Interview

Rayが歌う『ろんぐらいだぁす!』主題歌。これでアナタもロードデビュー!?

Rayが歌う『ろんぐらいだぁす!』主題歌。これでアナタもロードデビュー!?

自転車をテーマに女子大学生たちの青春を描いた同名漫画原作のTVアニメ『ろんぐらいだぁす!』。ふとしたきっかけで折りたたみ自転車に出会った主人公がサイクリングの魅力に引き込まれ、やがて仲間たちと「フレッシュ」と呼ばれるロードバイクのイベントに参加していく物語には爽やかな空気が漂っており、業界からはロードバイク人口の増加にも寄与するのではないかと期待されている、今期の注目作だ。今回、そんな作品のOPテーマ「♡km/h」を歌うのが、間もなく5周年を控え、ますます活動に熱の入るアニソンシンガー・Ray。この明るく疾走感溢れるロックナンバーを、彼女はどう歌ったのか。インタビュー取材を行った。

取材・文・撮影 / 西原史顕


実は、私も20インチの折りたたみ自転車に乗っているんです(笑)

今年7月に行われたツアー“RAYVE 2016 ~Little Trip~”のファイナルでは、演劇という新しい要素を組み込んだステージをされていましたが、夏が過ぎ現在になって、あのときの経験はRayさんの中にどう残っていますか?

歌の合間に演技の要素を入れていくステージを経験したことによって、歌の表現のほうにも変化が出てきたのかなと感じています。これまではメロディに感情を乗せることを考えて歌ってきましたが、今は言葉の一つひとつをより大事にできるようになったと思っていて。自然と曲の情景が思い浮かぶようになって、歌への理解や感情の入れ方に幅が出てきたように思いますね。

やはり、歌と演技では表現のアプローチが違うのですか?

違いますね。歌にはメロディがあるので、そこからもいろいろな感情を読み取ることができますが、演技だと自分の声と身体だけなので。声のトーンだったり、表情だったり、振り付けではない身振り手振りだったり、歌のときとは違うところにより意識が向くようになったと思います。初めて本格的な稽古をしたときには悩んじゃいました。このセリフをどんな表情でどこに向かってしゃべれば、お客さんに印象的に伝わるのかとか。学べることがたくさんあった経験でしたね。

歌以外の面への影響は?

ジムに通うようになりました。

ジム?

ああいうステージをやりきるためには、まだまだ私には体力が足りないと感じまして。基本から身体を鍛えなおそうと思って、最近はヒマさえあればジムに行ってます。先日、初めてプロテインを飲みました。おいしんですね、プロテインって(笑)。

Rayさんは元々、バレエやダンスの経験者でしたよね?

元々身体を動かすことは大好きで、たしかにバレエやダンスのレッスンに打ち込んでいた時期もありましたけど、最近は階段を上がるだけで息が切れるような有様で……。ジムではもっぱらエアロバイクをこいでいるんですけど、徐々に成果が出てきている実感はありますね。この体力アップはきっとこれからのステージに活きるはずです(笑)。

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それにしても面白い偶然ですね。Rayさんがちょうど自分の身体に興味が向いたところで、今回のシングル「♡㎞/h」が自転車を題材にしたTVアニメ『ろんぐらいだぁす!』のOPテーマに決まるという。

(「♡㎞/h」は)『ろんぐらいだぁす!』にぴったりな曲ですよね。キャラクターたちの日常だったり友情のキラキラした感じと、自転車の疾走感を併せ持った一曲になっていると思います。

Rayさんはこの歌をどう表現しようと考えましたか?

やっぱり『ろんぐらいだぁす!』という作品が芯にある曲なので、私としては主人公の倉田亜美ちゃんの気持ちになぞらえることを意識しました。「自転車と出会えてすごく楽しい」「自転車って大変なところもあるけれど、それを乗り越えて前に進みたい」という亜美ちゃんらしい感情を出したいなって。

作品に入り込む歌い方ですね。

そうなんですよ。これも偶然のことなんですが、実は私も20インチの折りたたみ自転車に乗っているんです。だから亜美ちゃんが折りたたみ自転車に出会って、そしてさらにスペックの高いロードバイクに興味を持ってドキドキワクワクする感じには、すごく共感が持てたんですよね。私も自分の自転車に名前をつけようかなと思ったり(笑)。

ジムに加えて、自転車も始めていたんですね。

主に最寄り駅周辺で乗ってます。インドアな性格のくせに、無性に外に出たくなるときがあるんですよ。近いうちに河川敷にサイクルロードがあるところでゆったり走ってみたいですね。折りたたみなので電車に乗って、輪行というものを経験してみたいです。

なんか、青春してますね。

「今をすごく楽しんでいる」という部分では重なりますね。まだ見えない景色を求めてロングライドしている亜美ちゃんたちの気持ちはすごくよくわかります。私もずっと変わらず新しいことにチャレンジするという目標を持って活動を続けているので、まだ見たことのない世界をもっともっと見ていきたいなと改めて思いました。

新しいことに挑戦。それはアーティスト活動だけでなく、プライベートにおいても実践されていることなんですね。

最近は自分の自転車をいかに自分らしくカスタムできるかを考えるのが楽しくて、サイクリングショップに通ってライトを変えて、サドルバッグも買って……やばい、もう沼に二、三歩はまってますね(笑)。自転車こわーい! でも楽しい!!

この曲やアニメがきっかけで、自転車にハマる人が続出しそうです。

無性に走り出したくなる一曲になってくれればと私も思っています。残念ながらイヤホンをしながら自転車に乗るのはダメなんですけど、なんとか走りながら聴けるようなシチュエーションは作りたいですね。ジョギングでも車でもいいので、動きながら聴いてもらいたい。

Rayさんが歌いながら走るというのはどうですか?

なるほど! 私が歌いながら先導してファンのみんなと一緒にサイクリング……過酷だなぁ〜(笑)。

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さて、カップリングの「キミと」ですが、こちらはRayさん得意のミドルバラードになりました。

ミディアムテンポで優しさのある、そこにさらに切な要素も加えたような楽曲は、たしかにRayの代名詞なのかなと自分でも思っています。これまでにもたくさん歌ってきましたし、何より私がそういう曲が好きなので。

今回、作詞をRayさんが担当されていますが、タイトルの「キミ」に誰を思い浮かべてもいいような、あえて限定しない懐の広さがありますね。

実はですね、この曲のきっかけも『ろんぐらいだぁす!』なんですよ。亜美ちゃんとポン太くん(自転車のあだ名)の出会いからインスピレーションをもらって、想像を膨らませていったのがこの歌詞なんです。彼女はポン太くんと出会ったことで新しい世界の扉が開き、その先へ進んでいくことができましたけど、こういう運命的な出会いって私たちの世界にもあることだなぁと。『ろんぐらいだぁす!』では自転車というパートナーでしたけど、ほかにも恋人とか家族とか友達、ペットなんかにも当てはまるものだと思うし、私の場合はファンのみんながそうだったりするので、「キミと」を聴いて自分にとっての“誰か”をそれぞれ思い浮かべてもらえたら、すごくうれしいですね。

最後に、来年2月19日に決定した5周年ライブについて今のお気持ちは?

まだフワッとした感じではあるんですけど、初めてのホールワンマンライブ。セットリストのこととか演出のことをいろいろ考えるとすでに今から緊張してきます(苦笑)。もちろん楽しみな気持ちもあるんですけど、それ以上に5周年を迎えられることに対する感謝の気持ちをファンのみんなやスタッフさんたちに伝えたいなと思っていて、「そのためにはどうしたらいんだろう」と考えては焦るループにはまっています。

ライブまではあと3ヵ月以上ありますよ。

時間はあるようでないんですよね。きっと「まだ先だな」と思っていたら3ヵ月なんて秒速で過ぎていくと思うんですよ。あっという間に本番がきちゃう。本番までの3ヵ月と少しは長いようで短い時間なので、それをできるだけ有効活用して、今できるRayの精一杯を見せられるように頑張りたいです。最高のライブを必ずお届けするので楽しみにしていてください!

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ライブ情報

「Ray メジャーデビュー5周年記念ワンマンライブ」※仮題

日程:2017年2月19日
会場:昭和女子大学 人見記念講堂

『ろんぐらいだぁす!』

TOKYO-MX(毎週土曜22:30)、サンテレビ(毎週土曜22:30)、KBS京都(毎週土曜22:30)、BS11(毎週土曜27:30)、AT-X(毎週土曜21:00)ほか、バンダイチャンネル、AbemaTVなど配信サイトで放送中!
※曜日・日時につきましては放送局の編成の都合により変更となる場合がございます。

オフィシャルサイトhttp://anime-longriders.com/index.html

Ray

10月14日生まれ。北海道出身。O型。
幼少時からその歌唱力によって幾多のボーカルコンテストに上位入賞を果たす。2012年2月のシングル「sign」でメジャーデビュー。TVアニメ『あの夏で待ってる』のOPテーマを担当し、以降、アニメソングを中心としたアーティスト活動を展開する。これまでに9枚のシングルと3枚のアルバムをリリース。いくつものスマッシュヒットを記録し、アニメ音楽界における各種フェスへの出演も多数。2014年からはワンマンライブツアーも毎年開催している。
2017年2月19日には、昭和女子大学人見記念講堂にて5周年記念ライブを開催。