LIVE SHUTTLE  vol. 369

Report

崎山つばさが「僕にしかできないライブにする」と決意を歌う。2nd LIVE「TSUBASA SAKIYAMA PREMIUM LIVE 2019 -Flow*er-(フローアール)」東京公演速報!!

崎山つばさが「僕にしかできないライブにする」と決意を歌う。2nd LIVE「TSUBASA SAKIYAMA PREMIUM LIVE 2019 -Flow*er-(フローアール)」東京公演速報!!

俳優・アーティストの崎山つばさが10月1日(水)に新木場スタジオコーストで、2nd LIVE「TSUBASA SAKIYAMA PREMIUM LIVE 2019 -Flow*er-(フローアール)」の東京公演を開催し、2,400人の観客を前に白熱のライブを披露した。

取材・文 / 竹下力


10年後、20年後になっても皆さんの顔を見ながらこの先の僕の展望を話すことができたら

崎山つばさの2ndライブ直前のインタビューを振り返ると、“俳優としての自分がアーティストとして歌うことの意味”を自らに問いかけていたように思う。このライブはそんな難しい問いに答えを出そうとした、ひたすらエンターテイナーであり、自分の本質をどこまでも追究しようとするストイックな崎山の姿勢を垣間見せてくれた、彼の“魂”が伝わる一夜限りの奇跡の体験だった。会場の新木場スタジオコーストは、彼が様々な試行錯誤を経て辿り着いたひとつの終着点だったような気さえする。

もちろん、俳優がアーティストとして活動するのは珍しくない。名優・石原裕次郎は映画『狂った果実』(1956)のときから主題歌を歌っていたし、誰もが知る映画『俺は待っているぜ』(1957)の公開前に先駆けて発売された主題歌も大ヒット、以後、配給の日活は、どの男性スターにも歌を歌わせるようになる。
そして60年以上経った2019年において、俳優・崎山つばさのステージに立つ姿が、往年のスター石原裕次郎の影に重なったように見えたのは気のせいだろうか。彼は役者としてだけではなくて、アーティストしてももっと大きくなる、そんな予感がする。俳優だからといって、“何かに縛られる必要はない”、“自分のやりたいことをやりたいようにやる”という強い意志と自由な気風を崎山から感じる。

ライブは崎山の「行くぜー、東京! 声出せ!」という合図と共にスタートし、イントロだけで歓声が上がった。序盤からロックなナンバーを叩き込んでくる。昨年末の1stワンマンライブと同じバンドメンバーなのでケミストリーは素晴らしく、すさまじいグルーヴが会場を覆っていく。
そのなかで彼は、SHO 役として出演した舞台『御茶ノ水ロック』(2018)の「FREE YOUR HAND」を高らかに歌った。1stワンマンライブのセットリストにもなかったし、これまでのシングルにも、アルバム『UTOPIA』にも未収録なのに、ギターが鳴り響くだけで“待ってました”と言わんばかりの歓声が響きわたり、真っ赤なサイリウムが激しく振られる。

その後、今回のライブのタイトル“Flow*er”について崎山は「皆さんが僕を応援してくれることへ感謝を表現したかったのと、笑顔や感動に満ちる希望の“花”を咲かせるようなライブにしたいと思って付けました」と胸に秘めた熱い想いを語った。そこから「このライブでひとつ目の花を咲かせたいと思います」と美しいピアノの旋律からギターになだれ込んでいく、8月に発売されたばかりのニューシングル「Salvia」を歌った。
“過去が未来を作るのではなくて、未来が過去を作る”といった哲学的でリリカルな歌詞は、彼が作詞家として新境地を切り拓いたことを感じさせ、それでいて崎山らしい、“あなたに寄り添うから大丈夫だ”と語りかけるポジティブさをもって心温まる曲だった。この曲は夏の終わりを描いた歌詞で、ほかの曲を聴いてもいつも思うけれど、彼は季節の移ろいを情感豊かに巧みに表現することができる稀有なアーティストだと思う。

そこから、ドラムの上田 樹、ベースのShoyo、ギターの広末 慧、キーボードのTACOS NAOMIとバンドメンバーを紹介していくが、メンバーいじりも崎山いじりも繰り広げつつ、和気藹々とした会話のやりとりで会場を笑わせていく(広末 慧のかけている眼鏡が伊達眼鏡だったという件は笑ってしまった)。
その中で崎山は、つい先だってまで出演していた舞台『幽☆遊☆白書』(2019)の主役・浦飯幽助 役の役づくりについても語った。稽古中は筋肉トレーニングを欠かさなかったそうで、胸囲が7センチも大きくなり、初日前の衣裳合わせではサイズが合わなくなってしまったことを告白して会場を沸かせた。

そして、崎山が「ふたつ目の花を咲かせます」と囁きながら始まった曲は、2017年のデビュー曲「月花夜」だった。池袋でのリリースイベントから始まった彼のアーティスト活動は、やがて何千人というファンに囲まれ、大歓声に迎えられているのを見て、あのデビューイベントに立ち会っていたかと思うと感慨深くて胸に熱い想いが込み上げてくる。崎山が「歩んできた道のりは決して平坦ではなかった」とインタビューでも言っていたが、彼の選んだ道は絶対に間違いではないと会場にいた誰もが思っていることだろう。

その後、彼がインタビューで語っていたひとつ目の「役者ならではのライブの演出」によるサプライズが披露される。そこで観たことは一生忘れられないほどインパクトがあって、まさに俳優ならではの、いや“崎山つばさ”でしかできないパフォーマンスで感動的だった。

そして、超アッパーチューン「太陽系デスコ -崎山つばさver.-」では、この日のスペシャルゲストとして振付を担当したDA PUMPのTOMOとKENZOがサプライズで登場し、崎山と共に“ビリビリダンス”を披露、会場を沸かせる一幕もあった。

アンコールの大歓声のなか、ステージに登場した崎山は「俳優としてだけではなく、アーティストしてライブをさせていただけることに感謝していますし、僕の昨年末のワンマンライブやリリースイベントを皆さんが観にきてくれて、一緒に歌ってくれたおかげで、2ndワンマンライブに繋がったと思います。ライブで、いろいろな曲が完成した当時のことを思い出しながら歌うことができるのは幸せで、これからもそんな思い出を皆さんと作っていきたいです」とマイクをぎゅっと握りながら思いの丈をぶつけてくれた。

さらに「今年1年は俳優として多くの舞台に出演させていただき、『幕末太陽傳 外伝』(2019)、『LOOSER~失い続けてしまうアルバム~』(2019)、『幽☆遊☆白書』と、すべて主演という大役をこなしたおかげで、バンドのフロントマンとして立てることができるようになったと思います。同時に、バンドとして活動し続けたことも主演の舞台への自信に繋がったと思います。これからも大変な道のりだと思いますが、俳優だけでなくアーティストとしても歩みながら、10年後、20年後も皆さんの顔を見ながらこの先の僕の展望を話すことができたら嬉しいです」と意気込み、「今度は皆さんと一緒に花を咲かせましょう」と呼びかけ、「frost flower」をしっとり歌い、最後には観客とコール&レスポンスをして感動的なシーンを作り上げた。

このツアーのあとには、30歳を迎える崎山つばさ。舞台『LOOSER~失い続けてしまうアルバム~』のインタビューでは30歳は大きな転機だと語ってくれたが、彼の未来に控えている道には、どんな美しい花が咲いているのか、それを見届けるのが楽しみで仕方がない。そしてアーティストとして次はどんなアクションを起こすのか期待して待っていたい。
なお、4日には大阪のZepp Nambaでライブが行われる。

崎山つばさ(さきやま・つばさ)

1989年11月3日生まれ、千葉県出身。ミュージカル『刀剣乱舞』(石切丸 役)、舞台『幽☆遊☆白書』(主演・浦飯幽助 役)をはじめ、数多くの人気作品に出演。2019年3月公開の映画『クロガラス1』と『クロガラス2』では映画初主演を務めている。俳優と並行して音楽活動も行っており、2017年に“崎山つばさ with 桜men”名義でシングル「月花夜」を発表、初登場4位を獲得してデビュー。2018年12月には1stアルバム『UTOPIA』を発表。2019年8月には4thシングル「Salvia / 太陽系デスコ -崎山つばさver.-」がリリースされた。近年の主な出演作には【舞台】『LOOSER~失い続けてしまうアルバム~』、舞台『幕末太陽傳 外伝』、『御茶ノ水ロック-THE LIVE STAGE-』、『クジラの子らは砂上に歌う』、舞台『煉獄に笑う』、『錆色のアーマ』【映画】映画『広告会社、男子寮のおかずくん』、『いつまでも忘れないよ』【テレビドラマ】『絶叫』、『広告会社、男子寮のおかずくん』、『御茶ノ水ロック』、『アルジャーノンに花束を』などがある。また、2nd写真集『THE RAW』(講談社)が発売中。ミュージカル『刀剣乱舞』歌合 乱舞狂乱 2019(2019年11月〜2020年1月上演)、WOWOWオリジナルドラマ×舞台プロジェクト『ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~』(2020年5月上演)への出演を控える。

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@sakiyama_staff)
オフィシャルBlog

2nd LIVE「TSUBASA SAKIYAMA PREMIUM LIVE 2019 -Flow*er-(フローアール)」

2019年10月1日(火)東京・新木場スタジオコースト
2019年10月4日(金)大阪・Zepp Namba

<特典キャンペーン>
大阪の会場特設ブースにて、東京・大阪の両公演のチケットを提示すると“特製ブロマイド”をプレゼント。
※なお、交換の際にチケットの裏に済印等を押すことになります。

<グッズ先行販売情報>
詳細はこちらにて

関連楽曲『UTOPIA』
関連楽曲「Salvia / 太陽系デスコ -崎山つばさver.-」
vol.368
vol.369
vol.370