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新田真剣佑、三浦春馬からのメッセージに大感激。地球ゴージャースの25周年を祝う『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』制作発表レポート

新田真剣佑、三浦春馬からのメッセージに大感激。地球ゴージャースの25周年を祝う『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』制作発表レポート

俳優の岸谷五朗、寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」が、25周年祝祭公演として上演する『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』の制作発表が、11月6日(水)に東京・帝国ホテルで行われ、主要キャストの岸谷五朗、寺脇康文、新田真剣佑、笹本玲奈、松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、島 ゆいか、森 公美子が登壇した。
この制作発表会見のレポートを登壇者のコメントを交えてお届けする。

取材・文 / 松浦靖恵
撮影 / 青木早霞(PROGRESS-M)


新田真剣佑という役者は、舞台に立つべき素材すべて持っている俳優

星の大地に降る涙 THE MUSICAL エンタメステーションステージレポート

制作発表は、会場に設置されたスクリーンに映し出された地球ゴージャスの紹介映像から始まった。これまで地球ゴージャスが上演した全15作品からピックアップされた舞台映像が次々とスクリーンに流れ、いかに多くの名だたる俳優たちが地球ゴージャスの舞台に立ってきたかがわかる仕上がりになっていた。

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岸谷五朗 寺脇康文さんとふたりぽっちの地球ゴージャスを、25年続けようという決意があったわけでもございません。またこの先、30周年、35周年と、やろうという意気込みでもありません。ただ、その時代に合ったひとつひとつの作品を愛して、丁寧につくり上げてきたその結果が、この25周年の祝祭公演になっています。

その言葉どおり、紹介映像に映し出された様々な公演、そして、その中で俳優たちが見せた表情は誰もがキラキラと輝き、また、多彩な演出やキレキレの殺陣やダンスや歌など、そのどれもが地球ゴージャスにしか生み出せない世界をつくってきたのだということ、このユニットは観客動員数累計100万人を突破するほど多くの人たちに愛され続けているということを、制作発表会場にいた誰もがあらためて実感できた。

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紹介映像後、スクリーンに「更なる高みへ」「あの名作が新たに蘇る」とテロップが流れると、『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』と公演名が大きく映し出され、いよいよ制作発表に登壇するキャスト9名が登場する。本公演で主演を務める新田真剣佑を筆頭に、会場の後方からひとりずつキャストが入場すると、会場に招待されたスペシャルオーディエンスや取材陣から大きな拍手が起こった。

『星の大地に降る涙』は、2009年に地球ゴージャス10作目の公演として、三浦春馬主演で上演されている。地球ゴージャスにとって初の歴史ファンタジー作品であり、これまで上演した15作品の中でも最も高い人気を誇り、再演を望む声が多かった作品だ。10年の時を経て再演が実現した本公演では、岸谷と寺脇以外のキャストを一新。作・演出を手がける岸谷は脚本を書き直し、よりエンターティンメント性を高めるために新しい楽曲を増やすなど、初演時よりミュージカルの要素を強めた作品になる。

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初演に出演している岸谷と寺脇の再演への思いは、今回のタイトル『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』に刻まれているのだ。岸谷は「それぞれの分野でしっかり主役を張ってきた人たち、特殊な能力を持った人たちが集まってくれました。今、とっても幸せです。『星の大地に降る涙』は、新たにミュージカルとして蘇ります。ぜひご期待いただければと思います」と話した。

また、25年前に岸谷と共に地球ゴージャスを立ち上げた寺脇が「25年。私と岸谷五朗さんも銀婚式を迎えました。今回は銀婚式記念ということで、舞浜アンフィシアター公演、大阪フェスティバルホール公演、そして、ハワイの……」と言いかけると、岸谷から「ハワイ公演はないから!(笑)」とすかさずツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。

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寺脇康文 25周年祝祭公演ということで、お祭りムードではあるのですが、作品としては前作を超えるものをつくろうと意気込んでいます。稽古は1月からですが、先ほどのVTRを観て、実感が沸いてきました。今日キャストの皆さんとお会いして、一段とエネルギーがみなぎっております。今後の稽古でどんな作品に仕上がるのか。我々(岸谷・寺脇)以外はフレッシュなキャストなので、いろんな化学反応が起こると思います。ご期待ください!

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地球ゴージャスの作品で岸谷がこれまで書いてきた脚本は、場所や時代を提示していない作品が多い。しかし、『星の大地に降る涙』は、明治維新、戌辰戦争が起こった1868年を背景にした時代設定がある。歴史の大きな渦に巻き込まれていく人間たちの生き様を描いた物語の中で、新田真剣佑が演じるシャチは、動乱に巻き込まれる架空の民族と出会う、記憶を失った倭人青年だ。

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本公演で主役を務めるシャチ 役の新田真剣佑は、前作「ZEROTOPIA」(2018年)に続き、2作連続の地球ゴージャスへの出演となる。新田は、司会者からの「シャチ 役の新田真剣佑さんです」という紹介に「シャチ 役なんだぁ。自分が演じる役名を今あらためて聞くとゾワッとして。ビックリしちゃった!」と、初々しい笑顔を見せた。

また、この9名のキャストが一同に介するのは今日が初めてということもあり、「とても緊張しています」とマイクをぎゅっと握りしめていた、緊張気味の新田を見て「だからそんなに(新田の)ズボンがシワシワなんだ(笑)」と寺脇が言うと、それに対して「そういうデザインなんだよ!」と岸谷がツッコミを入れる。岸谷と寺脇の楽しいやりとりもあって、新田は次第になごやかな表情になっていった。

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新田真剣佑 僕は日本に来る前にこの作品を観て。三浦春馬さんが演じていたシャチを観て、衝撃を受けました。その頃から地球ゴージャスに出たいという夢があって、それは去年「ZEROTOPIA」で叶いました。今回、まだこの仕事を始めていない頃の自分が観て衝撃を受けた『星の大地に降る涙』の再演で、自分が初めて主演をやらせていただく。本当に本当に幸せです。まだ実感はありませんが、素晴らしい作品にしたいと思います。

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そして、記憶をなくしたシャチ(新田)が出会う女性ステラを演じるのは、地球ゴージャス作品は初参加だが、数多くのミュージカルでヒロインを演じてきた、笹本玲奈。

笹本玲奈 日本でつくられたオリジナルのミュージカルに出演するのは本作が初めてです。このような機会をいただけて、とても嬉しく思っています。25年の歴史があり、そして、とても人気のある地球ゴージャスに参加できるということは、とても幸せです。地球ゴージャスに参加した俳優仲間からは、「地球ゴージャスに出て良かった」「すごく楽しかった」「お稽古から楽しくて、千秋楽を迎えるのがつらかった」という話を聞いていました。まだ始まっていないのに、私もすでに千秋楽を迎えるのが寂しいです。今回オリジナルの曲がたくさん追加されると聞いていますので、心を込めてステラを最後まで演じたいと思います。

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また、地球ゴージャス初参加となる松本利夫(EXILE)は、2015年末にEXILEのパフォーマーを引退し、その後、舞台、ドラマ、映画に出演するなど、役者としてのキャリアを積み重ねている。初演『星の大地に降る涙』の主題歌「愛すべき未来へ」をEXILEが担当しているという繋がりや、初演時の舞台を観劇してはいるものの、「当時の制作発表に登壇したのは(EXILEの)HIROさんとATSUSHIさんでしたが、まさか10年後に自分がキャストとして舞台に携わるとは」と、感慨深げな表情に。松本は舞台で歌うのは今回が初めてということで、「実はボイストレーニングに通っています」と、この舞台に向けた準備を早くも行っていることを明かした。

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「クザリアーナの翼」(2014年)以来、2回目の参加となるのは、元宝塚歌劇団星組トップスターの、湖月わたる。

湖月わたる 私が演じるメリューは寺脇さんが演じられるザージャの妻でございます。観に来てくださったお客様が恥ずかしくなるくらい、やけどしちゃうくらい、うらやましくなるくらいのアツアツ・ラブラブの夫婦愛をお届けいたいと思っております。そして今回、宝塚の後輩の愛加あゆさんとは初共演になります、共に、激しくも大胆に踊るシーン、お互いの愛する人を求めて歌うシーンもありますので、一緒に力を合わせて頑張りたいと思います。カンパニーの皆さんと最高のステージをお届けしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

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アンジュリ 役は、元宝塚歌劇団雪組で娘役トップを務めた愛加あゆ。彼女も地球ゴージャス初参加だ。

愛加あゆ 初演の『星の大地に降る涙』を観させていただいた際に、心震えるダイナミックな作品で、感動したことを覚えています。地球ゴージャスの舞台は、芝居、歌、ダンス、笑いあり涙あり、そしてお客様と一体になれる、日本が誇る素晴らしいエンターティンメントの集団だと思っております。その地球ゴージャスの一員になれたことを、本当に嬉しく思っています。今からとても楽しみです。夢に見ていた地球ゴージャスの舞台に立てるというこの気持ちを、お客様に感動の舞台という形でちゃんとお届けできるように、精一杯努めたいと思っています。魂を込めて演じたいと思います。

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地球ゴージャス初参加となる島 ゆいかは、若手舞台女優として、今後の活躍が期待されている。

島 ゆいか いままで観た舞台の中で、一番大好きな舞台が『星の大地に降る涙』です。この舞台に新たに参加させていただけることが本当に嬉しくて。今、手汗がすごいです(笑)。感動と緊張とやる気に満ち溢れています。この素晴らしいキャストの皆さまとご一緒させていただくので、先輩方から多くを学びながら、シーナを精一杯演じようと思います。

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さらに、ミュージカル界に欠かせない存在の森 公美子は、今回が「Xday」(2010年)、20周年記念イベント「Gala Concert」(2015年)に続く、3回目の地球ゴージャス作品。

森 公美子 私、今年還暦を迎えましたので、本物の長老(役名)として、みなさんを牛耳っていきたいと思っております(笑)。まずは“食”からということで、稽古場にはかなり大量に油の強いものが用意されると思いますので、皆さん、覚悟するように(笑)。ほかはキャンセルしてもいいから、これだけはやらせてくださいと、マネージャーに掛け合ったくらいやりたかった作品。皆さま、絶対に観に来てください。素晴らしい公演になることは間違いないですから。

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キャストたちの地球ゴージャス、そして『星の大地に降る涙』への熱い思いが充分に伝わってきた会見でとても印象に残ったのは、身を乗り出すようにしながら、コメントしているほかのキャストをしっかり見つめ、聞き入っている新田の姿だった。

そして、「こんにちは。10年前の『星の大地に降る涙』にてシャチを演じさせていただきました、三浦春馬です」と、初演時にシャチを演じた三浦春馬から寄せられたビデオメッセージが会場に流れる。

三浦にとって『星の大地に降る涙』は初舞台、初主演作品。新田はスクリーンに映った三浦を見つめながら、右も左もわからない状態だった当時の葛藤や苦悩などを語る三浦の言葉を、ひと言も逃すまいといった感じで瞬きもせずに真剣に聞いていた。「当たって砕けろの精神で毎日奮闘していた」という三浦の言葉は、この舞台に立ち向かう新田にとって大きな力になったはずだ。

「マッケンが演じるシャチとして、きっと成功を収めるだろうなって予感しています。今のマッケンの実力からすると、そういう期待が大きいです。新たに生まれ変わる『星の大地に降る涙』をすごく楽しみにしています、マッケンの実力で引っ張っていって欲しいなと思います。必ず観に行きます。頑張ってください」と、最後に三浦から新田にあたたかなエールが送られた。

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この三浦からのサプライズのビデオメッセージを観終わった新田は「あとで動画ください!……ただのファンですね(笑)。(三浦さんが)マッケンって言ってくれましたね。三浦春馬さんでしたねぇ……本当に嬉しいです。(ビデオメッセージを観て)この作品を、前作を超える作品にしたいというより、しなければいけないと思いました」と言っていた。三浦からのエールを受け止め大感激していた新田は、主役のバトンを受け継ぐことの重みをしっかりと受け止め、公演に向けてより決意を新たにしたに違いない。

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マスコミからの質疑応答では、初演時から10年を経ての再演ということと、主題歌「愛すべき未来へ」の曲名をかけ、「自分が愛すべき10年後の未来はどのように描いているか?」という質問がされ、新田は「10年後は32歳。役者として生きていて、説得力のある芝居ができる大人の役者になっていたいと思います」と答えていたが、岸谷が発した「新田真剣佑という役者は、舞台に立つべき素材、バネ、センス、しかも、それがエンターティンメント作品において、すべて持っている俳優です。春馬は初舞台が『星の大地に降る涙』でした。マッケンも(本作が)初座長&初主演。このふたりに共通するものが、僕の中には見えていて。全部の素材を持っているマッケンは、これから磨いたらどうなるんだろうって思います」という信頼を寄せたコメントには、新田への大いなる期待もかいま見えた。

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会見が終了したあと、フォトセッションのためにキャストたちが再び登壇したところで、「Happy Birthday To You Dear マッケン~」の歌声と共に、岸谷と寺脇が大きなバースデーケーキを運びながら入場。最初のうちはキョトンとしていた新田だったが、11月16日(土)に23歳の誕生日を迎える自分へのサプライズだということがわかると、「すげ~!!」「23歳の誕生日の一番初めてのケーキです!」と大喜び。「今、みんなで写真を撮っていいですか?」と、ポケットから取り出した自分のスマホでセルフィー記念撮影する姿もとても微笑ましかった。

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ダイワハウスSpecial地球ゴージャス二十五周年祝祭公演『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』は、2020年3月10日(火)~4月13日(月)に舞浜アンフィシアター、5月3日(日・祝)~14日(木)に大阪フェスティバルホールで上演される。

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ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演
『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』

東京公演:2020年3月10日(火)~4月13日(月)舞浜アンフィシアター
大阪公演:2020年5月3日(日・祝)~5月14日(木)フェスティバルホール

<チケット一般発売日>2019年11月9日(土)10:00〜

作・演出:岸谷五朗
主題歌:EXILE「愛すべき未来へ」

出演:
新田真剣佑 笹本玲奈
松本利夫(EXILE) 湖月わたる 愛加あゆ 島 ゆいか
猪塚健太 松浦 司 大平峻也 大嶺 巧
碓井菜央 原田 治 神谷直樹 おごせいくこ 田口恵那 砂塚健斗
加藤真央 大音智海 咲良 鈴木百花 織 里織 高木勇次朗
Sarry 杉山真梨佳 青山恵梨子 神田朝香 内木克洋 田邉浩仁
髙城 徹 筑紫珠楽(和太鼓) 佐藤史織(津軽三味線)
岸谷五朗・寺脇康文

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