Interview

白石隼也、鈴木亮平、栗原類、柳ゆり菜が熱く見どころを語る映画『彼岸島 デラックス』

白石隼也、鈴木亮平、栗原類、柳ゆり菜が熱く見どころを語る映画『彼岸島 デラックス』

吸血鬼や邪鬼(おに)と呼ばれる巨大モンスターが支配した孤島が舞台の、松本光司によるベストセラー・コミック『彼岸島』。2013年に実写化されたテレビドラマを、さらにスケールアップして映画化した『彼岸島 デラックス』では、原作でも特に人気の高い兄弟対決が描かれている。今回は、その兄弟を演じた白石隼也と鈴木亮平、さらに、吸血鬼を統括する雅とその側近の女性・まり子を演じた栗原類、柳ゆり菜という、豪華な4人で対談を決行。現場での爆笑エピソードから、映画の見どころまで、談笑しながら語ってもらった。

取材・文 / 吉田可奈 撮影 / 吉井明


近年のB級アクションホラーの中で一番お金をかけている作品になった、ということ

2013年のドラマに続く映画『彼岸島 デラックス』がついに完成しましたが、撮影中の雰囲気はどんなものだったんですか? ぜひ4人だからこそ話せることを教えていただきたいのですが……。

鈴木 実はですね……。

 鈴木さん、初めまして!

鈴木 初めまして!……ということなんですよ(笑)。類くんとも現場では一回も会わなかったよね。

栗原 そうなんです。前作(2013年版のドラマ)の撮影ではいつも鈴木さんとお会いしていたんですが、今回はしいて言えば、テレビ局ですれ違ったくらいなんですよね。白石さんと柳さんとのシーンが多かったので、今回お話しするのがすごく久しぶりなんです。

鈴木 実際に映画で類くんを観たら、前作よりも一気に顔色が悪くなって、かなりビックリしましたね(笑)。

栗原 メイクの力ってすごいですよね(笑)。今回はより原作に寄った雅を作り上げていったので、前作とはまた違う表情を見せているんです。そういえば、前作の撮影終了から映画の撮影開始まで1年ほど期間があったんですが、みなさん顔つきも骨格も変わって、より力強くなっていた気がします。

鈴木 骨格も変わってた!?

栗原 ……(コクリ)。

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白石 僕は山形のロケ地で亮平さんと戦って、東京では類くんと戦っていたんですが、そのなかで覚えているのが、類くんが長い付け爪2本を使って、アリを捕まえていたことですかね。

鈴木 (笑)。よく出てきたね、その面白エピソード!

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栗原 撮影が山中だったので、ロケバスの中で待機することも多かったんですが、実際に現場を見たいので外に出ていたんです。でも、雅の衣装が重くて、2人がかりじゃないと動きにくかったんですよ。なので遠くから現場を見ていたら、急に衣装にアリが登ってきたんです。それを取ろうとしたんですが、爪が本当に長くて、手の自由が奪われていて……。アリと格闘していました。1匹のアリを捕まえるのに、10分くらいかかりました。

(笑)。それを見て、栗原さんに話しかけたんですか?

白石 そうですね。「何してるの?」って話しかけたら、「アリを捕まえています」と真剣に答えられたことが印象的でした(笑)。

一同 (笑)。

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鈴木 僕が現場で覚えているのは、山形の巨大なセットに、虫のブヨが出たんですよ。ブヨって刺されると1週間くらい腫れてしまうんです。それなのに、僕を含めスタッフさんもかなり刺されて大変でした。ブヨとの闘いでしたね。

虫が大変な現場だったんですね(笑)。柳さんは映画をご覧になって、どんな印象を受けましたか?

 撮影中は実際にアクション・シーンを間近で見ることはできなかったんですが、完成した映画を観て、ワイヤーアクションにかなり興奮しました。実は撮影時に、後ろ姿で前を鈴木さんが歩いていると思って挨拶しようとしたら、スタントマンの方だったということがあって(笑)。今回やっとお会いできて嬉しいです。

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鈴木 僕は山形での撮影がメインだったので、男しかいない現場だったんです。現場に柳さんみたいな方がいたら、華やかだったんだろうなって本当に思います。あの極限状態にぜひいて欲しかった……。

白石 相当男くさい現場でしたからね(笑)。

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そんなみなさんの想いや苦労が詰まった本作の見どころを教えてください。

 私は前作には参加していないので、この映画からの参加だったんですが、原作のマンガを読んでいない方も無条件で楽しめる映画になっていると思います。CGも妥協することなく、素晴らしいものに仕上がっていて。アクションも圧巻ですし、血が飛んでくるようなシーンは女性でもテンションが上がって楽しめると思います。女性同士でも観に行けるような爽快な映画になっているので、物怖じせず、観に行ってもらいたいと思います。

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栗原 前作と映画では、スタッフさんが変わってはいるんですが、両方に共通しているのが、『彼岸島』を精一杯、素晴らしい作品にしようという意識があるところです。だからこそ、メイクも衣装も前作とはまた違って、オリジナリティ溢れるものに仕上がっています。今回は、原作に忠実な部分がすごく多いんですよ。前作では描かれなかったこともしっかり描かれていますし、原作を読んでいなくても楽しめる作品になっています。なにより、邦画では稀に見る怖さや緊迫感があるシーンが多いと思うので、ホラーファンやアクション映画好きな人たちにうってつけな作品だと思います。

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邪鬼が出てくるシーンもかなり怖いですよね。

栗原 そうなんですよね。映画館の暗い大画面でこの映画を観られることはすごく贅沢だと思います。この世界にグワッと飲み込まれる感覚を味わってもらいたいです。

鈴木 あとは、タイトルどおり“デラックス感”がすごく強い作品だと思います。ドラマ版が真面目版だとしたら、今回は過剰になることを恐れずに、観て怖がりながらも笑ってもらえるような作品になっていると思います。いい意味で怖さを裏切られるので、女性にも観に来ていただきたいです。

白石 要するに、みなさんの言葉をまとめると、近年のB級アクションホラーの中で一番お金をかけている作品になった、ということですかね。

鈴木 (笑)。「そこにお金をかけるか!?」っていうシーンもあったよね。

白石 とにかくCGがすごかったですね。トロッコのシーンのCGは特にすごかった。あのシーンはかなり圧巻だったし、あれこそ背景はフルCGですからね。そういうところに惜しみなくお金を使ってるんです。そのぶん、我々のロケ弁は安くして……(笑)。

 そうだったんだ……(笑)。

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白石 あと、アクションで使うクレーンはレンタル料が1日でかなりの金額になるんです。それなのに、借りて使わない日があったりして、ビックリしました。それだけ、CGやアクションに関して、惜しみなくお金をかけて作っているので、ぜひ映画館に観に来てもらいたいです。

鈴木 こんなに“B級アクション映画”として胸を張って言える作品もなかなかないよね。

白石 そうなんですよね。かなり真面目にやりつつ、面白いチープさというのも入っていて。そういう映画はなかなかないと思うので、つべこべ言わず、全身で楽しんでもらいたいです(笑)。

栗原 深くは考えず、誰もが入りやすい映画だと思います。それに、独自の中毒性があるんです。僕は姫(邪鬼の一種)が出てくるシーンが大好きで、そのシーンを観るためだけに映画館に何度も足を運ぶ気でいます。

白石 ひと言で言うと、“ラーメン二郎”みたいな感じだよね。

鈴木 わかる!

 え!? どんな感じですか?

白石 これは“ラーメン二郎”を食べた人には、すぐ伝わると思います(笑)。

映画『彼岸島 デラックス』

2016年10月15日 新宿ピカデリーほか全国公開

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吸血鬼に支配された彼岸島へ1年ぶりに戻ってきた宮本 明。そこで消息を絶った兄の篤はいまだ行方不明であり、島は前にも増して、吸血鬼たちがはびこる魔の巣窟と化していた。わずかに生き残った人間たちは島内にレジスタンスの村を作り、反撃の機会をうかがっていた。そんななか、吸血鬼ウイルスを蔓延させた張本人である雅という存在があきらかになり、さらに雅の力を無力にするワクチンがあることが判明する。明たちはワクチンを争奪するため、吸血鬼や、吸血鬼にさえも恐れられている“邪鬼(おに)”との危険な戦いに身を投じていくのだった……。

【原作】松本光司
【監督】渡辺武
【脚本】佐藤佐吉 伊藤秀裕
【出演】白石隼也 鈴木亮平/桜井美南 遠藤翔弥 森岡龍 栗原類 佐藤めぐみ 水崎綾女 藤重政孝 上間凛子 高野人母美 柳ゆり菜/石橋蓮司
【配給】松竹メディア事業部

公式サイト http://higanjimadx.jp/pc/

©2016「彼岸島」製作委員会

プロフィール

白石隼也

1990年生まれ、神奈川県出身。「第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞し、2008年に映画『制服サバイガールII』(金子大志 監督)で俳優デビュー。『仮面ライダーウィザード』シリーズ(12/EX)の主演で注目を集め、ドラマ『彼岸島』(13/MBS)、「彼岸島 Love is over」(16/MBS)でも主演を務める。そのほかの出演作に【映画】『GANTZ』『GANTZ PERFECT ANSWER』(11/佐藤信介 監督)、『カイジ2~人生奪回ゲーム~』(11/佐藤東弥 監督)、『ストレイヤーズ・クロニクル』(15/瀬々敬久 監督)、主演作『鏡の中の笑顔たち』(15/喜多一郎 監督)、『のぞきめ』(16/三木康一郎 監督)【テレビドラマ】『真田丸』(16/NHK)などがあるほか、現在、主演ドラマ『グッドモーニング・コール』(CX)に出演している。

鈴木亮平

1983年生まれ、兵庫県出身。2007年に『椿三十郎』で映画デビューを果たす。主演作『HK 変態仮面』(13/福田雄一 監督)や、NHK連続テレビドラマ小説『花子とアン』(14)などで注目を集め、主演映画『TOKYO TRIBE』(14/園子温 監督)、『俺物語!!』(15/河合隼人 監督)などでは驚異の役作りも話題となった。そのほかの出演作に【映画】『ホットロード』(14/三木孝浩 監督)、『予告犯』(15/中村義洋 監督)【テレビドラマ】『天皇の料理番』(15/TBS)などがあるほか、出演待機作には、12月10日公開の『海賊とよばれた男』(山﨑貴 監督)、2017年夏公開予定の『忍びの国』(中村義洋 監督)、2017年放送予定ドラマ『銭形警部』(NTV×WOWOW×Hulu)などがある。

栗原類

1994年生まれ、東京都出身。雑誌『MEN’S NON-NO』や『ポパイ』などでのモデル活動を経て、『笑っていいとも!』(CX)などのバラエティ番組で活躍。2014年にはパリコレのランウェイ・デビューを果たす。俳優としての近年の出演作に【映画】『男子高校生の日常』(13/松居大悟 監督)、『黒執事』(14/大谷健太郎、さとうけんいち 監督)、『僕は友達が少ない』(14/及川拓郎 監督)【テレビドラマ】『みんな!エスパーだよ!』(13/TX)、『彼岸島』(13/MBS)、『恋するイヴ』(13/NTV)、『彼岸島 Love is over』(16/MBS)などがある。10月に著書『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』を発売。

柳ゆり菜

1994年生まれ、大阪府出身。2013年に「smart Boys&Girlfriendオーディション」特別賞を受賞。グラビアアイドルとして人気を集め、『週刊プレイボーイ』のWEB版「週プレNEWS」による「グラビアアイドル表紙登場回数ランキング」で、2015年上半期の1位に輝き、“初代グラビアクイーン”の座を獲得。近年の出演作に【テレビドラマ】『青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~』(15/NTV)、『実在性ミリオンアーサー』(14/TVK)、『マッサン』(14/NHK)、【映画】『うわこい』『うわこい2』(14/吉村典久 監督)、『呪怨 -ザ・ファイナル-』(15/落合正幸 監督)などがあるほか、出演待機作には、『きみはペット』(16/CX)、17年3月公開予定映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(河合隼人 監督)などがある。