Interview

待望のソロデビュー!! 山崎エリイが語る『全部、君のせいだ。』の真意とは?

待望のソロデビュー!! 山崎エリイが語る『全部、君のせいだ。』の真意とは?

 「私の好きな楽曲が詰まってるんです! 言ってもないのに、歌いたいと思っていたものが次々に叶えられて、すごいすごいって思いながら作りました」。2016年夏、山崎エリイがアルバムを引っ提げソロデビューすることが発表されてから、およそ3ヵ月。高校を卒業し、公私ともに新たな環境へ踏み出そうとしている彼女は、目をキラキラさせながら1stアルバム『全部、君のせいだ。』をそう評した。このアルバムに込めた思い、ソロデビューという道を歩むことによる初めての経験、そしてこれからの自身の在り方について、19歳の誕生日を目前に控えた彼女に話を聞いた。

取材・撮影/西原史顕
文/神林華奈


山崎エリイが持つ様々なイメージを、アグレッシブに引き出した全11曲

自身のソロデビューが決まったとき、どのようなお気持ちだったのでしょうか。

 最初にソロデビューの話を聞いたときは、わけがわからなくて(笑)。歌の資料をもらったときに初めて、「ソロでデビューするってことは、ひとりでやってかなきゃいけないんだ」っていうプレッシャーとともに、頑張ろうという気持ちになりました。レコーディングは、約4ヵ月かけてじっくりと行いました。1曲1曲たくさん考える時間をいただいたので、自分のことを見つめ直す時間にもなったような気がします。

自分自身を見つめ直していくなかで、新しく見えたものや気づいたことはありますか?

 もともと、自分から発言をするのがすごく苦手で。すごく緊張しいっていうのもあって、人に意見を言うことがなかなかできないタイプだったんですけど、アルバム制作をしていくなかで、自分の歌い方やそれぞれの曲に合った歌い方を探していく作業がありまして。それは楽しくもある一方で、自分が納得いかない歌い方になってしまったなぁとか、作詞・作曲の方のイメージと違うふうに歌ってしまったかもしれないなって思うこともあって、「あ、これは言わなきゃな」って思うところは、何度もディレクションの方と相談するようになりました。自分の意見を言うことって、大事だなぁと気づけました。

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1stアルバム『全部、君のせいだ。』の、タイトルの由来は?

 「全部キミのせいだ」っていうタイトルの楽曲がすでに作られていて、そのあとにアルバムのタイトルはどうしようかっていう話になったのですが、ほかの楽曲のタイトルを使ったり、全く新しいものを考えたりっていう話も出たなかで、「全部キミのせいだ」はいちばん最初にいただいた楽曲で、いちばん最初にレコーディングした楽曲だったことが決め手になりました。アルバムタイトルでは、句読点が入っていたり、カタカナを漢字にしていたりと楽曲タイトルとは違う部分があるので、ブログに書いたときには、「間違えてるのでは?」と指摘されちゃったんですけど(笑)。

「全部キミのせいだ」という楽曲のことについて、聞かせてください。

 タイトルだけ見たときに、ロック寄りなかっこいい系の曲なのかなぁなんて思っていたんですけど、実際に歌詞を見ると、照れて“全部キミのせい”って言ってしまってるけど、本当は“全部キミのおかげ”と言っているような優しい内容の楽曲だなって感じました。でもレコーディングのときには自分に問いかけているものなのか、それとも他者に伝えたいものなのか、人それぞれ違うんだろうなと思って、どこに焦点を当てたらいいんだろうと迷ってしまいました。手探りながら私なりにこの曲を理解して歌ったつもりなので、うまく伝わればいいんですけど……。

アルバム『全部、君のせいだ。』は、いろいろなタイプの曲が詰め込まれた1枚になっていると感じたのですが、コンセプトはあったのでしょうか。

 私が大好きな80年代の楽曲をベースとして、それぞれ個性的な楽曲を作っていただきました。7曲目の「Zi-Gu-Za-Gu Emotions」と、8曲目の「cakes in the box」は私のリクエストなんですけど、ほかも全部リクエストしたかのように、私の好きなタイプの楽曲が揃っていて。資料をいただくたびにワクワクして、「次はどんな曲かなー」って楽しかったです。

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そんなアルバム収録曲のなかでも、パッと思い浮かぶ印象的な曲はありますか?

 10曲目の「My first love」です。グッとくる歌詞に、サビでは柔らかいベルの音が鳴り響くような優しいバラードの曲です。この曲で使われる“ラブ”は、広い愛な感じがしていて。人それぞれ、大切にしたいものや守りたいものものがあると思うんですけど、そういうイメージをキュッと詰めた曲だと思います。私にとっての大切なものは家族やファンの方なので、応援してくださる皆さまへのメッセージと言いますか、歌っていてすごく感情が入ってしまう分、抑えるのが大変な曲でした。

確かに、家族のイメージが強い歌詞ですよね。実際に、家族のことを思い浮かべながら歌われたのでしょうか?

 あ、レコーディングのときには、実際に家族の写真を見ながら歌ってました(笑)。

すごくほっこりするエピソードですね。

 この曲に限らず、全体的に楽しかったり幸せな感じで歌うコツを探したくて。例えばライブで歌ったときに、ファンのみんなはどんな表情をするんだろうということも想像もしながらレコーディングに臨んでました。

新たなチャレンジだった楽曲はありますか?

 やっぱり8曲目の「cakes in the box」は、すごくゴシックな曲を歌いたくて、今後歌えたらいいなぁとリクエストしてみたら、すぐに作ってくれて! まさかこのアルバムにゴシック曲が入るとは思わず「ふわああああ!」と感激しました(笑)。ハロウィンっぽい雰囲気なんですけど、ディレクションも一風変わった内容で、「もっと煙が出るようにみたいな表現で(歌って)」と指示されたり。これまでにないことだらけで、面白かったです(笑)。賛美歌みたいなところも少しあるのですが、そういうコーラスも初めてのチャレンジでした。

いろいろな引き出しがありますねぇ(笑)。個人的な感想を言わせていただくと、4曲目に収録されている「空っぽのパペット」に独特な印象を受けたのですが、いかがでしょう?

 この楽曲は、初めて聴いたときに「うえぇ〜!?」と思ったくらい、独創的な雰囲気で。“合ってなさそうで合ってる”みたいな、一歩ずれたら間違ってるぐらいのギリギリのラインを歌うことをすごく意識しました。感情のない女の子が、徐々に感情をもらっていくような歌詞だったので、曲の冒頭は無機質な感じで歌っていて。ただ、そのなかにもちょっとの熱さというか、“自分は本当は動きたいんだ”っていう思いもあるのかなぁなんて想像しつつ。なので、サビはちょっと強めに歌ったりとか、できる限り歌詞を意識したりとか、曲のなかで静かになる部分はちょっとウィスパーで歌ってみるとか、無機質なところと力強いところで、感情の差があったほうが世界観を表現できるのかなとか考えました。

「Lunatic Romance」も、これまでの山崎さんとは印象の異なる曲ですよね?

 昭和感漂うグループサウンズなので、私の普段の歌い方とは絶対違うと思って、すごく聴き込んでいろいろ考えた結果、あんまり口を開いて歌わないように意識しました。私にかっこよくてセクシーな要素が足りない分、作り込まなきゃいけないっていうのがあって(笑)。この曲が入ったからこそ、「Zi-Gu-Za-Gu Emotions」みたいなかわいいEDM系の楽曲や、「ドーナツガール」みたいな甘々の楽曲なんかが際立つのかなぁとは思ってます。

歌詞の面で驚きのあった楽曲はありましたか?

 11曲目の「星の数じゃたりない」です。歌詞がかなり切ない内容で、でもロックな曲調だから、あんばいが難しくてですね。1番2番3番と、どんどん切なさが増していくので、1番はちょっと強がり風な歌い方をしてみて、徐々に徐々に自分の気持ちに素直になっていくというか、“本当はこんなにさみしいんだよ”っていう気持ちをあらわにしていくみたいにしたいなぁと思って歌ってみました。あと、「星屑のシャンデリア」もそうですけど、歌詞にも“星”っていう単語が結構出てきまして。私が「星の宮殿」というラジオ番組をやっていることもあるので、「あ、星が入ってる!」って単純に喜んだり。

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様々な作曲家や作詞家が寄ってたかって、「山崎エリイのイメージ」を曲にしていますよね(笑)。今回、一気に持ち歌が増えたわけですが、ライブでこれらの楽曲をどう歌おうか、イメージを膨らませていたりしてますか?

 「全部キミのせいだ」ではお客さんと、“全部キミのせいだ”と言い合おうって決めています(笑)。「雨と魔法」とか「My first love」とかは、ノリノリでというよりかは、揺れるように聴いていただく系なのかなとは思ってます。「アリス*コンタクト」のセリフは私の心が保つか心配なので、皆さんにも一緒に言ってほしい!(笑)。

ちなみに、近日中にそういう機会は?

 アルバムのリリースイベントとして、ミニライブとハイタッチ会をします。あと、私の誕生日当日の11月20日にパーティをやるんですけど、誕生日当日のイベントは生まれて初めてなのですごく楽しみです♪(笑)。

最後に、ソロ活動が始まるにあたっての意気込みを。

 今回のアルバム制作は、ベースは同じ80年代でも1曲1曲が全然違うジャンルだったので、常に挑戦でした。まだまだ私には知らないことがたくさんなので、現場では素直に質問したり意見を言うようにして、勉強しつつ成長していきたいなぁというふうに思っています。自分のペースでゆっくりと、頑張っていきたいです!

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山崎エリイ

オフィシャルサイトhttp://columbia.jp/yamazakierii/