Interview

とにかく踊りたくなるファンキーなグルーヴ。今、大注目のバンド・BRADIOの正体に迫る!

とにかく踊りたくなるファンキーなグルーヴ。今、大注目のバンド・BRADIOの正体に迫る!

BRADIOは、ライブシーンでいちばんの成長株。いまやライブ・ファンからもミュージシャン仲間からも、最大級の注目を浴びる存在になった。ソウルショーのマナーにのっとって進行するスピーディなステージングと、ファンキーなグルーヴがその原動力だ。
彼らの最大の特長は、何しろ曲がいいこと。一緒に歌えるメロディラインと、踊らずにはいられないリズムを、抜群のセンスのアレンジで聴かせる。最新シングル「Back To The Funk」もその特長が活かされていて、またまた代表曲になること必至だ。

えげつないほどセクシーな酒井亮輔のベースから始まって、大山聡一のクールなギター・カッティングが絡む。80’sのディスコをほうふつとさせる田邊有希のドラムがコンピュータのようにタイトなリズムを刻み、真行寺貴秋のボーカルが超ノー天気なダンシングワールドを描き出す。何も考えずに楽しめるBRADIOの音楽を全面的に打ち出したポップチューンだ。

彼らはこの「Back To The Funk」を引っ下げて、大阪・名古屋、そして東京Zepp DiverCityという最大規模のワンマンツアーに挑もうとしている。

余談だが、僕の評論集の出版記念イベント“『弱虫のロック論2』アフター・パーティ”に出演をお願いした、今、最もおススメのライブバンドがBRADIOだ。

取材・文 / 平山雄一 撮影 / 森崎純子


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「BRADIOのファンキーさ」を露骨に出した曲が面白いんじゃないかって

このところ、ライブが絶好調ですね。

大山 そうなんですよ、それが曲作りにも影響していて。以前からライブをイメージして曲を作ってきたんですけど、それがどんどんハッキリしてきました。ライブの“結果”よりは、ライブが盛り上がっていく“過程”の方をイメージして曲を作るようになりましたね。

「Back To The Funk」を作るときには、何かコンセプトがあったんですか?

大山 オレらには、意外と“ザッツ・ファンク”=「これがBRADIOのファンクだ!」みたいな曲が、あんまりなかったんです。タイトなドラムに、カッティング・ギターがずっと入ってるみたいな曲が。今回、年末にかけてワンマンツアーが決まって、その前にシングルを一枚出したいっていう話になったとき、「どういうものでアプローチしたらいちばん面白いかな?」って話し合った中で、前作シングルの「ギフト」がガッツリしたバラードだったので、やっぱり「BRADIOのファンキーさ」を露骨に出した曲が面白いんじゃないかって。で、歌詞をまかせている貴秋から「Back To The Funk」っていうキーワードが出てきたので、単純に「それってメチャクチャわかりやすいね!」ってなりました。

前作の「ギフト」は、内面的な部分が出たバラードでしたね。

大山 そうです。生々しさを出したなっていう印象だったんですよね。なので、今回はすっごいエンタメ色の強い曲を出すっていうのは、遊び心としてすごく面白いっていう感覚ではありますね。

ソウル・ミュージックをやってる人たちって、エッチな歌詞を平気で歌うのに、実は照れ屋だったりしますからね。真面目な「ギフト」の反動で、今回のおバカな「Back To The Funk」が出来たってことですか? (笑)。

(一同笑い)

真行寺 そのとおりです! オレは悪人になりた~い(笑)。

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「愛のXXXX」とかダッさいタイトルを付けたいなと思ったんですけど

「Back To The Funk」の歌詞を書いた真行寺さんは、悪人っていうより、オカシナ人だよね!

真行寺 そう言ってもらえて嬉しいです(笑)。こういうディスコ・サウンドができたんで、昔の洋楽のヒット曲の“邦題”みたいに「愛のXXXX」とかダッさいタイトルを付けたいなと思ったんですけど、さすがにそれは(笑)。

歌詞のアイデアは、どこから出て来たんですか?

真行寺 この歌の歌詞に関しては、ホントに何も考えていなくて。それこそ、仮歌詞が採用されたというか。

デモ段階で適当に書いておいたものが採用になったんですか?

真行寺 はい。この曲、オレの中で初めて「仮歌詞、いいね」って言われた曲なんですよ。いつもはテキトーに仮の歌詞を付けて、そこから書き換えるんですけど、「このままでいいんじゃない。何も考えずに踊れるし、何も考えずに入ってこれる曲だよ」って言われました。

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先生のことを歌う歌って、あんまり世の中にない

そう言われて嬉しかった?

真行寺 はい! フィーリングで歌詞ができたので。

メンバーはこの歌詞のどこが良かったんですか?

酒井 俺はもう、出だしがすげえ好きなんですよね。♪先生が踊り出す お行儀なんて放り出す 「課外DISCO」こういうのもっと一晩中Baby♪っていうフレーズで、先生が踊り出しちゃう絵が見えた(笑)。今って、教育の現場ってイジメとか怖いじゃないですか。それで先生のことを歌う歌って、あんまり世の中にない。

そうだね、なんか問題が微妙すぎて、みんなあんまり歌詞に書きたくないって思っているのかもしれない。

酒井 それを「こうだ!」って主張するわけじゃなく、「まあ、楽しくやろうよ」みたいな感じで、いい具合に表現できてるなっていうのはすごく感じました。

「踊り出す」と 「放り出す」って、ちゃんとライムになってる。歌で聴くと、さらにライムが効いてくる。何も考えてないくせに(笑)。

(一同爆笑)

真行寺 はい、何にも考えてないです(笑)。

大山 オレはデモで聴いたとき、「この人、アタマおかしいな」と思って聴いてたんですけど(笑)。オレはこの歌詞の全部が好きです。♪今夜キミと Say yeah! Lai! Lai! Lai! Lai! Lai! Lai! ♪って、バカなんじゃないのかなと思って(笑)。

(一同笑い)

大山 でも、ホントに心地いい。自分としては、わりかし物事を比喩的に表現して、ポエムっぽく歌ってる曲が好きなんですけど、それに対して♪今夜キミと Say yeah! Lai! Lai! Lai! ♪って――

比喩でも何でもない(笑)。

大山 ははは! もう、ホントに、あり得ない。実際に♪今夜キミに Say yeah! ♪って言う奴なんて、絶対いない(笑)。逆に言ったら現実感がなくて、気楽に楽しめる。アホくさいんだけど、なんだかドツボにハマっていっちゃって、メチャクチャいいな、と。聴いた後に残るアホくささの余韻が、すごくいいなっていう(笑)。

何もなさが、いいんだね。

大山 今年は個人的にはいろんなことを考えてきた1年でもあったんですけど、この歌を聴いて、何も考えないでバッてやる良さっていうのがやっぱりあるなと思いましたね。

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真行寺貴秋が歌わないと成り立たないような歌になってるって思います

それがファンク・ミュージックの良さだったりするからね。

大山 そうです。そういうファンキーさが、歌詞からも出てるのはいいなと思ってます。

田邊 この歌は、真行寺貴秋が歌わないと成り立たないような歌になってるって思います。貴秋のいいところが、すごく入ってる。そして彼にしか歌えない。やっぱりそこがいちばんいいところだと思います。オレもずっと彼の歌を聴いてるけど、歌い回しとかリズムとか、たぶん今やりたいことや表現したいことを、素直に表してるんだろうなって思います。

サウンド面では、まずベースが超カッコいい!

大山 ベースが完全に主役ですからね。曲の中の楽器の立ち位置で言えば、「主演=ベース」って感じですよ。ミックスが出来てみんなで聴いたときに、「すげえいいじゃん」と思ったんですけど、それでも「ベースが足りねえ、もっと上げてくれ」って言って直してもらいました。

たぶん日本のリスナーってそんなにベースに注目して聴かないと思うんだけど、これはわかるよね(笑)。

大山 だって音がデカいですもん、ベース(笑)。それがホントに良くて。この曲のネタを作ったとき、最初にあのイントロの♪デデッツデーッツッデーデデッ♪ってベースから作ったんですよ。いつも家で曲ネタを作るとき、仮ベースを自分で入れるんですけど、オレはクソみたいなベースしか持ってなかったんです。そうしたら酒井が余ってるベースを貸してくれた。新しいベースが来たもんで、めっちゃテンション上がって、その勢いですぐにベースを録ったんです。そのときに「ああ、もうこの曲、サイコー!」と思って、とりあえず適当にギターを入れたんです。完全に曲作りのストーリーの主演はベース。「あとはみなさん、テキトーにどうぞ! 好きなことを歌っといてください」みたいな(笑)。

本当にギターは適当に入れたんですか?(笑)

大山 いやいや、その後、ちゃんとやりましたよ(笑)。ギター単体で言ったら、この曲のギターワークをメチャクチャ気に入ってます。主役感がない感じってけっこう難しい。「存在感がありつつ、サイド感のあるギター」が今回は上手くできたなと思ってます。BRADIOの中で作ってきたアレンジの中でも1、2を争うお気に入り感がありますね。

ドラムはどうだったんですか?

田邊 ドラムは、コンピュータっぽいんだけど、実は全部生で録ってる音なんですよね。昔のドラマーが試行錯誤して頑張って音を作るみたいなイメージでできたらいいなって思ってやりましたね。

主役のベースは?

酒井 もともとネタは聡一が持ってきたんですけど、いい意味で雑というか、キッチリしてなかったのがすげえ良くて。いろいろ試行錯誤してみた結果、雑……っていうか(笑)、楽しくできたらいいなあみたいな感覚でやったほうがファンキーだなって思って。そのほうがハッピーな感じも出るし、主役感のあるベースになりました。

大山 いい意味であんまり深く考えないっていう(笑)。でも、それがディスコミュージックの醍醐味でもあったりするのかなって。

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「すげえのが出来たから、ほら、聴けよ」ぐらいなテンションです(笑)

「Back To The Funk」を完成させてみて、思うことは?

大山 「すげえのが出来たから、ほら、聴けよ」ぐらいなテンションです(笑)。この曲を聴いて「人生って何だろう」とか絶対考えてほしくない(笑)。ホントに、耳に感じるグルーブだったり、サウンドだったり、その中に歌詞っていう要素があって、それを聴いて高揚したり、ただただ楽しくなってもらえれば充分です。

「Back To The Funk」を持って挑むDiverCityは、どんなライブになりそうですか?

大山 今年はフェスとかイベントにたくさん出たけど、30~40分の持ち時間でせいぜい5、6曲しかできないことが多かった。その中で初めて見る人たちをガシッとつかもうと思ったので、見せ方に選択肢はそんなに多くない状況でした。でもワンマンに関しては、選択肢は無限にある。それに会場のキャパシティが大きくなっているので、大きい場所だからこそできる演出をやれる。すなわち、僕らにとっては初めての演出になる。なので、チャレンジングな内容になると思います。今年の締めのライブは、すごく面白いものになるんじゃないかな。

楽しみにしてます! 最後にBRADIOには『弱虫のロック論2』のイベントに出てもらいますが、対バンのONIGAWARAにコメントはありますか?

大山 この前、ライブのお客さんの中にONIGAWARAのファンがいて、例のインスタントカメラ・シングルの残りのフィルムで「BRADIOの写真を撮ってもいいですか?」って聞かれたから「もちろん!!」って言っときました(笑)。

あははは!

BRADIO

真行寺貴秋(Vo)、大山聡一(G)、酒井亮輔(B)、田邊有希(Dr)、4人組ロックバンド。
~Break the Rule And Do Image On~日常の世界(Rule)に、素敵な時間・空間のイメージを加え(Do Image On)、良き変化(Break)を。
「日常に彩りを加えるエンターテインメント」をコンセプトに結成。2013年10月に1st mini album“DIAMOND POPS”を全国リリース。2014年夏にはT.M.Revolution西川貴教主催イナズマロックフェス2014に出演。2015年1月期アニメ「デス・パレード」オープニングテーマ、10月期アニメ「Peeping Life TVシーズン1 ??」オープニングテーマ、さらに”京都きもの友禅” 全国CMのイメージソングのタイアップの数々を担当。
2015年夏には国内邦楽最大級フェスティバル“ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015”に初出場。楽曲ごとに異なるサウンドを鳴らすドラムンベースを軸に、さらに熱唱&ファルセットを使い分ける個性の強さが魅力のヴォーカリスト真行寺の歌声で見に来たFUNKY PARTY PEOPLEを虜にするエンターテイナー集団。

オフィシャルサイトhttp://bradio-web.com

ライブ情報

11月6日(日) 首謀者:空想委員会 「大歌の改新」第三期
  愛知県・名古屋ボトムライン
出演 BRADIO / 空想委員会 / 東京カランコロン

11月9日(水) 「弱虫のロック論2(仮)」ライブハウス・スペシャル
  東京都・Shibuya Milkyway
出演 BRADIO / ONIGAWARA

11月13日(日) BUZZ THE BEARS “BUZZ THE BEST TOUR”
長野県・伊那GRAMHOUSE
出演 BRADIO / BUZZ THE BEARS

11月20日(日) イケヤ×窓枠共同企画 ライブに行ってCD買おう!!
  静岡県・LivHouse浜松窓枠
出演 BRADIO / and more…

11月29日(火) ひめキュン蝦夷乃無頼缶『激突!Battle -12-』番外編
  東京都・渋谷TSUTAYA O-WEST
出演 BRADIO / ひめキュン蝦夷乃無頼缶 / and more…

BRADIO「ファンカジスタツアー2016~PUMP UP FUNK編~

 11月26日(土)愛知県 DIAMOND HALL
12月9日(金)東京都 Zepp DiverCity