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ジャック・スパロウやオプティマスに会える!2017年洋画はメガヒットシリーズが勢揃い

ジャック・スパロウやオプティマスに会える!2017年洋画はメガヒットシリーズが勢揃い

長らく続いている“邦高洋低”の傾向が……などという解説が無意味に思えるほど、邦画も洋画もアニメ作品ばかりがヒットしている日本の映画業界。2016年の興行収入トップ10に入った洋画実写作品は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の2本だけという結果になり、洋画の存在感がますます薄くなっているのはいなめない。しかし、これは2016年の洋画のラインナップが全体的におとなしめだったからという理由もある。2017年はそのぶんを取り返すかのように洋画の話題作が公開を待ち構えており、ヒット確実なシリーズものの最新作が大量にラインナップされているのだ。

文 / 大谷弦


2017年はメガヒット人気シリーズの最新作が勢揃い

サマーシーズンにはメガヒット・ロボットアクションの最新作『トランスフォーマー/最後の騎士王』が公開予定。そして、シリーズ5作目となる『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』も同時期に公開される。こちらは興行面でも、私生活でも追い詰められているジョニー・デップの起死回生の一作となるか期待がかかるところだ。

『トランスフォーマー/最後の騎士王』

Teaser

2017年夏公開
【監督】マイケル・ベイ
【脚本】マット・ハロウェイ アート・マーカム ケン・ノーラン
【出演】マーク・ウォールバーグ ローラ・ハドック ジョシュ・デュアメル タイリース・ギブソン ジョン・タトゥーロ スタンリー・トゥッチ アンソニー・ホプキンス
【配給】東和ピクチャーズ
© 2016 Industrial Light & Magic, a division of Lucasfilm Entertainment Company Ltd., All Rights Reserved

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』

piratesofthecaribbean_last

2017年7月1日公開
【監督】ヨアヒム・ローニング エスペン・サンドベリ
【製作】ジェリー・ブラッカイマー
【出演】ジョニー・デップ オーランド・ブルーム ハビエル・バルデム ブレントン・スウェイツ カヤ・スコデラーリオ ジェフリー・ラッシュ ほか
【配給】ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2016 Disney. All Rights Reserved.


また人気シリーズの第8弾となる『ワイルド・スピード ICE BREAK』は4月28日に公開。シリーズの顔であるドミニク役が板についたヴィン・ディーゼルは、15年ぶりにザンダー・ケイジを演じる『xXx<トリプルX>:再起動』も控えている。こちらは2月24日公開で、共演にドニー・イェン、トニー・ジャー、そしてサッカー選手のネイマールまでクレジットされており、怒涛のアクション祭りが展開されそうだ。

『ワイルド・スピード ICE BREAK』

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2017年4月28日公開
【監督】F・ゲイリー・グレイ
【脚本】クリス・モーガン
【出演】ヴィン・ディーゼル ドウェイン・ジョンソン ジェイソン・ステイサム ミシェル・ロドリゲス タイリース・ギブソン クリス・リュダクリス・ブリッジズ ナタリー・エマニュエル エルサ・パタキー、カート・ラッセル シャーリーズ・セロン スコット・イーストウッド ヘレン・ミレン
【配給】東宝東和
© Universal Pictures
http://wildspeed-official.jp


久しぶりの続編ということでは、約20年ぶりとなる『T2:トレインスポッティング』(原題)が日本公開される予定。さらに35年ぶりとなる『ブレードランナー2049』も控えている。ほかにも、リドリー・スコット監督の『エイリアン:コブナント』(原題)、人類対猿がついに決戦を迎える『猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)』など、SFファンにはたまらないシリーズ作も待機。さらに、スマッシュヒットしたアクションの続編『ジョン・ウィック:チャプター2』(原題)や『キングスマン:ザ・ゴールデン・サークル』(原題)、そしてエロチック・ドラマのさらに過激な続編『フィフティ・シェイズ・ダーカー』(原題)も順調にいけば年内に日本公開されるはずだ。

ホラーでは、ハリウッド版『リング』の最新作『リングズ』(原題)、まさかの復活『ソウ:レガシー』(原題)など、人気シリーズ最新作が全米公開を予定しており、ファンにとっては待ちきれない。そして年末には『スター・ウォーズ/エピソード8』(仮題)が控えており、まさにシリーズものだらけの1年となりそうだ。

シリーズものがこれだけ増えている要因のひとつは、ワールドワイド(特に中華圏)のセールスのために、名の通ったシリーズもののほうが資金が集まりやすいという製作面の都合がある。さらにフランチャイズ化することで、活発化しているスピンオフやテレビシリーズなどのコンテンツ展開がしやすいというのもあるだろう。

DCEUとMCUのほかのフランチャイズ化作品は?

そうしたビジネスモデル的な意味で先行しているのがアメコミ映画だ。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』から本格的に実写映画シリーズ“DCエクステンデッド・ユニバース”(DCEU)を始動させたDCコミックスは、2017年には『ワンダーウーマン』『ジャスティス・リーグ』が夏~冬にかけて公開予定。対する“マーベル・シネマティック・ユニバース”(MCU)もフェイズ3が本格的に始動しており、1月27日公開のベネディクト・カンバーバッチ主演の『ドクター・ストレンジ』をはじめ、仕切り直しの新シリーズ立ち上げ作となる『スパイダーマン ホームカミング』(8月11日公開)、そしてファンの期待度が高い『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(5月12日公開)が待機。そして11月に全米公開するシリーズ第3弾『ソー:ラグナロク』(原題)、そして18年に公開予定の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(原題)に繋げていくという計画だ。X-MENの人気キャラ、ウルヴァリンのスピンオフ作最終章『ローガン』(原題)も6月に日本公開が予定されている。

こうした、ひとつの世界観を共有する作品群を立て続けに公開していくスタイルは各製作会社が狙っているモデルで、3月25日に公開される『キングコング:髑髏島の巨神』は、2014年に公開された『GODZILLA ゴジラ』とのリンクが計画されており、フランチャイズ化に成功すれば“ゴジラVSコング”が実現するという噂もある。

日本の戦隊ヒーローのアメリカ版『パワーレンジャー』(7月15日公開)も、当然のようにフランチャイズ化を狙っているだろうし、スカーレット・ヨハンソン主演の『ゴースト・イン・ザ・シェル』(4月7日公開)も、シリーズ化するなら素材はいくらでもある。ただシリーズを続けていくだけでなく、スピンオフや関連作を次々と生み出してコンテンツ同士を繋げていくのが当たり前になっていくだろう。

戦争映画からオヤジアクションまで!  2017年注目のアクション映画

シリーズものの洪水の中で気を吐いているのが、クリストファー・ノーラン監督の戦争史劇『ダンケルク』(原題)だ。第二次大戦時に実際にあった“ダンケルク作戦”を圧倒的なビジュアルで描いたスペクタクル大作で、日本では9月公開予定。

『ダンケルク』(原題)

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2017年9月公開
【監督・脚本・製作】クリストファー・ノーラン
【出演】トム・ハーディー マーク・ライアンス ケネス・ブラナー キリアン・マーフィー、ハリー・スタイルズ
【配給】ワーナー・ブラザース映画
©2016 Warner Bros. All Rights Reserved.
http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/


戦争ものでは、メル・ギブソンが監督した『ハクソー・リッジ』(原題/夏公開予定)も苛烈な戦闘描写が評判となっており、見逃せない一作。また、メル・ギブソンが主演を務めた復讐劇『ブラッド・ファーザー』(原題)も日本公開される予定。今や定番ジャンルとなった“オヤジアクション”の1本といえるが、ほかにもジョン・トラヴォルタの『アイ・アム・ラス』(原題/6月公開予定)もすさまじそう。お久しぶりのサモ・ハンが実は殺人マシンな老人を演じた『ザ・ボディガード』(原題)も日本公開に期待したい。

恋愛映画は新鮮なカップリングが旬!

邦画の恋愛モノは主演俳優たちの順列組み合わせがマンネリ化してきているが、洋画では新鮮味と現実味のあるカップリングがポイント。『セッション』のデイミアン・チャゼル監督の最新作であり、エマ・ストーンとライアン・ゴズリングがミュージカルに挑んだ『ラ・ラ・ランド』は、早くもアカデミー賞有力との声が。

『ラ・ラ・ランド』

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2017年2月24日公開
【監督・脚本】デイミアン・チャゼル
【出演】ライアン・ゴズリング エマ・ストーン ジョン・レジェンド ソノヤ・ミズノ J・K・シモンズ
【配給】ギャガ、ポニーキャニオン
© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.
http://gaga.ne.jp/lalaland/


現実味のあるほうでは、2月10日公開の『マリアンヌ』に主演したブラッド・ピット&マリオン・コティヤールはロマンスの噂が。春公開の『ザ・ライト・ビトウィーン・オーシャンズ』(原題)は、私生活では付き合ったり別れたりしているマイケル・ファスベンダー&アリシア・ヴィキャンデルが主演と、いろんな意味で興味津々。ナタリー・ポートマンと、ジョニデの娘、リリー・ローズ・デップが姉妹役で共演する『プラネタリウム』(原題)も、ある意味で新鮮なカップリングといえるかもしれない。

2017年も引き続き洋画もアニメが強い!?

話題作や個人的に観たい作品を列挙してきたが、興行成績的にいえば2017年もアニメ作品が上位に食い込むことは間違いない。3月10日公開のディズニーの『モアナと伝説の海』は、女性が主人公、オリジナルソングも満載ということで『アナ雪』級のヒットも期待されている。しかし、ディズニーは4月21日にエマ・ワトソン主演の実写版『美女と野獣』も待機しており、オトナの女性ファンはこちらに流れてしまいそうだ。

『美女と野獣』

In Disney's BEAUTY AND THE BEAST, a live-action adaptation of the studio's animated classic, Emma Watson stars as Belle and Kevin Kline is Maurice, Belle's father.  The story and characters audiences know and love are brought to life in this stunning cinematic event...a celebration of one of the most beloved tales ever told.

© 2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

2017年4月21日公開
【監督】ビル・コンドン
【出演】エマ・ワトソン ダン・スティーヴンス ルーク・エヴァンス
【配給】ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
http://www.disney.co.jp/movie/beautyandbeast.html


CGアニメでは、世界に冠たるヒットメーカーとなったイルミネーション・エンターテイメントによる『SING/シング』(3月17日公開)、そして本命『怪盗グルー』第3弾(夏公開予定)もラインナップ。いずれも年間ベスト級のヒットが見込まれている。 ほかにもここでは紹介しきれないほどの大作、話題作が目白押し。メリハリがありすぎて、ちょっと荒れ模様になるかもしれないが、2017年は洋画ファンにとっては映画館に通い詰めになることは確実。


ラ・ラ・ランド (オリジナル・サウンドトラック)
Various Artists

全15曲

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