Interview

過激なド変態シーンは“共同作業”で乗り切れた。伊藤健太郎×玉城ティナ、“本当にキツかった”と語る映画『惡の華』の撮影を振り返る

過激なド変態シーンは“共同作業”で乗り切れた。伊藤健太郎×玉城ティナ、“本当にキツかった”と語る映画『惡の華』の撮影を振り返る

『スイートプールサイド』『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』も映画化された押見修造のコミックを『片腕マシンガール』の井口 昇監督が映画化した『惡の華』が9月27日(金)公開となる。これまでアニメ化、舞台化もされてきた人気作で、少年少女の鬱屈とした青春の日々が描かれていく。

日々、息苦しさを感じながら「自分は周りの奴らとは違う」と過ごしている中学2年生の春日高男は、あるとき、クラスのマドンナの体操着を見つけ、つい盗んでしまう。しかしそれを問題児の仲村佐和に目撃されてしまい、秘密にするかわりにと、変態的な要求をされるようになる。主従関係で結ばれたふたりには、やがてふしぎな絆が生まれ……。

思春期のダークな面をえぐり出した本作で、次第に崩壊していく春日を演じた伊藤健太郎と、春日に「クソムシが!」と言い放つ強烈キャラクターの仲村を演じた玉城ティナが対談。映画『ういらぶ。』などで共演してきたふたりが、本作とは真逆のベクトルの仲の良さを見せた。

取材・文 / 望月ふみ 撮影 / 増永彩子


共演が多かった分、遠慮や壁もなく撮影に挑むことができた。

映画『惡の華』 エンタメステーションインタビュー

ドMな春日とドSな仲村の対照的なキャラクターが印象的でした。中学生という設定も苦労されたかと思いますが、役作りはどのようにされましたのでしょうか?

伊藤 まず最初に中学生の自分が何を思っていたか思い出したり考えたりして、14~15歳のときの自分と向き合う作業から始めました。そこから春日の持っている部分と自分が持っていた部分の共通点を探していって。入り口を見つけるのは難しかったですが、それさえ見つければたどり着きやすかったです。

映画『惡の華』

玉城 私は押見先生の原作を何度も読み返しながら、気になるコマは写真に撮ってスマホで見返していました。仲村をこうやろうと決めてからはそんなにブレることなく、スムーズに撮影に挑めました。

目の剥き方から何から、漫画から出てきたような仲村でした。

玉城 目が大きいというのが私のひとつの特性でもあるので、それを最大限に生かそうと(笑)。“漫画っぽく”とは意識していませんでしたが、漫画というものを前提に、役者が生きたお芝居をしたときにどう映るかということを考えていました。可愛く映ろうとか、1ミクロンも思わずにやっていたので、結構ヒドイ顔をしてて(笑)。モニターは見返しませんでした(笑)。

映画『惡の華』

伊藤さんが、原作から参考にしたことは?

伊藤 僕はあまり原作は意識しませんでした。春日の場合は、台本の行と行の間、漫画のコマとコマの間を大事にした感じです。

映画『惡の華』 エンタメステーションインタビュー

本作には過激な言葉もシーンもたくさん出てきます。春日が仲村に無理やりブルマをはかされたり……。

伊藤 なかなかなシーンも多かったので、初対面の方だったら、どちらかが遠慮する部分も生まれてくるだろうし、結構難しかったかなと思います(笑)。でも玉城さんとは3回目の共演なので、壁みたいなものはなかったし、ブルマをはかされるシーンでも、「やべえ、どうしよう」みたいな、恥ずかしい感じもなかったです。

玉城 ふたりで一緒に「よいしょ!」みたいな(笑)。

伊藤 「せ~の!」って感じだったよね(笑)。春日としては“無理やり”はかせられる場面なんですけど、現実的に考えると女性が男にはかせるのは大変だし、芝居として合わせないといけない。

玉城 共同作業だったよね。

伊藤 そこの呼吸はかなり合っていたよね。

映画『惡の華』

伊藤さんと玉城さんだったから、今回の春日と仲村の空気を生み出せたんですね。

玉城 共通認識みたいなものはあったと思います。たとえば辞書を引いて、意味合いは多少違うけれど、同じカテゴリーには入っているみたいな。だから楽でした。大変なシーンも続いたので、分かり合える人で良かったです。

伊藤 僕も玉城さんとは同じところに向かっている感じがありました。道は違えど、答えはここにある、というか。そんな感じで取り組めました。

映画『惡の華』 伊藤健太郎 エンタメステーションインタビュー

クランクアップのときには、伊藤さんが泣いたと聞きました。

伊藤 しんどかったので、「あぁ、乗り越えたな」みたいな。本当にキツかったんですけど、でもだんだん楽しくなってきて、終わった時には寂しさもあり…。あと、『惡の華』でスタッフやキャストが着るパーカーを作ってもらったのですが、そこに、玉城さんはじめ、スタッフのみなさんが寄せ書きしてくれて! それに食らったんです(笑)。「マジか!」って。

玉城 伊藤さんが真ん中に立ってくれていたので。

伊藤 あれはやばかったです。

思春期のときにこの作品に出会っていたら、少し違うものがあったかな。

映画『惡の華』 玉城ティナ エンタメステーションインタビュー

モヤモヤした思春期の葛藤が描かれますが、おふたりはどんな学生でしたか?

玉城 伊藤さんは人気者でしょ、どうせ(笑)

伊藤 どうせってなんだよ(笑)。ずっと決まった仲間と一緒にいました。春日に共感できる部分は少なかったですが、大人に反発したくなる気持ちというのは理解できました。僕も、分かっているようなことを言われるのが一番きつかった。たとえば、「俺らも思春期のときはそうだったけど、いつか分かるときがくるから、大人の言うことをとりあえず聞いたほうがいい」みたいなことを言われると反発していましたね。

玉城 私は14歳でファッション誌の専属モデルの仕事が決まって、高校進学を機に沖縄から上京してきたんですけど、環境の変化に戸惑うというよりは、これからへの期待値のほうが大きかったです。だけど、沖縄では全然なかった反抗心が、東京に来てから少し芽生えて。世界というのが、自分が思っているよりも広いことに気づいて、その世界に立ち向かうためには、自分を強く見せないといけないと思っていたので、必然的にそうするしかなかったのかなと思います。

映画『惡の華』 エンタメステーションインタビュー

春日と仲村を演じ切ったいま、モヤモヤした只中にいる10代の子にアドバイスをするなら?

伊藤 生きやすくなる必要はないんじゃないかな。

玉城 私もそう思う。自分で自分を認めてあげることができたら、それで十分だと思います。10代の感覚というのは、その年代にしかないものです。私はいま21歳ですけど、文章ひとつ書くにしても、写真を撮るにしても、視点がどんどん変わっていってしまっているなと感じます。だから、いま思っていることを、自分で思い返すためにも書いておいたりするといいと思います。生きていくうえで近道ってないと思うんです。誰か自分を認めてくれる人が欲しいという気持ちも分かりますが、それよりもまずは自分で自分を認めて、育ててあげるというのが大事じゃないかなと思います。

伊藤 うん。まんまでいいと思う。大人への憤りも、あとになって感謝にかわったりすることって多いと思うんです。何も変える必要はないし、反抗したいならすればいい。思ったことをやればいいんじゃないかなと思います。

映画『惡の華』 玉城ティナ エンタメステーションインタビュー

本作にちなんで、おふたりの、人には言えないどす黒い部分がありましたら、教えてください。

伊藤 人に言えない…? 泣いている人を見ると、もっと泣かせたくなる(笑)。

玉城 あはは! 伊藤さんは状況に応じてSにもMにもなれる、臨機応変さがあるよね。私は基本的に黒い感情で動いているところはある。それって原動力になると思うんです。嫉妬心だったり、もっと上に行こうとか、欲みたいなものは大事にしています。

映画『惡の華』 伊藤健太郎 エンタメステーションインタビュー

では最後に本作の公開に向けてひと言お願いします。

伊藤 正直、撮っている最中はどうなるか分からなかったんです。繋がった感じが見えていなくて。想像がつかなくて怖かったところもあったのですが、すごくステキな映画になったと思うので満足です。

玉城 漫画ともアニメとも舞台とも全然違う、映画版の『惡の華』が出来て、それに携われて嬉しいですし、私が演じる仲村を早く観てもらって、どういう反応が得られるかが楽しみです。私も思春期のときにこの作品に出会っていたら、少し違うものがあったかなと思う反面、今だからこその、そのときのモヤモヤへの供養みたいなものを作品にできてよかったと思います。利用できたなって(笑)。

伊藤 あはは!

(笑)。ありがとうございました!

伊藤健太郎
ヘアメイク / 山田今日子
スタイリスト / 山口ゆうすけ

玉城ティナ
ヘアメイク / 今井貴子
スタイリスト / 松居瑠里


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伊藤健太郎さん玉城ティナさん直筆サイン入りチェキ

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伊藤健太郎

1997年、東京都生まれ。2014年、ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で役者デビュー。主な出演作に、映画『俺物語!!』(15)、『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17)、『デメキン』(17)、『アシガール』(17/NHK)、『ルームロンダリング』(18)、『覚悟はいいかそこの女子。』(18)、『ういらぶ。』(18)、『今日から俺は!!』(18/NTV)、『この恋はツミなの!?』(18/TBS)などがある。

オフィシャルサイト
https://aoao-tt.co.jp/prof_kentaro.html

オフィシャルTwitter
@kentaro_aoao

オフィシャルInstagram
@kentaro_official_

玉城ティナ

1997年、沖縄県生まれ。主な出演作に『天の茶助』(15)、『PとJK』(17)、『わたしに××しなさい!』(18)、『ういらぶ。』(18)、『チワワちゃん』、『Diner ダイナー』(19)などがある。また、主演映画『地獄少女』(11月15日公開)、主演ドラマ『受験ゾンビ』(10月20日~/フジテレビTWO)が控える。

オフィシャルサイト
http://tina-official.com/

オフィシャルTwitter
@tina_tamashiro

オフィシャルInstagram
@tinapouty

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映画『惡の華』

9月27日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

映画『惡の華』

監督:井口 昇
脚本:岡田麿里
原作:押見修造「惡の華」(講談社刊)
出演:伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 飯豊まりえ 北川美穂 佐久本 宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか 高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
製作:ハピネット、NTTぷらら、ファントム・フィルム、角川大映スタジオ
製作幹事:ハピネット
共同幹事:NTTぷらら
製作プロダクション:角川大映スタジオ
配給・宣伝:ファントム・フィルム

©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会

オフィシャルサイト
akunohana-movie.jp

原作コミック『惡の華』