future×feature  vol. 28

Interview

『蜜蜂と遠雷』天才ピアニスト役で堂々デビューの鈴鹿央士、「“この人にしかできない”と思われるような俳優になっていきたい」

『蜜蜂と遠雷』天才ピアニスト役で堂々デビューの鈴鹿央士、「“この人にしかできない”と思われるような俳優になっていきたい」

人気作家、恩田 陸による史上初の直木賞&本屋大賞ダブル受賞作を、『愚行録』の石川 慶監督が映画化した『蜜蜂と遠雷』が公開。コンクールに挑む天才ピアニストたちの姿を描く本作で、主演の松岡茉優、共演の松坂桃李、森崎ウィンと肩を並べ、これが演技デビューとなる鈴鹿央士(すずかおうじ)がメインを張っている。

広瀬すずが地方ロケの際に目を止めてスカウトしたことで、芸能界に入ったという経緯でも注目を集めた鈴鹿。現在、『MEN’S NON-NO』専属モデルとしても活動する一方で、本作での映画デビューに続き、『決算!忠臣蔵』の公開も控えている。

そんな期待の新人、鈴鹿央士が初めての演技、「飲まれた」という松岡との読み合わせ、現場で感じたこと、目指す俳優像などをフレッシュに語ってくれた。

取材・文 / 望月ふみ 撮影 / 増永彩子


この世界に入ったことで、人との出会いが好きになった

鈴鹿央士 エンタメステーションインタビュー

鈴鹿さんは本作で初めてお芝居されたんですよね。初めてのお芝居はいかがでしたか?

どうセリフを言えばいいのかとか、何も分からない状態でしたが、クランクイン前に石川監督と助監督さんが一緒に読み合わせをしてくださって、その時に「考えずにそのままやってくれればいいよ」とアドバイスをいただきました。それに、撮影前も撮影中もずっと、石川監督とメールのやりとりをさせていただいたんです。作品に関してではなくて、「今日はこれをしました、これを食べました」とか、日記みたいな内容だったんですけど、それを送ることで気が紛れたり、悩んでいるときに別の視点から考えられるようになったりして、すごく助けていただきました。

現場はいかがでしたか?

すごく楽しかったです。良かったよと言ってもらえると嬉しかったですし、現場にいるのが幸せでした。この作品を良くしたいという明確な目標があって、そこにみんなが向かっているから、ちょっと意見がぶつかったりしても戻ってこられるし、こんなに愛が溢れた世界はないなと思って。この世界に入って人との出会いが好きになりました。そうした現場に、これからもいたいと思いましたし、これからも役者のお仕事をやっていきたいと思いました。こういった気持ちを最初の作品で学べたのはすごく大きいし、事務所の社長さんからも「幸せだね」と言われました。

鈴鹿央士 エンタメステーションインタビュー

メインキャストに大抜擢でのデビューです。共演者は、松岡茉優さん、松坂桃李さん、森崎ウィンさんと、錚々たるメンバーですが、一緒にお仕事されて何か刺激を受けた出来事はありますか?

松岡さんとの最初の読み合わせを、ピアノの前でしたんです。連弾のシーンだったので。事前にマネージャーさんから「松岡さんは本当にすごいよ」と言われてたんですが、本当に“飲まれました”(苦笑)。セリフは出てくるんですけど、「あれ? 僕、いま何してるんだろう」という状態になってしまって。すごかったです。

本編はとてもステキでしたが、本番ではいかがだったんですか?

リハーサルが終わったときに、監督さんたちに「現場に入ればなんとかなるよ」と言われたんですけど、現場経験もないから不安もあって半信半疑だったんです。でも、実際に撮影に入ると、仰ってた通り、「意外と大丈夫かも」という感じで。衣装を着たりして、その場にいると、世界観に入るというか…、現場ってすごいなと思いました。それに僕が何かヘマをしても、松岡さんやみなさんが反応してくださったり、僕は必死でついて行くしかないというか、手を引いてもらいながら進んでいった感じです。ひとりで歩いていくのではなくて、みなさんに「こっちだよ」と導いてもらいながらできたので、とても良かったです。

鈴鹿央士 エンタメステーションインタビュー

カメラの外での思い出はありますか?

みんなで一緒の場面があまりなかったのですが、浜辺のシーンは、4人とブルゾン(ちえみ)さんが一緒でした。そのときに松岡さんが、心理テストをしようと言って。動物が出てくるテストだったんですけど、あれ、内容は忘れちゃったな(笑)。だけど、ブルゾンさんの結果とかが面白くて、すごく楽しかった思い出です。

鈴鹿央士じゃなくて、「風間塵がよかったね」と言われたい。

風間塵は独特の存在感を持った天才です。役をどう構築していきましたか?

基本はそのままでいいと言われていましたが、ピアノの演奏シーンが重要だと思っていました。塵くんは、ピアノが楽しいという気持ちが強いので、自分が楽しまないと嘘になってしまうと思っていて。実際、自分がピアノを弾いているときに、音が出てくるのがすごく幸せで、ホールで弾いたときにもその感情が自然と湧き出てきて、塵くんはこういう感情を抱いてるんだなと感じました。

塵くんとご自身とで似ているところはありますか? 物おじしないとか。

物おじ、……します(苦笑)。でもあまりそう見えないみたいで。自分が思っているのと人から見られたときの自分は違ってるんだなと知りました。僕、すごく緊張するんです。でも周りからは緊張してないよねって言われます。今も胸を触ったらバクバクしてます(笑)。でも、そのふわふわしてる感じが、風間塵だと思ったと言ってくれる人がたくさんいるので嬉しいです。

鈴鹿央士 エンタメステーションインタビュー

完成した作品で自分を見たときはいかがでしたか?

「あ、自分が映ってる」って(笑)。台本に書かれていたものが、こんな風に映像になるんだ、すごいなと思いました。

観てて恥ずかしかったりはしませんでした?

いい感じに映してもらえてたので(笑)、それは意外となかったです。早くみんなに観てもらいたいと思いました。

今回のピアノもそうですし、次回作の時代劇もそうですが、役者というお仕事は、毎回いろんなことにチャレンジしなければならないと思います。大変だと思いますけれど、楽しいですか?

楽しいです。ピアノも、塵くんが本当に楽しそうに弾くから、すごく楽しかったですし、僕が弾けるようになると、石川監督が喜んでくださるので、その顔を見たいという気持ちもありました。やっぱり、役を作るのって、自分ひとりのためじゃないから、中途半端じゃいけないと思っています。

この作品で人と出会うのが楽しくなったとのことですが、ほかに新しい発見はありましたか?

本を読めるようになったことかな。『蜜蜂と遠雷』も『決算!忠臣蔵』も、もともと原作本があったので読む必要があったんです。これまであまり本を読んでこなかったのですが、読んでみたら面白くて。それに両作品の監督や周りの方にも、本は読んだほうがいいと言われました。今の僕はボキャブラリーが少ないし、言葉選びについてもっと頑張ってほしいと。あと、本を読むとイメージできる力がつくから。それで読んでみて、自分でも本が読めるんだって思いました。今は『ドグラ・マグラ』を読んでます。

鈴鹿央士 エンタメステーションインタビュー

活躍に期待しています。こういう俳優さんになりたいという目標がありましたら、教えてください。

役としての印象が残ってくれたら嬉しいです。鈴鹿央士じゃなくて、今回なら「風間塵がよかったね」って。僕、池松壮亮さんが好きなんですが、池松さんには池松さんにしかできない雰囲気や言い回しがあって、でも同時に作品のなかでは池松壮亮さんじゃなくて、その役になっている。すごいなって。僕も、自分だからこその世界も持ちたいし、役としても生きたい。「この人にしかできない」と。この先、何十年かかるか分かりませんが、そう言われるようになれたら幸せです。それから他にもあと1つ目標がありますが、それはマネージャーさんにも誰にも言っていないので、秘密です(笑)。

栄伝亜夜 役・松岡茉優さんと
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2019.10.04


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鈴鹿央士

2000年、岡山県生まれ。2018年、「第33回 MEN’S NON-NO 専属モデルオーディション」でグランプリを獲得。『蜜蜂と遠雷』でスクリーンデビュー。『決算! 忠臣蔵』(11月22日公開)では岡村隆史の息子役として出演している。

オフィシャルサイト
http://www.web-foster.com/pc/artists/Suzuka/Ouji

オフィシャルTwitter
@ouji_suzuka

オフィシャルInstagram
@ouji.suzuka.official

フォトギャラリー

映画『蜜蜂と遠雷』

10月4日(金)全国公開

【STORY】
「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスをもち、近年高い注目を浴びる芳ヶ江国際ピアノコンクール。ピアノの天才達が集うこのコンクールの予選会に、若き4人のピアニストが現れる。7年前の突然の失踪から再起を目指す元・天才少女、英伝亜夜。“生活者の音楽”を掲げ、最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者、高島明石。人気実力を兼ね備えた優勝大本命、マサル。今は亡き“ピアノの神”からの「推薦状」を持つ謎の少年、風間塵。熱い“戦い”を経て、互いに刺激し合い、葛藤し、成長を遂げ<覚醒>していく4人―。その先に待ち受ける運命とは。

原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎刊)
出演:松岡茉優 松坂桃李 森崎ウィン 鈴鹿央士(新人)臼田あさ美 ブルゾンちえみ 福島リラ/眞島秀和 片桐はいり 光石 研 平田 満 アンジェイ・ヒラ 斉藤由貴 鹿賀丈史
監督・脚本・編集:石川 慶

©2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会

オフィシャルサイト
https://mitsubachi-enrai-movie.jp/

『蜜蜂と遠雷』原作

vol.27
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vol.29