Review

オバケを吸い込む気持ちよさ『ルイージマンション3』最高の遊び場を発見!

オバケを吸い込む気持ちよさ『ルイージマンション3』最高の遊び場を発見!

世界的ゲームヒーロー・マリオの弟と言えば、ルイージ。彼もまた説明不要の超有名ゲームキャラクターですよね。今回紹介するのは、そんなルイージの名を冠した『ルイージマンション3』です。2001年にゲームキューブで発売された1作目から堅調に続く人気シリーズの3作目にあたり、Nintendo Switchのスペックを活かし、グラフィックやシステム面共に大幅パワーアップしているとのこと。そんな本作の魅力を探るため、筆者もちょっとホラーなリゾートホテルへと足を踏み入れてみました。紹介映像を見ていただければ雰囲気が掴めると思いますが、薄暗く怖い雰囲気ながらコミカルな演出が多々あるので、ホラーが苦手な方でも楽しめるのではないでしょうか。

文 / 内藤ハサミ


さらに増えたオバキュームの機能で多彩な戦術

ホテル“ラストリゾート”から特別に招待を受け、豪華なホテルにはしゃぐルイージ、マリオ、ピーチ、キノピオという『マリオ』シリーズおなじみの顔ぶれ。しかし、このリゾートホテルへのインビテーションは、オバケたちの罠だったのです! オバケによって絵のなかに閉じ込められてしまった仲間を救うため、そしてこの恐ろしいホテルから脱出するため、ルイージはオバケ退治や謎解きにホテル中を駆け回ることに……というのが本作のストーリーです。ホラー映画のセットみたいなマップ内をルイージが仲間の救出を目的に探索する、というお約束の展開は本作でも引き継がれています。さて、今回はどんな大冒険が待っているのでしょうか。

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲高級そうなホテルに足を踏み入れると大歓迎ムード! しかし、これは罠で……

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲うたた寝からルイージが目覚めると、ホテルはコワーイ雰囲気に様変わりしていました。寝ている間に何かあったようです

前作までは洋館が舞台でしたが、今回はたくさんの個性のフロアを持つ巨大なホテルが舞台です。豪華な客室はもちろんのこと、ランドリー、レストラン、売店などいかにもホテルにありそうな施設から、なぜか映画の撮影所、砂漠、古めかしいキャッスルなどという、とても通常のホテルには見られないようなフロアまでが揃っている地上15階、地下2階で構成された建物。もちろん内部はオバケだらけです!

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲増築に増築を重ねたような外観が可愛らしくてちょっと怖い、ホテル“ラストリゾート”

シリーズも3作目となることですし、主役も少しはホラーな雰囲気に慣れてきた……かと思いきや、相変わらず表情たっぷりにオバケを怖がる初々しいルイージ。怖がる顔にもパターンがたくさんある役者ぶりです。ひとつひとつのアクションも凝っています。ホテルにチェックインしたルイージが部屋のベッドで本を開いた瞬間グーグー寝てしまうなど、コミカルな動きの数々にはクスッと笑ってしまうような面白さがあります。

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲キノピオの弾力も筆者が個人的にオススメする隠れた見どころ。なにかと弾んでいるシーンが多いです。モチモチで可愛すぎる!

ホテルの階層を移動するには主にエレベーターを使うのですが、ゲームを始めた時点ではオバケたちにエレベーターの階数ボタンを抜き取られてしまい自由に移動ができない状況です。プレイヤーはまず行ける階層から探索していき、そこでオバケ退治や仲間の救出をしながら別の階に行ける階層ボタンを探していくことになります。

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲ほぼ抜き取られてしまったエレベーターの階数ボタン。これをオバケから取り返さなければ!

ルイージがオバケ退治に使うのは、前作までと同様“オバキューム”という掃除機のような機械なのですが、今作ではさらに進化した新型オバキュームが登場し、序盤の探索中に見つけることができます。以前からあった機能としては、掃除機ノズルのようになっているホースの先を使う“吸い込み”と“吐き出し”、オバケや仕掛けにライトを当てる“ストロボ”、通常見えないものを実体化することができる“ダークライト”などがありましたが、今回は大幅に機能が追加されています。

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲オバケとの戦闘も前作までとはひと味違います

吸い込んだオバケを地面にたたきつけてダメージを与える“スラム”、オバキュームから吹き出す空気の力でジャンプができる“バースト”、平らなところを狙ってくっつけモノを引っ張ったり壊したりできる“キューバンショット”、そしてルイージの分身を作り出すことができる“グーイージ”です。これらの機能は単にオバケを倒すためだけにあるのではなく、使いどころや組み合わせを工夫することによってさまざまな仕掛けを解くこともできます。たとえば、ルイージがキューバンショットでひも状のスイッチを吸い込んで扉を開けているあいだに、分身のグーイージがそこに入って先に進むなど、手持ちの道具でできることをあれこれ考え実行してみる面白さを味わうことができます。

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲グーイージは、ひとりプレイの場合だとRスティックを押し込むことでルイージと切り替えながら操作をします。おすそわけプレイをすれば、ふたり同時に操作可能です

オバケとの戦闘は、吸い込みでオバケをノズルにくっつけたのちにスラムで床にたたきつけダメージを与えるのが基本戦術です。ちょこまかと動き回る相手には、ストロボを焚いて動きを止めるのも有効。しかし、オバケによってはストロボが効かない身を守る道具を持っていて、そのままでは吸い込めないなど厄介な敵もいます。そんなときは、オバキュームに備えられた機能をフル活用して倒せる手立てを探しましょう。

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲特にボス戦は、ダメージを与えるのに工夫が必要な場合が多いです。有効な戦術のヒントは、ボスの動きやデザインをよく見ることでひらめくでしょう

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲オバケをギューっと吸い込む感覚は、何度味わっても爽快です

慣れてしまえばなんてことはありませんが、エフェクトだけだと吸い込みと吐き出しの差がわかりにくく序盤は少々紛らわしく感じました。ですが、気になったのはそれくらいです。各操作は段階を踏んで丁寧なチュートリアルがあるので、アクションに不慣れなプレイヤーもまごつくことはないでしょう。

可愛い表情のキャラクター、凝ったデザインのフロア

先ほど怖がるルイージの表情が面白いと書きましたが、ルイージだけではなくほかのキャラクターの表情もかなり力を入れて作られています。敵であるオバケたちも表情豊かで、どこか憎めないんですよね。ここが、ホラーな雰囲気でも誰もが気軽に遊べるポイントのひとつなのではないかと思います。

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲プレイしているあいだ、ほとんどハの字眉になっているルイージも可愛いのですが、オバケだって負けていません!

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲食事中、ルイージの登場に気づいてしまったオバケたち。それぞれ反応が違って楽しい

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲無邪気にルイージを驚かせる小さいオバケも可愛ければ、驚いているルイージも可愛い

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲筆者が気に入っているボス、映画の製作に行き詰まっているオバケ監督のジョーノーズさん。彼はルイージに敵意がなく、普通に話せるというちょっと変わった敵側のオバケ。そんな彼とどういう流れで戦うことになるかは、実際のプレイで確認を!

こんな魅力的なキャラクターたちが活躍する舞台、ホテルの内装も凝っています。たくさんの施設がそろっているラストリゾートは、ひとつひとつのフロア内装もかなり本格的です。ギミックも各フロア独特のものが揃っているので、プレイヤーを飽きさせることがありません。

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲映画セットが所狭しと並ぶフロア。実は、この画面内だけでもたくさんの仕掛けが隠されています

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲古いキャッスルのフロア。よく見ると天井に空が描かれていて、ここが室内であることがわかります

ルイージマンション3 エンタメステーションゲームレビュー

▲植物が茂った……というか、茂りすぎて部屋を埋め尽くしている幻想的なフロア。この積もった花びらをオバキュームできれいに掃除するのが楽しいんですよね。タンクには容量の概念がないので、いくらでも吸い込み放題です

似たようなフロアがないので、17階層あるフロアの探索はマンネリ化せずに進められました。それにプレイ中に挿入されるムービーひとつひとつが、楽しませるよう丁寧に作られているのも新鮮に感じるポイントです。プレイヤーの傍にいる人が、ついつい画面に見入ってしまうということもありそうですね。
『ルイージマンション』最新作は新要素が盛りだくさんで、シリーズの正当進化にさらなる遊び心を加えた勢いのある作品です。とくにグーイージの追加で、これまでのシリーズにない面白さが加わったのではないでしょうか。ルイージの武器であるオバキュームを操作する手ごたえは気持ちよく、仕掛けを解くためにいろいろな道具を試す動作自体に楽しみを見出せます。ある程度小さいオブジェクトは吸い込むことができるので、ゴミが散らかっている部屋を意味なく掃除してみるという攻略に関係のない動作にもハマりました。それだけでなく、無意味な掃除をしている間に偶然部屋の仕掛けを解くスイッチが見つかるなど、意味がなさそうに見える動作でも攻略に繋がる可能性があったりもします。そんな、プレイヤーをそれとなく誘導する優れたゲームデザインにも驚かされました。仲間を次々に助けつつ、脱出のために建物内を探索するというストーリーは子供にも理解が容易い単純さですが、だからこそフロアの仕掛けを解くことに集中できます。良質の遊び場で、思いっきり振る舞うことができる幸せを存分に味わえる『ルイージマンション3』。次回の記事では、さらなるゲーム内容に加えてマルチプレイ、オンライン要素に関しても触れていきます。

フォトギャラリー
ルイージマンション3 ロゴ

■タイトル:ルイージマンション3
■メーカー:任天堂
■対応ハード:Nintendo Switch™
■ジャンル:アクションアドベンチャー
■対象年齢:全年齢
■発売日:発売中(2019年10月31日)
■価格:通常パッケージ版・ダウンロード版 各5,980円+税


『ルイージマンション3』オフィシャルサイト

© 2019 Nintendo