連続テレビ小説『なつぞら』特集  vol. 12

Interview

朝ドラ『なつぞら』作者・大森寿美男が明かす、100作目のメモリアル作で描きたかったこと

朝ドラ『なつぞら』作者・大森寿美男が明かす、100作目のメモリアル作で描きたかったこと

放送も残すところ数週間、いよいよクライマックスを迎えている、節目となる100作目の“朝ドラ”こと連続テレビ小説『なつぞら』。母親になった広瀬すず演じるヒロイン・奥原(坂場)なつが、「自分が本当に描きたいものは何か?」という命題に向き合っていく先に、どんなラストが待ち受けるのかが気になるところだ。なつにとって本当の意味での故郷である十勝を舞台に描くアニメが、物語にさらなる深みをもたらすだろう期待がふくらむ中、脚本を書き上げた作者の大森寿美男氏にインタビューする機会を得た。100作目という節目、奇しくも平成ラストにして令和最初となった朝ドラで何を描きたかったのか、つぶさに語ってもらった。

取材・文 / 平田真人


舘野仁美さんたち『なつぞら』アニメチームの強い推薦もあって、なつたちが十勝の開拓者一家をアニメで描くという着地点にいたりました。

クライマックスでは、なつに大きな影響を与えた「北海道・十勝」と「アニメーション」の2つが見事にミックスされていきます。まず、ここに着地するにいたったプロセスをお話いただけるでしょうか?

昭和のテレビアニメのエポックメイキング的なものを目指していて…実際に放送されていた『世界名作劇場』のような良質の作品を、なつと坂場が一緒につくる、という構想は自然な流れで生まれていたんです。では、その舞台をどうするか? 史実に沿って、『アルプスの少女ハイジ』をそのままアニメーションにしたところで何の工夫もないですし、物理的や権利的なところで描けるかどうかもわからない。ならば、なつが生きてきた十勝という地を舞台にしてはどうか、と。では、その題材をどうするかという話になるんですが、『ハイジ』の舞台を十勝に置き換えるだけでは、おじいさんと少女の話になって『なつぞら』序盤の北海道編をアニメ化するのと変わらなくなってしまう。それに、なつが自分の半生をアニメで描くような話になるのも避けたかったので、十勝を舞台にするにふさわしくて、昭和40年代に知名度のある名作は何かと探していく中で…のちに『世界名作劇場』でもアニメ化されますけど、『大草原の小さな家』をベースに十勝の人たちを描く話にしようというところに、たどり着きました。
そこについては、『なつぞら』劇中のアニメーションを制作してくださっている舘野(仁美=アニメーション監修)さんや刈谷(仁美=タイトルバック制作)さんが取材で十勝へ行かれて、『アルプスではなく、十勝の風景を題材にしたアニメを描いてみたい。それを考えて、タイトルバックも作っています』と、おっしゃっていたことも大きかったです。そういった経緯から、あのタイトルバックの世界観を具現した作品を、なつたちが最終的につくるテレビ漫画にしようということになりました。

第136話より ©NHK
『大草原の小さな家』を読んでもらった翌朝、優が「昨日のお話でしょ?優ちゃん、これ観たいよ」となつにお願いする。

脚本を書き始めた当初から、ぼんやりとした着地点は見えていたのでしょうか?

当初からあったのは、なつたちが『ハイジ』的なアニメ作品をつくる、という大ざっぱなものでしたが、館野さんや刈谷さんと出会って、彼女たちが描く世界を、なつたちの作品として最後は成立させたいと思うようになりました。ただ、そこのディテールをどう描いていくかに頭を悩ませまして。話の内容というより、アニメーションの表現として、なつたちのやりたいことをどう見せるかということ。最終回が近づいてきて、どんな作品をつくることが、なつたちらしいのか──と。そこで、館野さんたちにも集まってもらって、話の設定を伝えた上で、アニメーターとしてはどういうシーンを起こしたいか、その意思を聞かせてもらって、ドラマ内で作画する部分を決めていきました。なつの物語をそのままアニメ化するわけでもなく、アニメの世界が自然な形でドラマのテーマと重なっていくようにしたいという思いは、アニメチームとも同じだったので、十分に意思の疎通を取った上で、そういうものを作れたと思います。

ちなみに、いつごろ脚本を書き終えたのでしょうか?

最終週の第一稿を書き終えたのは、6月終わりから7月頭ごろでした。ただ、そこからいろいろな直しがあって(笑)、最終的に決定稿にいたったのが、7月の下旬ですね。

『なつぞら』という物語を完結させた今、どんな心境でいらっしゃいますか?

思っていたよりも達成感を味わえていないと言いますか…まだ不安なところがあるのが、正直なところです。とにかく、いろんな人がこの作品に打ち込んでくれていますから、そのみんなが満足を得られるのか、そしてこのドラマが最後まで、みなさんにどう受け止められるのか、と──。なので、最終回の放送が終わって、たくさんの方々に満足していただければ責任を果たせたと実感できるんでしょうけれど、今はまだ最低限の責任を果たしただけですね。もっと解放感を得られるのかなと思っていたんですけど(笑)、放送が終わるまでビクビクし続けるのだろうな、と。肝心の劇中アニメーションも、まだどういった仕上がりになるのか想像もつかないところもありますし…脚本家としては関わった人すべてと、そして広瀬すずさんが最後まで全力で駆けぬけられたときに、やっと満足できるんでしょうね。自己満足だけで終わってはいけないと思うので、半年間の放送にお付き合いいただいたみなさんに納得していただき、この先もずっと心に残る作品となるように、と思っています。

前回手掛けられた『てるてる家族』の時とは、手応えや感触も違っている、と…?

今回は「100作目」ということで、ひときわ注目されると予想がついていたので、プレッシャーが全然違いました。それだけに、広瀬すずさんをはじめ作品に関わったみなさんには成功してほしいという意欲が強かったんですけど、こうすれば成功に導けるというような自信はないし、新しいことに挑戦しなければ作る意味がない。じゃあ、自分はどこをめざせばいいのかということは当初から考えて、悩んでいたところはありますので…書くスピードが『てるてる家族』とは違いましたね。1週間分ずつ書き進めていくんですけど、書き上げる速度というか期間が倍近くかかりました。だいぶ時間的な余裕をもって書き始めたので、「これはオンエア前に書き終わっちゃうじゃないか!?」と思ったこともありましたし、そのくらいのペースでの脱稿を目指していたんですけど、無理でした。それでもオンエア前に第20週過ぎまで書きあがっていましたし、『てるてる家族』の時のペースで執筆できていたらもっと早く脱稿していたと思いますけど、まぁ、歳をとったというのもあるかもしれないですね(笑)。

第132話より ©NHK
優の5歳の誕生日をお祝い。

オンエアが始まってから、TwitterなどSNSやネット上の反応は気にかけていらっしゃったのでしょうか?

いえ、怖いので見ていなかったです。そこが視聴者のすべてとは思えないし、エゴサーチ的なものではなくて、自分がフォローしている人のツイートを見る、といった感じで。「#なつぞら」みたいにハッシュタグをクリックすることはないですね(笑)。そもそも、好き嫌いや意見が分かれることは当たり前なのに、どのツイートを読んでも感情移入してしまいそうで、ブレてしまっては元も子もないので…。

       

では…あらためて、この物語を描く上で意識されていたことは何だったのでしょうか?

なつがアニメーターとして成長していく話でもあるんですけど、全体としてはホームドラマだと思っているんです。なつの場合はホームグラウンドが広くて、十勝の柴田家も新宿のおでん屋『風車』もホームなんですよね。その後、イッキュウさんと結婚して、自分自身のホームをつくっていくという…この3つを大きな軸に話を描いていこうと思っていたので。つまり、戦争でホームをなくした子供が、成長してどんな自分のホームをつくっていくのかという物語です。その部分は自然と楽しみながら発想もふくらんでいきましたし、複雑な心理を書こうとするほど、心なしか筆も乗っていた気がします(笑)。
反対に、大変だったのはアニメーターとしての描写ですね。成長記ではありますけど、けっして出世物語ではないわけで…子どものころからずっとなつの中にあった喪失感のようなものが、彼女の“ホーム”では満たされることがなかったがゆえに、表現というもので心のすき間を一つずつ埋めていくさまを描きたい、と考えていたんです。ただ、僕自身は絵を描けないので、その辺りを舘野さんや刈谷さんたちアニメチームと『こういう表現はできますか?』といった相談もさせてもらいました。そのアニメも無限に描けるのなら良いんですけど、そうもいかないわけでして。なので、限られた分量の中でどう効果的に見せていくか、といったところで悩みましたし、そこがもっとも産みの苦しみを味わった部分でしたね。

物語の展開とともに「なつよ」と、なつの父の視点で語りかけられる内村光良さんのナレーションも味わいの一つでしたね。

脚本を書き始めた時、演出部のスタッフに「僕は意地でも話の最後を、『なつよ、○○○○』で終わらせるけど、編集段階で明らかにいらないと思ったり、いれない方がいいと思ったら、使わなくてもいいですよ」と伝えてはあったんです。実際、編集された一週間分の映像を見せてもらって、「やっぱり、ここのナレーションはこうした方がいいかも」「ここは、なくてもいいかも」といったやりとりもしていって。台本を書いている時は「今回は(次回や次週に向けた)ナレーションのネタ振りができないなぁ」と思っていても、無理やり「なつよ、○○○○だ」とフレーズをひねり出していたんですけど、編集した映像に合わせてナレーションをアレンジしていくようになってから、だいぶ楽になりましたね。最終的には、自分の中で「これしかないな」と納得できるフレーズを書けていたという覚えがあるんですけど、あとは視聴者が快く受け入れてくれるようにと、祈るような気持ちだったのも確かです。そんなふうに、話の最後にナレーションがつくことで、お父さんが語り手であることを知ってもらうというのは、ある種の挑戦でもありましたけど、内村さんがどんどんいい味を出してくださるようになったので、ただ単に楽しくなっていきました。「来週に続けよ」も続けて良かった(笑)。賛否両論あるのは当然ですけど、実際どんな反応だったのかな、と気になるところでもありますね。

常に意識していたのは、なつと他人との距離感の変化。健気さがたくましさに、もどかしさが奔放さに変わっていく。

奥原(坂場)なつというヒロイン像の描き方においては、いかがでしょうか?

なつの奥にある喪失感というか、どこか欠けた部分を意識した上で、人との関わり方や距離感の描き方に心を砕いたところがあります。十勝にいた時は自分がどう生きるべきかわからず、与えられた家族や場所を大事にすることで、なつ自身のアイデンティティーも守っていたのだろうと思うんですね。健気ではあったんですけど、どこか自分を抑え込んでいた部分もあって。欲求のままに動くということがどこかでできない子だったので、「何がいま彼女に不安を与えているんだろう、何が彼女を踏みとどまらせているのだろう?」と常に考えていました。そんなふうに本音が言えないもどかしさを抱えていたのが、じいちゃん(=草刈正雄演じる柴田泰樹)の許しを得て上京して以降は少しずつ本来の自分を解放できるようになっていくわけですが、健気さがたくましさに変わり、もどかしさが奔放さに見えるようになっていくような“人との距離感の変化”は、常に意識して書いていました。その後、結婚を経て自分の新しい家族をつくっていく中で、どういう心理状態が生まれてくるのか。なつが年齢を重ねたり、環境が変化することによって雰囲気が変わり、それまでとはまったく違う広瀬すずさんの顔が見られると思いますので、その辺りも最後まで楽しみにしていただけると、うれしいです。

第115話より ©NHK
西荻窪に住み始め、家事を行う一久は富士子に託されたレシピをもとに夕食を作る。

なつと広瀬すずさんを重ね合わせて人物造形していったということは、ありますか?

実を言うと、ほとんどお話していないんですよ。現場にもほとんど行かなかったですし…信頼してお任せしたんですけど、難しい役を自然体かつ力強い表現で演じてくださったと思っています。それこそ、何となく広瀬さんと重なる部分だと思うんですけど、なつって根本的に孤独な人なんですよね。他人と関わりはすごく大事にするんだけど、依存できない性格だから、踏み込んでいって「私のためにこうしてほしい」と言えるタイプじゃないんです。少し距離をとっているように見えるところは共通しているというか、広瀬さんの中にもあるような気がしていて。人に頼らず自分の力で乗り越えようとする姿勢に、周りの役者さんたちも共鳴しているんだろうなと思えてならないんですよね。持って生まれたものだと思うんですけど、1人で何とか立とうとする意志の強さが、周囲を惹きつけて支えようとなっていくんじゃないか、引いては現場の雰囲気が良くなっているんじゃないかと感じるので、広瀬さんと奥原なつ、それぞれが持つ資質や性格というものは、少なくとも僕の中では分けがたいものになっています。

以前の取材で、山田裕貴さんが「雪次郎が他人に思えない。大森さんは僕のインタビュー記事を絶対に読んでアテ書きされていると思います」と、おっしゃっていたんですが…。

はい、山田くんのそのインタビューなら読みましたよ(笑)。

ということは、アテ書きをされたと?

あくまで僕の勝手なイメージにアテて書いたという意味では、そうなりますね。ただ、役者さんについての資料はあんまり目を通すことがなくて。それこそ、山田くんが『なつぞら』のインタビューでよく「まさしく僕の思いだった」と言ってくださっている「素晴らしい役者とは〜」という雪次郎のセリフについて話しますと、あれは当時の新劇の名優さんたちがこぞって語っていたことなんです。なので、山田くんがふだんから思っていること感じていることが、昭和の新劇俳優が大事にしていたことと重なっているという点では、自信を持っていいんだよと、彼にはいつか伝えたいです。でも、山田くんのインタビュー記事を読み込んで雪次郎というキャラクターをふくらませていったわけではないです(笑)。それは山田くんに限った話じゃなくて、その人に近づけて役を書いていくよりも、どんな人か知らないで勝手に想像をしてふくらませていく方が楽しいですし、本人に近づけるとネタっぽくなってしまう可能性もあるので、役者さんたちとはなるべく距離を置いて見ているようにしていますね。

なるほど。では、なつ以外のキャラクターでエピソードが飛躍したと実感された人物は、いたりするのでしょうか?

展開で言えば、夕見子のエピソードはイイ感じでハマッたんじゃないかと思っていますし、夢と挫折を味わった雪次郎のくだりも、自分では好きでした。ただ、観た人によっては「え、もう北海道に帰っちゃうの!?」と、あっさり感じられたかもしれませんね。なぜ雪次郎が帰郷したのかという理由の解釈も、周りに聴いてみるとまちまちだったので、もう少し明確に描いてもよかったのかな、という思いもあったりします。あの週は、なつと雪次郎それぞれに新しい波が来たわけですけど、雪次郎の場合は「乗りたかったのに、乗れなかった」んですね。でも、「敢えて乗らなかったんだ」という理由にするために、蘭子さんに愛の告白をしたわけですけど、蘭子さんにはあっさり見抜かれたことで、雪次郎は自分の中途半端さに気付かされるという。じゃあ、どこで気持ちを切り替えて、新しい時代に向かって行けばいいのかと考えた時、演劇ではなく菓子だった、と──揺れた彼のジレンマみたいなものは、もう少し腰を据えて描くべきだったかなと。ただ、そういうところまで読みとってくださっている視聴者の方もたくさんいらっしゃるはずですし、それこそ山田くんが見事な演技で表現してくれたので、補完されているのではないかなと思っているんです。誤算があったとすれば、山田くん自身が本当にいい芝居をするものだから、「雪次郎、芝居続ければいいのに」と思わせてしまったんじゃないかって(笑)。

第113話より ©NHK
雪次郎の夕見子へのプロポーズが実り、結婚をすることに。

確かに(笑)。それと、東洋動画のアニメーターさんたちの描き方で、苦心されたのはどういったところでしょうか?

高畑勲さんなど、当時の東映動画にいらっしゃった方々の著書や言葉を参考にはしていますけど、あくまで参考で。なつもモデルとなった女性がいるんじゃないかと言われることがあるんですけど、アニメーター・奥原なつはいろいろな人物の集合体なんです。今回、アニメーション時代考証で入ってくださっている小田部羊一さん(※高畑氏・宮崎氏の盟友で、『アルプスの少女ハイジ』などにも参加。『ポケットモンスター』の監修でも有名)の要素もありますし、女性アニメーターの草分けで、小田部さんの妻でもある、奥山玲子さんのイメージをアレンジした描写もありますけど、けっしてモデルにしているわけではないんですよね。我々から誰々がモデルだなんて宣言したことは一度もないんですけどね。

女性主人公の物語を描く時、大森さんの中で一貫しているテーマなどはあったりするのでしょうか?

昭和の時代を舞台に、社会に進出して働こうとする女性を描くとなると、どうしても彼女たちは壁にぶつかることになるわけです。でも、その古い価値観やしきたりのようなものを良しとしない女性を描くことで、一歩先を進んでいく生き方を提示する──それが朝ドラの歴史でもあると僕は思っていて。なので、ヒロインを描こうと思うと、自然とそうなりますね。特にアニメーターという職業は、能力的な面では男性にも引けをとらないのに、女性が同じようには扱われなかったことが明確にわかる世界でもあって。なつが母親になって仕事を続ける段階になっても、すでに今の時代と変わらない問題や悩みとぶつかることになるんですね。そういった状況や環境などから、視聴者の方ご自身に置き換えて見ていただけたらいいなと思いながら、書いていった部分もあります。女性の社会進出について僕のような男が踏み込んで語るのは、本当に難しいことだし不安でしたけど、いろいろな方にお話や意見をうかがって、懸命に考えて書いたつもりではいるんです。あくまでなつの場合ですけど、そこは朝ドラのシナリオを手がける上で逃げちゃいけない命題かなと思っています。

第78話より ©NHK
「わんぱく牛若丸」完成の打ち上げで、歌を唄うことになったなつは、FFJを披露。

余談ですが、無事に物語を終わらせたことで、シナリオハンティングされた時とは違った気持ちで北海道を旅してみたいという思いはありますか?

2017年の秋ぐらいから十勝を訪ねて、酪農家の方やお菓子業界の方、いろいろな人に取材を始めたんですけど、いっぺんに会えるわけではないので、先方のご都合に合わせて何回も十勝には足を運びました。月に何回も行ったこともありますけど、まわったのが取材先ばかりなので、実は観光的な気持ちがまったくなかったんですよね。もちろん、牧場の広い景色など印象に残っていますけど、訪ねたところはどこも「いいなあ」と感じましたし、みなさんに御礼をしにうかがいたい気持ちもあります。先々で聞いたお話が本当に『なつぞら』では参考になりましたし、一生懸命に「帯農生(十勝農業高校のモデルとなった北海道帯広農業高校の生徒)を描くならFFJ(日本学校農業クラブ連盟)の歌」を歌うべきだと力説しながら、(板橋駿谷演じる番長・門倉努のように)腕を振りながら歌ってくださった方がいらっしゃって(笑)、その方と会わなければなつたちがFFJを歌うこともなかったのだと思うと…御礼したい気持ちでいっぱいです。実を言うと、寡黙であまりお話してくださらない方が多かったらどうしようと思いながら、酪農家の方々を訪ねていったんですけど、みなさんとても明るくて優しく、おしゃべりが好きでたくさん話してくださったので、厳しい自然環境の中で人とのコミュニケーションをすごく大事にされて生きていらっしゃるんだなと感じられたことは、『なつぞら』の登場人物たちにも投影されていると思います。

大森寿美男

1967年生まれ、神奈川県出身。97年、脚本家デビュー。「アゲイン28年目の甲子園」(2015年)など映画2作品の監督も務める。NHKでは、大河ドラマ「風林火山」、大河ファンタジー「精霊の守り人」シリーズなど。連続テレビ小説は「てるてる家族」(03年後期)に続き2作目。

2019年度前期
連続テレビ小説『なつぞら』

連続テレビ小説『なつぞら』

放送(全156回):
【総合】[月~土]午前8時~8時15分/午後0時45分~1時(再)
【BSプレミアム】
[月~土]午前7時30分~7時45分/午後11時30分~11時45分(再)
[土]午前9時30分~11時(1週間分)
【ダイジェスト放送】
「なつぞら一週間」(20分) 【総合】[日]午前11時~11時20分
「5分で『なつぞら』」 【総合】[日]午前5時45分~5時50分/午後5時55分~6時

作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人 /
岡田将生、吉沢 亮 /
安田 顕、音尾琢真 /
小林綾子、高畑淳子、草刈正雄 ほか

制作統括:磯 智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中 正、渡辺哲也、田中健二ほか

©NHK

オフィシャルサイト
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/
Twitter(@asadora_nhk)
Instagram(@natsuzora_nhk)

vol.11
vol.12
vol.13