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『モンスターハンターワールド:アイスボーン』さらに磨かれるハンターの連携

『モンスターハンターワールド:アイスボーン』さらに磨かれるハンターの連携

大自然の美しさと脅威に圧倒されながら、その生態系の一部としてハンター生活を満喫できる『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(以下、『MHW:I』)。超大型拡張コンテンツの本作には、じつに多くの新要素が追加されており、より快適に遊べるだけでなく、ハンター同士の連携を強化するような工夫が随所に盛り込まれている。世界設定やモンスターの新要素を取り上げた前回の記事に続き、今回はハンターにまつわるトピックスに着目して、本作の魅力に迫っていこう。

文 / wodnet


新アクションで深まるハンターの連携

本作で新たに追加されたアクションの名は“クラッチクロー”。ワイヤー付きの爪状装置で大型モンスターの各部位(頭、腕、脚など)にしがみつき、さまざまな攻撃が行える。操作方法はすべての武器種で共通しており、武器を納刀中に“L2+○ボタン”を押せば発動する。抜刀中も使用可能だが、武器種によってはL2ボタンで構えたあと、R3ボタンを押し込んで抜刀スリンガー照準にする必要がある。『モンスターハンター:ワールド』(以下、『MH:W』)でもスリンガーを構えるのに使用していたL2ボタンだが、本作ではスリンガーの“強化撃ち”が放てる武器種もあり、攻撃の起点や連続攻撃の一部として狩猟中によく使うこととなる。

モンスターハンターワールド:アイスボーン エンタメステーションゲームレビュー

▲筆者お気に入りの“カウンタークロー構え”は、クラッチクローの機能を活用したランス専用の新アクション。モンスターの攻撃を待ち構え、受けた瞬間の反撃でしがみつける

大型モンスターの部位にしがみつくクラッチクロー中は、大きく分けて3つの攻撃ができる。1つ目は、クラッチに用いた爪で部位をひっかく“クロー攻撃”(○ボタン)。攻撃力はそれほど高くないので何回か攻撃を重ねる必要があるが、モンスターに傷をつけて肉質を柔らかくしてダメージアップにつなげられる。また、大型モンスターが怒り状態ではないときは、頭部にクロー攻撃をするとモンスターの身体の向き(方角)を変えられ、下の写真で紹介する2つ目の“ぶっ飛ばし”(R2ボタン)につなげられる。

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▲ぶっ飛ばしはスリンガーの弾を全弾消費して、頭が向いている方向に大型モンスターをぶっ飛ばせる攻撃。壁や別のモンスターにぶつけて大ダメージを与えたり、罠の置いてある位置へ飛び込ませたりもできる

3つ目は、しがみついている部位を武器で直接攻撃する“クラッチ中武器攻撃”(△ボタン)。これには下の武器種別に2通りのタイプがある。

・モンスターの部位に傷をつけやすいが、スリンガーの弾が落ちない武器種

……大剣、ハンマー、狩猟笛、ランス、スラッシュアックス、チャージアックス、ヘビィボウガン

・モンスターの部位に傷をつけにくいが、スリンガーの弾を落とさせる武器種

……片手剣、双剣、太刀、ガンランス、操虫棍、弓、ライトボウガン

傷をつけやすい武器種を担いでいるなら、モンスターの部位をクロー攻撃でコツコツとひっかかなくとも、クラッチ中武器攻撃で一気に肉質を柔らかくできる。一方、スリンガーの弾を落とさせる武器種では傷がつけられないのかというとそうではなく、“一撃では傷つかないだけ”という点がポイント。同じ部位にクラッチ中武器攻撃を重ねるか、クロー攻撃を数回入れてからクラッチ中武器攻撃を行えば、同様にモンスターの部位を柔らかくできる。

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▲弓はスリンガーの弾を消費して大ダメージを狙える新技“竜の千々矢”が追加になったので、自力でモンスターからスリンガーの弾を落とさせて活用する立ち回りが増えそうだ

こうしてクラッチクローのアクションを見ると、狩猟中に起こるハンターのムーブがじつに多彩になったことがわかるだろう。ぶっ飛ばしが成功すると大型モンスターが転倒することもあるので攻撃の隙を作れるし、モンスターの部位を傷つけてダメージ増加が狙える本作では、傷をつけやすい武器種に新たな役目が生まれ、狩猟展開をスムーズにするきっかけにもなる。さらに、スリンガー強化撃ちが追加されたことも手伝って、どのハンターもスリンガーの弾をつねに装填したくなるから、弾を落とさせやすい武器種のクラッチ中武器攻撃もありがたい。

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▲クラッチ中武器攻撃が成功。マルチプレイ中にこうした成果が画面に表れるのは、「狩りに貢献してるぞ!」と実感できる瞬間でもあってうれしいものだし、どこかメンバーへの競争心も芽生えて楽しい

PlayStation®4のパーティでボイスチャットを使って友だちと遊んでいると、画面に「ナイス!」(ぶっ飛ばし成功時)とか、「傷をつけました!」(クラッチ中武器攻撃成功時)といった表示が出ているにも関わらず、それを自分の声でも友だちに伝えてしまうことがよくある。『モンスターハンター』(以下、『モンハン』)の武器種選びには好みやこだわりが大きく影響すると感じるが、ここにきて新たにクラッチクローの視点で武器を選ぶ楽しさが増えたと同時に、さまざまな役割をハンター同士が期待し合うことになって、ますますハンティング中のコミュニケーションが盛り上がっていると感じる。

狩りは準備の段階から始まっている

新アクション・クラッチクローが加わり、かつてなく多彩な狩猟を楽しめる本作だが、マスターランクのクエストは新アクションに慣れただけでスイスイと進んでいけるほど甘くはない。装備やスキルなど、念入りな準備が明暗を分けるだろう。

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▲本作から新たにレベル【4】の装飾品が追加された。『MH:W』から存在する装飾品の強化版もあれば、2種類のスキルが組み合わさった装飾品もあるので、発動スキルの幅が格段に広がっている

武器・防具・護石は、これまでと同様に採取や狩猟で手に入れた素材から作っていく。武器種やプレイスタイルによって、装備で発動するスキル構成は十人十色だ。マスターランクの防具(おもにβタイプ)には、上写真にあるレベル4の装飾品を取りつけられるスロットが豊富で、より自分好みのスキルを自由に発動しやすくなった。また、特定のクエストを進めていくと、“特殊装具の装衣”にも装飾品をつけられるようになる。

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▲特殊装具とは、一定時間だけ効果を得られるハンターの補助的アイテム。自分だけが身にまとう装衣と、周囲のハンター全員に恩恵のある煙筒があり、最大2種類まで携行して狩りに出かけられる

『MHW:I』の序盤で筆者は、ある程度までダメージを肩代わりしてくれる体力の装衣・改に加護珠(精霊の加護)を2個装着して、ピンチの場面で受けるダメージを減らす工夫を凝らしていた。ほかにも、2種類の装衣に整備(特殊装具が再使用可能になるまでの時間を短縮する)スキルをつけて回転率を上げ、なるべく装衣を着続けられるようにしたり、回避の装衣・改(回避行動中の無敵時間が長くなる)に回避距離UPスキルをつけて回避行動を一時的に強化したりと、装衣ならではの有効なスキル運用を見つけ出す楽しさがある。なお、装衣につけた装飾品のスキルは、装衣をまとっているあいだしか発動しない点には注意が必要だ。

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▲装衣につけた装飾品によって発動するスキルは限定的であるため、常時発動しないことがわかるよう、ほかのスキルと表示が異なっている

ところで、筆者が序盤に体力の装衣をよく使っていたのは、マスターランクの大型モンスターから受けるダメージが大きいからだった。『MH:W』の後半で苦労の末に揃えた屈強な防具は発動スキルこそ豊富なものの、驚異的な攻撃力をまえに苦戦を強いられ、シンプルに“防御力”が欲しくなってしまうのだ。序盤に手に入る素材から、少しでも防御力が高く、好みのスキルが発動する防具を作り、地道にステップアップを重ねていく。これもまた『モンハン』の醍醐味であることを再確認した。
本作の発売をきっかけに『MH:W』をイチから始めた人、あるいはこれから始めようとしている人も多くいるだろう。そんな新人ハンターにとっても、まずは下位から上位へと装備をアップデートする醍醐味はあるが、一刻も早く『MHW:I』にたどり着いて、マスターランクのハンターたちと遊びたい思いもあるはずだ。そんな人は『MH:W』と『MHW:I』のオンライン環境があるプレイヤーが無料で入手可能な防具「ガーディアン」シリーズに袖を通してみるのも一手だろう。入手方法の詳細はこちらで確認いただきたい。

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▲ガーディアン装備はゲーム開始時から終盤まで役立つ防具で、体力増強、体力回復量UP、ランナー、精霊の加護がどれもLv3で発動する優秀さ。この防具を足がかりに『MH:W』クリアを目指そう

こうした装備やスキルは、狩猟中の立ち回りに匹敵するくらいハンターたちの関心事となる。いっしょに狩りをする仲間がどんなスキルを発動させているか、つい覗いてしまう者も少なくないはずだ。それは、武器とスキルの相性や複数のスキルのシナジーを知るきっかけになるばかりでなく、一人ひとりがどんなコンセプトで楽しんでいるかを垣間見る瞬間でもある。こうした準備の段階から、ハンター同士のコラボレーションはすでに始まっている。
ずっとメインアタッカーで攻撃にしか興味のなかった友だちが、『MHW:I』ではモンスターを麻痺らせることに快感を得て、装備やスキルにこれまでにないアレンジが加わっていた。本作の装備やスキルへのこだわりは、ハンター人生のありかたに直接結びついて、ひたすら語り合える要素でもあるのだ。

ほかにもハンターの交流を盛り上げる要素が!

最大4人の協力プレイや装備・スキルについて語り合う楽しさを、これでもかと拡張してくれている『MHW:I』。最後に、筆者が気になる2つの要素をピックアップしておきたい。まずは、“下級ハンターお助け報酬枠”だ。下級とは下位ランクを示すものではなく、マスターランクから見て上位・下位のこと。もちろん上位から見て下位も下級にあたり、下級ハンターのクエストに参加して目標を達成すると追加の報酬がもらえるようになった。

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▲このように、下級ハンターのクエストを手伝うと報酬枠がひとつ増える。下級ハンターは臆せず救難信号を出して、上級ハンターも積極的にクエストに参加していこう

もうひとつは“ライドコールの指笛”だ。さりげなく導入されている要素なのだが、驚くほど便利なうえに、とにかく狩猟中の会話がめちゃくちゃ盛り上がるのだ。

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▲各地のフィールドにいるテトルーとオトモダチになり、『MHW:I』のストーリーを一定以上進めると拠点やキャンプにいるオトモアイルーからライドコールの指笛をもらえる。これを使うと、小型モンスターに「ライドオン!」して移動できる

ついつい「ヘイ! タクシー!」と口にしてしまうライドコールの指笛は、各地に棲息する小型モンスターが背後から颯爽と登場して、そのモンスターの背に乗れるというもの。マップで目的地や対象を指定すれば、そこまで自動で小型モンスターがハンターを運んでくれるだけでなく、途中の採取や痕跡集めもライドしながら可能。さらに、砥石やドリンクなどの一部アイテムも使えて、大型モンスターを追いかけながら準備ができる優れた機能だ。

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▲小型モンスターに乗りながら砥石を使うハンター。ツタを登っていようが、崖から飛び降りていようが、ほぼなんでも背中の上でこなしてしまうハンターの身体能力も驚異的

これのなにが仲間のあいだで盛り上がるのかというと、ハンターが小型モンスターにまたがる様子が乗馬のようで、まるでレースのように誰が最初に目的地へたどり着くかの勝負が、暗黙のうちに始まってしまうからだ。筆者の友人のなかには、大型モンスターが移動しそうな気配を見せた瞬間、食い気味に指笛を鳴らしてライドする手練のジョッキーがいる。本人いわく、「狩りよりも指笛に集中している」というくらい(本末転倒)だから、ライドオンに捧げる本気が伝わってくる。そんなジョッキーたちに負けるものかとハンター自身の足を使って全速力で走る友だちもいて、レースはいつも波乱含みの展開になる。

『MHW:I』は、フィールドの美しさや生態系に触れてモンスターの迫力をガッツリ味わい、新アクションの爽快さとカッコよさに魅了され、装備やスキルに向き合って自分だけのプレイスタイルを磨きながら、さまざまな要素や小ネタに反応して仲間と盛り上がりながら狩れるぜいたくなタイトルになっている。こうしてさまざまな新要素について書いてきた筆者はいま、物語終盤の怒涛の展開を遊びながら、最終強化されたランスのコンプリートを目指して日々邁進中だ。

下級ハンターお助け報酬枠もあるし、いまからでも決して遅くない。ぜひいっしょに『モンハン』ワールドという生態系を構築する一員(ハンター)となって、最高のセッションをみんなで作り出そうではないか。

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【募集終了】抽選で1名様に『モンスターハンターワールド:アイスボーン』PlayStation®4版パッケージソフトウェアをプレゼント!

モンスターハンターワールド:アイスボーンパッケージ
応募期間

※募集期間は終了致しました。

10月2日(水)~10月9日(水)消印有効

・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・ご住所や転居先が不明などの理由で賞品のお届けが出来ない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がございますので、予めご了承ください。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者へ譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。

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■タイトル:モンスターハンターワールド:アイスボーン
■メーカー:カプコン
■対応ハード:PlayStation®4 ※Steam®版は2020年1月発売予定
■ジャンル:ハンティングアクション
■対象年齢:15歳以上
■発売日:発売中(2019年9月6日)
■価格:オフィシャルサイトをご覧ください


『モンスターハンターワールド:アイスボーン』オフィシャルサイト

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