Interview

『閉鎖病棟 ーそれぞれの朝ー』の世界を生きた、笑福亭鶴瓶&綾野 剛&小松菜奈が感じとった、本当の意味での人と人の触れ合いの大切さ。

『閉鎖病棟 ーそれぞれの朝ー』の世界を生きた、笑福亭鶴瓶&綾野 剛&小松菜奈が感じとった、本当の意味での人と人の触れ合いの大切さ。

優しさが強いあまり人を傷つけてしまった場合、それでも根幹の善意を肯定できるのか──? さまざまな理由で行き場をなくした人たちが「入院」する精神科病院を舞台に人間模様が描かれる『閉鎖病棟 ーそれぞれの朝ー』は、深くて難しいテーマを観る者に突きつける。

今回、その物語の中核を担った笑福亭鶴瓶、綾野 剛、小松菜奈の3人が会しての単独取材の機会を得ることができた。そこで、撮影中のエピソードや作品から感じとったことなど、時間が許す限りいろいろと語り合ってもらった。話の流れから、人が人を思うことの先に必要なものが何かという考察に着地するまでを、一種のドキュメントとしてお届けする。

取材・文 / 平田真人 撮影 / 増永彩子


剛も菜奈も生々しいところが、すごくいいですよね。それぞれの役がこの『閉鎖病棟』という映画にピタッとはまってる。(鶴瓶)

閉鎖病棟―それぞれの朝― 笑福亭鶴瓶 エンタメステーションインタビュー

とても見応えのある映画で、ズシンと重たいものを手渡された感覚が残っています。資料によると、撮影は今年の冬場、ロケ地は長野県の上田市周辺だったそうですね。

鶴瓶 そうそう。だから、「え、もう公開されるんや」と思って。 

綾野 ロケ場所は“小諸”のイメージの方が強いかな。

小松 そうですね、パッと思い出すのは小諸ですね。

あ、そうなんですね! あの季節の空の色や空気の冷たさが、この映画に、すごく合っているように感じました。

綾野 山間の、海抜の高いところだったので、天候によっては霧がかかりやすいところでもあって。わりと撮影中は曇天が多かったんですけど、それがまた良かったんです。

鶴瓶 曇天なんだけど、空気の冷たさが良い感じやったなぁ。

綾野 重々しくないんですよね。

小松 すごい乾燥していましたよね。その印象が強いです(笑)。

閉鎖病棟―それぞれの朝― エンタメステーションインタビュー

気温も低かっただろうなというのが、スクリーン越しに伝わってきました。

鶴瓶 (病院から外出許可をもらって、秀丸たちが昼ご飯のお弁当を食べる)公園のシーン、寒かったで〜、ホンマに。なるべく「寒い」って言わないようにしてたけどホンマに寒いねん、「早う撮り終わらんとアカンで、これ」って思っとった(笑)。

綾野 確かに寒かった。靴の中にカイロ入れてた。

鶴瓶 ヘアメイクさんがワーッと来て、俺に帽子かぶせてくれてん。「ありがとう」って言うたら、「だって、(頭が)ハダカだもん」って(笑)。

小松 あ、覚えてます。言われてましたね(笑)。

鶴瓶 「誰がハダカやねん!」って(笑)。

閉鎖病棟―それぞれの朝― エンタメステーションインタビュー

しかし、あの公園のシーンで鶴瓶師匠が缶ビールを飲む時の至福の表情が…たまらなかったです。

鶴瓶 あれ、ホンマのビールやったで。

小松 えっ、そうだったんですか?

綾野 そう、本当に飲んでいるんですよ。

鶴瓶 実際、久々やったからね、ビール。

鶴瓶師匠は役に合わせて体重を落とされていたんですよね。

鶴瓶 7キロ落としました。あと、この3人のほかに坂東(龍汰=会話能力が不十分ながら、カメラ好きで綾野演じるチュウさんを慕う丸井昭八役)もいたんですけど、アイツもいい役者やねぇ。

ほかの作品で見た時と全然雰囲気が違っていたので、最初は彼だとわからなかったです。

綾野 そうそう。

鶴瓶 ほかの作品の坂東を見たことがないけど、今回初めて一緒にやって、「ええ雰囲気の子やな〜」と思って。(綾野)剛が現場ですごくかわいがっていたけど、彼はグングン伸びてくるんやないですか。

綾野 “ワンコ”感があるんです。人懐っこい感じが、いいふうに昭八という役にも出ればいいなと思って。

鶴瓶 坂東は今、いくつ(何歳)なの?

閉鎖病棟―それぞれの朝―

手元の資料では、22歳とのことです。

小松 あ、私の1つ下だ。

綾野 えっ。菜奈の方が年下なんだって勝手に思い込んでた…。そうか、その年ごろなら龍汰も“ワンコ”になるよなぁ〜。俺が22歳のころなんて野良犬だったから。

鶴瓶 そのころの剛に噛まれたらアブなかったで、ホンマに〜。

綾野 今はそこそこ聞き分けがよくなりました。

鶴瓶 人間、成長すんねんなぁ(笑)。でも、剛が菜奈や坂東の面倒をよく見ていたのは、この子らがちゃんとしてたからであって。ええかげんにしてる子たちやったら、「ちゃんとせえ」って言ってやらなアカンのよ。

綾野 話していると、菜奈は「ちゃんと見てくれた」という言葉を使ってくれるんですよ。彼女くらいの年代って、いい意味でセンシティブだったりもするし、当時の僕もそういうことを感じていた部分があるから感覚的にわかるんです。ちゃんと自分のことや作品を見てくれた人には、こっちもしっかり言葉を紡ごう、って。でも、菜奈の方が当時の僕なんかよりもずっと大人ですけれども。

鶴瓶 それでいて、菜奈はかわいげがあって…ホンマにいい子やから、その場にいると目がいってしまうんですよ。不思議な魅力がある。

小松さんも見せ場がたくさんありましたけど、由紀ちゃんが夜の街を徘徊した後に慟哭するシーンは胸に刺さりました。

小松 わ、ありがとうございます…。

鶴瓶 でもね、ホンマにああいうことが起こったら、きっと由紀みたいになると思うで。僕らは実際にそんなところを見たわけでもないけど、リアルな演技やったなぁと。

渋川清彦さんが本当に憎らしく思えてきて…(笑)。

鶴瓶 こないだも訊かれたのよ、「渋川さんの演じた重宗のことをどう思いますか?」って。みんな、「クソ野郎です」って言いはって。いや、それは褒め言葉なんですよ。渋川も「いやぁ〜、うれしいですね」って笑ってたけど、みんながみんなそう言うもんやから、しまいには「なんか、腹が立ってきました」って言うとった(笑)。でも、本当に憎たらしく思わせるっていうのは、渋川のすごいところですよね。

閉鎖病棟―それぞれの朝―

この作品は、キャストそれぞれの実在感の大きさも特徴だと思いました。

鶴瓶 平岩 紙の「キモ姉」も良かったし、木野 花さんの石田(サナエ)さんは悲しすぎて。また、(井波看護師長役の)小林聡美さんがめちゃくちゃいいのよ。

綾野 僕は個人的に小林聡美さんとご一緒できたことに感激で、大好きな役者さんなので。しかも誕生日にお箸をいただいて。そのお箸で、ふだんご飯を食べています。

綾野さんは小林さんとご一緒されたのは初めてでしたっけ?

綾野 クレジット上では“共演”ということになっている作品はあるんですけど、ここまでしっかりご一緒にお芝居をしたのは初めてでした。個人的にはすごくうれしくて。とてもかわいらしい方ですよね。

鶴瓶 わかるよ、めっちゃええもん。

綾野 現場でも僕のことを面白がってくださって。「綾野くんって面白いね」って言われて、単純によろこんでいました(笑)。

閉鎖病棟―それぞれの朝― 小松菜奈 エンタメステーションインタビュー

では、せっかくお三方がそろっていらっしゃるので、それぞれご一緒されて感じられたことをお話いただければと思います。

鶴瓶 剛も菜奈も生々しいところが、すごくいいですよね。演じ方もそうなんやけど…何やろうな、それぞれの役がこの映画にピタッとはまっているから、最後まで緊張感をもって進んでいくところがあると思うんですよ。反対に言うと、俺と剛と菜奈の3人のコラボがうまいこといってないと、この映画は成立しないわけで。お互い“演じている”んじゃなくて、それぞれに役を生きたという感覚があるから…その辺、平山(秀幸監督)さんってウマイですよね。みんなが作品の中で生きている姿を撮ってくれる。気がついたら、あっという間に撮影期間が過ぎたからね。最初に入った時は「ホンマに終わるのかな、どうなるんやろ…」と正直思ったんやけど、始まったら「スッ」と時間が自然に過ぎていって。

綾野 僕らからしても、鶴瓶さんの表情をテレビなどでたくさん見てきたつもりでしたが、初めて見る表情が多かった。そして、お仕事をされている姿が素直にかっこいい。ただただシンプルに、仕事をしている男の姿としての最高峰だなと。菜奈に関しては、由紀という女の子を通して刹那的な部分と言いますか、瞬間ごとに紡いでいく心のひだがすごく多い人だな、という印象が強いです。神経がすごくたくさん張りめぐらされているのを、彼女の瞳からひしひしと感じていて。だからこそ、同じ時間をちゃんと生きたと実感できたのが、すごく大きいんです。お芝居においては…ご一緒した役者さんが同じ感覚を持っていることって本当に大事なことで、今回は鶴瓶さんや菜奈と過ごすことでチュウさんという役を発見できた。とても感謝しています。

小松 私は…鶴瓶さんとも綾野さんとも初共演で、特に法廷のシーンのお芝居は由紀の比重が大きくて不安だったんですけど、秀丸さんを見ると、すごく心が動かされた部分があって。何と言うか…ちゃんと近くにいる感じがしたんです。その存在感を実感するたびに、よりいっそう愛おしい人だなと思う瞬間が多々ありました。それは鶴瓶さんとしてではなくて、本当に秀丸さんとして近くにいてくださったからで、私自身も役に入りやすかったですし、由紀という役を肉づけしていく上で助けていただいたという感覚が強いです。(※と、ここで鶴瓶師匠は試写後のティーチインに登壇するため、取材場を後にする)あ、お疲れさまでした。

綾野 お疲れさまでした。

鶴瓶 ゴメン、お先に。(取材陣に)ありがとうございました。

閉鎖病棟―それぞれの朝― 笑福亭鶴瓶 エンタメステーションインタビュー

ありがとうございました。あ、小松さんお話の続きを…。

小松 私、この現場に入る時めちゃくちゃ不安で…初日の撮影が終わった後、綾野さんにご飯に付き合っていただいたんです。

綾野 そうか、初日にご飯に行ったんだっけ?

小松 はい。ちゃんとお話するのが初めてだったんですけど、初日から相談に乗っていただいて。とにかく、由紀という役を演じることが不安で、どういうふうに自分を近づけていけばいいのか…1人で考えていたんですけど、現場に入ってみて、綾野さんに素直に話してみたところ、すごく真剣に聞いてくださって。最初、私の中では由紀がもっと“オラオラ”している感じの子と捉えていたところがあったんですけど、綾野さんが「由紀はもっと繊細な子な気がする」って言ってくださったんです。そこから少しずつ台本も変わっていって、映画の中の由紀になっていったんですけど、綾野さんが客観的に見てくださったから人物像が定まったところがありますし、お芝居をしている時も「今のシーン、すごく良かったよ」と言ってくださったり…さっきもお話に出ましたけど、「ちゃんと見てくれている」んです。鶴瓶さんに感じるのとは違う、近くにいてくれる安心感が、由紀が病棟の中にいて感じた居心地の良さにつながっていったのかな、と思ってもいて──。そういう意味ではすごく救われましたし、相談してよかったな、チュウさん役が綾野さんで本当に良かったと思います。

綾野 良かった…。ご飯というと、ちょっと面白い話があって。菜奈と一緒にご飯を食べに行くことになって、今、菜奈が語ってくれたような話をしたんですけど、その話題がひと息つき、食事も一通り食べ終わったころに「どう、お腹? まだ食べられる?」って訊いたら、「あ、まだ全然食べられます!」って(笑)。その時に、「あ、菜奈は大丈夫だ」と思ったんです。たくましさと言っていいのかわからないですし、あんまり世代で分けて語るのは好きじゃないんですが、僕たちが菜奈たちの年ごろだったころとは違って、彼女たちはいろいろなことにプレッシャーを感じざるを得ない環境になっているじゃないですか。ネット上で謂われのないことを言われたり…すごくストレスがたまる日常を過ごしているわけですけど、悩んでいても食欲があるとわかって、「もし何かがあったとしても、ちゃんと1人で立ち上がる体力と気力がある」ことも確認できたんです。自分で考えて、壁に立ち向かっていける人だからこそ、手を貸しすぎて過保護にしてしまうと、かえって彼女の良さが失われてしまう可能性もある。何かあった時のために近くにいよう、ぐらいの感覚で僕はいました。だから、ちょっと芝居で迷って目が合った時に「どした?」と聞くくらいで。他者を理解することは勇気も必要ですけど、自分が大事だなと思った人には、基本的には最大限理解しようと努めています。

2020年、21年以降を生きていく人たちが、いかに豊かな瞬間をつくれるかということを僕自身も地味ながら考えているところがあるんです。(綾野)

閉鎖病棟―それぞれの朝― 綾野 剛 エンタメステーションインタビュー

その綾野さんの絶妙な距離感が、小松さんのおっしゃった居心地の良さに通じてもいるんでしょうね。

小松 本当にそうだと思います。

綾野 でもね、意外とふだんは同業の人よりもアーティストやものづくりの職人さんたちをはじめ、違う職業の方々と一緒にいることが多いんです。

以前、別のインタビューでも高知にお住まいの和紙職人のご兄弟のお名前が挙がった記憶があります。 

綾野 ああ、「浜田和紙」! 浜田兄弟和紙製作所と言って、世界で一番軽い和紙をつくっている人たちがいて。

小松 そういう交流も、綾野さんの人としての深みにつながっているんだろうなって思います。

綾野 何かを生み出す人に惹かれているだけだよ。自分にはないものだから。

映画をつくる人、ということで無理やり繋げますと…平山秀幸監督の演出についてはいかがでしょう。先ほど、鶴瓶師匠も言及されていましたが。

綾野 本当におべっかでも何でもなくて、平山さんのことが好きなんです。

小松 愛がありました、1人ひとりに対して、ちゃんと。

閉鎖病棟―それぞれの朝―

ストーリーを進めるために装置的に配置された人物がいないんですよね。強いて言うなら渋川さんの重宗が該当するのかもしれませんが、彼にもバックグラウンドがあるんだろうなと思わされるという…。

綾野 確かに、重宗にも彼なりの孤独がある。でも、映画を観ている人たちの理解を超えた悪意にまで、KEEさん(渋川)が芝居で持っていったことにこそ意味があると僕は思っているんです。情状酌量の余地がない、と思えるほどに徹底したことが良かったんだろうなって。ただ、菜奈がセンシティブに感じたであろうシーンを撮った後、KEEさんが「さすがに応えたわ…」と話されていて。それでも、やりきるのがすごいところだなと思いました。僕はああいうシーンを演じたことがないので、何とも言えないですけど…その負の感情と行為を全面的に受ける菜奈に対する敬意を持って、全力で挑まれたのだろうな、と。

閉鎖病棟―それぞれの朝―

お芝居とはわかっていても“病んで”しまいそうに感じました。ただ、それこそ作品では何をもって「病んでいる」のかが問われます。その辺りについて、お二方はどのように感じられましたか?

綾野 最近、僕が思うのは…人がどう形成されていくかにおいては、社会性と状況と環境が大きく影響している。もちろん、最終的には人と人の関係性ですが、社会が生み出す暴力、そういうものが末期的なところにまで来ちゃっている印象があって。ここから2020年、21年以降を生きていく人たちがいかに豊かな瞬間をつくれるか、ということを、僕自身も地味ながら考えているところがあるんです。

閉鎖病棟―それぞれの朝― 綾野 剛 エンタメステーションインタビュー

この映画を観ると、いろいろと考えさせられます。人の善意というものを信じたくもなりますし…。

綾野 だから、というわけじゃないですけど、もし次に菜奈と共演するなら、ただただ朝ご飯を楽しく食べているような映画がいいですね(笑)。

小松 めちゃくちゃ真逆な映画ですね。ほっこり系の(笑)。

綾野 そういうさ…「まだ眠い〜」とか言いながら、納豆をかき混ぜる順序が違っていることを指摘し合ったり、「朝からキムチを乗せるのはないでしょ〜」「いやいや、発酵食品同士だからいいんだよ」なんて言いながら、モグモグ食べるっていう。

小松 いいですね、平和〜(笑)。

綾野 食卓から湯気がたくさん上がっていて。で、2人はひたすら朝ご飯をおいしそうに食べるという。だいたい、「いただきます」をしてから「ごちそうさま」まで、個人差はあるにしても10〜20分くらい掛かるから、それを5〜6篇つくれば、ちゃんと映画館でかけられる作品になるかな、と。いやならないな(笑)。『家族ゲーム』(83)の食事シーン(家族が横一列に並んで食べる、今なお語り草のシーン)みたいなこともやってみたくて。

小松 あ、面白そう!

綾野 鶴瓶さんも、「お〜い、玉子とってきて」みたいな感じでたまに登場してもらって。

小松 フフ、かわいい(笑)。

閉鎖病棟―それぞれの朝― 小松菜奈 エンタメステーションインタビュー

人と人は思い合うだけじゃなくて、本当の意味で「触れあう」ことが支えや希望になるんだなと思います。(小松)

閉鎖病棟―それぞれの朝― エンタメステーションインタビュー

そう考えると、秀丸さんとチュウさんと由紀ちゃんは疑似家族でもあって、それこそ公園のシーンなどで「このカタチが3人にとっての幸せなのかもしれない」と思わされる一瞬があるわけです。だからこそ、その後の展開がやるせないし、苦しいし、悲しいわけですけど…光が見えないわけでもなくて。けっしてハッピーエンドではないですけど、微かな希望は抱けるラストになっているような気がしました。

綾野 終盤に向けて、それぞれが勇気を持って立ち上がっていく姿勢を見せていきますけど、僕はそれだけでも彼らは人として立派だと思いますし、肯定します。それは3人だけじゃなくて、「閉鎖病棟」の世界を生きている人たち、みんなの存在を、という意味で。

閉鎖病棟―それぞれの朝―

試写が終わった時、簡単に立ち上がることができない人が多かった印象があるんですけど、そう考えると各自が何かしらを受けとめていたのだろう、と思ったりもしました。

小松 私が思ったのは、人と人が触れあう──文字通り手を繋いだりハグするのって、一番愛が伝わる行為だなって。それが今の世界は足りないのではないかなと。綾野さんもさっきお話していましたけど、家庭環境ってその人にとってすごく大きいと思うんです。愛されていることをわかりやすく実感できる“抱きしめられる”行為って、子からしてみたらすごく大事なんですよね。そういうことを匂わせる描写が劇中でもあって、人と人は思い合うだけじゃなくて、本当の意味で「触れあう」ことが支えや希望になるんだなって。

綾野 僕も自分のライフワークとして、すごく大事にしています。立場上、相手からもフランクな空気を感じとって「大丈夫かな」と思ったら、ハグをして相手の体温を感じる。仕事が終わった時も、「お疲れさま」とともにハグや握手をする。相手の体温を感じることで自分の記憶の中に存在を刻みこむ。この『閉鎖病棟』という作品でも、誰かに抱きしめられるべき人たちが世の中にはたくさんいるということが描かれていて。先の公開されている『楽園』もテーマが近いんですけど、「もし、人の体温を感じていたならば、何かを掛け違えずに済んだのではないか」と思わされるシーンが出てくるんです。それでも、再生の一途をたどるためにも…抱きしめ合う、触れあうという行為がとても大切なんだということを、僕自身もあらためて感じました。

笑福亭鶴瓶
スタイリスト / 上野真紀(アップワード)
ヘアメイク / 上田実穂(be-m)

綾野 剛
スタイリスト / 申谷弘美
ヘアメイク / 石邑麻由

小松菜奈
スタイリスト / 杉浦加那子
ヘアメイク / 小澤麻衣(mod’s hair)


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フォトギャラリー

映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』

11月1日(金)公開

【STORY】
長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。不登校が原因で通院してくる女子高生、由紀(小松菜奈)。彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは—– ?

キャスト:笑福亭鶴瓶、綾野 剛、小松菜奈
坂東龍汰、平岩 紙、綾田俊樹、森下能幸、水澤紳吾、駒木根隆介、大窪人衛、北村早樹子、大方斐紗子、村木 仁/片岡礼子、山中崇、根岸季衣、ベンガル、高橋和也、木野 花、渋川清彦、小林聡美
原作:帚木蓬生『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)
監督・脚本:平山秀幸
配給:東映

©2019「閉鎖病棟」製作委員会

オフィシャルサイト
https://www.heisabyoto.com/

『閉鎖病棟』原作