SPITZ ニューアルバム『見っけ』発売記念特集「私とスピッツ」  vol. 4

Interview

西野七瀬が語るスピッツで知ったファンの気持ち。「好きになって初めてわかったこと、多いですね」

西野七瀬が語るスピッツで知ったファンの気持ち。「好きになって初めてわかったこと、多いですね」

スピッツ16作目のニューアルバム『見っけ』のリリース(2019年10月9日)を祝して、スピッツを愛する表現者たちに「私とスピッツ」について語っていただく企画の四回目=最終回です。
上白石萌歌ハライチ岩井勇気奥貫薫に続いては、西野七瀬。国民的アイドルグループ「乃木坂46」の中心メンバーとして活躍し、2018年一杯をもってその活動を終了。今年に入ってからは女優としての活動を本格化し、日曜ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)の黒島沙和役は、大きな話題となった。
最初に好きになったきっかけが「スピッツとの共演」だったという彼女にとってスピッツの音楽はどのように響いているのか、じっくり訊きました。

取材・文 / 兵庫慎司 撮影 / 荻原大志


スピッツで初めて遠征というものをしました

最初にスピッツを知ったのはいつ頃で、どの曲でした?

小学生の高学年ぐらいに、クラスの会で「チェリー」をみんなで歌うっていうことになって、練習して……憶えているのはそれが最初ですね。歌詞を覚えて……何か、不思議な歌詞だなあ、と思ったのは憶えています。今まで知っていた歌とは違う……でも、歌いやすい。

西野七瀬 エンタメステーションインタビュー

音楽好きな子供でした?

よく聴いてました。当時流行ってる曲、オリコンのランキングになっているのを順番に聴いていく、みたいな感じで。

よく聴いていたアーティストは?

ORANGE RANGEさんがバーッて盛り上がっていた時期だったので、よく聴いていましたね。でも、スピッツさんは、大人が聴く曲、みたいなイメージがなんとなくあって。「ロビンソン」とか、お父さんがカラオケでよく歌ったりしていました。親も音楽好きなので、クルマでいろんな音楽がかかっていて、小さい時に聴いていたのが、よく記憶に残っています。

そのスピッツを、自分も本格的に好きになったのは?

一度『ミュージックステーション』で、同じ回に出演したことがあって。『醒めない』の時だったんですけど(2016年7月29日)。それで、改めてスタジオで生で聴いて、すっごい自分の感性に響くというか、「好きだな」と思ったんです。その曲をダウンロードして、いろいろ調べて……あと、ドラマのエンディング曲にもなっていましたよね。2話ごとに違う曲がエンディングになるドラマで、「冷たい頬」とか「スパイダー」とかがかかっていました(『伊藤くんA to E』毎日放送/TBS系列で2017年放送)。今、いちばん好きな曲が「冷たい頬」なんですよね。そのドラマで何曲か聴いて、もっとちゃんと聴きたいと思って、シングルコレクションをダウンロードして、聴いて、どっぷりはまって。そこからです、ひとりで仙台にも行きました、『醒めない』のツアーです。

西野七瀬 エンタメステーションインタビュー

なぜ仙台?

当時予定が合う日がそこしかなかったんです。初めて遠征というものをしました。それぐらい「行きたい!」と思ったんです。

もっと昔から聴いておけばよかった!ってすごく思いました

初めて観たスピッツはいかがでした?

生の声に、すごくテンション上がりました。音源どおりで、でもちょっとアレンジが加わってたりするところもあったりして。盛り上がるっていうよりも、浸って楽しんでました、ずーっと。またツアーが始まるじゃないですか。楽しみにしてるんです。

予定が合わなかったら、また地方まで?

行きたいです! ツアーの期間も長いので、どこかで絶対観たいなと思ってます。普段はそんなに「ライブ観たい!」ってならないんですよね。音楽は好きですけど、毎日聴いてるだけでも満足できるということの方が多いんです。

西野七瀬 エンタメステーションインタビュー

じゃあスピッツは、特別に刺さるものがあったんですね。

そうですね。もっと昔から聴いておけばよかった!ってすごく思いました。

仙台のライブで、他にも印象に残っていることってあります?

特に好きな曲がたくさんありましたね。あと、ずっと歌い方を観ていました。ノリ方というか、歌ってる時にどういうふうに身体を振っているかとかは、よく観ていました。

同業者目線?

いや、そんなことはないんですけど。基本、そんなに動かないというか、ドシッと立って歌ってらっしゃって、たまに身体を揺らしたりすると、「おお!」って思って(笑)。
あと、私自身、MCとかあんまり得意じゃなくて、あがっちゃって、しゃべるのが早くなったりとか、結局何が伝えたいのかよくわかんなくなる、みたいなことがありがちだったんです。そういうのがまったくなく、落ち着いていて、自分のペースでしゃべっていらっしゃって、観ていてすごく安心感があって……「ああ、自分は全然こういう感じじゃないなあ」と思いました。

西野七瀬 エンタメステーションインタビュー

さっきいちばん好きなのは「冷たい頬」とおっしゃいましたけど、なぜその曲が?

えっ? いや、よすぎて……何がいいんだろう……メロディも、歌声も、アレンジの感じも……歌詞も不思議で。あと、歌詞だけ見るとすごく短い曲が多くて、それも不思議だなと思うんですよね。感覚的に好きっていう感じですね。

アルバム単位で「これがいちばん好き」というのはあります?

……それ……ムズかしくないですか? 。

あ、そうですか? みなさん、いちばん好きな曲を訊かれると困るけど、アルバムは答えられる感じだったんですよ。

ほんとですか? アルバム、私、決められないです。アルバムかあ……うーん……『さざなみCD』、『ハチミツ』が好きですけど……でも……難しいですねえ……やっぱり、決められないです。

もし仮に草野マサムネにインタビューできるとしたら、何を訊きたいですか?

どうやって歌詞を考えていらっしゃるのかは、訊いてみたいです。不思議すぎるので。とても素敵なフレーズで、スッと耳に入ってくるけど、どうやったらこういうふうに考えられるんだろう? みたいな言葉の組み合わせだったりするので。

西野七瀬 エンタメステーションインタビュー

「優しいあの子」はどう思われました?

メロディも、歌詞も、もうスピッツ感のあふれる曲だったし、一回聴いてすぐ好きになりました。

普段スピッツはアルバム単位で聴きます?

基本はシャッフルで聴いてます。でも、急に「あ、あの曲聴きたい」っていう時もあって……そうですね、スピッツって、今まで自分の中でそこまで聴き込んでいなかった曲でも、急に「あ! あれ今聴きたい!」ってなったりして、そこからその曲の魅力に遅れて気づく、みたいな現象が私はよく起こります。それも不思議ですね。

わからないから、気になるままでいられる。それもスピッツの魅力

『見っけ』は聴きました?

はい。毎日聴いてます。1曲目の「見っけ」、すごく好きですね。歌詞カードを見ると「再会へ!」って「!」が付いてるの、いいなって思いました。聴くとべつにそんなに「!」の感じじゃなくて、強く言っているわけでもないんだけど、歌詞カードには付いていて。あと、「快速」と「YM71D」、この並びの2曲、好きです。

「見っけ」の歌詞に「!」が入ってるの、聴いてるだけだとわからないですよね。ということは、歌詞を読む方なんですね。

読むの、好きですね。聴いていて「あ、ここのフレーズすごい好きだな」って思ったら、歌詞を見たりしています。それでだんだん「スピッツって不思議だな」と思うようになって、聴いている時は自然に耳に入ってくるんですけど、歌詞を読むと「どういう意味なんだろう?」って思うことがよくあるんです。「何のことを歌ってるのかな?」とか、「これはどういう関係性のふたりを歌ってるのかな?」とか、難しいというか、正解とかないのかも。それがわからないから、気になるままでいられる、っていうのも魅力なのかな、とも思います。完全にわかっちゃうよりも「こういう意味かもしれない」っていろいろ考えられる。そこは、私的にはすごく楽しめるところです。

西野七瀬 エンタメステーションインタビュー

これからのスピッツに期待することはなんでしょう?

期待すること? ……おこがましいので、ないんですけど……歌を作り続けていただけたら、いちばんうれしいですね。あと、グッズとかもけっこう見ちゃうので、そういうのも楽しみにしてます。

仙台の時は?

Tシャツを買いました。オフィシャルサイトにグッズがアップされるじゃないですか、それを見るのも好きなんです。Tシャツとか、タオルとか、スウェットもあったし、スマホリングとかも……好きなアーティストのグッズって、欲しくなるんですね。ファン心理というか。

あ、初めてわかった?

はい、めっちゃ欲しくなります。っていう気持ちが、スピッツでわかりました。

これまでは逆に──。

買っていただく側だったんですけど、「ああ、こういう気持ちなんだ!」と(笑)。遠征、遠くまでライブを観に行く気持ちも、すごくよくわかりました。

西野七瀬 エンタメステーションインタビュー

高校の途中から、プロとしてライブをやる側になったから──。

そういうことを経験しないまま来ちゃってたんですよね。スピッツを好きになって初めてわかったこと、多いですね。音楽を聴くの、好きなので……聴くだけで気分がリラックスできる時もあれば、仕事前とかに「よし!」みたいに気分を変えてくれたり。そういうふうに、曲から力をもらうみたいなことが多いですね。自分もそういう力を与えられていたのかな、だったらうれしいな、っていうふうに……自分が曲から力をもらうことによって、気づけたりもしました。そういう時も音楽を聴きますし、寝つけない時も音楽を流しっぱなしにしたりしています。

音楽って大事なんですね。

超大事です。私もう、エアポッズが手放せないので。移動になるとすぐ付けて聴いて、ちょっと歩く時も絶対に聴きたいので。お風呂の時も絶対音楽をかける。エアポッズを外してなきゃいけない時間以外は、ずっと聴いてるくらいの感じですね。だから、すぐ充電がなくなっちゃうんです(笑)。

ライブ情報

SPITZ JAMBOREE TOUR 2019-2020 “MIKKE”

2019年
11月30日(土)  静岡エコパアリーナ
12月05日(木)  武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
12月07日(土)  武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
12月08日(日)  武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
12月12日(木)  横浜アリーナ
12月14日(土)  横浜アリーナ
12月15日(日)  横浜アリーナ
12月27日(金)  マリンメッセ福岡
12月28日(土)  マリンメッセ福岡

2020年
1月18日(土)  大阪城ホール
1月19日(日)  大阪城ホール
1月28日(火)  大阪城ホール
1月29日(水)  大阪城ホール
3月28日(土)  YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
3月31日(火)  高崎芸術劇場
4月07日(火)  米子コンベンションセンター・BiG SHiP
4月09日(木)  広島文化学園HBGホール
4月10日(金)  広島文化学園HBGホール
4月14日(火)  宇都宮市文化会館
4月18日(土)  和歌山県民文化会館 大ホール
4月19日(日)  姫路市文化センター 大ホール
4月21日(火)  レクザムホール・大ホール(香川県県民ホール)
4月28日(火)  市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
4月30日(木)  大分iichikoグランシアタ
5月05日(火・祝)名古屋国際会議場センチュリーホール
5月06日(水・振)名古屋国際会議場センチュリーホール
5月08日(金)  名古屋国際会議場センチュリーホール
5月12日(火)  金沢歌劇座
5月14日(木)  新潟県民会館
5月19日(火)  札幌文化芸術劇場hitaru
5月20日(水)  札幌文化芸術劇場hitaru
5月26日(火)  仙台サンプラザホール
5月27日(水)  仙台サンプラザホール
6月01日(月)  沖縄コンベンションセンター劇場棟
6月02日(火)  沖縄コンベンションセンター劇場棟
6月07日(日)  松山市民会館・大ホール
6月08日(月)  高知県立県民文化ホール・オレンジホール
6月12日(金)  山形県総合文化芸術館
6月14日(日)  リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
6月21日(日)  帯広市民文化ホール大ホール
6月23日(火)  コーチャンフォー釧路文化ホール
6月29日(月)  大宮ソニックシティホール
6月30日(火)  大宮ソニックシティホール
7月05日(日)  福井フェニックスプラザ
7月06日(月)  滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
7月08日(水)  岡山市民会館
7月14日(火)  三重県文化会館大ホール
7月16日(木)  長良川国際会議場メインホール

SPITZ オフィシャルサイト
https://spitz-web.com/

SPITZ mobile(SPITZ オフィシャルモバイルサイト)
http://spimo.net


西野七瀬(にしのななせ)

1994年5月25日生まれ、大阪府出身
T159cm O型
乃木坂46の1期生として、2012年「ぐるぐるカーテン」でCDデビュー。7度のセンターを務める中心メンバーとして活躍。『non-no』(集英社)専属モデル。2018年末をもってグループを卒業。その後は、女優、ファッションモデル、タレントなど幅広く活躍している。代表作は、映画『あさひなぐ』、土曜ドラマ24 『電影少女 〜VIDEO GIRL AI 2018〜』(テレビ東京系)、日曜ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)など。現在、『ライオンのグータッチ』(フジテレビ)、『グータンヌーボ2』(関西テレビ)でMCを担当。

フォトギャラリー
vol.3
vol.4