。修理や合成などのシステムは昔から大好きで、大抵どのゲームを遊んでもこれらを成長させてしまう。しかし、鍛冶屋の息子なのに鍛冶スキルがないことにちょっとだけ不満というか疑問を感じる。
ちなみにパラメータは行動する以外に、町の人から有料で学ぶことも可能。例えば薬屋では錬金術を学ぶことができ、料金を支払えばパラメータを1上げられる。お金はかかるが、なかなか上げにくいパラメータを成長させたい場合に有効な手段だ。各種パラメータは数字で表示されるため、ヘンリーの能力を見て「よく頑張ったなあ……」と成長を噛みしめられる瞬間でもある。この数字になるまで、プレイヤーはヘンリーと共に冒険し、修行し、その苦楽を味わってきたのだから。

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▲町の人々から有料で技術を学ぶこともできる。ほかにも鎧鍛冶屋からは、メンテナンスを教えてもらえる

スリから錬金術まで行えることが盛りだくさん

前回紹介した(筆者は5時間ほどかかった)チュートリアルのクエストを終えたあと、ヘンリーは自由に生きていくことが可能だ。本作ではメインクエスト以外にもさまざまなことができ、また行動によっては先ほど紹介したヘンリーの成長にもつながる。そこで、本作ではどんなことができるのかを、いくつか紹介していこう。
まずはサイドクエスト。これはメインの物語には直接関係しない、サイドストーリーが楽しめるクエスト群だ。前回もさらっと触れた、粉引き所の主人ペシェクから受けられる“死体から指輪を奪ってくる”ものや、領主の奥方の依頼となる親戚の結婚式に必要な馬や冠を集めてくるものなど、その内容はバラエティに富んでいる。ストーリーを楽しむだけでなく、クエストによっては報酬も得られるので、ぜひ積極的に試していきたいコンテンツだ。サイドクエストに似ているがもう少し小規模な、アクティビティというものも存在する。盗賊の拠点を見つけたから倒してこいとか、スリのやりかたを教えてもらうとか、物語性がない依頼という感じだ。

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▲世界各地ではさまざまなクエスト、アクティビティが発生する。たとえば序盤の拠点といえるラッタイでは、バーナード隊長から盗賊退治のアクティビティを受けられる

スキルに関連する特殊アクションは、ユニークなものが多い。たとえば武具を修理するメンテナンスだが、剣は鍛冶場などにある砥石で研いで、耐久力を回復させられる。鎧や衣服は修理キットというアイテムで修理できるが、壊れすぎてボロボロになった武具は自分では直せず、お店にお願いするしかない。当然修理代がかかるため、節約のためにもこまめに自分で修理していきたいところだ。

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▲砥石で剣を研ぐミニゲーム。砥石を回しながら、剣の位置や角度を調整させ磨いていく。耐久度が回復するだけでなく、剣の血糊もキレイに取れる

個人的に好きなのは、ポーションを作成する錬金。薬屋などにある錬金作業台を使い、材料を決まった手順で加工することで、ポーションを作成できる。主な材料は、フィールドに生えているキノコ類やタンポポなどの野草。実際の加工だが、かなり複雑だ。初期状態から作成できるいちばん簡単なポーション“救世酒のシュナップス”を例に挙げると、まず大釜にワインを入れ、イラクサを入れて2回煮立たせる。続いてベラドンナをすり鉢ですり潰し、皿に盛る。ふたつぶんのベラドンナをすり潰したら大釜に入れ、さらにひと煮立ちさせる。最後に液体を大釜からビンに移して、やっと完成だ。前回、本作はリアル指向の作品だと語ったが、こんなアイテム生産のコンテンツでも、リアルで複雑な手順を踏む必要がある。この“救世酒のシュナップス”の作成でも、ひとつ作るのに2分ぐらいかかってしまう。材料集めからして面倒なのだが、セーブが行える“救世酒のシュナップス”が元手をかけずにたくさん入手でき、余ったら売りさばいてお金にすることもできる。ポーションは回復役や毒薬、各種パラメータを一時的に上げるものなど多彩な種類が存在し、冒険、特に戦闘で役立つ。そのため、高価なポーションを無料で作成できる錬金を上げておいて損はないだろう。各種ポーションをどうやって作成するかというレシピは、ゲーム内で見ることができる。そう、“読む”ではなく“見る”のだ。じつは、ヘンリーが生きるこの時代では識字率が低く、読み書きができる人間は珍しい。もちろんヘンリーも初期状態では読み書きができないので、“見る”と表現した次第。というわけで、続いては読書についても語っていこう。

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▲マリーゴールドやイラクサなど、さまざまな野草が見つかる

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▲錬金作業台で錬金を行う様子。各ポーションの作りかたを理解し、それを正しく実行する必要がある

先に述べたように、初期状態のヘンリーは文字が読めない。とあるサイドクエストで読み書きを教えてもらうと、やっと文字が少し読めるようになる。あとは本を読むと読書パラメータが上昇し、少しずつ文章が理解できるようになる、という仕組みだ。“読み書きができない”状態で本を見ると、文字の順番がメチャクチャになって表示される。この表現はけっこう斬新で少々驚いた。パラメータが上がるたびに少しずつ正しい文字順になっていくのも、目に見えて成長を実感できていい。

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▲初期状態では文字の順番がバラバラに表示され、読み書きがよくわからない様が表現されている。プレイヤーとしてはなんとなく内容を想像できるので、レシピを推測してポーションを作成することは可能だ

悪事系のアクションも紹介しておこう。本作ではスリとロックピック(錠前破り)が行える。スリは、対象人物のポケット内をまさぐりアイテムやお金をスリ取るアクション。ロックピックは、扉や宝箱などの鍵を解錠できるアクションだ。いずれもミニゲームになっており、操作の難度が高い。加えてこれらは犯罪行為にあたり、もし見つかれば衛兵に通報され、捕らえようとしてくるだろう。捕まった場合、罰金を支払う必要がある。ヘンリーの能力が高ければ、説得で切り抜けることもできる。だが、お金がなく説得にも失敗した場合は、禁固刑を受けて罪を償う必要がある。盗んだアイテムを没収されるばかりか、収監生活により一時的に筋力や敏捷さなどが下がってしまうデメリットが発生する。しかし、スリや盗みに成功すれば、タダでアイテムやお金をたんまりゲットできるハイリスク・ハイリターンの要素。筆者は初回プレイではリスクが高い行動は慎むプレイスタイルなので、倒すべき盗賊相手にちょっと試すぐらいだ。盗賊相手なら犯罪認定されないし、もし見つかって戦闘になってもそもそも倒しに来たわけで、リスクが全くないからだ。
このように、ヘンリーが行える行動は多岐に渡る。この世界で何か興味を惹かれた事柄があったら、たいていはそれを実行できる自由度の高さが魅力的。特に、剣を実際に砥石で研いだり、野草の加工も自分で行うなど、ほかのRPGでは見られないアクションは新鮮で楽しかったポイントだ。改めて述べるが、紹介できるのは自分でプレイした範疇のものばかりでほんの一例。プレイヤーごとにできることや成長の方向性は無数にあるのだ。

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▲ロックピックの画面。右スティックでロックピックを正しい位置に動かし、左スティックで鍵全体を回す。このとき、回転に合わせてロックピックも右スティックで回す必要がある。かなり難しい

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▲スリのアクションは2段階に分かれている。まずは相手に気づかれないようポケットをまさぐる。このとき調べた時間が実際にスリを行うときの猶予時間となるため、できるだけ長時間調べたい

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▲こちらが第2段階の画面。制限時間内に対象のアイテムを調べ、スリ取る操作を行う

ついに仇のひとりを発見! 熱い展開のメインクエスト

ここからはストーリーについて語っていこう。メインクエストの内容についてけっこう言及しているため、ネタバレが嫌な人は注意して頂きたい。ちなみにメインクエストは、大まかなストーリーラインに沿って進んでいくが、個々の状況では無数の選択肢を選んでいくことになる。たとえばある人物を探している状況で、敵の盗賊側も同じ人物を探していた場合。盗賊を倒す、説得で盗賊を騙す、盗賊に協力して一緒に探す、といった選択が可能だ。この例の場合、探している人物は選択によって死亡してしまうことがあり、以降のクエストで登場人物が変化する、といった影響もある。そのため、なるべくベストの選択肢を選びたいところだが、前回語ったように制作側は失敗も含めてヘンリーの人生を体験してほしいというスタンスだと思うので、そのまま受け入れて後悔しながら進むのも本作の醍醐味だろう。さて前回、危機一髪で救出されたヘンリーは粉引き所から再起を図る。まずはラジク卿に会いに行き、剣を取られたことを報告。「剣を奪い返したいが、自分はまだまだ未熟なので、学ぶ機会を与えてほしい」と懇願すると、その熱意が届いて雇ってもらうことができた。まずは訓練ということで、バーナード隊長という人物から剣術と弓の指南を受ける。だが、通りがかったハンス・カポン卿に絡まれ、小馬鹿にされてしまう。このハンス卿とは、次期領主となる貴族の青年。これがまた絵に描いたような貴族のボンボンで、平民を見下しており、からかったり嫌がらせをしてくる。要するに嫌な貴族様、というワケだ。

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▲ハンス・カポン卿。口が悪いだけの嫌なヤツではなく、腕もそこそこ達者。しかも勝負まで挑んでくるのだから、まあ手に負えない

ハンス卿との絡みはこれだけで終わらない。閉店時間を過ぎた酒場でハンス卿が騒いでおり、見回り当番のヘンリーが諫めてもそれが面白くないのかケンカを売ってきて、乱闘騒ぎにまで発展する始末。本当、どうしようもないヤツだ。この騒ぎの罰として、現領主のハヌシュ卿からふたりで狩りに行くよう命じられる。お互い「冗談じゃねぇ!」という心境だが、領主の命令とあっては逆らえない。足取り重く狩りに向かうふたりだが、急にハンス卿が「ハヌシュ卿は正しい。俺はもっと貴族的に振る舞うべきだった」と反省の弁を述べる。「あれ、こいつそんなに悪いヤツでもない……?」と思っていると、さらにハンス卿は「だからってお前が正しいというわけではないからな!」とか言いだした。え、実はツンデレだったのか、ハンス卿!? ヘンリーも「訓練のときにからかわれたので興奮して……」と反省。ハンス卿は「まあ全部水に流そう。せっかくの狩りだ、楽しく行こうぜ」と、一気に信頼関係すら生まれそうな雰囲気になってしまった。

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▲会話を交わしながら、徐々に打ち解けていくふたり。ハンス卿は貴族かつ次期領主という立場であるため小さい頃からあまり自由に生活できなかったという、貴族なりの悩みがあるようだ

出発まえの不安はどこへやら狩りを堪能し始めたふたりだが、イノシシを追いかけていったハンス卿が行方不明になってしまう。周囲を探索すると、なんとハンス卿はヘンリーの村を襲ったクマン人どもに捕らわれていた! クマン人がこんな場所にまで来ているのか……と驚きつつ、なんとかスキを見てハンス卿を救出することに成功。もう友人と呼んでもいいくらい仲が良くなったふたりは、ボロボロになりつつ帰途につくのだった。このハンス卿との物語は、個人的にお気に入りのエピソードのひとつ。最初は嫌なヤツだったが徐々に打ち解け、最後は一緒に困難に立ち向かうのが少年漫画を彷彿とさせる展開で熱い。ハンス卿も魅力的なキャラクターで、今後もメインクエストはもちろん、サイドクエストでも活躍が期待できる。メインクエストで一緒に作戦を行うほか、彼から受けられるサイドクエストも存在する。彼の恋愛物語が描かれるダウンロードコンテンツもあるようで、こちらも気になるところだ。

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▲このクマン人はかなりの強敵で、さらにふたり同時に襲ってくる。メインクエストだけを進めていた筆者はまったく歯が立たなかったので、狩りのまえのセーブデータをロードして鍛えることに……

無事にハンス卿を救い出し、勇敢さと忠誠心を示したヘンリーはラジク卿の臣下として登用された。また一歩、出世への階段を上がったことになる。だが喜びもつかの間、ノイホフという場所の軍馬飼育所が襲撃され、死傷者も発生したとのこと。しかも、黒い鎧を着た男がいたという。この黒い鎧を着た男とは、ヘンリーから剣を奪った夜盗である可能性が高い。つまり仇のひとりの痕跡を発見できたわけだ。「ぜひ私も調査に参加させてください!」と要望を述べ、参加が叶うばかりか、馬も一頭与えられた。こうして、新たな事件の物語が幕を開けたのだ。

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▲ノイホフの調査に参加する際、専用の馬も与えられた。ゲーム的にはここでやっと馬の所持が解禁される。移動速度が上がるだけでなくアイテムも持たせられる。より多くのアイテムを持ち運べるのが嬉しい

ノイホフの襲撃事件を調査していると、どうにも不可解な点が浮かび上がってきた。まず、襲われたのにもかかわらず盗まれた物はなく、金品目的ではない可能性が高い。一番高価と言える馬がすべて殺されていることからも明らかだ。もうひとつ、襲撃の最中に盗賊同士で争っていた疑いがある。なぜ虐殺が目的だったのか……。その意図は、そして襲撃した人物の正体とは。この話は本クエストで完結せず、連続したクエストで徐々に全貌が明らかになっていくというスタイルになっている。要するにわりと長い物語が続くのだ。しかも先ほどのちょっと笑いもある狩りのクエストから一転して、シリアスで謎解き要素もある物語として展開していく。喜怒哀楽に飛んだストーリー展開は本作の大きな魅力だろう。
事件の調査は複数のメインクエストにまたがって行う。相当に長いため詳細は割愛させてもらうが、襲撃した盗賊たちは軍隊と呼べる規模の大規模な野営地を築いていた。ヘンリーひとりでどうにかなるものではなく、ラジク卿指揮の下に各地の兵士が集結し、大規模な討伐戦が仕掛けられた。ここでは、数十人対数十人という軍勢同士の戦闘シーンを体験できる。その迫力はもちろん、軍のいち兵士として戦う高揚感もかなりのものだ。ゲーム的にはヘンリーの行動が勝敗のカギを握っており、味方の軍が上手く立ち回れるよう戦わなくてはならない。具体的には高台にいる敵の弓兵を、いかに早く倒せるかがキーポイントだ。

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▲大規模な戦闘シーンも体験できる。数十人がぶつかり合う、乱戦と呼ぶに相応しい戦場。戦いは長く続き、ある場所で戦ったら別の場所を攻めて……という感じで15分ほどに及んだ。本作は戦闘中に体力を回復できないため、ダメージを受けないよう立ち回ることが最重要

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▲問題の弓兵軍団。こいつらを早く倒せるかどうかが、この乱戦の勝敗を大きく左右する

ヘンリーの活躍もあり、勝利も目前となったそのとき。戦場に黒い鎧を身に纏う大男の姿を発見した。ヘンリーからラジク卿の剣を奪ったあの夜盗だ! ここで会ったが百年目、と満を持してのタイマン勝負。前回はフルボッコにされてしまったヘンリーだが、あれからずいぶん成長した。各地の盗賊を倒し、剣や筋力レベルは10を超えた。装備も盗賊から拝借したそこそこいい物を身につけており、守備力も段違いだ。もちろん剣も盗賊が持っていた業物を装備している。……なんか冷静に見ると、成長の糧の大部分を盗賊が占めている気がする。散っていった盗賊たちにちょっとだけ感謝しておこう。
そして、黒い鎧の男と決戦。さすがに強敵だが、大きく成長してきたヘンリーは辛くも撃破。やっと、やっと仇のひとりを討つことに成功した。この瞬間はなかなか感慨深く、かなりの達成感を味わえた。唯一残念な点は、奪われた剣を取り戻せなかったこと。大男は剣の行方に関しても口を割らず、激高したヘンリーに倒されてしまう。こうして、ノイホフの襲撃に端を発した長い事件は幕を閉じた。だが、ヘンリーの物語はまだまだ道半ば。これからまた、新たなメインクエストが続いていく。

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▲ついに黒い鎧の男を追い詰めた。今こそ鉄槌を下すとき!

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▲黒い鎧の男はいわゆるボスで、かなりの強敵。ヘンリーをしっかり鍛えていないと勝利は難しいだろう

筆者はこんな感じで40~50時間ほど本作をプレイしてきた。振り返ってみると、本作でいちばん魅力的に思えたのは、メインクエストの物語だ。単なる鍛冶屋の息子という平民の立場から情熱だけで活躍し、徐々に立身していく体験は存分にカタルシスを味わえる。また、ハンス卿をはじめとする魅力的なキャラクターも多く、彼らとの物語も楽しい。
そんなメインクエストだが戦闘が発生する局面も多く、ヘンリーが成長していないと勝てずに進めなくなることも多々あった。そのため、クエストまえのセーブデータをロードし、盗賊狩りや戦闘訓練でヘンリーを成長させてから改めてメインクエストに挑む、という流れが何回かあった。これはこれでメインクエスト以外の要素も楽しめるので結果的にはよかったのだが、そのぶんプレイ時間がはてしなく延びてしまった。40~50時間も遊んでいるのにメインクエストはまだ全体の(おそらく)半分ぐらい、という進行度なのもこの理由による。
主軸の物語が魅力的で自由度も高く、プレイヤー好みに冒険できるのが魅力の本作。リアリティ重視のためゲームシステムは複雑で難度が高いなどクセが強い作りになっているが、それも魅力であることは確か。このプレイリポートを通じて本作が気になった人は、ぜひ自分だけのヘンリーの立身物語を紡いでみてはいかがだろうか。筆者もヘンリーの行く末が気になるので、エンディングまで遊んでみたいと思っている。


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※募集期間は終了致しました。

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・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者様へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。


フォトギャラリー
キングダムカム・デリバランスロゴ

■タイトル:キングダムカム・デリバランス
■メーカー:DMM GAMES
■対応ハード:PlayStation®4、PC
■ジャンル:RPG
■対象年齢:18才以上
■発売日:発売中(2019年7月18日)
■価格:パッケージ版 8,180円+税、ダウンロード版 7,360円+税


『キングダムカム・デリバランス』オフィシャルサイト

Published by DMM GAMES, © 2019 and developed by Warhorse Studios s.r.o., Kingdom Come: Deliverance® is a trademark of Warhorse Studios s.r.o.
Co-published by Koch Media GmbH, Austria. Deep Silver is a division of Koch Media GmbH, Austria. Deep Silver and its respective logos are trademarks of Koch Media GmbH. Co-published in Japan by ZOO Corporation. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners. All rights reserved.