Interview

現役JKシンガーRIRI。圧巻の歌声を持つ“未完の大器”が本格始動。夢と決意に満ちた初インタビュー

現役JKシンガーRIRI。圧巻の歌声を持つ“未完の大器”が本格始動。夢と決意に満ちた初インタビュー

iTunesのR&B/ソウル・ランキングで1位を獲得した現役JKシンガーRIRI。その才能を見出したのは、J-R&Bシーンにクイーンとして君臨するAIだった。自力でAIと出会うチャンスをつかんだRIRIに強く共鳴したAIは、自らの事務所との契約を勧め、大舞台のオープニング・アクトに起用。チャンスを与えられたRIRIは、周囲の想像を超えるパフォーマンスでオーディエンスを魅了して、彼女がナチュラルボーン・アーティストであることを証明してみせた。そしてRIRIは今年から音楽活動を本格化させ、ついに今回、インディEP『I love to sing』をリリースする。

これはRIRIの、生まれて初めてのインタビューである。先物買いと思う音楽ファンもいるかもしれない。が、彼女の歌を聴けば、決して早過ぎはしないと誰もが納得することだろう。

そんなRIRIが果たしてどんな言葉を話すのか。インタビューに現われたRIRIは、普通の16才のJKだった。だがその言動は、大物ならではの謙虚さにあふれていたことに感動した。彼女は間違いなく、何のギミックもなしでナンバーワンに輝く力があると、僕は確信したのだった。

取材・文 / 平山雄一 撮影 / 森崎純子 ライブ / 上飯坂 一


 

女子高生歌手 RIRI

ビヨンセとかデスチャです。つかまり立ちした頃にはもうリズムを取ってて

音楽一直線の人生ですが、たとえばどんな5才児だったんですか?

自分では覚えてないんですけど、母に聞いた面白いエピソードがあって。保育園のときに運動会があって、かけっこで私は先頭を走ってたんですけど、ゴールに引いてある線の前で、みんなでゴールするのかと思って、「みんな~」って叫びながらずっと待ってたんです(笑)。それで母に「違う違う、そのテープを切んなきゃダメだよ」って言われて、一応、一等賞でゴールはしたんですけど。

全員に抜かれなくてすんだんだ。

そう! そういう競争心がゼロみたいな感じの5才児だったみたいです(笑)。今もそんな感じで、競争が苦手で。やっぱり“みんなで楽しく”っていうのがいちばんいいっていう感じなんですよ。あとは、よく踊ってたらしいです。

5才児のころ?

はい。デスティニーズ・チャイルドとか、そういう感じの曲で踊ってた。もともと、おじいちゃんがR&Bが好きで、母もすごく好きで、お家でR&BのCDがかかっていたり、CS放送で音楽の映像が流れてたり。私も好きになって、一緒にリズム取ったりして踊ってました(笑)。

そういう意味でいうと、いちばん古い音楽の記憶は?

ビヨンセとかデスチャです。つかまり立ちした頃にはもうリズムを取ってて、保育園の年少ぐらいのときに、アーティストさんの真似して踊ってました。その記憶は、今でもかすかに残ってます。

歌い始めたのは?

カラオケに行ってみんなでわいわい歌うって感じのはしてたんですけど、本格的に歌をやろうって思い始めたのが、小学5年生ぐらいのとき。本格的に練習を始めました。

どんな練習をしてたんですか?

お家でほとんど独学でやってました。特に発声練習とか、そこまではやってなくて。好きなアーティストさんの曲を課題曲にして、練習して、問題点があったらどうしたら直せるかっていうのを研究して、前に進んでいってた感じですかね。

本格的ですね。どこかで歌を習ってたんですか?

いや、全然。自分で勝手に課題曲を決めて、家やカラオケで練習してました(笑)。

やるなあ(笑)。おじいちゃんやお母さんが聴いていてくれたのかな?

おじいちゃんは離れたところに住んでいるので聴かせられなかったですけど、母は聴いてくれてアドバイスくれたり。群馬で生まれて育ったんですが、群馬にはそういう先生がいなかったていうのもあって、独学で練習してました。

初めて買ったCDは?

すごく好きなアーティストのCDは、よく買ったりしてましたね。ビヨンセ、マライア・キャリー、あとはアリアナ・グランデとか。今はポップも聴いたりするんですけど、メインはR&Bです。日本人の方だと、特にAIさんのCDはよく買ってました。

今は、そのAIさんの事務所に入っている(笑)。

はい(笑)。 AIさんを尊敬してるので、すごく嬉しいです。

女子高生歌手 RIRI

初めてステージで歌って、そこで、「やっぱり私はこの道だな!」っていう決意が固まったんです

最初にオーディションを受けたのは?

小6のとき、(世界的アレンジャー&プロデューサーの)デビット・フォスターがアジアでスターを発掘するっていうオーディションに参加したのですが、締切の2週間前に知って、急いで応募してたくさん練習しました。国際フォーラムで公開オーディションが行われて、デビット・フォスターが実際にピアノで伴奏してくれて歌ったんですよ。それがホントに、超嬉しくて!(笑)すっごい楽しかったです。楽しいっていうか、素晴らしい経験をさせてもらった。初めてステージで歌って、そこで、「やっぱり私はこの道だな!」っていう決意が固まったんです。心の底から、「これだな!」って思ったのが、そのオーディションでした。

小6で進路を決めるって、すごいですね。ちなみに音楽以外の小学生ライフってどんな感じだったんですか? 学級委員タイプとか。

学級委員はやってましたね。でもちょっと恥ずかしがりながらですけど(笑)。あとは先生が丸付け終わったプリントを返す係とか。

女子高生歌手 RIRI

あんまり不良でもなく、落ちこぼれでもなく。

全然。元気でみんなと一緒に何かをするのが好きで、トラブルも起きた記憶がないから、すごく楽しく学校に行ってた感じです。

音楽活動の最初のステップは?

中学2年生になる前の春休みに、スポーツブランドの“夢応援企画”で最高賞をもらったんです。それで夢だったニューヨークでのボーカルレッスンを受けさせていただきました。そして、もう一つの夢の「憧れのアーティストさんに会える」っていうのがあって、AIさんに会わせてもらいました。

AIさんに会って、何を話したのかな?

私は「世界で活躍したい」っていう夢があったので、「海外留学した方がいいですか?」とか、「歌手になるってどんな感じですか」とか質問しました。そのときから、AIさんと会ってお話するようになって。まず日本でAIさんの事務所に入って、そこから世界に行けたらいいのかなって思い始めました。

自分の具体的な“道”が見えてきたんですね。

はい。AIさんに出会って、初めて作ってもらったのが、今回リリースする「I love to sing」なんですよ。だからすっごい心に残ってます。思い出の曲だから、自分でも気に入ってるし、ホントに素敵な曲だなって思ってます。

女子高生歌手 RIRI

RIRIにとって大舞台はプレッシャーではなく、“プレジャー”だったのだ

 このインタビューの数日後、AIの武道館ライブのオープニング・アクトとして、RIRIはステージに立った。まずはAIのビデオ・コメントが流れる。

「ついにヤバい子、見つけました。歌もうまいし、性格も最高! 紹介します。RIRI!!!」。

 AIの事務所が初めてAI以外のアーティストをマネージメントすることになった。それだけでもAIのRIRIに対する期待の大きさと、RIRIの才能の確かさがわかる。そうしてステージに現われたRIRIは、そんな期待と才能を裏付ける笑顔を満面にたたえていた。

「みなさん、こんばんは。RIRIです!」。

ステージ中央まで来る歩調は、落ち着き払っている。問題は、“最初のひと声”だ。武道館のステージに立って高ぶる気持ちと、不安のすべてがそこに表われる。ボーカリストやロックバンドの初武道館を、僕は100回近く見ている。さあ、RIRIの“ひと声”は、どうなのだろう。

 驚いた。1曲目の「Ready For Love」は、プッシュの利いたビートでリズムのノリはいいが、歌い出しは中低域から始まる難しい曲だ。「Ready For Love」の“最初のひと声”は容易ではない。それをRIRIはいとも簡単に乗り切った。表情は登場したとき以上に楽しそうだ。アガるということを知らないかのように、RIRIは武道館の観客を見渡しながら、自分の歌を堂々と披露する。

 オープニング・アクトを終えた直後のRIRIに「アガらなかったの?」聞くと、「アガりましたよ。もう嬉し過ぎてアガりました」と答えてくれた。彼女にとっては“アガる”の意味が違う。普通は冷静さを失うことを“アガる”というのだが、RIRIが言うのは“アゲアゲ”の意味での“アガる”なのだ。これには笑ってしまった。なんという天性のアーティスト!。彼女の初武道館の“最初のひと声”は僕のベストテンに入るものだった。 

 そして2曲目は「I love to sing」。AIがRIRIにプレゼントした初オリジナル曲だ。歌詞は、♪I love to sing I have to sing♪で始まる。この強い決意の歌を、RIRIはまったく悲壮感なしに歌ってみせた。決意が強過ぎると、リスナーを不安にさせることがある。しかしRIRIにはそんな心配は無用だった。かえってリスナーを気遣う余裕さえあった。とんでもない新人の、とんでもないバラードだった。

 僕の隣のオーディエンスも“最初のひと声”で引き込まれ、2曲のパフォーマンスが終わると、「この子、凄いね」と独り言のように言って大きな拍手をRIRIに贈っていた。RIRIにとって大舞台はプレッシャーではなく、“プレジャー”だったのだ。

女子高生歌手 RIRI

どんな歌でも、自分らしさが無くならないように頑張っていきたい

今回のデビュー・インディEP『I love to sing』を聞かせてもらって、いろんなタイプの曲に合わせて、いろんな歌い方をしているのにビックリしました。たとえば「I love to sing」はすごく重たい歌い方になっていますね。

あの英語の歌詞の部分は、AIさんが作ってくださったときのままです。この曲がいちばん、「今、自分がスタートラインに立って、これから大きな夢に立ち向かっていく」っていう強い思いを表わしています。そういうシリアスさ、強い思いを書いてるから、歌が重たい感じになってるのかなって思うんですけど。

バラードの「I love to sing」に対して、「Ready For Love」はダンサブルな曲だね。

これは海外の作家さんに作ってもらいました。ただ歌詞は自分に合わせて変えましたけど。

レコーディングは楽しかった?

めっちゃ楽しかったです。特に外国人の作家さんって、外の明かりをまったく入れないで、スタジオを真っ暗にして雰囲気を作って、時間をわからないようにしたりするんです。自分たちの時間と空間だけにして音楽を作る感じが印象的で。初めてLAで制作させてもらって、すごく刺激になりました。自分もいずれはそういう作曲ができるようになりたいなって思ってます。

RIRIには日本語と英語が混ざる曲が多いけど、自分の感覚としてはずっと英語で歌いたいと思っているの?

ホントは英語で歌いたいと思ってます。もともと英語の曲が好きだったし、歌ってたのも英語の曲が多かったから。やっぱり英語の子音とか母音とかその混ざり具合がサウンドに合ってるから、日本語より歌いやすいんですよ。自分のベストな声が出しやすい。だから、なるべく英語で全部歌いたいんですけど、日本語もすごくいいんですよね。日本人の方に聴いてもらいたいし。なので日本語のフレーズも、英語のままの状態の声で歌う練習をしています。難しいことなんですけど、日本語をベストな状態の声とか表現で歌いたい。どんな歌でも、自分らしさが無くならないように頑張っていきたいなって思います。

R&Bってラブソングが多いけど、今、恋はしているの?

付き合ってる人はいないですね(笑)。自分は、羽生結弦選手がめっちゃ好きなんです。夢に向かって頑張る姿に、すごく憧れます。恋愛系の歌も歌いながら、やっぱり自分は夢に向かっていく姿を見てもらって、勇気を持ってもらえるような存在になれたら嬉しいなって思ってるんです。どんなに大きい夢でも、チャレンジするってすごい大切なことだと思う。より人生が豊かになる感じがするなって思ってます。

女子高生歌手 RIRI

周りから何を言われようとも、自分の叶えたい夢に向かって行きたい

これから音楽活動が本格的にスタートしますが、どんなことを考えてますか?

自分は今、高校生だから、学生としての青春とか、そういうものも大切にしていきたいなって思ってます。また、それだけじゃなくて、日本でも世界でも活躍していきたくて。こんなにR&Bとか洋楽が好きなのに、自分が日本に生まれた意味も絶対あるって思ってます。日本人の良さや精神面も、世界中の人々に広げていけたらなって思ってて。世界に行くって、果てしなく超大きな夢で、ホントに大変だと思うんですけど、でも絶対に諦めたくない。大きい夢にチャレンジしていく姿を見てもらって、いろんな人の元気になったり勇気を与えられたり、そういう存在になれたらいいなってすごく思います。だから自分は、周りから何を言われようとも、自分の叶えたい夢に向かって行きたいっていうのが、今の率直な気持ちです。

ちなみに高校を卒業するつもりはあるんですか?(笑)

はい、卒業はします!(笑)。二度と戻れない時間だし。・・・なんか初めての取材だったから、すごいドキドキしちゃった(笑)。うまくしゃべれるかなーと思って。

とてもよかったと思います。ありがとうございました。

『I love to sing』発売記念インストアイベント情報

11/12(土) 17:00 HMV大宮アルシェ
11/20(日) 13:00 ディスクピア日本橋店

ライブ情報

11/12(土) ライブイベント@clubasia & VUENOS
11/18(金) ライブイベント@代官山LOOP

RIRI

1999年11月5日生まれの16歳。
2011年、ホイットニー・ヒューストンやセリーヌ・ディオンなどを手がけた名プロデューサー”デビッド・フォスター”が主催した世界的次世代スターを発掘するオーディションに出場し、僅か11歳でファイナリストの一人に選ばれる。
翌年2012年には、大手スポーツブランドの夢応援企画を通じて、憧れのAIの前で生歌唱し絶賛を受けたことをきっかけにAIとの交友がはじまる。
そして2016年6月5日。AI THE BEST TOUR 東京国際フォーラム A公演は驚きと興奮に包まれた。AIの紹介を受けてステージに登場した少女が聴いたこともないような、すさまじい歌声を披露したのである。その初パフォーマンスした 「GOLD」は6月24日に配信されるやいなや、iTunes R&B / ソウルランキングで1位を記録した。衝撃的な歌声と歌唱力をもつ現役女子高生シンガーRIRI、今最も注目すべき若手R&Bシンガー。

オフィシャルサイトhttp://www.riririririri.com
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