カンパネラという正三角形が新たな中毒を呼ぶ!?  vol. 1

Interview

カンパネラという正三角形が新たな中毒を呼ぶ!?(前編)

カンパネラという正三角形が新たな中毒を呼ぶ!?(前編)

水曜日のカンパネラ。
ケンモチヒデフミ、コムアイ、Dir.F3名の総合的な創意によって確立された、極めて破天荒、そして、J-POP×ヒップホップ×???…これまでにない音楽をびゅんびゅん放出する稀有なユニットである。
今回のインタビューでは、カンパネラ成り立ちの動機、そして、これからの音楽的野望と展望を3人に訊いた。

「ヒップホップはカンパネラを始めるまでは聴かなかった。興味がなかった。むしろ嫌いでした。」(コムアイ)

水曜日のカンパネラの、今までのインタビューをいろいろ拝見して、矢面に立つのはコムアイさんなので、できればこのお三方での総合的な成り立ちというものに僕の中では興味があって、それを聞いてみたいという、そういうインタビューになるかなと思うので。

コムアイ インタビューを3人で受けることもやってるんですけどね。けっこう最近は多くなってきて、むしろ裏方だけのインタビューとかも最近していて、読んでいて立体的で面白いと思います。

僕も最初は、インタビューはケンモチさん1人でもいいって言ったんですよ。もしケンモチさんが大阪から離れたくないっていうんだったら、僕らが大阪に行きますよって。

コムアイ ああ、いいですねえ。それも良かったですよ、来てくれて、って。

ケンモチ 面白いですね。

でも、もうケンモチさんも東京に来てしまっていたというね。

ケンモチ そうなんです。取材のオファーがあったのでこっちに越してきました!(笑)

そうですか、おめでとうございます!

ケンモチ いえいえこちらこそ!(笑) これをきっかけに来させていただきました。

コムアイ インタビューの度に言ってね(笑)。

まずDir.Fにお聞きしたいんですけど、最初にコムアイさんに「歌ってみないか」って言ったのがDir.Fさんで。

Dir.F そうですね。

そのときの、歌える・歌えないを含めて、コムアイさんに魅力を感じたものというのは何だったんですか?

Dir.F 最初の出会いは、ある映像作家のホームパーティーみたいなところにコムアイが来てたんですけど、そこには、大人しかいなかったんですけど1人女の子が来てて。

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1人だったんだ。

Dir.F で、何だろうと思って喋ったら(コムアイは)まだ大学生だって言っていて。東京・中目黒でのパーティーだったんですけど、(神奈川の)川崎からそこまで自転車で来ましたって言って。どんな自転車なんですかって聞いたら、ロードバイクって言ってたんですけど、格好はワンピースだったんですよ。なんか面白い子だなあと思って、興味がまずそこで湧いたんです。その後いろいろ話しているうちに、高校生のときにキューバに2人で行ったりしたっていう話とか、地雷撤去を支援する活動をしたり、募金活動とか、デモ行進の話、鹿の解体、農作業などいろいろ話を聞いて、何か社会に発信したい大学生で、実際もう発信もしかけてるっていうことを感じて。

で、本人自身も、今までの活動が上手く世の中に出せてなかったっていうことも――まあ言ってたかどうかはちょっと忘れましたけど、僕はそういうふうに感じたんですよ。これは主観的ですが、アーティストっていうフレームから彼女のやりたいことを発信したほうが、世の中や社会に対しても、彼女のイメージに近いカタチでやりたいことを発信できると思ったので、そのフレームを経験してもらいたいと感覚的に思いました。その方がより彼女が思っている理想を実現することができるなと思ったんです。そこで、その少し前からケンモチさんとは、水曜日のカンパネラのプロジェクトを始めていて、3人組のユニットがいいかなあ、みたいなことをイメージして、コムアイと出会う前に2人まではメンバーは見つけていたのですが、僕は変わった子というか予想外というか、自分のイメージを超えてるような子を入れたいと思っていたので、なんか物足りない感じはあって、そこでコムアイに出逢って「あ、この子だ!」と思って、とにかく世の中に出てほしいと思って、声をかけました。

スターとかって、これは完全に僕の個人の意見ですけど、歌が上手いとかダンスが踊れるとかっていう、そういう感じじゃないなと思っていて。何か人を惹きつける魅力っていうものさえあれば、他は後で「それっていいよね」っていうふうに転換していくと思うんですよ。「歌が上手いから絶対売れる(人気者になる)」っていうのはないと思うんですよね。「魅力があるから売れる」はわかるんですけど。歌が上手くても売れてない人はいっぱいいるわけじゃないですか。だから、「魅力があるから人気者になる」というのが僕の中でのルールとしてあって、その魅力自体は何でも良いとも思っています。歌でもいいし、踊れるかもしれないし、また、何か執筆活動なのかもしれないですけど(笑)、ただその魅力を引き出すための音楽というフレームはケンモチさんと僕でサポートできるから、まずはそのフィールドで一緒に戦おうという感じでスタートしたのが――まあスタートというか、声を掛けたのが、僕のスカウト時のテンションだったんですよね。

なるほどね。コムアイさんは発信する窓口って、今Dir.Fは“フレーム”って言いましたけど、発信するフレームが音楽っていうことは考えたことはあったんですか?

コムアイ それまでは全然ないです。表に出ることを今後大人になってやるかもしれないなって考えたことはありましたけど……役者とかのほうがまだ線があるかなあ、ぐらいな感じ? モデルとしてもスタイルは良くないし、役者も、その役をやんなきゃいけないのは大変だなと思って、で、音楽はまあ全然できないしなあって思って。

コムアイさん、映画をたくさんご覧になってますけど…。

コムアイ そんなでもないです。

映画はそんなでもない? まあ僕の仕入れた情報ですが。で、音楽っていうのは日常的によく聴くほうですか?

コムアイ んー、どうだろう……。誰に比べてとか、どう……普通?(苦笑) 聴かなくはないんですけど。

どういうときに聴きますか。移動中?

コムアイ 移動中とか、飛行機の中とか。

ラップものって聴くんですか?

コムアイ あ、ヒップホップですか? ヒップホップはカンパネラを始めるまではまったく、1ミリも聴かなかったです。興味がなかったです。むしろ嫌いでした。ケンモチさんに教えてもらった音楽は、むしろ、ミニマルとかテクノとかのほうで好きになったアーティストはたくさんいたんですけど、ヒップホップはライブハウスでパフォーマンスを観て好きになるものが多かったので日本のラッパーばかり……。そもそも、カンパネラでやってるのはヒップホップじゃないので、ラップを知ってる必要があんまりないと思ってるんです。知ってたら、ヒップホップ好きな人のラップになるけど、カッコよくやろうと思って録音したのを自分で客観的に聴いてから、カッコ良くならないっていうか、なんか、売りたくないなあって思って……。

ケンモチさんは、コムアイさんが登場したときに、今一応“ラップ”という言葉を使いますが、いわゆる“歌もの”じゃないものをやらせようっていう、その青写真はあったんですか?

ケンモチ いや、もう、まったくなかったです。最初僕は音楽を作る担当みたいな感じだったので――。

トラックメイカー。

ケンモチ そうですね。で、最初女の子3人組の予定だったので、歌がうたえる子を中心に曲を作っていこうかなっていう感じで考えていたんですけども、途中で2人いなくなってしまったんですよ。で、そうなったときに……(苦笑)。

コムアイ せつないねえ(笑)。

ケンモチ せつないんですけど。で、そこから全部枠を一回外して。人数も変わっちゃったし、音域とかも、当初歌をうたっていた子のキーで作ってたのもあるし、声質も違うので、一回全部最初から作り直そうと思って。で、何が合うのかはわからないから――僕も水曜日のカンパネラを始めるまでは、いわゆる普通のJ-POPっていうか歌ものを書いたことがなかったんですよ。ずっとインストの音楽を作ってきた者と、これから始めて人前で歌を歌う者が、普通のJ-POPを作って勝てるわけがないと。で、何をやったらいちばん面白い組み合わせで世の中にいいものを出せるのかな? っていうのを一個一個試行錯誤していって。

順列組み合わせみたいなことをやったんですか。?

コムアイ んはは! でもそうだね、完全に順列組み合わせですね。

ケンモチ そうですね。ビートのスタイルはこういう感じが面白いかなとか。ファーストアルバムはラップものは2曲ぐらいしかなくて、曲の方向性も、とっちらかってるんですよ。アンビエントものに行ったりとか、フォークミュージックっぽいのとかもあったり。

あの『demo』ってやつですよね。

ケンモチ そうです、トラック先行でテクノみたいなのもあったりするんですけど。で、いろいろ試していくうちに、一番ハマリが“悪かった”のがラップだったんです。一番聴いてて違和感があるかなと。だから、そこが“伸ばせる”んじゃないかなって。さっきもコムアイが「自分の声はラップにあんまり合ってないな」っていうふうに言いましたけど、僕も聴いて「これはすごく浮いてるな」っていう感じがして。自分が十代の頃からラップを聴いていて、「私はこれでやっていこう!」と思っている人はもうちょっと“上手く”やると思うんですよ。

そうですね、スタイリッシュにやると思いますね。

コムアイ “フィーメールラッパー”って感じで(笑)。

ケンモチ 自分で聴いてきたものが血肉となるじゃないですか。そういうのがまったくないし、そこに寄せることもできなかった。コムアイって、声にあんまり角がないんです。

丸みがあって。

ケンモチ けっこうフォークシーンとか、あと、ゆるふわポップ系シーンみたいなのでコムアイの声をヒュッて当てはめるとピッタリ合うんですけど。

コムアイ 相対性理論とかカヒミ・カリィとか。

カヒミ・カリィ(笑)。それ、いいんじゃない? うん。

コムアイ 全部ハマっちゃうんだよね。

ケンモチ そうなんです。だからスポッと入りすぎて、「これは危ないな」と思って、そういうのは一番――。

コムアイ でも下手、みたいな(苦笑)。

ハマるけど(笑)。

ケンモチ ハマるけど、それはやっぱり、その専門のシーンに持って行ったら負けちゃうので。“誰もいないところで独り相撲を取る”っていうのだけずっと考えていて、で、今の形のもっと前の状態ですけど、最初の原石がそれで見つかったっていう感じです。

最もハマリの悪いところを特殊化するっていう、その判断をしたところが正しいですよ。素晴らしい判断です。

ケンモチ まあ結果論なんですけど。

コムアイ 3人ともへそ曲がりだから、ズルすることにまったく抵抗がないというか(笑)。

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でもコムアイさんは、その、最もハマリの悪いラップをこれからやっていく――これからやっていくって言うのも変だけど、際立たせていくっていう方向性には、ひとつ「やろう」っていう肯定的な感じだったんですか?

コムアイ んーとね、「やれ」って言われたときは「はぁ?」と思ったんですけど、でも録ってみて――全部そうなんですけど、録ってみて、アルバムになって出たりとか、曲としてケンモチさんがまとめて、それを改めて聴くと、ようやく何事かわかるみたいなことがあって。そうしたら納得します。

まだ歌うときは――。

コムアイ 客観的に見られないというか、客観的に見てるつもりなんだけど、まとまって録音された声が乗ってるのを聴くと、また全然違うふうに感じるので、ホントにトライ&エラーをどんどんしていくしかない、パッケージにどんどんしてから聴いて、もう一回いろんな違うバージョンで録ってもう一回聴いて、みたいな感じにするしかなかった。そうしたら、納得できるバランスみたいなものがなんとなく見えてきて、「ラップやってもいいな」って思えるようになりました。ラップって言ってもいろんなやり方があるじゃないですか、どんなフロウにしようとか。

ライムをこうするとか。

コムアイ そう。それと、声をどういうふうに使うかっていうことと、自分のキャラクターっていうのと、そのチューニングをけっこう時間を掛けてやったと思うんですよね。まあラップに限らずか。歌をどういう歌にしたらカンパネラというものができるかっていうので、1年ぐらいかかっていろんな曲をゆっくり試してみました。で、ガッチリハマって、「あ、これだったら売り物になるかもしれない」みたいなものになるまで1年……うん。

Dir.Fは水曜日のカンパネラの楽曲的な特徴というのを、どこに持って行こうと思って、ちょっとズレてるけどラップだな、みたいな、最初の持っていく方向性みたいなものはあったんですか?

Dir.F 最初は、Perfumeとか、あと相対性理論とか、そこのラインが近いなと思っていたんですけども、同じことをやってもなあっていうのはケンモチさんと、もともと喋っていて。で、行き着いたのがここだったみたいな。最近はフィーメールラッパーって増えてきてますけど――。

コムアイ ゆるふわラップみたいな。

Dir.F そこともトラックはやっぱり違うというか、ハウスとか、テクノとか。

コムアイ 泉まくらさんは、上手いからね? んははは!

Dir.F うん……ははは! ラップの組み合わせが根本的に違うんですよね。なので、うちはラップのような早口言葉なんですけど(笑)、もともとのケンモチさんのハウスやテクノっぽいサウンドに乗せるっていうのが、初期は新しかったんですよ。そこから……『羅生門』『シネマジャック』辺りで模索して、で、『私を鬼ヶ島に連れてって』で第一段階がまとまったかな、みたいなところでしたね。

ケンモチ 僕は一回、ライブの感想で、「「マリー・アントワネット」がめっちゃウケてますよ」っていうのをDir.Fから聞いて、「じゃああれをもう2、3個作ってみましょうか」みたいな感じで、『シネマジャック』とかはあの流れで行ったっていうのを、今思い出しました(笑)。

コムアイ ふと思い出した?(笑)

ケンモチ 「ライブ会場が、すごい違和感があって変な空間になるんですよ」っていう意見を聞いて「そうなんですか?」って。そういういろんな周りの反応とかも見ながら、少しずつ方向性を見ている感じですね。

今のDir.Fの発言から言うと、コンビネーションをどうするかっていうことですよね?

Dir.F うん、そうですね。すべてそこに集約してますよね。もともと今まであった組み合わせじゃないところを作らないと、新しくやる意味はないなっていうところですよね。

ケンモチさん、リリックの方向性というのは最初の「demo」のときからあったんですか?

コムアイ 超ウケるよね、「七色の筆で夢を描いて」っていう歌詞がありましたから(笑)。

(一同笑い)

ケンモチ 先ほども言ったとおり、僕がまったくJ-POPを書いたことがなかったので。しかも僕、実はヒップホップもまったく通ってないんですよ。

ハウスとテクノですか。

ケンモチ そうですね。

コムアイ けっこうほかの音楽はいろいろ。民族音楽とかも。

ケンモチ 基本的にインスト……。

Dir.F とかアンビエントとか。

ケンモチ 今までずっと僕はJ-POPを聴いてなくて、アイドルシーンとかも、20代の頃は「いやぁ、ああいうシーンはいいよ」ってずっと思ってたクチだったんですよ。で、30代ぐらいになってから、急に歌ものを入れたくなって始めたユニットなので、もともと書くリリックにも、まったくもう、伝えたいこともないし、書き方もわからないし。で、3人とも門外漢だったので、最初は3人でとりあえず歌詞を持ち寄って。

Dir.F 選挙みたいな感じだよね(笑)。

ケンモチ 「いっせーのせ!」みたいな感じにして。

出して(笑)。

ケンモチ 「歌詞のこの部分はいいから、ここ採用!」みたいな感じで。だから、「星一徹」っていう曲があるんですけど、それはもう、まったく脈絡のない、3人の歌詞が1行ずつハメられてて。

アトランダムに?

ケンモチ そうなんです。「うなぎ食べたいねー」とか言ってた次に、ソニックブームが飛んできて、最後にちゃぶ台返しをして、要するにまったく意味がないんですよ。

ははは!

ケンモチ 「どういう意味なんですか?」ってよく言われるんですけど、「いやあ、僕らもわかんないですね」って言って(笑)。そんな感じで。

コムアイ 「どういう意味ですか?」って、ウケるよね(笑)。

ケンモチ だから、3人いても3人とも書きたい歌詞がなかったっていう。

それはおかしいねえ。でも、歌ものをやりたかったんでしょ?

ケンモチ そう、そうですね。反動ですね。震災があったあとに、あんまり音楽を作る気にならない時期があって、そのときにJ-POPとか日本語の歌詞が初めて耳に入ってきたんですよ。「あれ? 日本語の歌詞ってすごい、元気づけられるんだな」と思って。僕、日本語の歌詞を聴いてそんなにポジティブになることってそれまでなかったんですけど、そこで「うわあ、歌っていいんだなあ!」と思って、改めて(笑)。

再認識して、ちょっと書きたくなったわけですね。

ケンモチ でも歌詞はべつに僕が書かなくてもいいと思ってたんですよ。僕はメロディと曲だけ作れればいいなと思って。

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で、Dir.Fは、3人で歌詞を書くっていう方向でもなかったんですか?

Dir.F そうですね、もともと最終的にはコムアイ本人が書くかなあと思って、それまでの繋ぎとして僕もケンモチさんも「手伝おう」みたいな感じでやってたんですけど、本人があんまり書かないんで(笑)。

コムアイ 時間かかるじゃないですか(笑)。

Dir.F で、最初それこそケンモチさんが恥ずかしい歌詞を書いてて、僕もちょっと変な歌詞を書いてて。

さっきの「七色の筆」みたいなワンフレーズはないですか?

Dir.F それはケンモチさんで、僕は「ちゃぶ台返し」とか。

コムアイ 何ていうんだろう、ケンモチさんは可愛くて純粋な、夢がある感じだよね。

ケンモチ いや、いわゆるJ-POPでありがちな歌詞を、とりあえずハメるって感じで僕は書いていて、Dir.Fは「ここでジャンケンする歌詞にしましょう」とか言って(笑)、急にジャンケンの――。

コムアイ 本人にしかわからないストーリーが裏に流れてますよね(笑)。

(一同笑い)

Dir.F コムさんはなんかフワフワして。

コムアイ 私は質感とか、自然のものとかが多かった。

Dir.F 擬音語とかすごい入れてきてたんですよね。

コムアイ ああ、多かったかも。「フワフワ」とか「サラサラ」とか好きだった。

Dir.F あとは、「タイトルは人名で行きたい」って言ったのはコムアイ本人だったので、「それで擬音語が多いってどういうことだろうなあ?」とか思いながら(笑)。

コムアイ わははは!

Dir.F けどまあ、とりあえず人の名前だと愛着が湧くっていうのはすごく理解できたので、そこはコンセプトとしてやっていこうということになったんですけど。だから最初の2枚目ぐらいまでは、ほとんど「なんでそれがタイトルで歌詞がどうなってるんだ?」みたいな謎な曲と歌詞が組み合わさってる楽曲もありますね。

そうだね。だから一貫した必然さはないんだろうね。アトランダムに何かをぶつけただけっていう。

Dir.F そうなんですよね(笑)。3枚目ぐらいからはもう、ケンモチさんの歌詞がけっこう面白くて、人名についても的を射てるなというか――「マリー・アントワネット」だったら「もしマリー・アントワネットがOLだったら…」みたいな設定とかが、「まず設定を決めよう」みたいな話でまとまったし、あとは、それについて書くリリックもケンモチさんが一番面白かったんで、そこからケンモチさんにおまかせしていきました。

コムアイ しかも早かったし。

Dir.F あとやっぱり、曲作りながらリリックを入れてるほうが進めやすかったっていうのも、もしかしたらあったのかもしれないですけど。

曲が頭をもたげるというか、雰囲気を出すものってあるだろうから。

Dir.F そうなんですよ。なので最近はもう、歌詞はケンモチさんで、監修がコムアイみたいな感じで、あとは、タイトルによって、たとえば「ツイッギー」っていう曲だと女性だから、女性目線のものはコムアイがけっこう書いたりっていうのはあるんですけど、今は、現状はそんなバランスですね。また変わるかもしれないですけど(笑)。

インタビュー・文 / 佐伯明 撮影 / 森崎純子

水曜日のカンパネラ

2012年、夏。初のデモ音源「オズ」「空海」をYouTubeに配信し始動。

「水曜日のカンパネラ」の語源は、水曜日に打合せが多かったから・・・と言う理由と、それ以外にも、様々な説がある。
 当初グループを予定して名付けられていたが、現在ステージとしてはコムアイのみが担当。
 それ以降、ボーカルのコムアイを中心とした、暢気でマイペースな音楽や様々な活動がスタートしている。

コムアイ
担当:主演 / 歌唱
1992年7月22日生まれ。
神奈川県出身。

成人しても未だ「クロール」と「逆上がり」ができないという弱点を持つ。
高校生時代には、いくつかのNGOやNPOに関わり活発に動き回る。
サルサダンスに毒され、キューバへ旅し、同世代100人のチェキスナップとインタビューを敢行。
その後は、畑の暮らしを体験したり、たまに海外へ。
最近は、鹿の解体を習得中。
好物は、今川焼と明石焼。

また、“サウンドプロデュース”にKenmochi Hidefumi。
その他、“何でも屋”のDir.F。
などが、活動を支えるメンバーとして所属。
 
オフィシャルサイトhttp://www.wed-camp.com/

リリース情報

ジパング

ジパング
2015年11月11日 発売

\2,315-+(税)
品 番:TRNW-0150

収録曲:
01.シャクシャイン
02.猪八戒
03.メデューサ
04.ラー
05.ツイッギー
06.ウランちゃん
07.ライト兄弟
08.小野妹子
09.西玉夫
10.マッチ売りの少女

 

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