Interview

板垣瑞生、“達成感と充実感を感じた”初主演映画『初恋ロスタイム』で追及したリアリティ

板垣瑞生、“達成感と充実感を感じた”初主演映画『初恋ロスタイム』で追及したリアリティ

毎日1時間だけ時が止まる世界で出会った二人の恋の行方を描いた青春ラブストーリー『初恋ロスタイム』で初主演を務める板垣瑞生。ボーカルダンスグループ“M!LK”のメンバーとして活動しながらも、2015年に公開された映画『ソロモンの偽証』で注目を集め、日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。その後も、NHK大河ファンタジー『精霊の守り人』や映画『響–HIBIKI-』、『ホットギミック〜ガールミーツボーイ』などの話題作に出演してきた彼に初の主演作への思いを聞いた。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 増永彩子


やっぱり観る人がキュンキュンしてくれたら一番嬉しいし、そこが楽しみでしょうがない!

板垣瑞生 エンタメステーションインタビュー

まず、本作で初主演を務めることが決まった時の心境から聞かせてください。

オーディションだったので、オファーしていただいた時とはまた違う感情でした。初めての主演だし、初めての青春ものでもあったので、僕にとっては、挑戦することが多かったんですけど、プレッシャーというよりは、どんな感じになるのかなっていう楽しみが大きかったです。

主演だからと言って、何か特別にしたことはなかった?

今までたくさんの先輩方の背中を見てきたので、そういった部分で考えることはありました。例えば、この映画の撮影の前に、映画『ゴーストマスター』(12月公開)を撮っていたんですが、その時、主演の三浦貴大さんがすごいなと思ってて。無理にリーダーシップを取るわけでもなく、三浦さんの人柄と雰囲気で現場を包み込んでいたんです。自然と「みんなでいい作品にしよう」っていう思いが伝わってきましたし、お芝居を含めて学ぶことがたくさんありました。現場の居方として素晴らしいなと思いました。

じゃあ、座長としては気負わずにいれたんですね。

もちろん、主演として責任を持たないといけないと思っていましたし、とにかく、いい作品にしたい気持ちは常にありましたけど、急に「僕、座長です!」っていう態度になって、自分を偽るのはなんか違うと思うので。空き時間は普通にプライベートの話もしたり、変に取り繕うこともしなかったです。やっぱり観る人がキュンキュンしてくれたら一番嬉しいし、そこが楽しみでしょうがない!って、思ってましたね(笑)。

板垣瑞生 エンタメステーションインタビュー

撮影を終わってみて感じたことは?

達成感や充実感がすごくありました。あとは爽快感。みんな仲よかったですし、すごくいい現場だったなって思います。

時間が止まった世界で出会うヒロインの吉柳咲良さんは本作が初の映像作品でかなり緊張していたと思いますが、どう接していたのでしょうか?

僕自身、一人の役者としてちゃんと向き合おうと思いましたし、劇中で好きになる一人の女性として接しさせていただきました。もちろん、ちょっと悩んだり、不安に思ったところがあったらサポートしてあげたいと思っていましたが、吉柳さんにそれは必要ありませんでした。

初恋ロスタイム

では、本作が仁科裕貴の小説を原作にしていることに関してはどんなアプローチで挑みましたか? 板垣さんは原作ものをやることも多いと思いますが。

いい意味で、原作を気にしないようにしました。原作は読みますし、考えるし、トレースもするんですけど、原作に縛られすぎたくないなと思って。もちろん、原作に寄り添うのは素敵だし、必要だと思うんです。でも、原作を意識したお芝居と、実際に人と向き合った上で動くお芝居は違うと思ってて。原作はあくまでもガイドブックみたいなもので、映画は生身の人がやるからこそ生まれる何かが絶対にあると思うんですね。だから、僕がこの役だったらこうするなっていう考えが割と大きいです。ある意味、違う世界だと思ってます。

本作の原作を読んだ時はどう感じました?

思っていたよりもファンタジーだけどあり得る世界だなって感じました。読む前は、“ザ・青春もの”を自分にできるのかな?とも思ってたんですけど、無理に壁ドンしたりするっていう話じゃなくて。時間が止まる世界があって、そこに素敵な物語が存在する。綺麗な夕日とか、絵も想像できましたし、すごくいいなって思いました。

初恋ロスタイム

ご自身の役柄についても聞かせてください。主人公の孝司は、諦め癖のついた、無気力で目標がない浪人生です。

爽やかさというか、キラキラさせたいと思っていたので、出来るだけ後半に向けて、気だるさをどんどん抜いていこうと意識しました。僕にとっては、こういうキラキラした爽やかな青春ものは初めてだったので、グラフ化したり、数値化して描いてみたりしました。

どんなグラフを?

吉柳さん演じる時音との恋愛度とか。途中で落ちて、もう1回上がるっていう山なりをちゃんと見せたいなって。だから、内面的なところより、画面を通して見える表情や態度、ストーリーの展開を意識して演じた部分は大きかったですね。

二人の恋愛観に共感する部分はありましたか? 等身大で恋愛に対してまっすぐに向かっていく役柄ですよね。

すごくわかります。僕も、もしも好きな人が癌になっちゃったら、自分の臓器を移植して欲しいと願うと思います。好きになるならそのくらい好きになった方がいいですよね。後悔しないくらい好きなんだからっていう部分では共感するし、孝司にとっては、相当運命の出会いじゃないですか。時間が止まった中で二人だけ動けて、しかも、出会った人が美少女っていう。そんな出会いを経験してみたいなって思いますよね(笑)。

板垣瑞生 エンタメステーションインタビュー

(笑)。孝司は時音のどんな部分に惹かれたんでしょう。

引っ張ってくれるところですかね。年下の女性なのに年上に見える。年下の女性が意外と頼もしいっていうのはありがちなパターンだと思いますけど、こういう恋愛っていいなって素直に思いました。

どうしてもリアリティをなくしたくなかった。

初恋ロスタイム

先ほど、キラキラさせたいとありましたが、どうしたら出せるんですか?

キラキラというよりも爽やかさですかね。風と笑顔、あと、高い声です。あはははは。割と声を高めに笑ったと思います。

(笑)。普段からキラキラしてるように見えますが……。

いやいや~それは、僕自身が一番わかってます(笑)。だから、最初の無気力感はプライベートの自分に近いのかなって思いましたけど、どんどん物語が進むにつれて、好転していくというお芝居はあまりなかったので、テンションを上げて演じるのは大変でした。

板垣瑞生 エンタメステーションインタビュー

でも、M!LKとしてはステージの上でキラキラと輝いてます。

僕の中では、お芝居とライブは全然別物なんですよね。ファンの方の前でダンスして歌うライブも、人前で演技するお芝居も“ナマモノ”であって、どっちも楽しいんですけど、やってることが全然違うんです。板垣瑞生として、体は1つですけど、二つの気持ちでやってます。なんか不思議ですよね。

佐野勇斗さんはじめ、役者として活躍しているメンバーもいますよね。

そうですね。僕はメンバーが出演した映画は観るんですけど、メンバーは観てくれないんですよ(笑)。これ、ネタじゃなくて、観てって言ってるのに観てくれないんです(笑)。だから、今作こそ、本当にメンバーに観て欲しいです!

※「僕の出演作品を観てくれない」という板垣さんの嘆きについて、佐野勇斗さんがこちらの記事で答えてくれました!

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2019.09.03

板垣瑞生 エンタメステーションインタビュー

(笑)。特にみんなに観て欲しい、お気に入りのシーンを教えてください。

自転車で時音のところに行くシーンがあって、すごく汗だくなんですよ。あれ、すごい回数をやってて。体力には自信がある方なんですけど、途中でもう眠くなってきちゃうくらい、クッタクタになって。それでも、一番いい瞬間、数秒しか使われてないんですけど、リアルに極限に近い必死さがあったと思うし、観てくれた人が、自分が苦しんでる時にこんな人が来てくれたらなって思ってもらえたらいいなと思います。

時間が止まる撮影はどうでした?

風も吹いちゃいけないから大変でしたけど、みんな本当に止まってたのでちょっと面白かったです。

ちなみに、時が止まったら何をしたいですか?

1時間経ったらリセットされて綺麗になるので、納豆を自分の手で混ぜて、手づかみで食べてみたいな(笑)。あと、人のご家庭の味を食べたいなって思います。「この家の味噌汁はこの具なのか」とか、「いつもいい匂いがするなと思ってたけどこのカレーの匂いだった! すごい魚介入ってる!」っていうことをしてみたいですね(笑)。

板垣瑞生 エンタメステーションインタビュー

(笑)。改めて、初主演作が『初恋ロスタイム』だったことをどう感じてますか?

キラキラ映画に今までご縁がなかったのですが、初めてのキラキラした映画で、初めての主演をさせていただいたことが、すごく自分にとって勉強になりましたし、主演として責任を持って、お芝居をやらせてもらえたことも光栄だなって感じています。どうしても主演としてリアリティをなくしたくなかったので、どんなにフィクションだとしても、どんなにキラキラしてても、どんなにファンタジーな世界観であっても、観た人が少しでも本当にありそうだなって思ってもらえるような作品にしたくて。現実味があるなって感じてもらえたら嬉しいですね。

時間が止まる世界はファンタジーに感じますけど、初恋によって止まっていたような人生が動き出したという意味ではリアリティがあるなと思いました。

ありがとうございます。いわゆる普通のキラキラ映画とは一味違う映画になっているので、新しいものを見に行く気持ちで劇場に足を運んで欲しいです。キラキラもあるし、コメディもあるし、人情味もある。人の心の温かさが伝わればなと思います。


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板垣瑞生

2000年、東京都生まれ。映画『ソロモンの偽証 前編・事件、後編・裁判』(15)に出演。
同年に、ボーカルダンスユニット”M!LK”でCDデビュー。主な出演作に、映画『響 -HIBIKI-』(18)『ホットギミック ガールミーツボーイ』(19)などがある。2019年は、本作のほか、『超・少年探偵団NEO -Beginning-』(10月25日公開)『ゴーストマスター』(12月6日公開)の公開を控える。

オフィシャルInstagram
@itagakimizuki1025_milk

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映画『初恋ロスタイム』

9月20日(金)全国ロードショー

映画『初恋ロスタイム』

【STORY】
主人公の浪人生・相葉孝司は、ある日<世界の人、モノ、車…あらゆるものが突然静止するという不思議な現象に遭遇する。時刻は12時15分。授業中だった孝司だけがなぜか動くことができ、彼は学校を出て街に繰り出すと、自分の他にもう一人動くことのできる少女・篠宮時音に出会う。やがて2人は、毎日12時15分に1時間だけ起きる、その不思議な時間を“ロスタイム”と名付け、楽しむようになっていく。しかし、その“ロスタイム”には、ある“秘密”が隠されていたのだった―。

出演:板垣瑞生 吉柳咲良 / 石橋杏奈 甲本雅裕 / 竹内涼真
監督:河合勇人
脚本:桑村さや香
原作:仁科裕貴「初恋ロスタイム」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
配給:KADOKAWA

© 2019「初恋ロスタイム」製作委員会

オフィシャルサイト
https://hatsukoi.jp/


『初恋ロスタイム』原作