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やっぱり楽しい!『ボーダーランズ3』世界中でバカ売れするいくつもの理由

やっぱり楽しい!『ボーダーランズ3』世界中でバカ売れするいくつもの理由

発売から5日間で販売本数500万本を達成し、今乗りに乗っているシューティングRPG『ボーダーランズ3』。前回の記事ではシューターとしてのおもしろさやハードコアな世界設定、武器を集めるハック&スラッシュ要素など本作の基本的な魅力を語った。今回はちょっと横道に逸れて、サイド・ミッションやビークルなど、目立たないが味わい深い、縁の下で本作をしっかりと支える魅力をお伝えしていこう。

文 / 板東篤


カオスな世界はサイド・ミッションもヘン!?

本作ではエイリアンが残した宝が眠るという遺跡・ヴォルトを探すという大きな目的に向かって話が展開していくメイン・ミッションのほかに、ヴォルト探索には大きく関わらず、クリアーには必須ではないサイド・ミッションも約50ほど存在している。ややマジメに物語が展開していくメイン・ミッションに比べて変な依頼やおかしなストーリーが多く、総じて笑える内容になっているのが特徴だ。このバカバカしい感じが『ボーダーランズ』の世界設定にマッチしていて、大変に魅力的。そこで、個人的にお気に入りのミッションをいくつか紹介していきたい。ちなみに本編をクリアーすると、敵が強化された2周目“真のヴォルト・ハンターモード”(いわゆる、強くてニューゲーム)をプレイできるので、そちらで遊び直すことも可能だ。
まずは、初代から登場するガイド的な役割のロボット・クラップトラップから受けられる“電波障害”。クラップトラップがアンテナをなくしてしまったので、代用品をいくつか見つけてくるという内容だ。ただ、代用品と言っても普通のアンテナを持っていくわけではないのが本作。ハンガーやら金属製の帽子やら変なアイテムばかりを集めることになる。さらに、クリアー後はクラップトラップのアンテナを集めたアイテムへ任意に変更できるようになり、その日の気分でアンテナを先割れスプーンやらボロボロの傘などに変えられるのが楽しい。

ボーダーランズ3 エンタメステーションゲームレビュー

▲サイド・ミッションは頭に“!マーク”が表示されているキャラクターから受けられる。!マークはマップにも表示される

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▲こんな感じで、クラップトラップのアンテナを変更できる。雨の日も安心

もうひとつはローレライというキャラクターから受けられる“ライズ&グラインド”。近くの店からコーヒーを受け取ってくるお使いクエストなのだが、まず店に行ってみるとパワーコアが壊れていてコーヒーマシンが作動しないと言われる。そこでパワーコアを持っている敵をヒーヒー言いながら倒して持ち帰ると、テイクアウトはエコのためにカップを持参しないとダメときた。仕方なく周囲の敵を倒してボトルをゲットし、やっとコーヒーをゲットしてローレライに渡すことができた。だが話はまだ終わらず、今度はハンバーガーを調達してほしいと新たなミッションがスタートする。こうしてコーヒーのお使いから始まった物語は、意外と長い展開を迎えることになる。メインストーリーではヴォルトを探していたら企業間戦争に巻き込まれる形になってけっこう殺伐とした戦いが続いている最中に、このコーヒーのお使いミッションが出てきたわけで、なんか肩の力が抜けてしまった。こういう緩急を楽しめるのも本シリーズの魅力だと思う。

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▲メイン・ミッションで助けたヴォーンというキャラクターの指名手配書を集めるミッションも印象的だった。まず“黄金のふくらはぎ”というミッション名からしてふざけてる

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▲集めた写真をスキャンしてフィギュアを作り、チルドレン・オブ・ヴォルトの像と入れ替えるという嫌がらせをする、という内容。この、真面目にバカをやる感じがいい

細かい遊びもチェック!

続いて、細かい要素をいくつか紹介したい。本作にはクルマのようなビークル(乗り物)も登場し、Catch-A-Rideというビークル・ステーションにて無料で生成できるほか、敵の車両を奪い取って使うことも可能だ。フィールドを自由に走行できるので移動に活躍するのはもちろん、マシンガンやミサイルなどの武器も搭載されており、戦闘にも活用できるので大変ありがたい存在だ。特に弾薬が不足しがちな本作だが、ビークルの武器は弾薬が無制限で撃ちまくれるため、雑魚退治には大きな威力を発揮する。せまい通路や障害物などがジャマをしてビークルでは行けない場所もあるが、上手いこと敵を道路までおびき出して、待機させたビークルに乗り込んで始末するというセコい戦略も楽しい。ちなみにビークルは各パーツをカスタマイズできる。新たなパーツを搭載した車両を発見したらCatch-A-Rideに持って帰ると、以降はそのパーツが登録されて使用できるようになる。外見だけでなくビークルの性能が変わるパーツもあるため、新パーツ探しのモチベーションも高くなる。映画でよく出てくる大きな車輪に乗り込むようなタイプの車両も作れ、「これぞSF!」というドライブを楽しめるのはテンションが上がるポイントだ。

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▲至る所にあるCatch-A-Rideでは、ビークルをカスタマイズできる。ボディは車種と考えていいパーツで、3タイプ存在する

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▲ビークルは武器を搭載しているので戦闘にも投入できる。敵のビークルと戦うこともある

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▲パーツは敵の車両から奪えるほか、フィールドのどこかに隠されていることも。謎を解いてゲットしよう

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▲新エリアに来たら、ビークルの新パーツを探して回るのも楽しみのひとつ

昨今のゲームでは定番となった、フィールドにあるアイテムを集める収集要素もある。誰かが残したボイスレコード(エコーログ)や、クラップトラップの友だちを作るために必要なパーツなど集める物はバラエティ豊か。アイテムがある場所はマップに表示され集めるのは簡単そうに思えるが、なかには隠しルートを見つけないとたどり着けない場所に保管されている場合もある。周囲を探索して、こうしたルートを見つけるのも楽しい。

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▲エコーログを除く収集要素はチャレンジという名称でまとめられており、隠されている場所はマップ上にアイコンで表示される

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▲集めたボイスレコードは、メニューのエコー・ログで再生したり文章を確認することが可能。ストーリーや世界設定を膨らませる内容のことが多いので、この世界をより深く知りたい人はチェックしよう

ローカライズにも触れておきたい。本作はボイスもローカライズされており、豪華声優陣の熱演はキャラクターにマッチしており、自然と会話を楽しめる。注目したいのは翻訳のクオリティの高さだ。おそらく原文ではスラングをバリバリ使っているような文章を、上手いこと日本語のスラングに置き換え、さらに面白い文章に仕上げている。元が海外ゲームということを忘れて、違和感なくゲームに没頭できるのは素晴らしい。『ボーダーランズ』シリーズは初代から翻訳のクオリティが高かったため、今後もこの調子でローカライズしていただきたい。

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▲中盤で敵として登場するカタガワJr.。怒ると広島弁になるというローカライズのセンスが光る

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▲ザコ敵も「ぺしゃんこになれー!」、「やっちまいなー!」など叫びながら戦うため、“世紀末の世界で戦っている感”はバツグン

オンラインの協力プレイは相変わらず楽しい!

最後に多人数プレイについて語っていこう。本作はオンラインでマルチプレイを楽しめる。通常のストーリーモードを一緒にプレイする“ストーリー”、敵の波状攻撃を協力プレイで退ける“殺戮サークル”、ボスと戦う“試練の場”の3つのゲームモードが用意されている。筆者の場合はフレンドのひとりが本作を購入してプレイしていたので、ストーリーモードを一緒にプレイしてみた。なお、マルチプレイを遊ぶ場合はマッチングメニューからモードを選んでプレイするが、フレンドとストーリーを遊ぶ場合は自分のゲームにフレンドを呼んだり、相手に呼ばれて遊びに行くというスタイルでもプレイできる。ちなみに、協力プレイ中に互いに近接攻撃をしあうと対戦することができる。マルチプレイにボイスチャットの機能はないようなので、ボイスチャットを行いたい場合はPlayStation®4本体のパーティ機能を利用するといいだろう。ゲーム内からもパーティ機能へ簡単にアクセスできる。

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▲知らないプレイヤーとのマルチプレイ、いわゆる野良プレイは“ソーシャル”メニューの“マッチング”から行える。プレイする地域は、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北アメリカから選択

今回は筆者のゲームに招待してプレイしてみたのだが、やはり協力プレイはおもしろい! 味方が狙っている敵を一緒に攻撃して素速く倒したり、こちらが敵の相手をしている間に体力を回復してもらうなど、さまざまな局面で共闘感を味わえる。仲間が倒された場合は味方に近づいてボタン長押しで復活されられるのもありがたいが、実戦では意外と難しい。そもそも敵の攻撃が激しいから倒されるのであって、そのような状態で数秒でも無防備な状態になるのは非常にリスキーだからだ。本作ではダウン状態が一定時間続くと倒されたことになり、ゲーム内通貨を少し消費して復活地点からリスタートするシステムで、その際に敵のヒットポイントも全快してしまう。通常の敵ならばそこまでペナルティは大きくないのだが、ボス戦なら話は別。あとちょっとで倒せるというところまで追い詰めても、こちらが倒されて復活すると、HPが全快したボスと最初から戦わなければならないからだ。だがマルチプレイならば、片方が生き残っていれば敵に体力を全快されることなく戦線に復帰できるため、ソロプレイよりも楽に戦える。また、フレンドのほうがゲームをやり込んでいたため、道中では武器が入っている宝箱の場所や収集アイテムの場所を教えてもらえたのもありがたい。

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▲ストーリーの協力プレイは初代から遊べたが、今回もやっぱり楽しい。背中に弱点がある敵は挟撃することで弱点を狙い撃ちでき、楽に倒せるようになる

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▲方向パッドの上を押すとマーカーを出して仲間に場所を知らせることができる。筆者はチャレンジや武器ボックスの場所を教えてもらった。感謝感謝

今作からアイテムの分配方式が変わったことも注目したい。これまでだと、武器は誰かひとりがゲットできるシステムだった。今作ではこのルールは“対戦”という名称で残っており、さらに“協力”というルールが新たに追加された。これは出現した武器をそれぞれのプレイヤーが1個ずつ獲得できるというルール。味方のことを気にせずに出現したアイテムをガンガン取れるため、よりストレスフリーにプレイできるようになったワケだ。どちらのルールでプレイするかは新たにゲームをスタートするときに選択するほか、メニュー画面からでも変更できる。

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▲分配ルールはメニュー画面の“グループ・モード”という項目で設定。“協力”ではレベル補正も自動的に行われるので、ほかのプレイヤーとレベルが離れていても問題なく楽しめるバランスになる

というわけでしばらくプレイしてみたが、やっぱり『ボーダーランズ』は楽しい、という感想だ。大きく目立つ新要素や新システムはないにも関わらずこれだけ楽しいのは、やはりシューターとして撃つ楽しさに加え、新武器を入手したときのワクワク感、キャラクターを少しずつ強くしていける成長要素など、『ボーダーランズ』シリーズの土台を支えるシステムがしっかり作り込まれているからだろう。筆者の冒険はこれからもヴォルトを見つけるまで続く……と思ったのだが、意外と早く見つかってしまったことには驚いた。もちろんまだまだ物語は終わらず、ヴォルトで見つかったオタカラの謎を探求したり、味方に悲しい犠牲が発生したりと物語はどんどん盛り上がっていく。どのような結末を迎えるのか気になるので、ひとまずエンディングを目指して頑張りたいところである。

フォトギャラリー
ボーダーランズ3

■タイトル:ボーダーランズ3
■メーカー:テイクツー・インタラクティブ・ジャパン
■対応ハード:PlayStation®4、Xbox One、PC
■ジャンル:シューティングRPG
■対象年齢:18歳以上のみ
■発売日:発売中(2019年9月13日)
■価格:パッケージ版 7,400円+税、ダウンロード版 7,992円(税込)


『ボーダーランズ3』オフィシャルサイト 

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