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高野 洸、阿部顕嵐らが繰り広げる熱いラップバトル。『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- で見せた渾身のパフォーマンス!

高野 洸、阿部顕嵐らが繰り広げる熱いラップバトル。『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- で見せた渾身のパフォーマンス!

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-が、11月15日(金)~12月1日(日)品川プリンスホテル ステラボールにて上演された。
人気沸騰中の音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の初舞台化作品。注目の若手俳優たちが本格ラップを披露することや舞台オリジナル“ディビジョン”の登場、さらにチケットはオーディエンスキット付きで客席も参加してラップバトルを盛り上げていく演出など、様々な面から話題を呼んだ。
千秋楽を迎えたばかりで熱気の冷めやらぬなか、初日直前に行われたゲネプロの模様をレポートする。

取材・文 / 片桐ユウ


それぞれのディビジョンを背負った俳優たちが全力で臨んだラップも圧巻

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

原作『ヒプノシスマイク』は、「H歴」に起こった世界の変革から始まる。
武力による戦争は根絶され、争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わったのだ。
その“特殊なマイク”の名前こそが【ヒプノシスマイク】。
このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、様々な状態にすることが可能になる。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

女性が政権を握ることとなった世界で、男性は中王区外のイケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン等の区画で生活をすることになっており、その各ディビジョン代表のMCグループが【ヒプノシスマイク】を使ってバトルをすることで、勝った地区は決められた分の領土を獲得することができる。

兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で、男たちは威信をかけたテリトリーバトルを開始し、ラップを使って優劣を決する──。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-では、開幕前の会場に銃撃音や爆撃音が流れており、それは自然と“武力による戦争”を連想させる。そして、その音が収まったあとに開幕するステージこそが、“兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界”であるとアピールしているようだ。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

会場は、正面にステージを配置したスタンダードな劇場型。だが2階建てのセットの背後と両サイドにはスクリーンが配置され、さらにステージの両脇に巨大なスピーカーのセットが組まれていた。穿った見方だが“このステージ自体がオーディオである”という宣言にも見え、音楽をメインとした原作に挑む意気込みが伝わってくる。

だが独特の世界観ではあるものの、観る側が気負う必要はなかった。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

ストーリーが始まる前には、MC・マエセッツとDJ・チューイジコーが登場。上演中の“注意事項”やグッズの紹介、ハンドサインやコール&レスポンスの練習まで執り行う“前説”によって会場を盛り上げてくれる。

オーディエンスも準備万端となったところで、いよいよ開演。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

“D.D.B”が登場し、ライト付きの衣裳を輝かせて踊り出す。このライトの演出が実に秀逸。点灯と曲のボリュームが上がるタイミングを揃えており、必然的に気分が高まる。『ヒプステ』のテーマソングが大音量で会場に溢れるオープニングのスタートだ。

今回登場する“ディビジョン”は3チーム。
三兄弟の結束が光るイケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”、危ない大人の魅力が漂うヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”、そして舞台オリジナルのアカバネ・ディビジョン“North Bastard”。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

可動式のスクリーンを縫って登場する彼らは惚れ惚れするようなスタイルだ。そのビジュアルに甘えず、挑発するようにラップを繰り広げていく気迫もすさまじい。
ハイクオリティーなダンサー、ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”のパフォーマンスとコラボレーションしつつ、ガンガンに鳴り響くオープニング曲を歌い継いでいく。

ステージ背後のスクリーンには各ディビジョンのロゴが映し出され、両脇のスクリーンにリリックが流れる。言葉を追い掛けつつ、ダンスとラップパフォーマンスに注目するのは忙しいが、この時点ですでに“見どころ満載“を味わえるのは至福。オープニングの段階で気分はガチ上がりだ。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

ストーリーは前述した世界観を土台に、トーナメント戦を進んでいく各ディビジョンの動向を追っていく。

中心となるのはイケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”。リーダーは長男の山田一郎(高野 洸)で、次男の山田二郎(松田昇大)と三男の山田三郎(秋嶋隆斗)は長男に心酔しており、長男の右腕は自分だと言い合いに。この兄弟喧嘩もラップとなったり、生活の描写が可動式スクリーンを合わせて漫画タッチに展開されたりと工夫が凝らされており、兄弟の関係性が微笑ましく伝わってくる。

三兄弟の“Buster Bros!!!”は圧倒的な強さでトーナメントを勝ち進んでいるが、次の対戦相手は正体の掴めないアカバネ・ディビジョン“North Bastard”。

良からぬ噂もある“North Bastard”について、二郎と三郎はそれぞれの情報網を使って調べることにする。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

一方で、一郎は幼馴染みであった堂庵和聖(岸本勇太)と再会して互いを懐かしむ。一郎と和聖のデュエットは、街の灯りや花火、星空といった映像と相まって非常に美しく仕上がっており、それぞれの人間味も伝わる感動的なシーンとなっていた。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

そして、一郎と因縁を持つ碧棺左馬刻(阿部顕嵐)が率いるヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”も、順調にトーナメントを勝ち進むなか、左馬刻に恨みを持つ狐久里梁山(南部海人)の登場によって不穏な空気を察する。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

“MAD TRIGGER CREW”はヤクザの碧棺左馬刻、悪徳警官の入間銃兎(水江建太)、ソルジャーの毒島メイソン理鶯(バーンズ勇気)というコワモテ揃いだが、3人の会話はとてもコミカル。ストーリーの謎に迫るクレバーなやりとりをしつつも、お互いへの思いやりや日々の苦労が滲み出るような空気感があり、絶妙な間合いで場をなごませる。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

まっすぐな勢いが溢れるイケブクロ・ディビジョン。
スタイリッシュかつ情の深さを感じさせるヨコハマ・ディビジョン。
そして、堂庵和聖と狐久里梁山、蛇穴健栄(松浦 司)によるミステリアスでダークなアカバネ・ディビジョン。

キャラクターのみならず、ユニットとしても個性が際立つこの3チームが絡み合い、各々の関係性を解き明かしながら、物語はトーナメントバトルの勝敗へと向かっていく。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

原作の世界観とキャラクターに舞台オリジナル要素を掛け合わせつつ、各ディビジョンの楽曲を取り入れた見せ場も備えており、ある意味シンプルな構成ながら、視覚・聴覚的な演出でしっかり驚かせてくれる。
ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”という名を冠したダンサー9名によるダンスパフォーマンスと、それぞれのディビジョンを背負った俳優たちが全力で臨んだラップも圧巻だ。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- エンタメステーションステージレポート

ストーリーを見届けたあとは休憩を挟んで、ラップパフォーマンスメインの2幕。
“オーディエンスキット”や前説で教わったハンドサインをフル活用すれば、さらに一体感を味わうことができるだろう。それは本番ステージを彼らと共につくり上げたオーディエンスだけの特権。
万が一、様子見で今作を見逃してしまったという人は、ぜひ、次のバトルで生の迫力を体感してみて欲しい。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-

2019年11月15日(金)~12月1日(日)品川プリンスホテル ステラボール

原作:EVIL LINE RECORDS
演出:植木 豪
脚本:亀田真二郎

出演:
イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”
山田一郎 役:高野 洸
山田二郎 役:松田昇大
山田三郎 役:秋嶋隆斗

ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”
碧棺左馬刻 役:阿部顕嵐
入間銃兎 役:水江建太
毒島メイソン理鶯 役:バーンズ勇気

アカバネ・ディビジョン“North Bastard”
堂庵和聖 役:岸本勇太
狐久里梁山 役:南部海人
蛇穴健栄 役:松浦 司

ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”
Toyotaka RYO gash! SHINSUKE HILOMU Dolton KENTA GeN 松永一哉

主催:『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@hm_rtstage)

©『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会