Interview

「プリキュア」様式美を超えて挑戦する最新作の魅力とは? 成瀬瑛美・小原好美・安野希世乃・小松未可子・上坂すみれ、5人の主役が語りつくす!

「プリキュア」様式美を超えて挑戦する最新作の魅力とは? 成瀬瑛美・小原好美・安野希世乃・小松未可子・上坂すみれ、5人の主役が語りつくす!

「プリキュア」シリーズ初となる宇宙を舞台に、個性豊かなキャラクターたちが活躍するTVシリーズ第16作『スター☆トゥインクルプリキュア』。その劇場版最新作『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』が、2019年10月19日より全国の映画館で公開中だ。プリキュアと不思議な生き物・ユーマとの「うた」を介した交流を通じて、出会いやお互いを理解し合うことの大切さを教えてくれる本作は、子どものみならず大人が観ても深く考えさせられる作品になっている。

今回は劇場版の公開に合わせて、キュアスター/星奈ひかる役の成瀬瑛美、キュアミルキー/羽衣ララ役の小原好美、キュアソレイユ/天宮えれな役の安野希世乃、キュアセレーネ/香久矢まどか役の小松未可子、キュアコスモ/ユニ役の上坂すみれにインタビュー。TVシリーズも後半戦に突入し、作中でのプリキュアと同じように固い絆で結ばれた『スタプリ』チームに、今の想いと劇場版の見どころについて聞いた。

取材・文 / 北野 創(リスアニ!)
撮影 / 小島マサヒロ


TVシリーズを通じて見えてきた『スタプリ』の魅力

『スター☆トゥインクルプリキュア』のTV放送はすでに後半戦に突入していますが、あらためて皆さんが思う『スタプリ』ならではの魅力についてお聞かせください。

成瀬瑛美 『スタプリ』は今までの「プリキュア」シリーズと違って宇宙に飛び出す物語なので、私たちが演じるキャラクターも地球人や宇宙人を含めていろんな価値観を持った人たちと出会うし、みんながそれぞれの個を認め合いながら著しく成長していくんです。その姿を見ているのが楽しいし、演じている自分たちも成長していける素敵なシリーズだと感じています!

小原好美 シリーズディレクターの宮元(宏彰)さんやプロデューサーさん、スタッフの皆さんからお話を聞いたところによると、『スタプリ』は今までのシリーズ以上に、物語やキャラクターが演じる声優さんに引っ張られて面白い反応が起こっているらしいんです。キュアスターは「キラやば~っ☆」が口癖なので最初から元気いっぱいな子という設定ですけど、成瀬さんが演じることでその魅力がより増してますし……。

成瀬 (照れながら)なんだい!

小原 ララは最初は他人を突っぱねるような態度をとる子でしたけど、私が演じているからなのか、徐々にアホ感が増してきたというお話を伺ったり(笑)。ソレイユは元々もう少し男勝りな性格になる予定だったのが、安野さんが演じることで母性溢れるキャラクターになったとおっしゃっていて。

安野希世乃 母性……! そっかあ。

小原 セレーネは言葉遣いが丁寧だからもっと硬い人になると思っていたらしいんですね。だけど収録が進むにつれて小松さんの持っている柔らかさが混ざって、だんだんコミカルな部分も出てくるようになったというお話で。

それとコスモはいろんな顔を持っているので、そこを器用に演じられる人というのが、コスモのキャストを決めるうえでの第一条件だったらしいんです。上坂さんは実際にコスモとマオで声音を変えたり、彼女のツンとした印象がありつつも隠し切れない愛らしさを表現されていて……。

上坂すみれ (感極まった表情で)小原監督……! 総評をいただきありがとうございます!

小原 違う違う! 私はそんな立ち位置じゃないから(笑)。とにかくスタッフの皆さんは『スタプリ』がいろんな人に受け入れられる素敵なポイントとして、声優さんについて語っていらっしゃいました。

安野 私が思う『スタプリ』の魅力は、毎週がビックリ箱みたいなところです。みんな宇宙に飛び出すし、宇宙人が侵略してくるし、日常パートよりも非日常を忙しく生きてる時間が長く描かれていて、「みんなちゃんと学校行けてるの?」と思うぐらい(笑)。

きっと小さなおともだちを喜ばせるためのもっと王道の描き方もあると思うんですけど、『スタプリ』はその予想を大胆に裏切ってくれるんです。ある意味、様式美を超えたところでどんな新しいものを作り出せるかに挑んでいるシリーズだと思います。

小松未可子 それに、宇宙を舞台にしているからこそのクスッとなれる小ネタが散りばめられていたりするんですよね。例えばSF系の映画ファンが「これはもしかしたらアレをモチーフにしているのかな?」と思えるような、遊び心に溢れるものがたくさんあるんです。みんなが思いもしなかったような宇宙人も出てきますし、そもそも敵幹部は日本の妖怪をモチーフにしていたりするじゃないですか。

それとさっきココちゃん(小原)が言ってくれたように、キャラクターが型にハマることなく成長しているところがあるので、もし私たちが演じることでそうなったのであれば、それは役者冥利に尽きますね。

上坂 たしかにオーディションやTV放送初期の頃と比べてキャラクター設定がどんどん変わっていますし、ある意味何でもありと言いますか、誰が出てきても、何が起こってもおかしくないワクワク感があるんです。私が演じるユニは、マオ、ブルーキャット、キュアコスモといろいろな顔を持っていますし、コスモは令和初のプリキュアらしいんですけど……。

成瀬 そっかー! 我ら(上坂以外の4人)は平成だー!

小松 平成最後のプリキュアと令和最初のプリキュアが一緒に存在しているんだ。すごい!

上坂 それも「多様性」(『スタプリ』が掲げているテーマのひとつ)ですよね。なので新時代を象徴する作品として、何でもありで楽しく作られていますし、観ているととても勇気や元気をもらえるところが『スタプリ』のいいところだと思います。

『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』 エンタメステーションインタビュー

セリフの息もばっちりなのは、みんなでたくさん戦ってきた証かも!?

TVシリーズの作中でプリキュアたちの結束がますます強まるなか、キャストの皆さんもアフレコ現場などでチームとしての絆の深まりを感じる瞬間はありますか?

成瀬 合わせ技のときのセリフをみんなでバッチリ合わせられるようになりました! セリフを言う直前に息を吸ったり、私が指揮を執ったりするんですけど、もうそれも必要ないかなと思うぐらいタイミングが合うようになって。それはみんなでたくさん回数を重ねて戦ってきた歴史の証だと思います。

安野 えいたそ(=成瀬)の指揮がすごくわかりやすいんですよ。タイミングに合わせて大きく息を吸って、手を「ハッ!」ってやってくれて。

成瀬 「アフレコ現場でこんなに手を動かして大丈夫なのかな?」と思うぐらい動いてしまうことがあるんですけど。

小松 もはや指揮者ですよね(笑)。

小原 それに、最初は長い1年になるのかなと思っていたんですけど、気付いたらあっという間に半年が経っていたんです。それはきっと素敵なメンバーといい空気感のなかで収録ができているからなんだろうなと、後半に差し掛かってより強く思うようになりました。

個人的にはこの5人でどこかにお出かけしてみたいなと思っていて。プリキュアになれるなんて声優だったとしても難しいなか、奇跡的に揃って1年間を一緒に歩むことになった5人なので、また素敵なところに行けたら楽しいだろうなって思うんです。

上坂 でも、この5人で旅行に行ったら旅行先にノットレイが出てきそう(笑)。

一同 わ~!(笑)

小松 細谷(佳正)さんと遠藤(綾)さんとりえしょん(村川梨衣)も来たりして。何だったら下山(吉光)さんも一緒になって先に旅館で飲んでそう(笑)。

上坂 敵チームもみんな仲がいいですからね。

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