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ついに完結へ。舞台劇『からくりサーカス〜デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編〜』が開幕!

ついに完結へ。舞台劇『からくりサーカス〜デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編〜』が開幕!

藤田和日郎による大ヒット漫画を原作にした、舞台劇『からくりサーカス〜デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編〜』が10月19日(土)まで新宿FACEで上演中だ。原作『からくりサーカス』は、『週刊少年サンデー』(小学館)にて1997年から2006年にわたり連載され、累計発行部数は1,500万部を超えるヒット作で、2018年からはアニメ放送が開始されたこともあり、人気が再燃。2019年1月に舞台化第1弾となる「真夜中のサーカス編」が上演され、今回はその続編で“完結編”でもある。初日を前に行われた、ゲネプロと囲み取材の様子をお伝えしたい。

取材・文・撮影 / 五月女菜穂


どの表情も必ず誰かが見ていてくれる嬉しさがあって、その場でずっと生きていられる

舞台劇 からくりサーカス デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編 エンタメステーションステージレポート

物語は、小学5年生の少年・才賀 勝(さいがまさる / 深澤大河)と、勝を守るために戦う拳法家・加藤鳴海(かとうなるみ / 滝川広大)、勝や鳴海との出会いにより人間的な感情を表していく“しろがね”・エレオノール(大西桃香/飯田里穂・Wキャスト)の3人を中心に展開される。劇中に繰り広げられる様々な謎、ゾナハ病とは……? しろがねとは……? 自動人形とは……? 200年にわたる壮大な長い戦いの末、すべての謎と想いが明かされるストーリーとなっている。

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物語のプロットは非常に緻密に構成されている。だが、随時挟まれる幕間でピエロたちが狂言回しのように展開や用語を解説することで、物語をスムーズに追いかけることができる。原作やアニメなども含めて本作を知らない人も簡単にあらすじや劇中の用語を頭に入れておくと、さらに物語の奥深さに気づくはずだ。

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前列左から大西桃香、深澤大河、滝川広大、飯田里穂、後列左から小坂涼太郎、大崎捺希、横尾瑠尉、村田洋二郎

才賀 勝 役を演じる深澤大河は「前回は僕が守られる側でしたが、今作は僕も戦いに向かいます。やっとちゃんとした衣裳をいただいたので(笑)、頑張って戦いたいと思います!」と気合十分。

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深澤大河

加藤鳴海 役を演じる滝川広大は「前作は本当につらかったですね。いろいろな人たちが自分のために命を譲って死んでいったり、子供たちが苦しそうだったり、いろいろと苦しかったんですけど、今回はその気持ちも乗せて、しっかりと体現していきたいと思っています」と鳴海になりきったコメント。その上で「(原作者である)藤田先生の思いも乗せて、僕たちがこの劇場から皆さんに届けられるように頑張りたいと思います」と話した。

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滝川広大

エレオノール/アンジェリーナ、フランシーヌ/フランシーヌ人形と4つの役をWキャストで演じるのは大西桃香(AKB48)と飯田里穂。

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大西桃香(AKB48)

大西桃香は「すごく緊張しています。日によってやる役が違う点が見どころだと思います」と話し、「この作品はすごく愛のある作品だなと思っていて。どんな形であれ、すごく大きな愛でできている作品だと思っています。この作品から学ぶこともあったので、それを自分なりに表現できたらいいなと思っています。頑張ります」

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飯田里穂

一方の飯田里穂は「4役をやるというプレッシャーもあるのですが、頑張りたいと思います。前回は桃ちゃん(大西桃香)と一緒にステージに立つことはなかったのですが、今回は一緒に対話するシーンがあるので、ぜひそこも見て欲しいなと思います」とアピール。そして、「いろいろな人が愛に向き合っていて、登場人物同士の熱い思いも最後までしっかり描かれている舞台。ぜひ楽しんでもらいたいなと思います」と語った。

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小坂涼太郎

白金(バイジン)役の小坂涼太郎は「前回に引き続き、メインキャストは変わらないメンバーで、すごく落ち着いています。稽古場でもすごく充実した1ヵ月を過ごすことができて、とても楽しかったです。その楽しさでつくったものを全力でぶつけたいと思います。めっちゃ面白いと思います! ぜひお越しください!」

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横尾瑠尉

勝の祖父である才賀正二 役を演じる横尾瑠尉は今回が初参加。「(この舞台版は)『からくりサーカス』のダイジェスト版のような形で、すごい巻数を2時間ちょっとでまとめている。登場人物がすごく魅力的で、(キャラクターの)魅力を皆さまに伝えようとキャスト・スタッフさん一同頑張ってきました。一生懸命やりますので千秋楽までよろしくお願いします」と話した。

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大崎捺希

同じく初参加の、勝の父である才賀貞義 役の大崎捺希は前作を客席で観劇したと言い、「まさか自分が今回、板の上に立たせてもらえるとは思っていなくて、本当に心から嬉しく思っています。この作品はジェットコースターのような作品。一瞬も気の抜けない内容となっていますので、ぜひぜひ楽しみにしていただきたいと思います」と述べた。

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村田洋二郎

フェイスレス 役の村田洋二郎は「見どころは愛だと思います。まず藤田先生の愛からこの作品が生まれて、それを愛する読者の皆さんがいて、そして舞台をつくろうと思った製作陣がいて、スタッフの方がいて、ようやく僕たち役者がこうして衣裳を着て舞台に上がることができております」と熱っぽく語り出し、「作品自体も愛を語っているところが多い。とても歪な愛だったりもするのですが、いろいろな愛の形があるなと思いながら、みんな演じている。この舞台に恋して、やっていきたいと思っておりますので、ぜひともよろしくお願いします」

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そのほか、前作に続きキャラクターとして、阿紫花英良(健人)、ジョージ・ラローシュ(横井翔二郎/山﨑晶吾/松田 周)、ギイ・クリストフ・レッシュ(越智友己)、あるるかん(三枝奈都紀)、パンタローネ(塚本拓弥)、アルレッキーノ(松本寛也)、コロンビーヌ(花奈 澪)が登場。今作からは、ハーレクイン(田中 彪)、カピタン・グラツィアーノ(稲垣成弥)、ブリゲッラ・カヴィッキオ・ダ・ヴァル・ブレンバーナ(田中尚輝)、ディアマンティーナ/グリュポン(鈴木桃子)が初登場する。

舞台劇 からくりサーカス デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編 エンタメステーションステージレポート

本作の特徴は、やはり360度を客席に囲まれた円形舞台であることだろう。照明や装飾が“サーカス”の小屋のような雰囲気。会場の中央に配置された円形の舞台のほか紗幕を用いた張り出し舞台や客席中部の花道なども活用することで、迫力あるアクションシーンでは、その振動やスピードを肌で感じとれるし、役者それぞれの繊細な表情や動きを目撃することができるのだ。

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特徴的な舞台がゆえに演じる難しさもあるだろうが、深澤が「舞台は普通、一方しか見られない。でも360度舞台は周りにお客様がいらっしゃるので、どの表情も必ず誰かが見ていてくれる嬉しさがあって、その場でずっと生きていられる」と話し、滝川も「お客様の気持ちとしては、どこからキャストが出てくるんだろうと、ドキドキワクワクすると思う。自分自身も楽しんで演じています。(違う客席から見ることで)物語の流れも全然変わって見えてくると思うので、ぜひいろいろな席から見ていただけたら嬉しいです」と語るように、役者たちもやりがいを感じている様子だった。

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深澤大河は自らの因縁と宿命に翻弄されながらも、戦い抜く才賀 勝の姿を好演。特に、闘いの過程でフェイスレスから記憶や人格をダウンロードされる場面や、鳴海と背中合わせで戦う場面は、心揺さぶる芝居だった。滝川広大は、圧巻のアクションシーンはもちろん見応えがあるのだが、同時に、感情の機微を繊細に表現。鳴海というキャラクターを丁寧に体現していたと思う。

舞台劇 からくりサーカス デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編 エンタメステーションステージレポート

上演時間は約2時間20分(予定)。台風19号の接近により、10月12日(土)13時公演、17時公演、13日(日)13時公演が中止となり、他公演回への振替やチケットの払い戻しが実施されている。詳細は公式ホームページを確認して欲しい。

舞台劇『からくりサーカス』~デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編~

舞台劇『からくりサーカス』~デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編~

2019年10月10日(木)~10月19日(土)新宿FACE

原作:藤田和日郎「からくりサーカス」(小学館 少年サンデーコミックス刊)
脚本・演出:村井 雄(KPR / 開幕ペナントレース)

出演:
才賀 勝 役:深澤大河
加藤鳴海 役:滝川広大
エレオノール、アンジェリーナ、フランシーヌ、フランシーヌ人形 役:大西桃香(AKB48)/飯田里穂(Wキャスト)
阿紫花英良 役:健人
ジョージ・ラローシュ 役:横井翔二郎/山﨑晶吾/松田 周(トリプルキャスト)
ギイ・クリストフ・レッシュ 役:越智友己
あるるかん 役:三枝奈都紀

白金 役:小坂涼太郎
才賀正二 役:横尾瑠尉
才賀貞義 役:大崎捺希

パンタローネ 役:塚本拓弥
アルレッキーノ 役:松本寛也
コロンビーヌ 役:花奈 澪
ハーレクイン 役:田中 彪
カピタン・グラツィアーノ 役:稲垣成弥
ブリゲッラ・カヴィッキオ・ダ・ヴァル・ブレンバーナ 役:田中尚輝
ディアマンティーナ/グリュポン 役:鈴木桃子

フェイスレス 役:村田洋二郎

グリポン(声の出演)役:三浦海里

うっちー
井上象策
渡邊太喜
柏木佑太
本多 翼
金谷春来

主催:舞台劇「からくりサーカス」製作委員会(Office ENDLESS/ツインエンジン/ローソンチケット)

©藤田和日郎・小学館 / 舞台劇「からくりサーカス」製作委員会

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@karakuri_stage)

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