LIVE SHUTTLE  vol. 83

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映像化決定!藍井エイル、無期限活動休止前の武道館ライブを振り返る

映像化決定!藍井エイル、無期限活動休止前の武道館ライブを振り返る

エモーショナルなハイトーンボイスで数々のアニソンをはじめとしたヒット曲を歌ってきた藍井エイル。今年8月から体調不良により活動を休止していたが、11月5日の武道館公演をもって無期限の活動休止が発表され、ファンの間に驚きの声が上がっていた。
武道館ライブは、「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 ~LAST BLUE~at 日本武道館」と銘打って開催。この日のライブを目に焼き付けようと集まった超満員の観客たちは、暗転と同時にサイリウムのカラーをブルーにし、歓声にこたえて登場した藍井エイルもまたブルーの衣装で会場全体が青一色に染まる。
「シリウス」でスタートしたライブは、いきなりパワー全開。立て続けにアッパーな「AURORA」を歌った後、「みなさんこんばんは、藍井エイルです!今日は全員で最高の時間を作っていきましょう。よろしく!」と叫び、広がりのある「コバルト・スカイ」へと繋げていく。

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ステージを左右に移動しながら何度もマイクを客席に向けて熱気をあおり、レーザービームが飛び交う「アヴァロン・ブルー」では、ハードなサウンドをバックに高低差のあるメロディを自由自在に歌い上げいてく。厚みのある「GENESIS」に続いて披露されたのは、新曲の「アカツキ」。澄み切ったボーカルに始まる、美しいマイナーのメロディが印象的なナンバーだ。

静かなピアノのフレーズをイントロにした「クロイウタ」では、じわじわと高まる曲調に呼応して炎が上がり、ステージをドラマチックに演出していく。キレのあるリズムとともに歯切れのいい歌を聴かせる「KASUMI」、その勢いをさらにヒートアップさせて突き抜けた歌声を聴かせる「Lament」と、テンションはますます上がっていく。

デビュー曲である「MEMORIA」では歌詞の一言一言を張りのある声で歌い切り、「HaNaZaKaRi」ではサビでジャンプを促し、会場全体が曲ごとに一体感を増していく。さらに、その力を緩めることなく体感速度を加速していったのは「アクセンティア」だ。ステージの端まで移動し客席を何度も指さしながら、サビの“アクセンティア”を一緒に大合唱するという、感動的な光景が生まれた。

そして、この日はもう1曲の新曲が用意されていた。「武道館、みんなのクラップを聞かせてください!」と、「レイニーデイ」で手拍子の参加を呼びかけ、明るく開放的なメロディに観客も自然と笑顔になっていく。 黒い衣装に着替えて始まったのは「シューゲイザー」。ギターリフがサウンドの骨格を形作り、シャープなボーカルが強く鋭く突き刺さる。さらに、切ないメロディの「シンシアの光」が色濃く迫り、スパニッシュ調の「ラピスラズリ」でも炎が上がるなど、奥に秘めた感情を露わにするような曲の連続に、ぐんぐん引き込まれていく。高揚感のあるメロディとサウンドの「IGNITE」では再びレーザーが飛び交い、底なしのパワフルな歌声が会場に響き渡った。 コール&レスポンスから始まったのは「Bright Future」で、曲の途中にも何度もコール&レスポンスを行い、会場の熱気は果てしなく上昇。そして、スピード感に満ちた「サンビカ」の後、最新シングル「翼」を全力を振り絞るように歌う。ここまで20曲をほぼノンストップで歌っているのだが、少しも疲れを感じさせないタフな喉を聴かせているのにも驚かされる。

そんなエネルギッシュなライブも、いよいよラストを迎えた。「最高の思い出を一緒に作ってくれますか?武道館。ラストいくよ!」と、「INNOCENCE」のタイトルを叫ぶ。それまでに溜めていた感情があふれ出しながらも、それをきっちりと歌に込めて全力でステージから届け、幕を閉じた。

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アンコールにこたえて今度は赤い衣装で登場すると、スポットライトに照らされ、この日初めての長めのMCで語りかける。

「今日の“LAST BLUE”が終わってから、私は無期限の活動休止に入ることを発表させていただいたんですけど。この5年間、すごくたくさんの思い出で溢れているなって思いました。今回の“LAST BLUE”はみんなで築き上げた5年間の軌跡というテーマでお届けしています。私の人生にとってこの5年間は、みんながいたから、すごくかけがえのないものになりました。本当にありがとうございます」

感極まり涙声になりながらも、デビュー前の楽曲「frozen eyez」を披露し、「武道館、みんなに会えたことを心の底から誇りに思っているぞ!どんなに離れていたって私たちはいつだってつながっているぞ!ひとつになろうぜ、武道館!」と想いを込めて、続く「ツナガルオモイ」へと橋渡しをしていく。

そして、もう一度ステージセンターにスポットが当たると、そこには白い衣装に着替えた藍井エイルが立ち、目の前に広がる光景を噛みしめるようにゆっくりと言葉を探していた。
「“LAST BLUE”、ラストの曲になりました。大切な5年間を振り返ると、感謝の気持ちがたくさん溢れていました。私をみつけてくれて、ありがとう。私と出会ってくれてありがとう。私の楽曲を愛してくれてありがとう。いつも元気な言葉をかけてくれてありがとう。素敵な笑顔をいつも見せてくれてありがとう。いつもこの小さい背中を押してくれてありがとう。温かいてのひら、いつもありがとう。大切な時間を一緒に作ってくれてありがとう。かけがえのない思い出をいっぱいくれてありがとう。これ以上ないくらいの幸せな時間をくれてありがとう。支えてくれたファンのみなさまとスタッフのみなさまに心から感謝します。5年間支えてくれてありがとうございました」

数えきれない“ありがとう”が溢れ出したアンコール・ラストは「虹の音」。この優しいバラードナンバーを最後に、拍手と大歓声を背に受けながらゆっくりとステージを去っていく藍井エイル。虹色のサイリウムが会場を埋め、ステージには金色に輝く紙吹雪が降り注ぎ、“LAST BLUE”は終了した。

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活動休止という事実は本人にとってもファンにとっても悲しいはずなのだが、この日の武道館を覆っていたのは単なる悲壮感ではなく、一人のアーティストの生き様をみんなでしっかり見届けたという共有意識だった。全力で駆け抜けた5年間。武道館の客電がついた後、並走し続けたファンたちの漏らすため息の大きさが印象的だった。

取材・文 / 岡本 明

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藍井エイルLIVE概要

Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 at日本武道館 ~LAST BLUE~
2016年11月4日(金)OPEN:18:00 / START:19:00
2016年11月5日(土)OPEN:16:00 / START:17:00

Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 at 日本武道館~LAST BLUE~ セットリスト(4日、5日共通)

01. シリウス
02. AURORA
03. コバルト・スカイ
04. アヴァロン・ブルー
05. GENESIS
06. アカツキ(新曲)
07. クロイウタ
08. KASUMI
09. Lament
10. MEMORIA
11. HaNaZaKaRi
12. アクセンティア
13. レイニーデイ(新曲)
14. シューゲイザー
15. シンシアの光
16. ラピスラズリ
17. IGNITE
18. Bright Future
19. サンビカ
20. 翼
21. INNOCENCE
アンコール
E1.frozen eyez
E2.ツナガルオモイ
E3.虹の音

藍井エイルラストライブ「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 ~LAST BLUE~ at 日本武道館」の映像化が決定!早期予約特典として藍井エイルオリジナルポスターをプレゼント

「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 ~LAST BLUE~ at 日本武道館」

Blu-ray / DVD映像作品
2016年2月15日(水)発売

【Blu-ray】
■初回生産限定盤(Blu-ray+2 LIVE CD+Photobook) SEXL-90~92 ¥9,074+税
■通常盤(Bluray) SEXL-93 ¥5,741+税


【DVD】
■初回生産限定盤(2 DVD+2 LIVE CD+Photobook) SEBL-223~226 ¥9,074+税
■通常盤(2 DVD) SEBL-227~228 ¥5,741+税

蒼井エイル

11月30日生まれ。北海道札幌市出身。AB型。2011年10月、シングル「MEMORIA」でメジャーデビュー。
2016年の10月19日に5周年を迎え、初のベストアルバムをリリース。
翌月11月には日本武道館2DAYSを大成功させ無期限活動休止に入る。

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