LIVE SHUTTLE  vol. 379

Report

乃木坂46 未来の乃木坂の姿が明確に見えてきた3・4期生ライブを振り返る。

乃木坂46 未来の乃木坂の姿が明確に見えてきた3・4期生ライブを振り返る。

乃木坂46 3・4期生ライブ
2019年11月27日 国立代々木競技場 第一体育館

乃木坂46 3・4期生ライブが11月26日〜27日の2日間に渡って、東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催された。乃木坂46が同所で単独公演を行うのは。「真夏の全国ツアー2013 FINAL!」以来、約6年ぶりということもあり、チケットは2日間ともソールドアウト。各日1万人の定員に対して10万人の応募があり、チケット倍率10倍というプラチナチケットを獲得したファンの熱気は開演前からかなり高まっていたが、次世代の活躍に対する期待感を満足させる素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

アロハシャツ風の衣装を着てサマーソングを連発した最初のブロックで勢いをつけたのは最新シングル「夜明けまで強がらなくていい」の選抜であり、11福神にも名を連ねているメンバーだった。3期の山下美月が「いくぞ!」と声を張り上げ、同じく3期の与田祐希も「まだまだ声を出せますよね」とあおる。「裸足でSummer」では北スタンドと南スタンドのステージに2チームに分かれで移動し、それぞれ山下と与田をセンターにしたチームが向き合ってパフォーマンス。「トキトキメキメキ」では観客が<僕に!>とコールするシーンで、4期の筒井あやめがスクリーンに大写しになり、「キスの手裏剣」では4期の遠藤さくらがセンターを陣取っていた。ファンはそれぞれの推しがいると思うが、乃木坂の初期メンバーしか知らない層に向けて、3期と4期の現時点でのエースが誰であるかをわかりやすく見せてくれていたと思う。

山下、与田と同じく選抜の常連となってきた3期の梅澤美波が中心となったMCを経て、制服に着替えた4期生のコーナーへ。スカートを手にして翻し、くるくると回る「4番目の光」では、タイトル通りに眩い光を放った。ファルセットのユニゾンは瑞々しい以外のなにものでもなく、<のぼれ!>とソロで歌いあげた金川紗耶の声には、胸を揺るがすような響きがあった。<好き!好き!>のコールが湧き上がった「ハウス!」では、一人一人のアピールタイムもあり、清宮レイはダイナミックな側転を披露し、満員の会場から大きな拍手を歓声が湧き上がった。

一方の3期生コーナーは、ダンスパフォーマンスにおいて1日の長を見せつけてくれた。大園桃子を中心にしたEDMアンセム「三番目の風」にはスクワットのような激しいフリもあり、シティポップ「自分じゃない感じ」は横ノリのグルーヴで、山下はラップのような早いパッセージのフロウも見事に乗りこなした。続く、4期生は今度はヴォーカルで勝負。二人ずつのユニゾンやセリフを爽やかに聞かせ、ピアノ伴奏のみにアレンジされた「羽根の記憶」(ピアノver.)は真っ直ぐに前を見据えて合唱。清宮と掛橋沙耶香の歌声にグッときた人も多かったのではないかと思う。再び3期生はラウドロックをバックにダンスパフォーマンスのみで観客を惹きつけ、最新シングルの選抜メンバーでもある久保史緒里のセンターによる「日常」は笑顔を封印したクールな視線で魅了。追っかけコーラスもある梅澤センターの「自由の彼方」でも物憂げな表情を浮かべていたが、歌い終わると同時にくるっと回転して、まだまだ思い出を作っていきたいと思います」と微笑み、一瞬でガラリと雰囲気を変え、「思い出ファースト」では笑顔で手を振りながら、キュートでチャーミングなパフォーマンスを見せた。

3期生と4期生で競う「乃木坂46クイズ」コーナーを挟み、ユニットコーナーへ。大園をセンターとした「でこぴん」。3期生の伊藤理々杏と与田のツインテールコンビに、掛橋と清宮が負けない存在感を示した「あらかじめ語れるロマンス」。4期の田村真佑を中心とした大人チームで腕を組んでヒールで踊り、レースの目隠しによるパフォーマンスも披露した「欲望のリインカーネーション」。そして、期は違うが全員18歳で同い年だという久保、3期の中村麗乃、4期の遠藤、賀喜遥香による「私のために 誰かのために」では聞き手の心に真っ直ぐに届く歌声を聞かせてくれた。

ライブが進むにつれて、未来の乃木坂の姿が明確に見えてきた。大園と与田のWセンターに山下と梅澤が脇を固めた3期生中心の「逃げ水」。間奏で少しためてから笑顔を見せる余裕も感じた「夜明けまで強がらなくていい」は選抜と同じく、遠藤、賀喜、筒井が堂々とセンターを務め、清宮の歌声からは場の空気を自分のペースに持っていく力を感じた。1つの白い椅子と10個のダブルカラーの椅子を使った「不眠症」では山下と久保がダンスで魅せ、「僕の衝動」ではエモーショナルに踊りはじめた理々杏が、最後に拳銃ポーズで観客をノックアウト。「未来の答え」で山下がさらに観客を煽りつつ、梅澤が空に指で文字を描いた「空扉」では、梅澤、久保、山下がこう語った。

梅澤「私たちは乃木坂46という歴史のまだほんの一片に過ぎません。でも、私たちにはとても大きな使命があります。未来の扉を探して、私たちは歩き続けます!」
久保「私たちがここにいられるのは、先輩たちのおかげです。でも、そこに甘んじてはいけません。自分たちの力で次の扉の鍵を手に入れてみせます!」
山下「何をするべきか、何ができるのか、その答えはまだ見つかっていません。でも、私たちの思いは1つ。乃木坂46として大空に羽ばたくこと。いつか飛びたてるその日まで、私たちをよろしくお願いします!」

スクリーンには手書きの文字も描かれていたが、「よろしくお願いします!」という生の声に込められた思いには、感動を誘う熱さがあった。大きな声援と温かい拍手で包まれるなか、本編の最後は、結成から3年目、デビューから2年目だった6年前と同じく、「ぐるぐるカーテン」で可憐に締め括った。

アンコールではスタンドをトロッコでまわり、久保を中心とした「ダンケシェーン」では賀喜が「やっぱ乃木坂だな!」と絶叫。山下と遠藤がセンターとなった「乃木坂の詩」では演者も観客も一体となってサイリウムを振りながら合唱。

最後に梅澤が「こんなに大きなステージに立たせていただけて本当にありがたく思います」感謝の気持ちを伝え、「ここにいるメンバーならきっと、どんな困難にも立ち向かっていけると思っています。大好きな乃木坂46への愛を持って、一回りも二回りも成長した姿をお見せできるように、23人で頑張っていきたいと思います」と涙を堪えながら、意気込みを語った。3期生の山下、久保、大園、梅澤、4期生の遠藤、清宮、掛橋が中心となる乃木坂46が観られるのは、そんなに遠い日ではないかもしれない。そう感じさせてくれる堂々たるライブだった。

文 / 永堀アツオ

乃木坂46 3・4期生ライブ
2019年11月27日 国立代々木競技場 第一体育館

セットリスト

0. Overture
1. おいでシャンプー
2. ガールズルール
3. 裸足でSummer
4. トキトキメキメキ
5. キスの手裏剣
6. 4番目の光
7. 会いたかったかもしれない
8. ハウス!
9. 三番目の風
10. 自分じゃない感じ
11. 図書室の君へ
12. 羽根の記憶(ピアノver.)
13. DANCE INST~日常
14. 自由の彼方
15. 思い出ファースト
16. でこぴん(岩本蓮加、大園桃子、向井葉月、筒井あやめ、矢久保美緒)
17. あらかじめ語られるロマンス(伊藤理々杏、阪口珠美、与田祐希、掛橋沙耶香、柴田柚菜、清宮レイ)
18. 欲望のリインカーネーション(梅澤美波、佐藤楓、山下美月、吉田綾乃クリスティー、金川紗耶、田村真佑、早川聖来)
19. 私のために 誰かのために(久保史緒里、中村麗乃、遠藤さくら、賀喜遥香)
20. 逃げ水
21. 夜明けまで強がらなくてもいい
22. 不眠症
23. 僕の衝動
24. 未来の答え
25. 空扉
26. ぐるぐるカーテン
<ENCORE>
1. ロマンスのスタート
2. 自惚れビーチ
3. ダンケシェーン
4. 乃木坂の詩

オフィシャルサイト
http://www.nogizaka46.com

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