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KAN-SEN愛が満載『アズールレーン クロスウェーブ』を強くおすすめする理由

KAN-SEN愛が満載『アズールレーン クロスウェーブ』を強くおすすめする理由

iOSとAndroidでリリースされている、艦船を擬人化した戦艦シューティングRPG『アズールレーン』。日本では2017年にリリースされており、この原稿を書いている9月上旬はゲーム内で2周年記念のイベント中です。東京・秋葉原でのコラボカフェやアニメ化も決定しており、まさに今勢いのあるコンテンツと言えるでしょう。この『アズールレーン』のコンシューマ作品が、今回紹介するPlayStation®4用ゲーム『アズールレーン クロスウェーブ』です。艦船モチーフの女性をフィーチャーした作品は他にも存在しますが、本作は横スクロールシューティングゲームの要素が加えられているのが大きな特徴。筆者もiOS版をプレイをしており、指揮官として特にお気に入りである東煌(どんふぁん)の KAN-SEN、平海(ピンハイ)さんと“ケッコン(結婚)”もしております! ……あの、ちょっと待ってください、これは妄想などではなくですね、本当にゲーム内でケッコンできるのです。これを含めたRPGパートにについては次回の記事で説明するとして、まずは本作のプロモーションムービーで凛々しく美しいKAN-SENたちの姿を確認してみてください。

文 / 内藤ハサミ


KAN-SENたちが喋りまくる大ボリュームのストーリー

4つの大きな陣営(国家)、“重桜”、“鉄血”、“ユニオン”、“ロイヤル”を中心にした基本的な世界設定はアプリ版と同じですが、ストーリーモードで語られるのは少し違う展開。キャラクターの立ち位置や性格、作中での動きかたも変わっているときがあります。いくつも存在するパラレルワールドの世界のひとつで起こったこと、というのが違いの理由だそうです。この世界では陣営同士の大きな戦争が未だ起こっておらず、各陣営は協力関係にあります。“セイレーン”と呼ばれる未知の敵に対する技術や対策を各陣営が磨いています。ストーリーは重桜という陣営の視点で進み、物理法則を無視した性質を持つ謎の物体“キューブ”の回収数を競うという合同大演習を軸として進みます。その主役となるのは、今作で初登場となるふたりの新人KAN-SEN、“島風”と“駿河”です。

アズールレーン クロスウェーブ エンタメステーションゲームレビュー

▲とにかく元気で少しとぼけた性格ながら高いポテンシャルを持った島風と、ソツなく優秀でクールに見えるけれど目立つことを極端に嫌う駿河。対照的なコンビです

合同大演習のなかで、先輩KAN-SENたちと関わりながら成長していく島風と駿河の姿が活き活きと描かれます。アプリ版から登場しているKAN-SENたちはかなりキャラの濃いメンバーが揃っているにも関わらず、そのなかで島風と駿河は今までになかった個性を発揮し、重桜をはじめ他陣営に所属するメンバーたちにも、そしてプレイヤーにも、新しい風を感じさせるのです。ちなみに、プレイヤーは“指揮官”という形で彼女らを率いているという設定です。ストーリーモードではKAN-SENたちが主体性を持って物語を進めていくので正直影が薄いですが、このくらい離れて戦闘の指揮に没頭するというスタンスは個人的にいい距離感だと思っています。

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▲人気のあるKAN-SENのひとり、愛宕。その一挙一動がセクシーすぎるお姉さん……!

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▲描きおろしの美麗イラストも拝めます。ありがたや~、と思わず手を合わせてしまいます。重桜のKAN-SENは、角や獣の耳が生えたデザインのキャラクターが多いですね

喧嘩をしたり、考えかたの違いでギクシャクしたりすることがあっても、ひたむきに頑張るKAN-SENたちは魅力的。しかし、そんな真っすぐな彼女たちもときには自分たちの所属する陣営の方針に沿って動かなければなりません。彼女らの本心を隠した政治的な駆け引きが行われることもあります。指揮官であるプレイヤーがストーリーに介入することはないので、手に汗握る展開を第三者視点で見守るのみとなります。会話シーン主体で進む物語は謎が多くて先の展開が気になる面白さですし、アプリ版とはストーリーが違うので既存のファンにも新鮮です。それをなんと、全編フルボイスで楽しめるのですからたまりません。アプリ版の声優さんは今作も登場しますが、すべてのセリフに声がついていたわけではなかったので、惜しみなく詰め込まれたイベントとセリフの圧倒的なボリュームには驚きました。もちろん、筆者イチオシの平海もガンガン喋るんですよね~。豪華、感激、大感謝! バックログの閲覧、テキストウィンドウの一時消去もイベント中にボタンひとつで行うことができて快適ですし、一度見たイベントであればメニューのギャラリーからいつでも見返すことができます。ストレスを感じずに楽しめるよう、細かいところも丁寧に作られていますね。

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▲ロイヤル陣営のフッドと鉄血陣営のビスマルク。詳しく語られませんが、過去に何らかの因縁があるようです

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▲たまに、こういうメタ的なセリフもあるのが面白いところ

ストーリーモードを進めてみて、とにかくKAN-SENたちの魅力がこれでもかと発揮されたシナリオに愛を感じました。『アズールレーン』の世界に初めて触れたプレイヤーも、すぐにお気に入りのキャラクターが見つかるのではないでしょうか。メニュー画面の案内は、任意で設定できる秘書艦が行ってくれます。艦隊に加えたキャラクターであれば誰でも任命できますよ。

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▲え、筆者の秘書艦ですか? もちろんアイラブ平海さんに決まっているじゃないですかっ!

ストーリーモードはイベントシーンの分量がかなり多めなので、ファンにはとても嬉しいところですが、「シューティングゲームのパートを楽しんで、キャラクターをガンガン育てたい!」というプレイヤーにもちゃんと応えてくれます。さっそく次章で紹介していきましょう。

KAN-SENたちによるスピード感のあるバトル

戦闘パートについてもアプリ版とは違う点がいくつかありますが、まずは基本的な艦船の編成から戦闘の流れまでを説明します。バトルに直接参加できるのは、最大3人を配置できる“主力艦隊”のメンバーです。主力艦隊のメンバーは、合同大演習の本選出場者から選んで加えることができます。そのほか、戦闘に直接参加はしませんが、スキルや編成したキャラクターの組み合わせにより発生する艦隊効果で戦闘を支える“支援艦隊”も最大3人配置することができます。支援艦隊は主力艦隊と違い、敵であるセイレーンのふたりを除いた、全陣営のキャラクターから選ぶことができます。この最大6名をひとつのチームとし、バトルに臨みます。アプリ版では6人のKAN-SENがすべて戦場に出て戦い、プレイヤーが操作できましたが、今作は大まかにいえば前衛の3人を自分で操作できる、という感覚ですね。

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▲初めからドックに所属している島風と駿河以外のKAN-SENは、バトルによって手に入る“Aポイント”を使って敵艦を自艦隊にスカウトすることで使用できるようになります。だれもスカウトせず、島風と駿河だけの艦隊でもクリア自体はできるようになっています。当然、難度は上がりますが……

章ごとに異なる海域のマップを動き回り出現するアイコンを選択すると、イベントや戦闘が始まって物語が進んでいきます。メインシナリオが進行するイベントのほか、主に他のKAN-SEN同士の会話などが楽しめるサブイベントも豊富に用意されていて、これが思った以上に面白いのです。世界の背景や各キャラクターの人となりが見えるだけでなく、合同大演習に対して各人がどう思っているのか、彼女らが何を趣味としているのか、好きな食べ物や個人的に親しくしているキャラクターなど、たくさんの楽しい情報とエピソードが満載です。ぜひぜひ全部見てください。

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▲マップを移動するときも二頭身のキャラクターが可愛らしく喋りまくります

さてお待ちかね、実際のバトルパートです。アプリ版と同じ横長の海域で戦うことになるのですが、その画面は大きく異なります。アプリ版は2D横スクロール画面に2頭身のデフォルメキャラクターが配置された、平面で展開されるバトルシーンだったのですが、本作は下のスクリーンショットを見れば一目瞭然、3Dシューティングになりました。より臨場感のあるバトルを楽しむことができます。

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▲方向キーで、動かすキャラクターを切り替えることができます。自分で操作していないキャラクターは自動で攻撃と防御をしてくれます

敵は、演習で戦うことになる自陣営所属の艦を含めた他のKAN-SENのほか、航空機、量産型戦艦、自爆ボートなどの護衛艦、ときには全陣営共通の敵であるセイレーンなどです。それぞれに違う攻撃方法で迫る敵を、R1、R2、□、○の各ボタンに設定した武器、スキルで倒していきます。ロックオンは、常に画面中央に出ているサークルに敵を捉えることで自動的に行われ、武器によっては再使用までに時間がかかるものも。設定されたボスを倒す、航空機を指定数撃墜する、などバトルごとにクリア条件は異なります。ストーリーを追って戦闘を重ねているときにはあまり感じなかったことですが、キャラクターの強化を目当てに同じ戦闘を繰り返していると、少々単調に感じるところはありました。しかし、今作のため新たに描き起こされた3Dキャラクターが、ほとんどラグを感じずスピード感たっぷりに動く戦闘シーンの感動はかなりのもので、まだ見たことのないKAN-SENと対峙するたび、その3Dキャラクターの可愛い仕上がりとシャキッとした動きに対し、感嘆の声を上げずにはいられませんでした。

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▲スキル使用時のキメポーズ!

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▲海上からだけでなく、敵は空からもやってきます

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▲海上を滑るように移動しながらのアクションは、爽快感たっぷり

武器は艦載砲、魚雷、航空機などがあり、KAN-SENによって使うことのできる兵装の種類が違います。編成を考えるとき、対する敵の種類と同時に自艦隊の兵装にも注目すると、有利に戦いを進めることができるでしょう。たとえば、航空機を撃墜するのに魚雷は使えないので、対空砲などを備えたほうが有利であるなど、自分なりの自由な構成を考えて楽しめるのは大きな魅力。KAN-SENが揃っているほど多彩な艦隊構成が可能になるので、今日も筆者はスカウトのためのAポイントを貯めるべく、バトルを繰り返すのです……。
フルボイス、美麗なイラストに3Dモデル、大ボリュームのシナリオ……。正直言って、ここまでサービスたっぷり、お楽しみポイント満載のゲームだとは予想できませんでした。KAN-SENに対する制作陣の愛が感じられる、ファンに嬉しい一作です。メニューから見られるデータベースも充実しており、アプリ版をプレイしたことがない方の『アズールレーン』入門編としてもおすすめできます。今回はゲームの大枠の紹介にとどまりましたが、次回の記事ではRPGとして気になるストーリーモードのその先、やり込み派に嬉しいエクストリームバトルモード、心ゆくまで撮影を楽しめるフォトモード、サブストーリーを50本以上も収録したエピソードモードなど、まだまだある多彩なコンテンツについて説明します。

フォトギャラリー


■タイトル:アズールレーン クロスウェーブ
■メーカー:コンパイルハート
■対応ハード:PlayStation®4
■ジャンル:進撃海戦RPG
■対象年齢:15歳以上
■発売日:発売中(2019年8月29日)
■価格:パッケージ版 7,800円+税、ダウンロード版 7,000円+税


『アズールレーン クロスウェーブ』オフィシャルサイト

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