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彼らの過去と現在。成長や変化が描かれる『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction × Road~

彼らの過去と現在。成長や変化が描かれる『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction × Road~

『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction × Road~が、9月29日(日)まで天王洲 銀河劇場にて上演中だ。
男子アイドルを育成する「私立夢ノ咲学院」で起こる出来事を綴る、人気ゲームアプリ「あんさんぶるスターズ!」を原作とした舞台シリーズの最新作。今作は背徳的かつ過激なパフォーマンスが特徴のユニット・UNDEAD(アンデッド)がメイン。戦隊ヒーローをモチーフにしたユニット・流星隊(りゅうせいたい)と、和風のパフォーマンスが持ち味のユニット・紅月(あかつき)を加えた計3ユニットが、熱いドラマとパフォーマンスを繰り広げる!
8月30日(金)品川プリンスホテル ステラボールでの東京公演初日には、朔間 零を演じる座長の小南光司をはじめ、赤澤遼太郎、奥谷知弘、瑛(あきら)、佐伯 亮、堀 海登、小西成弥、一ノ瀬 竜、深澤大河、宮澤 佑、武子直輝、そして神永圭佑、全キャスト12名が登壇した囲み会見とゲネプロが行われた。その模様をお届けする。

取材・文・撮影(囲み会見のみ)/ 片桐ユウ


彼らの“過去”と、輝けるようになった“今”

原作は4周年を迎えたスマートフォン向けゲームアプリ「あんさんぶるスターズ!」。ダウンロード数は300万を突破しており、声優によるコンサートやキャラクターたちによるCGライブ『DREAM LIVE』、現在放送中のTVアニメといった様々なメディア展開も人気を博している。

舞台化は2016年の初演から話題を集め、現在まで続く人気作に。今回の『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction × Road~は人気ユニット・UNDEADをメインに据え、原作のイベントストーリー「出航!海上の海賊フェス」「追憶*それぞれのクロスロード」の2本を描く。

舞台シリーズではこれまでに9ユニットが登場しており、今作はその中から3ユニットが出演。シリーズ史上最少人数での公演となったが、濃厚なパフォーマンスとドラマが展開した。

ここから先、まずはゲネプロの模様をレポートする。

ステージ上は、左右と中央に高台が置かれ、中央のセットは回転式。この3台の舞台装置と後方スクリーンにプロジェクションマッピングが施され、学院や街中、ライブハウス、海に至るまで、幅広い場所を行き来するキャラクターたちの背景を彩る。

第1幕で描かれるのは原作のイベントストーリー「追憶*それぞれのクロスロード」。この“追憶”シリーズはいわゆる“過去編”であり、メインストーリーの時系列より前に起こった出来事を解き明かしていく物語だ。

ちなみにメインストーリーは、凝り固まった学院の体制に革命を起こすべく「打倒生徒会」を掲げ立ち上がった新進気鋭のユニット・Trickstar(トリックスター)が、学院最強と謳われるユニット・fine(フィーネ)に挑んでいくお話。
「追憶*それぞれのクロスロード」は、学院が“凝り固まった”時代よりさらに前、名門の名に驕る学院が荒れていた頃まで遡る。

メインストーリーより1年前。朔間 零(小南光司)は、昔馴染みである蓮巳敬人(宮澤 佑)の頼みで生徒会長を務めていた。敬人は零のカリスマ性を利用して、学院に革命を起こそうと画策していたが、なかなか計画どおりにことが運ばない。
そんな敬人に向かって、零は「自分を上手に使いこなして、学院の不良がたむろう地下ライブハウスの問題を解決してみせろ」と提案する。敬人は、零と、零に憧れていた大神晃牙(赤澤遼太郎)と共にユニット・デッドマンズを結成し、ライブで事態を収束しようとする……。

Trickstarを後押しするポジションであり、達観した眼差しと“おじいちゃん口調”をもって話していた零が、1年前は圧倒的なカリスマで周囲を惹きつける中心人物として振る舞う一方、非凡な自分に憂いていた姿が明かされる。

メインストーリーで描かれているキャラクターの“今”と、追憶エピソードで語られる“昔”とのギャップ、ユニット結成前の彼らの出会いと関係性の変化が本作の見どころ。

副生徒会長を務める敬人は、紅月を結成する前は零に頼りがちで己の弱さや不器用さに悩む日々を送っている。鬼龍紅郎(武子直輝)は見た目や物腰の不良っぽさが人との距離を邪魔しており、神崎颯馬(神永圭佑)も武士道精神がコミュニケーションの障壁に。また、元気ハツラツが取り柄である流星隊のリーダー・守沢千秋(佐伯 亮)も自信なさげな雰囲気だ。

そんな不安定な様子は、やがてUNDEADのメンバーとなるメンツも同様。しっぽを千切れんばかりに振るようにして零を追いかけ回している晃牙、ライブハウスを取り仕切りながらも現状に満足していない羽風 薫(奥谷知弘)、日本にまだあまり馴染めていない乙狩アドニス(瑛)。1年前の彼らはどこか頼りなげで危うい。

シリーズを見守ってきたファンは、彼らの堂々たるユニットパフォーマンスを知っているからこそ、未熟な頃の姿にグッとくるだろう。初めてシリーズを観る人も、2幕との変化にぜひ注目して欲しい。

第2幕で描かれる「出航!海上の海賊フェス」では、海の家を手伝いに来たUNDEADが、流星隊と共に真夏のステージでパフォーマンスを繰り広げるストーリー。
時系列はメインストーリーのラインに戻っており、UNDEAD、流星隊と紅月、それぞれが培ってきた絆を垣間見ることができる。

深海奏汰(堀 海登)、南雲鉄虎(小西成弥)、高峯 翠(一ノ瀬 竜)、仙石 忍(深澤大河)。流星隊のメンバーも勢揃いするため、1幕とはガラッと変わった陽気な雰囲気が溢れ出す。
コンセプトやカラーがまったく異なるため、どのユニットのパフォーマンスも見飽きることなく楽しめるだろう。原作楽曲のほか、舞台オリジナル曲も盛り上がり間違いナシのナンバーが揃っている。

荒削りで幼さすら残すキャラクターたちが、コンプレックスを持て余しながらも懸命に何かを掴み取ろうともがいていた頃。そんな彼らの“過去”と、それぞれに居場所を見つけて輝けるようになった“今”を、キャストたちが生き生きと演じている。

初演から継続で出演しているUNDEADのキャストはもちろん、シリーズ出演経験のあるキャスト、今作からのキャストたちもたしかな演技力で彼らのビフォー / アフターをしっかり見せてくれる。
2幕からメインで登場する流星隊のメンバーも含め、どの役を演じているキャストも自身が演じているキャラクターの魅力を掴んで大事にしている姿勢が見えるため、どのシーンを見ていても、ほっこりと温かくなる心地がした。

アイドルたちの輝きを浴びると同時に、青春の苦さと甘さをほのかに思い起こさせてくれる充実のステージだ。

キャラクターの深みや人間性がさらに感じられる

このあとは、ゲネプロ後に行われた囲み会見のコメントを届ける。

囲み会見には、小南光司、赤澤遼太郎、奥谷知弘、瑛(あきら)、佐伯 亮、堀 海登、小西成弥、一ノ瀬 竜、深澤大河、宮澤 佑、武子直輝、そして神永圭佑の全キャスト12名が登壇。

すでに8月22日(木)~23日(金)まで上演された梅田芸術劇場メインホールでの大阪公演を経てきていることもあってか、キャストたちは作品への自信を手にしている様子。
誰かのコメントにツッコミを入れたり、絶賛の拍手を送ったりと、ユニットの垣根なく和気藹々。終始にぎやかな雰囲気の中、9月末まで2劇場で行われる東京公演へ向けての意気込みを語っていた。

小南光司(朔間 零 役)
ついに UNDEAD メインの作品がきたかと、決まったときからドキドキ、ワクワクしておりました。「あんステ」は(初演から数えて)3年間やらせていただいているのですが、まさか座長までやらせていただけて、本当に夢みたいな気持ちでいっぱいです。僕らが3年間やってきたものもありますし、新鮮なキャストのみんなとも力を合わせて、新しい風を吹き込んだ「あんステ」を皆様に見ていただけたらと思っています。舞台は2部構成となっていて、1幕は今までのシリーズで演じてきた時系列の1年前のお話です。それを踏まえて時系列が戻った2幕を見ると、キャラクターの深みや人間性がさらに感じられると思いますので、ぜひ注目していただきたいと思います。

赤澤遼太郎(大神晃牙 役)
小南くんも話したとおり、1幕と2幕で時系列が異なっているので、それぞれのキャラクターの成長や、その1年で何を思って誰と出会い、どんな感じに変化したのかが感じられると思います。お客様それぞれの“推しキャラ”がどう変わっていくのかをお楽しみください。皆様に幸せになっていただけるよう、精一杯頑張ります! 劇場でお待ちしています。

奥谷知弘(羽風 薫 役)
僕が演じる羽風 薫は飄々としていて、今までは人間味があまり感じられなかったのですが、今回は UNDEAD メインのお話で人間らしさが表れるような台詞やシーンがたくさんありますので、今までシリーズをご覧いただいたお客様や応援してくださる方々にどう感じ取ってもらえるのか、どう表現できるかが個人的には見どころです。最後まで誰ひとり欠けることなく、カンパニーの全員で一丸となって大千秋楽まで走り切るので、応援、そして拡散をよろしくお願いします! この夏を熱い夏にしましょう!

瑛(乙狩アドニス 役)
(第2作目の)「~Take your marks!~」ぶりにオカリナを吹きます! とても練習したので、ぜひそこを見ていただきたいです。アドニスが日本に来てから、朔間 零とどう関わって UNDEAD になっていくのかを皆さんに見ていただけたらなと思います。最後までケガなく、ストレッチして頑張りたいと思います! 待ちに待った UNDEAD メインの公演、皆様楽しみにしていてください!

佐伯 亮(守沢千秋 役)
今回は初めて1年前の千秋を演じさせていただくことになったので、自分の中でいろいろと試行錯誤して、研究しながらつくってきました。1年前に千秋が頑張っていたからこそ、2幕のみんなにつながるという思いで1幕を闘っているので、ぜひそこを見ていただきたいです。そして今回、初めて流星隊に舞台オリジナル曲ができました! 歌割りとフォーメーションをとにかく見て欲しいです。自分たちでもやっていて鳥肌が立つ瞬間が何度もあるので、ぜひ見ていただきたいと思っています。流星隊は勇気と元気と、そして笑顔を皆さんにお届けすべく頑張りますので、ぜひ応援よろしくお願いします!

堀 海登(深海奏汰 役)
今作は「あんステ」史上一番出演キャストが少ないのですが、そのぶん、キャストひとりひとりが熱量とパワーを持ってお芝居に臨んでいる姿にぜひ注目していただきたいです。流星隊らしく熱く楽しく、大千秋楽まで走り抜けたいと思っています。応援のほど、よろしくお願いします。忘れられない夏の思い出を一緒に作りましょう!

小西成弥(南雲鉄虎 役)
1幕と2幕でお話が違うので、空気も全然違います。流星隊は2幕の色を変える、盛り上げていけるような色になれればと思っています。全力で頑張ります! 最高の1ヵ月にしましょう、見に来てね!

一ノ瀬 竜(高峯 翠 役)
僕の一番好きなシーンが、1幕の守沢先輩。歌っているときの表情がすごく魅力的で、稽古場で見ていた僕と大河くんが泣きそうになったくらい素敵なので、見どころです。翠くんはゆるキャラのために全力で頑張ります。毎公演、全力でできるよう体調管理をしっかりしつつ、みんなで最後まで走り抜けられたらと思います。キャスト12人全員で、最高の夏をお届けします。

深澤大河(仙石 忍 役)
『エクストラ・ステージ』には UNDEAD、流星隊は初参戦させていただきます。海賊と海軍という、あらたにつくっていただいた衣裳をぜひとも皆様に見ていただきたいです。紅月のことを僕は“道具使いの紅月”と呼んでいるんですけど、今回も魅力的で素敵なパフォーマンスを披露しています。皆様に元気をお届けしたいと思いますので、ぜひ一緒に、最高に楽しんでください。

宮澤 佑(蓮巳敬人 役)
1幕と2幕でストーリーが全然違う、盛りだくさんな舞台になっています。1幕は(原作イベントストーリーの)「追憶*それぞれのクロスロード」ですので、朔間 零 役の小南くんとたくさん話をしてつくってきたふたりの関係性をぜひ見ていただけたらと思います。前作から参加させていただいて、2年生の頃の敬人くんを少しだけ演じさせていただきましたが、今回は弱さや信念を持っている部分が多いので、気合いを入れて頑張っていきたいです! この舞台を観劇して、何かひとつでも心に残ってくれたら嬉しいです。劇場でお待ちしております。

武子直輝(鬼龍紅郎 役)
今回出演する3ユニットの色が本当に違っていて、UNDEAD はクールでカッコ良くて、流星隊は楽しくて明るくて見ているこちらもほっこりするようなグループで、紅月は美しさを持っている。この三者がユニットとして並ぶとどんな化学反応が起きるのだろうと、最初は考えてもなかなかイメージが浮かばなかったのですが、いざ皆でやってみるといいチームワークでしたし、バランスがいいなと思いました。このバランスの良さを皆さんに届けて、僕らの楽しさも全部お客様に伝わればいいなと思います。残り42公演、頑張らせていただきます。どんな暑さも吹き飛ばす、最高のステージをお届けいたします。

神永圭佑(神崎颯馬 役)
『あんさんぶるスターズ!』の象徴ともいえる、男子高校生が成長してキラキラ輝くという部分が、どのユニットにもあると思いますが、特にUNDEADのとある曲がめちゃくちゃカッコいい! どの曲のことなのかは、ぜひ見に来てくださった方に「この曲かな?」と一緒に考えてもらえたら嬉しいです。個人的に、自分が声をあてているキャラクターをやらせていただいているので、よく“本家”と言われたりもしましたが、そこはまったく意識せずに、「あんステ」は「あんステ」として、これまでのキャストが大事につくり上げてきた颯馬を引き継いで、僕も大事に演じていけたらと思います。いざ、品川プリンスホテル ステラボール、天王洲 銀河劇場へ!

会見のラストは、主演の小南が「みんな! 楽しむぞー!」と拳を掲げ、キャスト全員が「オーッ!!」と応える形で終了となった。座長の急な呼びかけにも楽しそうにノッていくキャストたちの姿から、あらためてカンパニーの仲の良さが感じられた。

本公演は天王洲 銀河劇場にて9月29日(日)まで上演。大千穐楽のライブビューイング、Blu-ray&DVD発売も決定。この冬に上演される次回作の情報も解禁されている。

『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction × Road~

大阪公演:2019年8月22日(木)~8月23日(金)梅田芸術劇場メインホール
東京公演:2019年8月30日(金)~9月10日(火)品川プリンスホテル ステラボール
東京公演:2019年9月14日(土)~9月29日(日)天王洲 銀河劇場

<大千秋楽ライブビューイング>
2019年9月29日(日)17:00〜
詳細はこちら

★公演ダイジェスト映像

★UNDEAD PV

★流星隊PV

STORY:
『UNDEAD』が結成するすこし前――――
当時生徒会長であった朔間零は、幼馴染である蓮巳敬人が自らを利用し学院に革命を起こそうと画策していることに気づいていた。
零は敬人に従属する条件として「自分を上手に使いこなして地下ライブハウスの問題を解決してみせろ」と提示する。
敬人は零と、当時から零に憧れていた大神晃牙を率いて『デッドマンズ』を結成し、ライブバトルで事態を収束しようとするが……?!
そして時は流れた現在、『UNDEAD』の大神晃牙・羽風薫・乙狩アドニスは零の誘いで『流星隊』と共に“海賊フェス”に参加することに。
真夏のステージで海賊と海軍の戦いが始まる――――

原作:『あんさんぶるスターズ!』(Happy Elements K.K)
脚本:赤澤ムック
演出:宇治川まさなり
音楽:Arte Refact/角谷和俊
作詞:松井洋平

出演:
朔間 零(さくまれい)役:小南光司
大神晃牙(おおがみこうが)役:赤澤遼太郎
羽風 薫(はかぜかおる)役:奥谷知弘
乙狩アドニス(おとがりあどにす)役:瑛(あきら)
守沢千秋(もりさわちあき)役:佐伯 亮
深海奏汰(しんかいかなた)役:堀 海登
南雲鉄虎(なぐもてとら)役:小西成弥
高峯 翠(たかみねみどり)役:一ノ瀬 竜
仙石 忍(せんごくしのぶ)役:深澤大河
蓮巳敬人(はすみけいと)役:宮澤 佑
鬼龍紅郎(きりゅうくろう)役:武子直輝

神崎颯馬(かんざきそうま)役:神永圭佑

主催:マーベラス/Happy Elements K.K/フロンティアワークス

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@ensemble_stage)

©2016 Happy Elements K.K/あんステ製作委員会

『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction × Road~ Blu-ray&DVD発売

発売日:2019年12月27日(金)予定
価格:Blu-ray ¥9,800(税別) DVD ¥8,800(税別)
発売元:マーベラス
販売元:アニメイト

次回作上演決定!
『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Night of Blossoming Stars〜

福岡公演:2019年12月28日(土)〜12月29日(日)福岡サンパレス ホテル&ホール
東京公演:2020年1月9日(木)〜1月13日(月・祝)日本青年館ホール
大阪公演:2020年1月16日(木)〜1月24日(金)大阪メルパルクホール
名古屋公演:2020年1月31日(金)〜2月1日(土)名古屋市公会堂

原作:『あんさんぶるスターズ!』(Happy Elements K.K)
脚本:赤澤ムック
演出:宇治川まさなり

出演:Trickstar/Ra*bits/Swirch

主催:マーベラス/Happy Elements K.K/フロンティアワークス

©2016 Happy Elements K.K/あんステ製作委員会