Interview

あの知念里奈が…“本当に驚きました”『映画スター☆トゥインクルプリキュア』で担った重要なポジション、二児の母としての現在の思いとは?

あの知念里奈が…“本当に驚きました”『映画スター☆トゥインクルプリキュア』で担った重要なポジション、二児の母としての現在の思いとは?

2019年10月19日より公開がスタートした『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』。毎週日曜朝8:30より絶賛放送中のTVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』(ABCテレビ・テレビ朝日系列/以下『スタプリ』)初の単体映画だ。

『スタプリ』のモチーフは、プリキュアシリーズ初となる宇宙と星座。同じくシリーズ史上初めて変身シーンに歌とダンスが盛り込まれるなど、音楽に力を入れてきた作品でもある。映画ではさらに歌をフィーチャー。歌を通じて、プリキュアと映画オリジナルキャラクター“ユーマ”は絆を深めていく。

歌が物語のキーとなるだけに「感情豊かに映画の世界観を表現できる演技力と歌声を持ち合わせる人物に歌って欲しい」と、舞台女優・歌手であり二児の母である知念里奈にオファーが。知念は今作の主題歌「Twinkle Stars」の歌唱に加え、ゲスト声優として、星空刑事のメリー・アンを演じている。アフレコ直後に知念に話を聞いたところ、穏やかな笑顔で『スタプリ』への想いを語ってくれた。

取材・文 / 逆井マリ 撮影 / 草刈雅之


小さな赤ちゃんがいる今、このような機会に恵まれてラッキーだなと思います

1990年代に歌手として鮮烈なデビューを果たし、現在はミュージカルでご活躍されている知念さんですが、まずは近況から教えていただけますか。

知念里奈 昨年の出産後半年ほどで舞台に復帰して、久々の長期公演である『レ・ミゼラブル』で各地方を回っていました。東京公演を2か月、その後大阪、福岡、名古屋に続いて、これから北海道にも行くところです(※インタビューが行われたのは9月上旬で、北海道公演は9月17日まで)。家族、スタッフの協力のもとに仕事を続けさせてもらっています。

知念さんは現在二児の母親ですもんね。お子さんがいると『プリキュア』は身近な存在だったと思うのですが、知念さんも観られることは多かったのでしょうか。

知念 おっしゃる通り、『プリキュア』はすごく身近な存在でした。私は男の子2人の母なので男児向けの作品を見ることが多いのですが、日曜日の朝『仮面ライダー』シリーズを観た流れで、プリキュアシリーズを観ていたんです。プリキュアはカッコよく敵に立ち向かう物語なので、男の子でも楽しめるんです。下の子はまだ1才ですが『スター☆トゥインクルプリキュア』の声に「わーわー」と反応しています。

当時は『仮面ライダー』が毎週日曜朝8時放映で、プリキュアが8時30分からでしたもんね。では『スター☆トゥインクルプリキュア』のお話がきたときは……。

知念 本当に驚きました! もちろん嬉しかったのですが、子どもたちの憧れの存在であるプリキュアに参加できることになるとは思わず、驚きが大きかったです。上の子は中学生となりもう大きくなりましたが、小さな赤ちゃんがいる今、このような機会に恵まれてラッキーだなと思います。

知念里奈 エンタメステーションインタビュー

可愛いだけじゃなくて、大人も共感できる物語性が根底にあるのが『プリキュア』の魅力

知念さん自身は『プリキュア』にはどんなイメージがありますか?

知念 『ふたりはプリキュア』、『HUGっと!プリキュア』、現在の『スター☆トゥインクルプリキュア』などプリキュアシリーズの作品を要所要所で見てきたんですが、女の子たちがみんな可愛いじゃないですか。その可愛さにキュンとするし、息子はバトルシーンのカッコよさで盛り上がる。息子と一緒に観られる作品なんです。しかも、可愛いだけじゃなくて、大人も共感できるような物語性が根底にあって、そんなところにも魅力を感じていました。

今日のアフレコで監督さんから『プリキュア』シリーズは多様性や、他者を受け入れることをテーマに作られているというお話を聞いて、改めて深い作品だなと思いました。そのテーマをもとに時代を重ねながら進化して、子どもたちのスターであり続けているプリキュア。本当に凄いです。

なかでも『スタプリ』は音楽面にすごく力が入っていて。

知念 そうなんです! 劇場版の本編ではプリキュアが歌で心を通わせながら絆を深めて、言葉の通じない不思議な生き物・ユーマに想いを届けていきます。音楽のすばらしさを伝えるステキな物語に呼んでいただけて、とても嬉しいです。

知念さんは主題歌歌唱の他、ゲスト声優として星空刑事のメリー・アン役も演じられています。メリー・アンはどんなキャラクターなんですか?

知念 犬のおまわりさん(?)です。すごくドジでおちゃめなんですけど、前向きで正義感のある、前のめりなキャラクターなんです。おっちょこちょいという意味では、自分とは真逆の性格で、だからこそ声を出すのが面白かったですね。「どこまでいっちゃうんだろうか!」ってくらいテンションの高い声を出してきました(笑)。

アフレコは、「いけー!」と自分を解放するような気分で楽しかったです

知念里奈 エンタメステーションインタビュー

本日のアフレコはいかがでしたか?

知念 難しかったですねぇ(笑)。でもすっごい面白かったです。楽しかった!「いけー!」と自分を解放するような気分でした。

以前も映画『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』でアニメ主題歌、声優に挑戦されていましたが、今回はそれから約18年ぶりになるんですよね。

知念 えーっ! そんなに経つんですね(笑)。あのときは大山のぶ代さんをはじめとした主要の役者さん全員が一堂に会しての収録だったんです。森繁久彌さんもゲストで出演されていて、豪華な収録に圧倒されたことを覚えています。

声の表現は舞台とはまた違った感覚ですか?

知念 舞台は視覚がありますからね。声ひとつだけで何者かになって表現するというのは、全然違うスペシャルな技術が必要なんだなと思います。「!」「……」や息遣いや走る動作など声にならない声まで入れるというのは……本当に凄いですよね。

普段アニメを観ているときに自然と聞いている言葉ではありますが、実際にやろうと思うと難しくて。今日「知念さん、そこも声入れて下さい!」と声を掛けられて「あ、ここも入れるんですね!」と(笑)。プロの声優さんを改めて尊敬しました。今回はキュアコスモ役の上坂すみれさんと一緒に収録させてもらったんですが、ものすごく優しくて。いろいろと教えてもらいながらチャレンジしました。

上坂さんとはどんなやり取りをされたんでしょうか?

知念 台本に「くんくん」ってセリフがあったんですが、鼻をすするのか、それとも「くんくん」と声に出していいのか、どっちなのかなと思って、休憩中の上坂さんに「これってどっちだと思いますか?」と聞いたら「このキャラクターは可愛いから、くんくんと言っていいと思います」と教えてくれて、キャラクターによってはこの「くんくん」の表現が違うんだなと思いました。本番では自信を持って「くんくん!」と言わせてもらいました(笑)。

(笑)印象に残っているセリフはありますか。

知念 決め台詞を何回か連呼したんです。それがすごく印象的でしたね。「あれは宇宙ハンター……! スタードロップが危ないであります!」というセリフも心に残っています。すごく苦戦したんです(苦笑)。100万回くらい言った気がします(笑)。作中で初めて「宇宙ハンター」「スタードロップ」という言葉が出てくるシーンなのですごく大事なんです。そこのニュアンスがどうしても掴めなくて、言葉を立てようと思うと声が大きくなってしまって、本当に申し訳なかったです。ドツボにはまってうまくいかず……。

いつもとは違う挑戦とはいえ、ベテランの知念さんでもそういうことがあるんですね。

知念 ふふっ。そんなことばかりですよ(笑)

アフレコは今日の分で終了なのでしょうか?

知念 はい! 無事に終わりました。すっごくステキな作品なので、少しでも相乗効果になるようなものを録れたらと思いながら収録しました。

知念里奈 エンタメステーションインタビュー

物語を見た後に皆さんが温かい気持ちになってもらえるような歌になったら

知念さんの歌われる主題歌「Twinkle Stars」について教えてください。キュアスター(CV:成瀬瑛美)、キュアミルキ ー(CV:小原好美)、キュアソレイユ(CV:安野希世乃)、キュアセレーネ(CV:小松未可子)、 キュアコスモ(CV:上坂すみれ)も作中で歌う「Twinkle Stars」。知念さんの歌われる「Twinkle Stars」はどんな楽曲になっているんでしょう。

知念 私が歌わせてもらう主題歌「Twinkle Stars」はバラードっぽいアレンジになっています。物語を見た最後に皆さんが回想しながら温かい気持ちになってもらえるような歌に出来たらなと思いながらレコーデイングしました。すごくステキな曲です。歌詞に共感しながら、楽しく歌入れさせてもらいました。

特に気に入っている言葉はありますか。

知念 “わたしたちは星 一所懸命 一瞬に一生に 生命(いのち) を燃やす”という一節が特に好きです。私も一生懸命生きて命を燃やして死んでいきたい──そんなふうに思いました。最初読んだときからここはすごくステキだなと思っていました。

大人が聴いてもグッとくる言葉ですよね。アニメシリーズ同様、大人が見ても楽しめる内容になっているんでしょうね。

知念 はい。大人も子供も楽しめる映画になっていると思います。あと、映画公開前のテレビシリーズにも出演させてもらうんですが、そちらも凄くステキなお話です。今日のアフレコでは画を見ながら声を当てたのですが、ここからどんな世界になっていくのか……私自身もすごく楽しみです。

フォトギャラリー

劇場用アニメ『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』

2019年10月19日(土)ロードショー

スタッフ
原作:東堂いづみ
監督:田中裕太
脚本:田中仁
音楽:林ゆうき、橘麻美
総作画監督・キャラクターデザイン:小松こずえ
作画監督:松浦仁美、中谷友紀子
美術監督:今井美紀
CGディレクター:大曽根悠介
色彩設計:竹澤聡
撮影監督:髙橋賢司
製作担当:澤守洸、井桁啓介

声の出演
成瀬瑛美、小原好美、安野希世乃、小松未可子、上坂すみれ、木野日菜、吉野裕行 
ゲスト声優:知念里奈

映画主題歌:「Twinkle Stars」
作詞:大森祥子 作曲・編曲:高木洋 歌:知念里奈

©2019 映画スター☆トゥインクルプリキュア製作委員会

『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』オフィシャルサイト