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佐野勇斗、松田 凌ら新たな八犬士たちによるスペクタクル時代劇『里見八犬伝』が開幕!

佐野勇斗、松田 凌ら新たな八犬士たちによるスペクタクル時代劇『里見八犬伝』が開幕!

10月17日(木)に東京公演が開幕した舞台『里見八犬伝』の公開ゲネプロと初日会見が、初日当日になかのZERO 大ホールにて行われ、初日会見には、八犬士を演じる犬塚信乃 役の佐野勇斗、犬川荘助 役の松田 凌、犬田小文吾 役の岐洲 匠、犬江親兵衛 役の神尾楓珠、犬坂毛野 役の塩野瑛久、犬村大角 役の上田堪大、犬飼現八 役の結木滉星、犬山道節 役の財木琢磨と、演出の深作健太が登壇した。

取材・文・撮影 / 櫻井宏充


アクション・エンターテインメントの最高傑作。スペクタクル時代劇がキャスト一新で令和に登場!

知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士たちが出会い、立ちはだかる悪霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという、滝沢馬琴原作の長編伝奇小説『南総里見八犬伝』。

里見八犬伝 エンタメステーションステージレポート

映画『里見八犬伝』として故・深作欣二監督の代表作ともなった冒険活劇が、壮大な歴史ドラマの物語設定をもとに、時代物の舞台作品に抜群の腕を振るう鈴木哲也により書き下ろされ、深作欣二の息子である深作健太が舞台版として演出する本作。

これまで日本テレビの企画・製作で2012年、2014年、2017年と上演し、4回目となる待望の2019年版はキャストを一新。改めて作品の原点に立ち返り、さらなるグレードアップを果たしている。主演は、今、最も注目されている若手俳優のひとり、佐野勇斗が舞台初主演として“孝”の犬士・犬塚信乃に挑戦している。

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さらに、“義”の犬士・犬川荘助を数々の舞台に出演する若手実力派俳優の松田 凌、“智”の犬士・犬坂毛野を「男劇団 青山表参道X」のメンバーで映画『HiGH&LOW THE WORST』にも出演した塩野瑛久、“礼”の犬士・犬村大角をMANKAI STAGE『A3!』といった数々の2.5次元舞台で活躍する上田堪大、“信”の犬士・犬飼現八をハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」や『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』などで活躍する結木滉星、“忠”の犬士・犬山道節をミュージカル『テニスの王子様』といった2.5次元舞台で存在感を示す財木琢磨が演じる。

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加えて、“悌”の犬士・犬田小文吾を『宇宙戦隊キュウレンジャー』の岐洲 匠と、“仁”の犬士・犬江親兵衛をテレビドラマ『3年A組』で話題となった神尾楓珠のふたりが今作で初の舞台出演を果たす。そのほかに、浜路 役に宮﨑香蓮、左母二郎 役に町井祥真、悪四郎 役に横山一敏、ゝ大法師 役に山口馬木也、玉梓・伏姫の2役を白羽ゆりと豪華で実力派な俳優陣が名を連ねる。

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新たな八犬士として、テレビ・映画・舞台で注目を集め、今をときめく華と勢いのある若手人気キャストが一堂に揃い、スペクタクルでドラマチックな魅惑の冒険活劇を繰り広げる、迫力と感動のエンターテインメント時代劇となっている。

迫力の大殺陣だけでなく、胸を打つ八犬士たち各々のドラマにも注目!

物語は、幼少期の信乃と義妹である浜路が震災である「南総大崩れ」に遭遇するところから始まる。そして時は流れ、大崩れの爪痕が残る南総の地は、世の中を滅ぼそうとする怨霊・玉梓により瘴気の満ちた地に変わり果てようとしていた。

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伏姫から“孝”の字を持つ玉を授かり、八犬士としての使命を告げられた信乃は、ある出来事から逃亡者へと見落とし、放浪の旅を続ける。その旅の中で、信乃は玉梓による呪われた因縁を断ち切るために選ばれた証である玉に誘われ、集う残り7人の犬士たちと出会うことに。そして、信乃ら八犬士たちは運命に従い玉梓を倒すべく立ち上がる……。

8つの不思議な玉を持つ犬士たちの絆と、玉に描かれた文字にまつわる八犬士それぞれの数奇な人間模様を描く本作。さらに天野正道による壮大なオーケストラがドラマを盛り上げ、胸を打つ物語を繰り広げる。

本作の大きな見どころでもある迫力の大殺陣では、岩場を模した立体感のある可動式のセットが殺陣の展開に合わせて様々に組み合わさることで奥行きと高低さを生み出し、その上をキャストたちが自由自在に駆け回ることで、スピーディーでダイナミックな手に汗握る大立ち回りが披露されていた。

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本作が2回目の舞台にして初主演、さらに殺陣も初となる佐野。2014年と2017年に山崎賢人が主演して当たり役となった信乃を、山崎を慕う後輩の佐野が新たな信乃 役として体当たりで挑み、八犬士の運命に翻弄されながらもその運命を受け入れ生きる姿を力強い演技で表現し、観る者を引き込む。さらに、銘刀「村雨」を振るう剣の達人である信乃として、殺陣が初めてとは思えないほどの鬼気迫る勢いで、激しい殺陣の数々を披露していた。

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そして、初舞台となる岐洲と神尾のふたりは、フレッシュな魅力を舞台上に存分に振りまいてくれる。岐洲は、穏やかな優しさを持ちながらも、激しい復讐心に燃える小文吾を好演。神尾は神秘的な八犬士である親兵衛として、悪霊たちとの殺陣で軽やかに舞台上を飛び回る。その姿は、ビジュアルと相まって華麗のひと言。

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そのほかの犬士たちを演じるキャストたちにも、見どころが盛りだくさんとなっている。松田は、信乃や浜路との“義”の関係に苦悩し続ける荘助を熱演。女装の旅芸人として諸国を巡る毛野に対して、塩野が知略に富む美しき犬士として艶やかさも披露。上田は、自らの命を省みず流民を助ける大角を、その秘めたる想いと共に演じきる。武道全般に長けた強者である現八として、結木は“信”を尊ぶ侍としての生き様を舞台上に描く。財木は、道節として独特の構えで魅力的な殺陣を披露するだけでなく、父と子のドラマも見せてくれる。

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当初予定されていた作品の故郷・館山での開幕は台風の影響により中止となってしまったが、その悔しさを胸に秘めたキャストとスタッフによって、舞台はさらに熱く昇華されている。令和版としてさらにパワーアップし、すべてが魅力的なアクションスペクタクルの決定版、迫力と感動のアクション・エンターテインメント作品だ。

作品発祥の地・館山での公演中止に悔しさを募らせながらも、新たな決意で挑む面々

公開ゲネプロ前の初日会見には、佐野勇斗、松田 凌、岐洲 匠、神尾楓珠、塩野瑛久、上田堪大、結木滉星、財木琢磨と、演出の深作健太が登壇し、初日を迎えての心境や意気込みなどを語った。

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まず、上田堪大が「本来、館山で僕たちも本番に臨むつもりでおりました。皆さんの思いや、できなかったこととか、そういうものを背負って本番に臨みたいと思います」と意気込みを披露。

結木滉星は「台風の影響で今日が初日ということになってしまいましたけど、館山の皆さんを勇気づけられるような作品をお届けしたいと思いますので、まずは僕らが精一杯楽しみたいです」と力強く宣言した。

神尾楓珠は「台風で、作品の舞台となる館山で初日を迎えられなかったのは、残念ではあるんですけど、僕らがやることは変わらないので、それをしっかりと届けられればいいなと思います」と期待を寄せ、初舞台となることについて「今まで培ってきた芝居のことだけではやっぱりできないことや、足りないものがすごく見えた稽古期間でした。その中でも周りの方々が本当に素晴らしい方々だったので、その人たちを見て学びながら、初日を迎えています。どんな感じなんだろうというのが今ありまして、それを初めて体感するんですけど、それを楽しみながらできればいいかなと思っています」と開幕が待ちきれない様子。

塩野瑛久は「天災に天災が重なって、被害も多くなっていろいろ大変だとは思いますが、嵐のあとはきっと晴れると思うので、その晴れる最初の門出が、この東京公演になるのかなと思って頑張ります」と意気込んだ。

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財木琢磨は「館山で初日を迎えられるようにたくさん準備してきたのですが、できなかった悔しさというのもありますし、今回の舞台で同じように災害のようなシーンがあるんですけど、その中でも強く生き続ける者たちを表現して、しっかり皆さんを勇気づけられる舞台にしたいです」と思いを明かした。

松田 凌は「館山でのお話なので、上演できなかったことをいまだに悔しく思います。ですが、こういうときだからこそ、座組みの力というものを僕たちは発揮できると信じていますし、皆の思いもひとつなので、少しでも皆さんにとって力になれるような作品を届けたいです」と熱くコメント。

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佐野勇斗は「本作の発祥の地である館山に足を運ばせていただいたのですが、やはり皆さん『里見八犬伝』を愛していらっしゃって、その皆さんに観てもらいたいという気持ちで頑張っていたのですが、とても残念で悔しい気持ちでいっぱいです。でも、館山だけに限らず、全国で台風の被害を受けていますので、地方公演をさせていただいて少しでも皆さんを勇気づけられる公演をできればと思っております」と心境を明かし、「舞台としては2回目、そして初めての座長を務めさせてもらうということで、しかも殺陣も初めてということで、初めてづくしのことばかりです。正直、初めはすごく不安だったんですけど、この八犬士、そして深作さんをはじめ、たくさんのキャスト・スタッフさんに支えていただき、『舞台ってこんなに楽しいんだ』と思えた作品です」と笑顔を見せた。

岐洲 匠は「初舞台でいろいろ足りないものもたくさんあると思うんですけど、今できることを精一杯全力で出しますので楽しみにしていてください」と呼びかけ、初舞台の難しさについて「動き、台詞の声の大きさ、何もかもが未知の世界でした。殺陣では心と身体のバランスを取るのがすごく難しくて。感情を表に出さないといけないんですけど、感情を出しすぎるとケガに繋がったりするので、そこをセーブしながらというのが大変でした」と語った。

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さらに演出の深作健太が「2012年に震災からの復興をテーマに幕を開けた『里見八犬伝』ですが、7年経って今回は4回目となります。そして、令和となる新しい時代を迎えて、新しい素敵な八犬士が揃い、そして2014年の千秋楽、2017年の初日と大変に思い出深い館山の地で、今回、幕を開けられることをスタッフ・キャスト一同で心待ちにしていたのですが、残念ながら中止となってしまいました」と無念を露わにしながらも、「しかし、その館山公演をなかったことにするのではなく心の中の第1回目公演として、東京の初日を迎えたいと思います。そしてまた、館山ばかりだけでなく、台風で被災されたほかの県、そしてまた震災からも10年近い時間が流れていますが、まだ爪痕が残っていると思いますので、そういった皆さんにもこの作品の魂をお届けして、皆さんにぜひ劇場で楽しんでいただければと全力を尽くしていきたいです」と意気込みを語った。

続けて、新たに八犬士を演じるキャストたちについて深作は「今回の皆さんは本当に素晴らしいんです。いろいろなリクエストにもすぐに応えてくださるし、芝居全体のクオリティーも上がっていると思います。とにかく館山での初日ができなかったぶんだけ、僕たちスタッフも全力で作品をつくっていますが、このクオリティーが上がるのは、ひとえにキャストの皆さんが頑張ってくださっているからだと思っています」と絶賛した。

最後に、佐野が「本当に素晴らしい作品であることは間違いありません。皆さんに勇気と感動を与えられるように一丸となって最後まで全員がケガなく無事に千秋楽を迎えられたらと思っております」と会見を締め括った。

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舞台『里見八犬伝』は10月21日(月)までZERO 大ホールにて東京公演を上演後、11月に大阪、福岡、愛知公演を経て、11月30日(土)~12月8日(日)まで明治座にて東京凱旋公演が行われる。

舞台『里見八犬伝』

舞台『里見八犬伝』

館山公演:2019年10月14日(月・祝)千葉県南総文化ホール 大ホール
東京公演:2019年10月17日(木)~10月21日(月)なかのZERO 大ホール
大阪公演:2019年11月2日(土)・11月3日(日)梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演:2019年11月12日(火)福岡サンパレス
愛知公演:2019年11月23日(土・祝)・11月24日(日)名古屋文理大学文化フォーラム 大ホール
東京凱旋公演:2019年11月30日(土)〜12月8日(日)明治座

脚本:鈴木哲也
演出:深作健太
企画・製作:日本テレビ

出演:
犬塚信乃 役:佐野勇斗
犬川荘助 役:松田 凌
犬田小文吾 役:岐洲 匠
犬江親兵衛 役:神尾楓珠
犬坂毛野 役:塩野瑛久
犬村大角 役:上田堪大
犬飼現八 役:結木滉星
犬山道節 役:財木琢磨

浜路 役:宮﨑香蓮
左母二郎 役:町井祥真
ゝ大法師 役:山口馬木也
玉梓・伏姫 役:白羽ゆり

里見義実 役:俊藤光利
房八 役:渡邉 絃
ぬい 役:日髙麻鈴
悪四郎 役:横山一敏

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@hakkenden_stage)