Review

2019秋アニメ10選:コレは最終話まで追いかけたい。アニメライター厳選、「視聴継続決定!」作品まとめ

2019秋アニメ10選:コレは最終話まで追いかけたい。アニメライター厳選、「視聴継続決定!」作品まとめ

2019年10月期放送スタートの秋アニメ、みなさんはどれだけ観られていますか? 作品によっては視聴者から数話で“切られて”しまう作品も多いといわれるなか、最終回まで支持されるのはどんなアニメなのか……評判が気になる方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、3人のアニメウォッチャーが今季作品を徹底チェック。「コレは視聴継続したい!」と感じたTVアニメを厳選しました。鉄板もの+掘り出しもの、忖度なしで集めた全10本は一見の価値ありです!

文 / 阿部美香、長田雄太、柳 雄大


【やっぱり観たい!「鉄板」作品編】

PSYCHO-PASS サイコパス 3

近未来の巨大監視ネットワーク下での刑事たちの正義を問う、大ヒットシリーズの第3期。時間軸は前作以降を描いていますが、主人公バディも一新されているので、今期から観始めても全然OK! 前作までの主要キャラたちが物語にしっかり絡みそうな立場で再登場しているのも朗報です。物語としても、2019年現在の世界にはびこるリアルな社会問題(移民問題、経済破綻など)に踏み込み、皮肉な問題提起をしているのも面白い。今作は裏で世界を操る謎の勢力らしき人物たちが登場し、これまで以上にエンタメ性を高めているのもポイント。TVアニメシリーズでは異例の毎週1時間枠というのも、海外ドラマのようでユニーク。全8話、これまでにないダイナミックな展開が予想され、ワクワクしている最中。作画面もProduction I.Gの気合い十分です!(阿部)

オフィシャルサイト

慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~

タイトルからもお察しの通り、主人公がチート級という定番設定の“異世界転生”もの。勇者として女神に呼び出された、強いにもかかわらず病的なまでに慎重な男が、良くも悪くも大活躍。木っ端微塵になった敵の残骸を、念には念にと村が消し炭になるほどの魔法で執拗に攻撃する姿は、異様な光景なのに笑いがこみ上げてきます。いっぽう、一緒に行動する女神はポンコツで憎めない性格。完璧主義な主人公に振り回されながらも、必死についていく姿に女神らしさは皆無ですが、そこも含めてかわいい! 勇者と女神のテンポ感ある会話は特に注目です。また、RPGではボス戦までMPを一切使いたくないほど慎重派の筆者は、所々で共感してしまう場面も。どこか他人とは思えない勇者とポンコツ女神の冒険、今後も見守っていこうと思います。(長田)

オフィシャルサイト

ハイスコアガールII

『ストII』以降の格ゲーブームにわいた時代が舞台の90’sアーケードラブコメディ(原作コミック:押切蓮介)。当時実際に流行ったゲーム作品や筐体がバンバン実名で登場すること、またそれらの扱いにとても愛があることからアラフォーのゲームファンとして見逃せなくなった一本です。お話(つまりハルオ・晶・小春の胸キュン恋愛事情)がメチャクチャいいところで終わった1期、その後を補完する3話分のOVAを経て、待ちに待った第2期! 10月スタートの当初、まず上記3話分を放送してから2期に入ってくれたのがありがたい……。今となってはすべてを安心して楽しめるので、あとは最終話まで“毎週が祭り”、これを観ないと1週間が終われないですね。(柳)

オフィシャルサイト

BEASTARS

「週刊少年チャンピオン」連載中の板垣巴留(『バキ』シリーズの板垣恵介さんの娘さん!)の同名人気マンガが原作。原作未読者としてはまず、かわいい動物話かと思ったら、本能・欲望とモラルの均衡を問うダークなホラーだった!という衝撃が(私がそう!)。肉食獣と草食獣が共存する学園での、捕食の本能と恋愛感情に振り回される気弱なハイイロオオカミ(♂)とふしだらなドワーフウサギ(♀)の関係、弱い草食獣ゆえに学園のスターへと根性で成り上がるアカシカ(♂)など、描かれるキャラクターそれぞれが、何かしら闇と歪みを抱えているのもポイント。いい意味で歪んだ群像劇が、どう転がっていくのかがとても気になる1作です。『宝石の国』で新時代の3DCGを極めたオレンジの見事なアニメーションと、緊張感あふれる演出もお見事。(阿部)

オフィシャルサイト

僕のヒーローアカデミア(第4期)

「週刊少年ジャンプ」発(原作:堀越耕平)、王道ヒーローアクションのTVシリーズ第4期。実は、これまで原作含め第3期までノーチェックですみません……だったんですが、人気ぶりが気になって4期から見はじめてみたところ、意外にここからでもかなり楽しめそう。「友情・努力・勝利」のド王道ストーリーなのですぐに理解できるし、4期の1話目(第64話)が、こんな視聴者にも優しいキャラ紹介を入れ込んだエピソードになっていたのが好感度◎です。あとはボンズ制作の超作画と超豪華キャストの演技を楽しむ、というだけでも毎週見ごたえ抜群!(柳)

オフィシャルサイト


【ノーマークだった人も多いかも!? 「掘り出し物」作品編】

警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-

2×19年の東京を舞台に、ドラゴンの力を欲して世界を変えようと目論む凶悪組織に対抗する、警視庁の特殊凶悪犯対策室(通称・トクナナ)の活躍を描くアニメオリジナルのポリスストーリー。特殊能力持ちの警察組織のハグレ者集団の活躍譚は、アニメ、実写を問わず刑事ドラマとしてはよく言えば王道、悪く言えばありがちですが、本作は声優陣の個性と技量の高さが、キャラクター像の面白さと全体の雰囲気をとてもよく引き立てています。ハードボイルドにも寄りすぎず、ファンタジーにも寄りすぎず、コミカルさとシリアスさがほどよくミックスされて肩の力を抜いて痛快に楽しめる、とてもバランスのいい作品になっていると思います。引き続きの展開に期待!(阿部)

オフィシャルサイト

ノー・ガンズ・ライフ

サイバーパンク×ハードボイルドのSF作品で、主人公は“拡張手術”とよばれる技術で首から上が巨大なリボルバー銃になった大男。その容姿だけでもインパクト抜群で、男心をくすぐる作品です。とある事件から少年をかくまったことで、大きな陰謀に巻き込まれていく主人公ですが、改造された身体を駆使して敵を退けていく姿はとにかくカッコいい! 言動のひとつひとつがシビれるものばかりで、シュールな外見にもかかわらずタバコを吹かす姿、コーヒーを飲む姿も様になっています。ハードボイルドな主人公のイカしたセリフ、拡張手術を受けた者達の人間離れした戦いには、毎話目が離せません。(長田)

オフィシャルサイト

旗揚!けものみち

かなり異色の“異世界転生”ものである本作は、主人公がプロレスラーで異常なほどのけもの好き。リングネームは“ケモナーマスク”と、この時点ですでにキャラクターのクセの強さがよくわかる作品です。そんな男が異世界で目指すのは、魔獣を集めてペットショップを開くこと。討伐対象の魔獣を愛でまくって手なずけてしまう戦闘(?)や、魔物を持ち帰りっては家計を圧迫したりなど、本作ならではの面白さも盛りだくさんとなっています。また、老若男女関係なしにプロレス技を掛けるなど、武器を持たず己の肉体のみで異世界の敵と渡り合う主人公の姿も必見。魔獣を恐れ、憎む異世界の人々ととにかく会話がかみ合わなかったりと、独特のギャグテイストに毎週爆笑必至です。(長田)

オフィシャルサイト

星合の空

一見、女性向けらしいさわやかビジュアルだし、廃部寸前の中学男子ソフトテニス部を天才的な運動能力を持つ主人公が再興していく話も、じつに“王道”。しかし、主人公の悪しき家庭環境(金をせびりに来るDV父親が極悪!)や、いじめ問題などが鮮烈に描かれ、心温まる感動と闇エピソードが交互に襲い来る、「思ってたんと違う!」展開がひたすら衝撃的です。そのうえで、テニスシーンの滑らかなアニメーションと繊細な演出も見どころ。本編以外の演出面の話題で知名度が先行した感もありますが、新規性の高さはダントツ。力の入った作画、1話たりとも目が離せない物語の意外性はまさに掘り出し物で、オリジナルアニメならではの“読めない先”が最も気になる作品です!(阿部)

オフィシャルサイト

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

現実世界で作成したオリジナルのガンプラに搭乗するダイバー(ネットワークゲームのプレイヤー)たちの活躍を描く、「ガンダムビルドシリーズ」最新作。前作『ガンダムビルドダイバーズ』では、主人公がダイバーたちと協力してミッションや事件を解決していきましたが、本作では個々でプレイしていた4人のダイバーが、とあるきっかけでチームを組むことに。過去のシリーズよりも少し大人寄りのテイストが特徴の作品になっています。また、歴代ガンダムシリーズの小ネタ(『機動戦士ガンダム』コック長タムラの「塩が足りない」など……)を随所にちりばめたりと、古くからのガンダムファンなら思わず食いついてしまうような要素は本作でも健在。本作は地上波TV放送を行わない(YouTube「ガンダムチャンネル」などで無料配信中)という試みもユニークで、今回はあえて“掘り出し物”としてセレクトしました。(長田)

オフィシャルサイト