Interview

ソナーポケットが、大人になった 今だから歌う別れた2人のバラード

ソナーポケットが、大人になった 今だから歌う別れた2人のバラード

新曲「Rain」。雨というキーワードに
隠された大人のラブソングで描く新境地

恋愛・友情・感謝といった普遍的なテーマで、極上のポップ・ミュージックを届けてくれるソナーポケット。稀代のラブソングマスターとしても唯一無二の存在である彼らの新作は、等身大の視線で描いた大人のバラードだ。新たなテーマと視点で作り上げた作品について、そして2年後のデビュー10周年も視野に入れた展望を3人に語ってもらった。

取材/文 もりひでゆき 撮影/森崎純子
スタイリスト/松野下直大 ヘアメイク/細野裕之(プュアナプー)


かわいさのある表現ではなく、ビターな大人のラブソングにしようと

ソナーポケットは今年9月でメジャーデビュー丸8年を迎えましたね。

ko-dai はい。そのことによってデビュー10周年っていうものがすごく現実味を帯びてきたところもあって。なので、ここからさらなる飛躍をっていう気持ちはあらためて強くなってますね。

eyeron 気づけば10周年まで、あと2年しかないからね。あっという間にその時は来ちゃうだろうから、そこに向けて進む力は明確に沸き上がってきていると思います。

matty 8周年も10周年も通過点のひとつではあるんだけど、ここまでには一歩一歩やってきたことがひとつひとつ花開く瞬間を毎年のように見れてますからね。そこでの喜びを忘れず、ここからも着実に歩んでいきたいなとは思ってます。

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そんな中、届けられた新曲「Rain」。ソナポケの真骨頂とも言えるせつないラブバラードですけど、そこには新たな表情もしっかり詰め込まれている気がします。

ko-dai 今回はソナーポケットとして大人になってきた今だからこそ歌える世界観を表現したいなと思ったんですよ。今まで歌ってきたような少し子供っぽさが残って、どこかかわいさのある表現ではなく、ビターな大人のラブソングにしようと。

タイトルにもなっている“Rain=雨”が大きなキーワードになっていますよね。

ko-dai そうですね。雨の中、別れた2人をテーマにしたんですけど、その雨っていうのは涙のことも表現していて。別れた相手が、いつか新しい誰かと出会い、結ばれたときには優しい雨が降ればいいなっていう、大人の余裕も見えてくる曲にしたいなと思ったんです。ひとつのテーマを決めて別れを歌うこともあまりなかったので、自分たちとしても新鮮なところはありましたね。

eyeron 若い世代に響く歌詞の書き方の技術は、これまでの活動の中で磨かれてきたと思うし、ある程度、法則もわかってきた。でもそういったテクニックみたいなところをそぎ落としていくと、今の自分たちの言葉が自然と放たれるところもあって。そういう意味では今の俺らの等身大のラブソングになったんじゃないかなって思うんですよね。

ある程度の経験をつんだ大人の人たちにはすごくリアルに響くと思います。

ko-dai 同時に、若い世代の子たちにも確実に響くフレーズはあると思っていて、すべてに共感できなかったとしても、要所要所で自分に照らし合わせることはできるだろうなって。みんな想像力が豊かなので、そこは心配してないですね。サウンド面でも少し新しさを出してもいるので、そこも含めてじっくり味わってほしいなって思います。

サウンドはすごくシンプルな仕上がりですよね。だからこそ歌と言葉が鮮烈に聴き手へ届いてくる感じがあって。

eyeron うん。歌が立つアレンジですよね。

matty 今、世界的に見てもシンプルな音作りをした音楽が増えているような気がしていて。あまりごちゃごちゃと音を重ねるのではなく、最小限の楽器を使うことで歌をグッと前に出す音作りというか。ソナーポケットは元々、歌詞の世界観が突出した個性でもあるので、そこをあらためて顕著に出すことにはすごく大きな意味があると思うし、新しい表現にもつながるんじゃないかなと思ったんです。

自分の歌の良さ、自分の歌の本質にしっかり向き合えた

ボーカル2人の声も年齢とキャリアの中で大きく成熟してきているから、そういったサウンドの上でもしっかり存在感をアピールできますしね。

matty そうそう。レコーディングのときに感じたのは、その感情の出し方、ニュアンスみたいなところに胸を打たれるところはもちろんありましたけど、それ以上に声色の説得力がすごいなっていうことで。1/fゆらぎじゃないですけど、声からなんか出てんじゃないかなって思うくらいで(笑)。

ko-dai すごく気持ちよく、たっぷりと想いを込めて歌える1曲だったんで、レコーディングはすごく楽しかったですよ。1番では主メロとハモり1本、2番からはハモりが2本になってeyeronの声も混ざってくる…みたいな聴こえ方の変化もつけつつ、それによって感情の込め方もまた変えていったりしましたね。

eyeron この曲はグルーブを大事にするべきタイプだと思うんで、自分の歌の良さ、自分の歌の本質にしっかり向き合えた気はしますね。そういうことは今だからこそできたことなのかもしれない。

matty 2人とも、よりリラックスしてRecに臨めてる感じだったし。

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ko-dai 全体的に作業は速かったもんね。悲しい曲だけどワクワクしながら一気に作れました。まあ、本来は6月にリリースしたほうがいい曲なのかもしれないけど(笑)。

matty 梅雨時に合わせて(笑)? いやでも雨は冬でも降るから大丈夫でしょ!

eyeron これから寒くなってせつない気持ちになることも多いと思うんで、そんなときにこの曲を聴いてもらえたら嬉しいっすね。

洋楽ライクな技法をもっと盛り込んでもいいんじゃないかなって

ではカップリングのお話も。初回限定盤と通常盤Aには「雪の花」という曲が。これは「Rain」以上に、かなり新しい雰囲気を感じました。

eyeron 今までのソナーポケットのサウンドと比べるとガラッと変わった印象はあるんじゃないかな。メロはちょっと歌謡曲っぽいけど、サウンドには洋楽っぽさがあるっていう。アレンジをしてくれたKAYくんはずっとロスに行ってたんで、向こうのトレンドの音を入れてくれたんですよね。

matty 今回のシングルの曲には全部洋楽っぽいエッセンスが入ってるよね。

ko-dai うん。「Rain」もJ-POPっぽくないメロディになってるところがあるし。今のソナーポケットのモードっすね。J-POPではあるんだけど、オシャレに聴いてもらいたいなっていう。

そこは新たな武器として今後も盛り込んでいきたい思いもある?

eyeron そうっすね。今後の課題というか、ここからの僕らが狙ってくところだとは思う。

matty 今まではJ-POPのマーケットで活動してたから必然的にJ-POPのフォーマットにのっとってやってたところはあったけど、ここからは自分たちの新しい指針として、あえて使ってこなかった洋楽ライクな技法をもっと盛り込んでもいいんじゃないかなって思うんですよね。音楽通の人が聴いてもちゃんと反応してくれるようなものを作るっていう。

確かに、これまでのソナポケの楽曲はコアな音楽ファンにはあまり届いていなかった印象もある。もったいない話ですけど。

ko-dai うん、そうですね。でもこれからはそういう人たちにも響きうる音楽もソナーポケットとして提示していきたい。

eyeron そうだね。スタイリッシュに聴いてもらえるっていうね。

「雪の花」のeyeronさんのバースなんかはめちゃくちゃオシャレな雰囲気だし、3人の狙いがいい形で結実した斬新なナンバーになってると思いますね。

matty エッジが効いた曲になったと思いますね。

eyeron とは言え、歌詞の面では今までのソナーポケットらしさもちゃんと出てるんで、聴き手との距離の近いラブソングとして純粋に楽しんでもらうこともできるんじゃないかなとは思いますね。

ko-dai うん。雨が雪に変わるころ、また恋をしているっていう部分では、「Rain」からの流れを感じながら聴いてもらうこともできるだろうしね。

歌詞のテーマも含めて、いい経験になったなって思います

通常盤Bには「もう二度と…」という曲が収録されます。かつて思いを寄せていた女性が結婚してしまう!という歌詞のシチュエーションが新しい雰囲気で。

ko-dai こういう世界観は今まで歌ってこなかったですね。ドラマ仕立てのストーリーになってるんで、映像が頭に浮かぶんじゃないかな。

eyeron 俺らぐらいの年齢になるとこういうことも実際にあったりすると思うので、同年代の人にはより共感してもらえると思うし。この曲はね、サウンドがダサかったらスーパーダサい仕上がりになったと思うんですよ(笑)。

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あははは。<僕らのマドンナ>っていうワードが出てきたりもするし(笑)。

matty そうそう。でも、サウンドがかっこよくなったから、そういうワードもいいフックになるっていう。クセになる感じがありますよね。

ko-dai この曲のアレンジは横野(康平:韓流アーティストやAAA、E-girlsなどの楽曲を手掛ける)さんにお願いしたんですけど、今回のシングルの中では一番難しかったし、自分たちとしての大きな挑戦でしたね。イメージとしてはチャーリー・プースなんですけど。

eyeron あまり得意なジャンルではないので、2、3年前だったら絶対にこのトラックじゃやらなかったと思う。今だからこそできた感じっすね。歌詞のテーマも含めて、いい経験になったなって思います。

ここからも“がむしゃら”に頑張っていこうっていう。

そしてもう1曲。通常盤Cには「我武者羅」が。この曲のアレンジはソナーポケット名義になっていますね。

matty 僕が原型となるトラックを作って渡したら、そこにko-daiがメロをつけてくれて。で、そこからアレンジして、相談しながら3人で作った感じです。

ko-dai mattyのトラックが、今回のシングルに収録される他の3曲と毛色が違ってたんで、これはいいかもなっていうことで。歌詞には9周年に向けてのメッセージを込めました。これからも“がむしゃら”に頑張っていこうっていう。

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最後のラインに出てくる<約束の場所>っていうのは……。

ko-dai もちろん東京ドームです。

今のソナポケの決意が込められた曲ですけど、サウンドは初期のソナポケっぽい雰囲気もありますよね。ラップっぽいボーカルも懐かしい感じだし。

matty そうそう。デモには「昔っぽいトラック」って仮タイトルつけてましたからね(笑)。とは言え最初はそこまで初期っぽい雰囲気ではなかったけど、シンプルに音をそぎ落として、3人で話し合っていく過程でどんどんそういうアレンジになったんです。

ko-dai ボーカルに関しては、ヒップホップフレイバー、ラガフレイバーがかなり入ってますね。こういうフロウをつけた曲って最近はあんまりやってなかったけど、やっぱり好きだよなぁと思って。

トラックがシンプルな分、ラップに乗せられたメッセージが強く印象に残りますしね。「Rain」とはベクトルはまったく違うけど、根本的には同じ手法。

eyeron 今までは足し算ばっかりしてたけど、そぎ落とす良さも今はわかってきましたからね。これだけの音数でもみんなに響きうるものは作れるんだなって確認できたことは、自分たちにとって勉強になりましたね。「我武者羅」ははやくライブで歌いたいな。感動すると思うし。

ko-dai ライブでグッと映える曲だからね。

10周年をめがけて動き出したソナポケの第一歩を飾るニューシングルは、未来が楽しみになる革新的な作品になりましたね。

matty うん。今までと違ったバリエーションが出せましたね。

ko-dai このシングルの曲たちがどう受け入れられるのかって考えると若干の不安もあるけど、絶対にいい反応がもらえると思う。それを見るのが楽しみです。

リリース情報

初回生産限定盤

初回生産限定盤

通常盤A

通常盤A

通常盤B

通常盤B

通常盤C

通常盤C

「Rain」

2016年10月26日発売

【初回生産限定盤】
TKCA-74421(CD+DVD)¥1,296+税

1.Rain
2.雪の花
3.Rain(instrumental)
4.雪の花(instrumental)

「Rain」MV+メイキング

【通常盤A】
TKCA-74422(CD)¥1,000+税
1.Rain
2.雪の花
3.Rain(instrumental)
4.雪の花(instrumental)

【通常盤B】
TKCA-74423(CD)¥1,000+税
1.Rain
2.もう二度と…
3.Rain(instrumental)
4.もう二度と…(instrumental)

【通常盤C】
TKCA-74424(CD)¥1,000+税
1.Rain
2.我武者羅
3.Rain(instrumental)
4.我武者羅(instrumental)

ソナーポケット

共感度200%の稀代のラブソングマスター。名古屋出身の3人組ユニット。
トラックメイカーであるDJのmattyが創り出すポップで上質なサウンド、切なさを呼び起こす天性の歌声のko-dai、飾らず真っ直ぐなリリックで魂のメッセージを響かせるeyeron。
ROCK、HIP HOP、REGGAE、ルーツの異なる 3人が生み出す極上のポップ・ミュージックは老若男女問わず幅広い人々の心を鷲掴みにする。身近なモチーフを散りばめながら、リアルな恋愛模様を歌ったソナポケならではの世界観は、ラブソングマスターとして恋愛モンダイにビンカンな女性たちを中心に熱烈に支持されている。
“ソナーポケット”とは、いつでも「ポケット」に入れて持ち運べるような身近さを持ちつつも、どこかで常に聴く人の背中を押し、新たな一歩を踏み出す勇気や「今日も一日頑張ろう」と思えるような元気や喜びを与えてあげたい。そんな本人達の強い思いを 恋愛・友情・感謝といった普遍的なテーマの中で、独自の強いメッセージ性で表現している。「とにかく楽しい!とにかく気持ち良い!そしてとにかく泣ける!」 そんな音を届ける3人のメッセンジャー達の可能性は無限大!!

オフィシャルサイトhttp://www.sonapoke.jp