Interview

乃木坂46の伊藤純奈が初の時代劇&コメディーに挑む舞台『阿呆浪士』開幕! 女優として、アイドルとしての熱い思い、心の葛藤までを正直に語る

乃木坂46の伊藤純奈が初の時代劇&コメディーに挑む舞台『阿呆浪士』開幕! 女優として、アイドルとしての熱い思い、心の葛藤までを正直に語る

喜劇作家・鈴木 聡の代表作『阿呆浪士』がパルコ・プロデュースとして蘇ることとなった。1月8日(水)より新国立劇場 中劇場にて上演される本作は、主演の戸塚祥太(A.B.C-Z)が扮する魚屋の「八」がひょんな取り違えから赤穂浪士として討ち入りを果たすまでを描いた、笑って泣けるエンターテインメント時代劇で、小倉久寛演じる大石内蔵助の娘である大石すず役を務めるのは乃木坂46の伊藤純奈。
2019年には実に4本もの舞台に出演した彼女は、初の時代劇にして初のコメディーとなる本作にどう挑もうとしているのか。女優としての活躍が目立つ一方で、グループ活動とソロ活動の両立に悩んでいるという彼女に話を聞いた。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 冨田望


グループ仕事と舞台を両立できるか正直不安でした

まず、舞台『阿呆浪士』のオファーを受けたときの率直な心境から聞かせてください。

舞台『オリエント急行殺人事件』に出演している最中にお話を伺ったんですけど、舞台が続いていて乃木坂46の活動にあまり行けてなくて。夏のライブも出れていない期間があったし、2020年2月には「8th YEAR BIRTHDAY LIVE」もあり、グループ仕事と舞台を両立できるか正直不安でした。でも、コメディーも時代劇もやったことがなかったので、挑戦しようと思いました。今、稽古が始まって、すでにやって良かったなって思ってます。

阿呆浪士 伊藤純奈 エンタメステーションインタビュー

「やって良かった」と思うのはどんな部分ですか?

まず、キャストの皆様が凄過ぎるんですよね。ひとときも目を離したらもったいないなと思うくらい面白くて。あと、時代劇ということもあって、今まで私がやっていた作品とはテイストが全然違うので、最初に台本を読んだときに何も理解できなくて(苦笑)。

あははははは。

そもそもの赤穂浪士のお話も知らなかったので。だから、台詞は覚えにくいし、苦労したんですけど、読み込むうちに面白くなってきています。時代劇というか日本史にも興味が湧いて、また新たな趣味ができそうだなと思っていて。今、いろんな幅が広がっているっていう実感がありますね。

阿呆浪士 伊藤純奈 エンタメステーションインタビュー

脚本を読んだ伊藤さんから、物語の説明と役柄について教えてもらえますか?

えっと……魚屋の「八」が……「討ち入りしろよ!」って言われて……討ち入りする話です(笑)。

凄くざっくりまとめた!

あはは(笑)。私が演じる「すず」は、いい意味でも悪い意味でもまっすぐで頑固。意思がはっきりしている女の子です。ずっと怒っているかのようにシャキッとした口調なので、一見、ただ気の強い女の子だと思いきや、掘り下げてみるとだいぶ可愛らしくて。ひとつのことにただただ一生懸命で、ずっとそれだけを見つめて、周りを巻き込んでいく。その姿が健気というか、可愛らしい一面もある役だなと思っています。

ひとつのことだけに集中して邁進していく姿勢には共感できました?

それが、全然理解できなくて。

あははははは。

どちらかと言うと私、結構、行き当たりばったりで生きてきたんですよ。“この目標に向かうぞ!”という気持ちの傍ら、“今はこの流れだから、こっちかな?”って決めてきちゃったところも結構あるので(笑)。でも、すずちゃんのまっすぐさは、本を最初に読んだときから伝わってきましたし、だから理解できないっていう苦労はないけど、自分と似てるところがあるかと言ったらないかもしれないですね。

阿呆浪士 伊藤純奈 エンタメステーションインタビュー

父親である大石内蔵助を演じるのは小倉久寛さんですね。

もう本当に面白くて。最初にオグさん(小倉久寛)と立ち稽古をしたときに……私、ゲラなんで、すぐに笑っちゃって。

(笑)すずは、父親に対しては苛立ちとか怒りを感じてる役ですよね?

そうなんです。ずっとガミガミ言うシーンなのに、微笑みが止まらなくて(笑)。

あははははは。

慣れなきゃと思いつつ、今もめちゃめちゃ面白いですね。一生懸命に笑うのを耐えている日々です。

稽古場は楽しそうな雰囲気ですね。ほかの共演者の方はどんな印象ですか?

主演の戸塚さんは凄く真面目でまっすぐな方です。私との絡みはそんなにないんですけど、ふたりのシーンが少しだけあって。しっかり目を見てお芝居してくださるので、演じていて凄く伝わってくるものがあるなって感じていますね。ほかの大先輩の方々も、稽古場ではあまり何も言わないんですけど、あとでご飯に行ったときとかに、優しくアドバイスしてくださるんです。稽古場ではやっぱり緊張してたりもするので、そうじゃなく、気を張りすぎないところでいろいろ言ってくださるのがありがたくて。しかも、その次の稽古に私がいろんな案を持っていってやると、「あれ、良かったよ」って言ってくれて。凄くやりやすい現場だし、好きです、皆さんが。

阿呆浪士 伊藤純奈 エンタメステーションインタビュー

私もしっかり演じて、皆さんの涙も誘えたら

初のコメディーという部分は?

“私にコメディーができるかな、大丈夫かな?”と思って心構えをして臨んだんですけど、実は私の役はそんなにコメディーチックなところがなくて。物語の中で大事なことを説明していたりする役でもあるので、あんまりふざけるところがないんですよ。ホッとした反面、もうちょっとやりたかったなっていう思いもあって。まだ本番まで時間があるので、演出のラサール石井さんと相談しつつ、ふざけていいところがあったらいいなと探っています。稽古を重ねていろいろできそうな感じがしているので、本番までに練っていきたいですね。

時代劇の難しさは感じていますか? 

口調は平気なんですけど、単語が自分の身近なものじゃないんですよね。だから、初めて台本を読んだときに、“なんのこっちゃ?”みたいな知らない言葉は調べて書き込んで。

例えばどんな言葉を調べました?

“合口(あいくち)って何?”とか。“合口”が短刀だっていうことも知らなかったし、“岡っ引き”も知らなかった。あと、“大石内蔵助”も読めなかったですもん(苦笑)。私、高校のときに世界史専攻だったんですよ。漢字が嫌だから日本史をとらなかったんですけど、今、凄く後悔してて。もちろん、世界史は世界史で、ロシアのお話をやったときには馴染み深い言葉があって良かったんですけど、あのときに日本史をとっていたら、たぶん、もっと身体に取り込むのが早かっただろうなって感じですね。

阿呆浪士 伊藤純奈 エンタメステーションインタビュー

本番に向けて楽しみにしていることは何かありますか?

セットが凄いので、早く劇場で見たいですね。稽古場に今、簡易に組まれてるのだけを見ても“凄い!”ってなってるくらいなので。ラストの演出に向けての装置も大掛かりなものになっていてカッコよくなりそうですし、物語的にもたくさん笑って、ちょっと泣ける舞台になるんじゃないかなって思います。泣ける部分に関しては、すずの存在が大事になってくるので、私もしっかり演じて、皆さんの涙も誘えたらなって思っています。

アイドルもお芝居も、どっちものいいところを、時間をかけて見つけられた

2020年も舞台からスタートしますが、2019年は『GIRLS REVUE』、Reading♥Stage『百合と薔薇』、『オリエント急行殺人事件』、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』と実に4本もの舞台に出演してました。あらためて1年間を振り返ってどう感じていますか。

前は舞台に呼んでいただくと、ファンの方から「外の舞台に呼ばれて凄いね!」って言われていたんですよ。次から次へと舞台が決まって嬉しい反面、グループ仕事と両立ができるかどうか、ファンの皆さんもそんな私についてきてくれるかどうかずっと考えてしまい、気づいたら12月で、1年が終わってました(笑)。

なんと!(笑)答えは出ましたか?

2019年はライブを結構休んじゃったんですよね。スケジュール的に本番が重なってしまうのはしょうがないことなんですけど、それでも出れるものは出たいので、休演日に握手会とかには出ていたんです。だけどやっぱり、全体ライブで会えると思ってチケットを取ってくださった方が「純奈いないじゃん」ってなるのが一番申し訳ないので、これからはできるだけライブを休まないようにしようと思っています。でも、舞台もやりたいので、うまいこと調整をつけてバランス良くやりたいと思いますね。

阿呆浪士 伊藤純奈 エンタメステーションインタビュー

たくさんの舞台を経験してどんな面白さや魅力を感じていますか。

ミュージカルとストレートじゃ全然違うし、昨年は『GIRLS REVUE』で“ザ・エンターテインメント!”っていう舞台を経験して、初めての朗読劇で『百合と薔薇』があって、『オリエント急行殺人事件』は河原雅彦さん演出でシリアスなストレートプレイで。ギャップのあるものを立て続けにやったなかでの『セーラームーン』だったし、久々の2.5次元舞台でもあったので、“あ、そうだ。こんな感じだったな”って思い出したところで、『阿呆浪士』に入るという。こうやって、ひとりの人間が1年を通していろんな役をやれるのは、観に来てくださる人からしても面白いことだと思いますし、私も常に何かになれているっていうのが面白くて。客観的に見ると、凄く不思議なことじゃないですか? ふとしたときに自分の活動を考えると、楽しい仕事をさせてもらってるなと思えますね。ライブでアイドルとしての姿を見せるのももちろん楽しいですし、今は、「大石すず」としての私を見てくださいっていう時間も凄く楽しい。アイドルもお芝居も、どっちものいいところを、時間をかけて見つけられたっていう感じですかね。舞台は、最初は結構大変だったんですよ。切羽詰まった状態のまま本番まで終えていたので、最近やっと楽しさが、稽古から掴めるようになったなって思いますね。

アイドルの楽しさというのは?

「応援してるよ」とか「好きだよ」っていう愛を直接受けられるから、それに応えたいっていう気持ちが自然と出てくるんですよね。握手会でお話すると信頼関係も生まれてくる。私のファンの人は「純奈と喋るのが楽しい」って言ってくれる人が多くて。私も喋るのが好きなので、お互いにウィンウィンの関係というか。そうやって、直接思いを伝え合えるのがいいところだなと思うし、かと思えば、いつも目の前で話してる子がライブでは大きいステージに立って歌ってる。応援してくれてるファンの人たちを私たちが客席に見つけて手を振る、振り合うみたいな。なんとも言えない不思議な感じなんですけど、そういう空間が私は好きです。

阿呆浪士 伊藤純奈 エンタメステーションインタビュー

グループと個人活動の両立の悩みはメンバーとも話したりする?

はい。めちゃくちゃしますね。昨日も、ひなちま(樋口日奈)と話してました。生田(絵梨花)、井上(小百合)、純奈、ひなちまは、現場でレアキャラ扱いされるんですよ。「今日はいる!」みたいな(笑)。4人が集まると自然と、「今、何の稽古?」っていう話になったりもするし、いつもいろいろ話したりしてます。「稽古どう?」とか、「次のライブ出れる?」とか。それこそ、この間の全国ツアーは私と樋口が入れ替わりで、私は名古屋と東京、ひなちまは大阪と福岡とか。

もはやダブルキャストみたいですね。

そうです(笑)。同じポジションをふたりで入れ替わりでやってました。なかなか会えないんですけど、そうやって悩みを話せるメンバーがいるのも良い環境だなって思いますね。

お互いの舞台を観に行ったりしますか?

舞台をやっているメンバーは各々の舞台の稽古や本番もあるし、私もそうなんですけど、メンバーの舞台はなかなか観に行けないこともあって。でも「観に行くね」って言ってくれるメンバーも多いです!

気負わずに観に来てくれたらいいな

では、楽しみにしているファンの方にもメッセージをいただけますか。

私のファンの方は時代劇を見慣れてないと思うので、“わかるかな? 大丈夫かな?”って心配してる人もいるかもしれないんですけど、私も最初はそうだったし、赤穂浪士についても私が舞台上で説明するので大丈夫です。だから、気を張らなくても平気。それに、戸塚さん演じる「八」が現代っぽいコメディーの要素を入れていたりするし、私のファンの人たちも楽しめるネタをラサールさんも入れてくれているので、そんなに気負わずに観に来てくれたらいいなと思います。

阿呆浪士 伊藤純奈 エンタメステーションインタビュー

最後に、作品に絡めたキーワード質問を。本作は時代劇コメディーですが、伊藤さんが思う“粋(いき)”とは?

うーん……むずかしいなぁ(苦笑)。

“粋”に感じる人とか?

西野七瀬! 人見知りだし、内気な感じなんですけど、わりと誘ったらどこにでも行くんですよ(笑)。意外とコミュニケーションをとるんだってびっくりするというか、まだそんなに仲良くなってない、初対面に近い方ともすぐにどこか行くんですよ。旅行好きなのもあるんですけど、この間、「ななも1回しかご飯に行ったことがないんだけど」って言ってた女芸人さんに誘われて、一緒に海外旅行に行ったらしくて。私たちと旅行に行くのはわかるんですよ、距離感が……私だったら行くのを戸惑うと思うけど、その行動力というかフットワークの軽さには“ええー!”って感じです(笑)。でも、西野は粋な女ですね。


【募集終了】抽選で2名様に伊藤純奈さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

伊藤純奈さん直筆サイン入りチェキ

※賞品はお選びいただけませんので予めご了承ください

応募期間

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1月8日(水)~1月15日(水)23:59


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舞台『阿呆浪士』

東京公演:1月8日(水)~1月24日(金)新国立劇場 中劇場
大阪公演:1月31日(金)~2月2日(日)森ノ宮ピロティホール

【STORY】
時は元禄。とある長屋に住む魚屋の八(はち)は、ある日ひょんな取り違いから赤穂浪士の血判状を手にしてしまう。お調子者の八は、長屋小町のお直の気を引きたい一心で、自分が本物の赤穂浪士だ、と嘘をついてしまう。
一方、大石内蔵助は、風車売りに身をやつし、飄々と暮らしている。大石内蔵助の娘・すずは、いつまでも討ち入りを決行しない父に業を煮やして赤穂から江戸に乗りこんで来る。すずは、お調子者の八を利用し、集まってきたニセモノの赤穂浪士たちと討ち入りを決行しようとするが──。

脚本:鈴木 聡
演出:ラサール石井

出演:
戸塚祥太(A.B.C-Z)
/ 福田悠太(ふぉ~ゆ~)
/南沢奈央 伊藤純奈(乃木坂46) 宮崎秋人 堺 小春 八幡みゆき 新良エツ子
/佐藤 誓 おかやまはじめ 松村 武
/西海健二郎 おおたけこういち 辻 大樹 堀田 勝 MAEDA 立川ユカ子 安川里奈 木下 桜
/玉川奈々福/竹内都子/小倉久寛

※1月12日(日)大阪公演については、玉川奈々福に代わり真山隼人(浪曲)・沢村さくら(曲師)が代演。

オフィシャルサイト

伊藤純奈(いとう・じゅんな)

1998年11月30日生まれ、神奈川県出身。2013年に「乃木坂46」に2期生として加入。グループでの活動に加え、ソロとしても多数の舞台に出演。2018年には手塚治虫原作の舞台『七色いんこ』で初主演を果たす。主な出演作品には【舞台】乃木坂46版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』、『オリエント急行殺人事件』、Reading♥Stage『百合と薔薇』、『GIRLS REVUE』、『三人姉妹』、『犬夜叉』、『墓場、女子高生』などがある。

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