『FFXI』開発陣とプレイ&インタビュー  vol. 1

Interview

『FFXI』新コンテンツ「オーメン」!開発陣に話を訊いた

『FFXI』新コンテンツ「オーメン」!開発陣に話を訊いた

年の瀬の忙しさや冬の寒さもなんのその! つい先日、『ファイナルファンタジーXI』にて、プレイヤー待望の新バトルコンテンツ「オーメン」が実装された。さっそく、ジョブアビリティの「あつかましい」を発動させて、主婦プレイヤーの筆者がスクウェア・エニックスに押しかけ、プロデューサー・松井聡彦さん、ディレクター・藤戸洋司 さんのふたりとセッションプレイ! プレイだけでなく、「オーメン」のあれこれを訊きまくった。

取材・文 / 大部美智子


▲プロデューサーの松井聡彦さん(左)とディレクターの藤戸洋司さん(右)

▲プロデューサーの松井聡彦さん(左)とディレクターの藤戸洋司さん(右)

改めて知る、『FFXI』が持つ”力”

『ファイナルファンタジーXI』(以下、『FFXI』)のサービス開始以前、多人数参加型ロールプレイングゲーム(以下、MMORPG)はまだまだ海外が主流で、そのうえインターフェースもパソコンで遊ぶのが主流であったりと、そのハードルはなかなかに高かった。本稿のリポーターも当時は鼻水を垂らした16歳。パソコンは、二次創作サイトを覗いたりテレホタイムにチャットルームに入り浸って楽しむのが精一杯で、ゲームはもっぱらコンシューマー機だった。

そんな時に『FF』シリーズのナンバリング最新作が出る、しかもそれは大勢のプレイヤーと同時にプレイできるオンラインゲームで、プレイステーション2(以下、PS2)でできる、という報せがクラスメイトから入った。

『FF』シリーズはもちろん知っていたし、ひとつ上の兄がゲーマーなので、ゲーム機を奪い合ってプレイしていたりした。でも「オンラインゲームとはなんぞや? よくわからないけど、PS2を持っていればみんなでひとつのゲームができるらしい?」と、ライトゲーマーな自分にはそんな認識だった。HDDやネットワークの環境を調えるのは父にやってもらい、購入から2ヵ月経って、やっと冒険の舞台であるヴァナ・ディールに降り立てた。

道を行けば見知らぬ誰かが走っていて、外に出たら見知らぬ誰かがモンスターと戦っている。話しかけられてもローマ字でしか返事ができなかったり、モンスターのまわりをぐるぐる回って攻撃していた。その衝撃はいまも忘れられない。寝ても覚めてもヴァナ・ディール一色だったあの時代。当時はお茶の間留学だと親に言い張って始終ログインしていた気がする(いま考えると無理がある)。そこから、好きなことを仕事にしたい&『FFXI』の話をみんなとしたい、という流れでオンランゲーム専門誌に履歴書を送りつけ、結婚して子どもを産んだいまでもこうしてヴァナ・ディールにいたりする。途中、仕事だったり出産だったりでヴァナ・ディールから離れていた時期もあるけど、リポーターの人生を大きく変えた作品であることは間違いない。自分が帰るところはヴァナ・ディールなんだと思う。

シリーズ初のオンラインゲームである『FFXI』は、国内初のコンシューマー機によるMMORPGであり、日本におけるMMORPGのパイオニアであると言っても過言ではないと思う。『FFXI』はサービス開始時から人気を博し、PS2版だけのサービスがXbox 360版やWindows版へと拡大され、サービス地域も海外へと広まっていった。あの勢いは何と言ったらいいんだろう。そんな歴史を歩んでいまや14年という長寿作品。来年5月には15周年というメモリアルを迎える。現在、コンシューマー機によるサービスは終了していて、最終シナリオと言われている「ヴァナ・ディールの星唄」のスタートからは1年が経っている。いよいよエンディングを迎えるとよく誤解されがちだが、Windows版のサービスは継続して行われていて、いまも毎月バージョンアップが実施され、ヴァナ・ディールは進化し続けている。14年の歳月でプレイヤーたちのライフスタイルは変化し、引退した冒険者もいるが、里帰りを果たす者もいる。それは、冒険の舞台であるヴァナ・ディールが刻々と変化していることも理由のひとつではないかと思う。たとえば冒険の舞台が広がりゆくことによって移動時間が増えがちだったけれど、従来の方法はそのままに、現在はホームポイント(以下、HP)間テレポというものがある。これはヴァナ・ディールの各地にHPが多数設置され、一度到達したことのあるHPであれば、どこのHPからでも瞬時に飛ぶことができるというもの。真新しさと懐かしさが両立する本作は、とても珍しい存在だと思う。

『FF』シリーズを通してプレイしているファンが、『FFXI』がオンラインゲームだから避けていると聞くと、なんてもったいないと思う。『FFXI』はやはり、その名を冠しているようにまぎれもなく『ファイナルファンタジー』なのだ。いまはソロでも遊べる環境が調っており、リポーター自身も最近はほとんど誰とも会話をしないで遊んでいる(それはそれで寂しいが……)。 まだプレイしていない人は、試しにログインしてほしい。家庭で気軽に遊ぶゲームが延長した感覚でプレイできるはずだ。そこで、「これこそが『ファイナルファンタジー』だ!!」というシナリオをぜひ体験してほしい。

……ということで長い前フリになったけれど、今回の記事では、つい先日実装されたばかりのバトルコンテンツ「オーメン」に注目し、スクウェア・エニックスに伺い、プロデューサー・松井聡彦さん、ディレクター・藤戸洋司さんのふたりとセッションプレイをさせていただいた。

▲まったくの余談ではあるが、今回セッションプレイをさせていただくにあたって、開発サーバで、開発チーム用キャラクターFortunaを使用させていただくというレアな体験をした

▲まったくの余談ではあるが、今回セッションプレイをさせていただくにあたって、開発サーバで、開発チーム用キャラクターFortunaを使用させていただくというレアな体験をした

新バトルコンテンツ「オーメン」を訊く

公式放送「もぎたてヴァナ・ディール」で実装が発表された時は、誰もが驚き喜んだ。藤戸氏は「まだ青い果実の状態」と称しており、これ以上の情報はあるのかないのか……つぎの情報を落ち着かない様子で待つ視聴者たちの空気がうかがえた。新規マップを追加するというハードルを越えて、システムを作り、粗削りながらも検証が可能という言葉が松井氏の口から語られ、色めき立つ視聴者たち。舞台は醴泉島の奥にある秘境と呼ばれる場所。また、「ある素材が手に入るんですけども……」という意味深な言葉が飛び出した。このあと、至高の装備であるアーティファクト(以下、AF)+2とAF+3の画像が公開され、「ある素材」はAF+2とAF+3を作るための素材ということが判明した。また、AF+2とAF+3だけではなく、アクセサリーなどの装備も入手できるコンテンツであり、ボスだけではなく雑魚からも戦利品が得られる仕様とのことで、さまざまな目的を持つ人が挑戦できるコンテンツだということがわかった。

オーメンは突入するごとに変わる目標に沿って敵を対処し、ステージを進めていくバトルコンテンツ。メイン目標のほかにサブ目標もあるが、そちらは達成しなくてもつぎのステージに進むことができる。また、挑戦にはミッション「ヴァナ・ディールの星唄」をクリアーする必要があり、20時間ごとに一度、突入に必要なだいじなもの「チカラを閉じ込めた飯盒」が入手できる。藤戸さん曰く、「醴泉島は神符の効果があるのでもう少し楽に倒せるんですけど、ここではその効果が及ばないので、素の強さですね」とのこと。

▲公式放送「もぎたてヴァナ・ディール」で発表された際、「オーメン」という名称から3桁の数字を思い浮べた視聴者の様子がコメントに表れていたが、藤戸さんによって否定される。はからずもプレイヤーの年齢層がうかがえる一幕となった

▲公式放送「もぎたてヴァナ・ディール」で発表された際、「オーメン」という名称から3桁の数字を思い浮べた視聴者の様子がコメントに表れていたが、藤戸さんによって否定される。はからずもプレイヤーの年齢層がうかがえる一幕となった

▲バージョンアップ内容をプロデューサー・松井聡彦さんが直接解説する公式放送。おもにニコニコ生放送とYoutubeで放送される。視聴者はコメント機能やTwitterから参加することが可能 [FINAL FANTASY XI CHANNEL] https://www.youtube.com/user/FINALFANTASYXI ※過去に放送した「もぎたてヴァナ・ディール」はこのURLから見ることができる

▲バージョンアップ内容をプロデューサー・松井聡彦さんが直接解説する公式放送。おもにニコニコ生放送とYoutubeで放送される。視聴者はコメント機能やTwitterから参加することが可能
[FINAL FANTASY XI CHANNEL] https://www.youtube.com/user/FINALFANTASYXI
※過去に放送した「もぎたてヴァナ・ディール」はこのURLから見ることができる

ここから、パーティープレイを行い、合間に実施したインタビューをリポートに挟んでいく。おふたりの気安さのおかげで堅苦しくないインタビューで始まったが、雑談のようでいて有益な情報がもりだくさんなので、まだオーメン未体験の人はぜひ読んでからチャレンジを!

IL(アイテムレベル)(※1)はどの程度あると安心ですか?

藤戸 IL119あると安心ですね。難易度でいうと、下は醴泉島の雑魚程度のモンスターから始まり、上はアンバスケード(※2)の1章のとてもむずかしいぐらいのコンテンツレベルです。

松井 アンバスケードで入手できる装備を、ある程度揃えた方が乗り込んでくるイメージですね。

藤戸 最初のほうは命中もそこそこでどうにかなるんですけど、中ボスあたりになってくると全体的にレベルが上がってきて、敵のほうも攻撃をかわすようになってきますので、命中ももうちょっと盛らないといけなくなってきます。先に進めば進むほど、どんどんそんな感じになってきますね。

かなり歯ごたえがありそうですね。

藤戸 ギアスフェットやアンバスケードと並行してどちらも進めていくと、ぼちぼち先に進めやすくなっていく……という難易度傾斜になっている予定です。まだ実装してから1日しか経っていないので、予定です(笑)。みんながそういう風に動いてくれるのかまだわかりません。

命中が必要になってくるというお話ですが、先日の「もぎたてヴァナ・ディール」でおスシ(おもにDEXアップ)ではなくレッドカレーパン(おもにSTRアップ)を食べていたのは、そういう裏技があるよ……的なヒントだったりしますか?

藤戸 全然。

全然……。

藤戸 全然。おいしいだけです(笑)。単純に「おいしそうだな~」って思って食べていった結果、おいしかったなって(笑)。

おいしい……。

藤戸 あれはほら、攻撃がバンバン当たってしまうとチートだと思われてしまうかもしれないので、わざとです。

松井 いやー、わざとやらなくてもうちらがバリバリいけるわけないじゃん……って思っていたんですけど、「特定のモンスターを1体倒せ」の時に藤戸君が1回目で神引きをして……。

藤戸 そうそう、1発目で当たりを引きましたね。当たりのモンスターを倒すと白いビックリマークがビビッと出るので、「おぉっ」と思いました。ステージごとに制限時間があるので、それに間に合わないのではとみんなが心配してくれていたんですが、テンポよく中ボスまでいってしまって……本当は中ボスまで行く予定はなかったんですよ。途中でパタッと倒れようと。

「ですてにぃといっしょ」(※3)でもよく皆さん倒れられていますが、そういう流れなんですか?

松井 あれは実力だな!

藤戸 実力……うん、実力ですね……(笑)。

松井 です散歩(※4)って呼ばれているっぽいけど。

DEATH散歩!?

 

松井 「みんなでアンバスケードに散歩に行こう~」って言って、みんな戦闘不能に……。

お約束のようにプリケツ※5……。

松井 お約束のように……

命中を上げるアイテム以外に、持っておくと安心なアイテムはありますか?

松井 僕は「やまびこ薬を持ち歩いて」と言われましたね(笑)。

藤戸 担当スタッフ曰く「状態異常を回復する系のアイテムがよさそう」とのこと。自分は脳筋なので、そんなものはいらんです。

わかります。

藤戸 呪符リレイズさえあればいい。

HPさえ残っていれば何とかなりますよね。

藤戸 この前、自分がオーメンに入った時の装備はスレビアのHQ一式だったのですがアクセサリーがダメージカット系だったので命中不足でした。

まだ実装されて間もないので、未経験の方も多いと思います。これから初めてオーメンに突入する方々へアドバイスをお願いします。

松井 とりあえず完全クリアは意識しないで、ステージを1個ずつ上がっていくことを目指してください。つぎのステージに飛ぶタイミングで、個人報酬が入るポイントの清算が始まるので。とりあえずフィールドの雑魚とかを倒したらがんばってつぎのステージに向かってください。そうすると雑魚を倒して稼いだ経験や、フィールドを越えることで個人報酬を得るためのポイントが進むので、なるべくつぎのエリアへと進むと……いいかなぁ。あとは、中ボスがまだ倒せそうにないなってわかっていたら、中ボスまでの雑魚を倒して稼いでおいて、中ボスは記念に突撃……という感じもいいかな。やっていくうちにだんだんとわかってくる系のコンテンツなので。

自分のペースで、ということですね。

おふたりとの会話で緊張もほぐれ、バトルコンテンツと縁が薄かったリポーターでもうまくいけそうな気がしてきた。現Fortunaの中の人(プランナー)からは「雑魚を狩ることにも意味をもたせた進行形コンテンツなので、雑魚にかける時間、ボスにかける時間をそれぞれで検討しながらいろいろと試してみてください。また、ボスを討伐しなくてもAF+2までだったら作成は可能になるので、ボスはちょっとむずかしいという方もコツコツと挑戦していただければと思います」というコメントをいただいたので、やる気はますます高まっていった。


※1 IL
レベル上限が99の現在、より強さを求めるために必要なのが武器や防具といった装備。その中でとりわけステータスの高い武器にはIL(アイテムレベル)が設定されており、ILの高い武器や防具を装備することによって、キャラクターの実力を飛躍させることができる。

※2 アンバスケード
毎月対象モンスターが変わるバトルコンテンツ。「ですてにぃといっしょ」によって難度が高いと思われがちだが……? 今後の別記事で取り扱う予定。

※3 ですてにぃといっしょ

スクウェア・エニックスが行っている公式放送のひとつ。宣伝担当・片山理恵子さんが操作するキャラクター・Destiny(ですてにぃ)がカメラマンとして参加し、おもに松井さん、藤戸さん、プランナーがアンバスケードに挑む、まったりとした映像配信。音声はなく、チャットで会話をするスタイル。

※4 です散歩
有名番組をもじった「ですてにぃ散歩」の略で「です散歩」。「DEATH散歩」ではない。

※5 プリケツ
戦闘不能に陥った状態。「床ペロ」、「草うめぇ」などの類義語がある。

乾坤一擲、初オーメン!

心構えやアドバイスを拝聴し、松井さん(白魔道士/赤魔道士)、藤戸さん(戦士/踊り子)、リポーター(踊り子/白魔道士)のメンバーでオーメンに突入。先を見据え、特上スシを食べる藤戸氏。突入すると目標は「Transcendedを全て倒せ」と出た。なので、フィールドにいる対象を何体か倒すことになる。名前にTranscendedと付いたモンスターはまわりの個体と比べて体が大きいので、比較的目星がつけやすい。早速対象を見つけた藤戸さんはモンスターを釣ろうとするが……フェイス(※6)を呼び出していなかった。3人のジョブが回復過多なので、まずは盾ジョブのトリオンを呼び出す。つぎはアタッカーを……というところで、リポーターの趣味をごり押ししてアルドを入れてもらい、最後にコルモルを呼び出す。

さぁ、オーメンの開始だ!!

▲このゴブリンに話しかけてだいじなもの「チカラを閉じ込めた飯盒」をもらったあと、パーティリーダーが近くにある光を調べることで突入できる

▲このゴブリンに話しかけてだいじなもの「チカラを閉じ込めた飯盒」をもらったあと、パーティリーダーが近くにある光を調べることで突入できる


※6 フェイス
ノンプレイヤーキャラクター(以下、NPC)との間に結ばれた絆によって、その分身が戦闘等に参加してくれる魔法。ソロ活動もにぎやかに。次回の別記事で取り扱う予定。

無念のプリケツを晒す

藤戸さんが目標のモンスターを釣るも、トリオンがすぐさま挑発を入れてしまい、位置が悪く大量のモンスターがリンク。おたおたしている間に3人とも戦闘不能となってしまった。

▲戦闘不能となり、HPに飛ばされた我々

▲戦闘不能となり、HPに飛ばされた我々

戦闘開始から1分と経っていない。こんなことではオーメンのリポートとは言えない。無理を言って早速リベンジをさせてもらう。フェイスを出しているパーティリーダーが釣るよりも、ほかのメンバーが釣ったほうがいいそうなので、リポーターが釣り役になった。うまく釣る自信はないし、釣り用の武器もないが、断る勇気はもっとない。プロデューサーとディレクターの前なのだ。ディアで釣ることを決意。

突入すると、今回の目標は「特定のモンスターを1体倒せ」と出る。釣り役のリアルラックが試される目標だ。胃が痛い。リンクしないように恐る恐る釣り、1体倒し、2体倒し……当たりのビックリマークが出ないまま時間だけが無情に過ぎていった。当たりのモンスターを倒した後、つぎのステージに進む入り口が現れるが、制限時間以内に移動しなくてはいけないので余裕をもって行動したいところ……。だが、3人は制限時間を迎えてしまう……。

▲本来は20時間に1度しかもらえないだいじなものだけど、今回は取材なので特別に……

▲本来は20時間に1度しかもらえないだいじなものだけど、今回は取材なので特別に……

成功を勝ち取るために

まさかの2連続失敗。オーメン初参加のリポーターがいると言っても、これではあまりにも難度が高すぎるのではないか。リポーター自身のパーティスキルの低さが原因のひとつとして考えられるが、そこはうまく隠しつつ、失敗の要因を探ってみた。

ぐぬぬ……。

藤戸 最初のお題のほうが楽でしたね、これは(笑)。

今回の突入に関しての反省点と今後の改善点について教えてください……。

松井 クジ運ですな。

藤戸 あと、火力が足りない。今回は回復に偏りましたね。もうちょっとアタッカーを入れたほうがよかったかな。全体的にバランスのいいパーティ構成でいったほうがもちろん安定するし、さっきみたいに雑魚だけやってドロップするアイテムを狙うような遊びかたをする場合は、今回みたいな編成でも大丈夫です。

ジョブポ稼ぎとか……。

藤戸 そうそうそう。

松井 ボスは5体いるんですけど、それぞれが落とすアイテムを、欲しいだろうなっていうジョブががんばらないと、そのボスはダメ……みたいな作りになっているので、ボスに合わせてあまり特化したものにすると別のところでは突破できない……というところがあるかもしれない。

藤戸 かもしれない。どのへんまで偏りを許しているのかというのは、目的次第でもあるので、ボスが特定の攻撃に強いみたいなものになってきたときに、それを目指すのであれば、雑魚はお題だけ達成できればいいので。

目的の敵がすぐに見つかれば……。

藤戸 そうそう。あと殲滅とかじゃなければ……きっとうまくいけるんじゃないかな。

松井 殲滅は……。

藤戸 殲滅はちょっとしんどいですよね。そういう人たちはもうちょっと装備を鍛えて、そこそこ火力も出るし命中もあるしという状況にしてから挑んだほうが、よりボスに対しても有利に戦えると思います。今日の我々の装備はしょぼめだったので。

私は自分の使っているキャラに合わせてIL117にしてました。

藤戸 なるほど、IL117だとちょっとしんどいと思います。ギアスフェットにチャレンジすることが「ちょっとハードルが高いぞ」っていう人でもこっちで地道にがんばっていけたら……という、並走している感じというのを想定しています。

IL119装備でもう1回チャレンジしてもいいですか?

▲キャラクターを椅子に座らせることができるモーションコマンドの/sitchairで腰を掛ける。なにやら深刻な反省会の様相。松井さんだけが地べただが、吊るし上げているわけではない

▲キャラクターを椅子に座らせることができるモーションコマンドの/sitchairで腰を掛ける。なにやら深刻な反省会の様相。松井さんだけが地べただが、吊るし上げているわけではない

無理を言って泣きの1回

ぜんぶ装備のせいだ。ということにして、推奨IL装備で再び挑む。藤戸氏に至ってはAF装備の+2である。フェイスはシャントットIIにイロハ、トリオンの3人。負ける要素がない。

▲せてめひとつぐらいはステージをクリアーしたい……

▲せてめひとつぐらいはステージをクリアーしたい……

▲竹、おいしいです

▲竹、おいしいです

目標は「Transcendedを全て倒せ」だったので、フィールドにいる対象を確認し、早速戦闘を開始する。フェイスが連携を決めてくれたりと、手早く安定した戦い。意気揚々と2匹目に取り掛かり、エリアのはじに生えているタケノコを確認する余裕すらある。……と思っていたのもつかの間、対象以外のモンスターが大量に襲い掛かり、あえなく3度目のプリケツを晒すことになった。

藤戸 失敗しました……。

松井 1匹目を倒したことで油断しましたな。ちなみにオーメンはリレイズが効くコンテンツです。

時間によっては立て直しができるということですか?

松井 そうですね。

突入は20時間に1度できるんでしたっけ?

藤戸 そうです。20時間経過したらだいじなものがもらえるので、予めもらっておいて、20時間後に突入して、出てきたときにだいじなものをもらって再突入、ということはできます。

貯めることはできない?

藤戸 そうですね、貯められるのは1個だけなので。残念、今回は先に進めませんでしたね。でもいまみたいな構成で連携やマジックバーストがバシバシ決まると、雑魚自体はサクサク倒せるので、大量に来なければ……。

事故が起きなければ……。

藤戸 スリプガとか、そういう準備がもしできそうだったら、そのほうがいいでしょうね。オーメンはアイテムだけじゃなくてキャパシティポイントやリミットポイントもグッと入るので、そういうものを目当てに行ってもいいかもしれませんね。

▲モンスターを倒すとログに表示される謎の数字

▲モンスターを倒すとログに表示される謎の数字

「モンスターから375の兆し……。」 この数字はなんですか?

 

松井 兆しは、お遊び要素です。

藤戸 この数字はデバッグプリントではありません(笑)。もぎたてヴァナ・ディールのコメントでそう言われてる方もいましたが、そういうものではありません。

これはなんですか?

藤戸 ……何かが。

もうちょっとヒントを……!

藤戸 特定の値になると何かが……何かがあるらしいです。

それはオーメン的な……!?(笑)

藤戸 オーメンですからね(笑)。

松井 この数字が揃わなくてもいけるんですけどね。

藤戸 揃わなくても全然問題ないです。

松井 確率的に低いんですが、それが出ると確定になるので、がんばって奥まで行きましょう……みたいな。

藤戸 という感じです。

作品のプロデューサー&ディレクターといっしょにゲームをするという、恐れ多くて震えるセッションだった。オーメンチャレンジは3回とも失敗に終わったけれど、皆さんならリポーターのこの失敗からきっと何かを学び取ってくれるはず……。リポーターはアンバスケードで装備を調えるところからがんばる予定。次回はいまのヴァナ・ディールからは切っても切れない存在であるフェイス&マウントの今後の展開と秘めている可能性についてお届けする予定だ。


FFXIオフィシャルサイトhttp://www.playonline.com/ff11/index.shtml


ファイナルファンタジーXI ~終わりなき大地の唄~

はせがわみやび (著者)
スクウェア・エニックス (イラスト)
KADOKAWA / エンターブレイン

©2002-2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Illustration: Yusuke Naora

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