vol.2 相楽樹の「ご一緒してもいいですか?」

Column

相楽樹 『とと姉ちゃん』を終えてのこれから<後編>

相楽樹 『とと姉ちゃん』を終えてのこれから<後編>

相楽樹のコラムがスタート。不定期に、今話したい人、興味あることを本人自身の視点で綴っていきます。スタートとなる初回は、2回に分けて、相楽樹本人に終えたばかりの朝ドラ『とと姉ちゃん』を振り返り、これからのことを聞いてみました。

取材・文 / 村崎文香 撮影 / 荻原大志


「21歳でブレイクする」

プライベートなことも聞かせてください。ご家族は?

私が長女で、下に2つ違いの弟と5つ違いの妹。5人家族です。母は佐賀の生まれで、父は東京。家族は仲良いです。夏は必ず佐賀で過ごしていました。よく「田舎の子っぽい」と言われるんですけど、何にもない自然の中で育ったこともあるのかな。

スポーツ全般が得意で、とくにゴルフが「特技」とか!?

祖父と父がゴルフが好きで、二人が打ちっぱなしに行くときにくっ付いていってたんですね。ゴルフって本当に難しくて、なかなか当たらない。だから当たった瞬間は嬉しくて。小学校5年生から中学3年までプロの方に習いにいっていました。

それに加えて、中学の部活ではバスケットボールを?

そうですね。強いチームで、私は中学で入ったんですが、小学校からミニ・バスをやっている子も多くて。ベンチに入るのも大変でした。先輩は厳しかったです。プレイで怒られるならまだいいんですが、靴下の長さで叱られる(笑)。中学3年間は鍛えられました。

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そして、中3でいまの事務所にスカウトされた。

バスケが休みで、原宿に遊びにいっていたんです。名刺と資料をもらって、それに蒼井優さんやともさかりえさんが出ていた。芸能界って本当にあるんだって思いました。で、帰ってから、父が「しっかりした事務所だ。やりなよ」と。

お父様のほうが乗り気だった。芸能活動への憧れはもともとあったんですか?

憧れっていうか、小さい頃は、モーニング娘。になりたかったくらいで。芸能界って楽しそうだなというのは漠然とありました。でも、ゴルフをやっていたので、そのまま続けてプロになれたらいいなと思っていました。

そんなに真剣にやっていたんですね。それから事務所に連絡して、オーディションを受けて。

1度目のオーディションはバスケで骨折して受けられず、2度目が「ダンス&ヴォーカル・オーディション」だったんです。歌も踊りもやったことないのに、なぜか合格して。それから小劇場にも出していただいたりしていたので、高校時代は台詞を覚えたり、オーディションの結果を気にしたりして。

「沖縄の父」と言われる占い師に、21歳でブレイクすると言われたそうですね。

そうなんです。4年くらい前、17歳のとき。そのときは「21歳か、まだ先だなぁ」と思ったんですが。でも、漠然と頭の中にはありました。こないだ沖縄に行ったとき、ちょっと寄ってみたいなと思いました。時間がなくて行けなかったんですが。

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純喫茶が好き

女優として、今年は『とと姉ちゃん』の他に2本の映画『ふきげんな過去』、『スリリングな日常』に出ていらっしゃいます。

『ふきげんな過去』の監督、前田司郎さんは以前から知っていて、呼んでくださったんですね。小泉今日子さん、二階堂ふみさんと共演できて、刺激になりました。
前田さんのゆるーい、独特な世界観が映画になったらどんなふうになるのか想像がつかなかったんですが、映画好きな人に「もう一回観てみよう」と思わせる映画みたいです。

前田司郎さんとはもともとどういうきっかけで?

前田さんの演劇ワークショップに参加したんです。稽古場は前田さんの家で、終わったあと、みんなでお鍋をするんです。一つの鍋を突っついて、いろいろ話すうちに親しくなって。私、純喫茶が好きなんですけど、二人で「純喫茶をまわる会」を結成して、銀座や五反田を回ったりしています。

純喫茶が好きなんですか?

はい。珈琲が凄く好きなんです。それと、音楽と人の話し声しかしない雰囲気も好き。一人で行くことのほうが多いです。本を読んだり、台本を読んだりしています。

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『スリリングな日常』は、日常に潜む恐怖を描いたオムニバス作品ですが、本当に怖い想いをされたことがあるとか。

そうなんです。埼玉って、街灯が急に少なくなるんです。当時はいまよりもっと暗くて、畑の近くは真っ暗。学校帰りに後をつけられたことがあって、背中をバンって叩かれて。本当に怖かったです。

謂われなき暴力って、自己の尊厳が傷つきますよね。

トラウマになっちゃうこともありますよね。怖いです。

映画の撮影自体は楽しめましたか?

はい。4つの作品のオムニバスで、それぞれ監督も違うので、皆さんにも楽しんでいただけると思います。

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いろいろなことに挑戦したい

さて、エンタメステーションでいよいよ連載が始まるわけですが、趣味も多彩ですよね。フィルムカメラやギター。ミュージシャンとの対談とか、いろいろな挑戦ができそうです。

やってみたいですね。ミュージシャンの方と会うことって、あんまりないので、どんなものの見方をされているのかなとか、とても気になります。

ザ・ブルーハーツとか、エレファントカシマシとか、けっこう上の世代のバンドも聴かれるんですね。

高校で軽音楽部に入っていたんです。映画『リンダ リンダ リンダ』を観て、憧れて。バンドやって、文化祭でライヴやって……そういう女学生生活を送りたかったなぁって、いまもちょっと思います。

いちばん好きなバンドは?

『リンダ リンダ リンダ』にも出ていた関根史織さんが在籍しているBase Ball Bear。もともとそんなに音楽を聴くタイプじゃなかったんですが、Base Ball Bearを知ってから、勝手に影響を受けていろいろなバンドも聴くようになりました。
小出祐介さん、いろんなアンテナを持っていらっしゃる方なので、どんなふうに歌詞を書かれるのか、とか聞いてみたいです。

そこからまた自分のアンテナも広がる。

そうですね。その方が影響を受けたミュージシャンに話をうかがえたら、また世界が広がりますね。
ミュージシャンじゃなくても、自分が全く関わったことのない方、芸能だったら歌舞伎や能をやっていらっしゃる方にもお会いしたいです。小説家の方にも。

小説家の方だとどなたに会いたいですか?

いちばん好きなのは中島らもさんですが、会えないので……。西加奈子さん、好きです。桜庭一樹さんも。

あとは、無人島に行くとか、どうですか?

無人島ですか? 全然いいですよ。悪い人がいなければ。

いないですよ、無人島ですから(笑)。けっこうチャレンジャーなんですね。

無人島行きたいなー。

最後に、読んでくださった方に、メッセージをお願いします。

今年は私の中でいろんな変化があった年でした。朝ドラをご覧になった方も、ご覧にならなかった方も、私を観てくださる機会が多かったと思います。いまはバラエティにも挑戦させていただいたり、いろんなきっかけをいただいて嬉しく思っています。来年は女優業を中心に、もっといろんなことにチャレンジしていきたいので、引き続き、よろしくお願いします!

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【相楽樹 衣装】
トップス (Mocha) / ボトムス (Heloisa Faria)
ともに、BRING showroom
http://www.bringshowroom.com/home.html
その他、スタイリスト私物

相楽 樹

1995年生まれ。埼玉県出身。
2010年に女優として活動をスタート。ドラマ、映画、舞台、CMやミュージックビデオに等にも出演。
NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」小橋家次女・鞠子役でレギュラー出演。
2016年6月25日にはオムニバス映画「スリリングな日常」の1編「不審者」の主演を務める。
今後活躍が期待される女優。

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