Interview

BAND-MAID。メイド姿をあなどるなかれ。“ガチなハードロック”に海外も国内もが熱狂!

BAND-MAID。メイド姿をあなどるなかれ。“ガチなハードロック”に海外も国内もが熱狂!

BAND-MAID。国内に加え、海外でも人気上昇中の5人組のロック・バンドだ。しっかりとした演奏力に加え、メイドのコスチュームをはじめとするコンセプトにオリジナリティと魅力を感じるオーディエンスも多い。彼女たちにとって2017年は、きっとさらなる飛躍の年になるに違いない。1月11日にリリースした1stフルアルバムの手応えと、今後のバンドの展望をインタビューする。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 森崎純子


メイド服は日本の文化として受け入れられているところがあるみたいで

メジャーデビューやワールドツアーなど、BAND-MAIDの2016年は大きなトピック満載でした。その時間を振り返るといかがですか?

小鳩 やっぱりメジャーデビューできたことがすごく大きかったですね。それによって環境がいろいろ変わって、いろんな場所でお給仕(ライブ)させていただく機会が増えたので。未来に向けた大きな一歩を踏み出せた1年だったと思いますっぽ。

KANAMI メンバー同士の絆も今が一番って言えるくらい深まってるんですよ。それもみんなで一丸となって去年1年頑張ってきたからかなって思いますね。

海外でのライブはいかがでしたか?

小鳩 私たちは結成当時から世界での活動を意識してはいたんですけど、実際に海外でお給仕できることになったときは現実味があまりなく、正直少し不安だったんですぽ。でも、いざ海外に行ってみると自分たちが思っていた以上の反響があり、たくさんのご主人様・お嬢様(ファンの総称)にご帰宅(ライブに参加)していただくことができて。それがすごく嬉しかったんですっぽ。海外の方々は熱量がすごかったですっぽ。

KANAMI 海外ではお嬢様の数がすごく多かったのも印象的でした。

メイド服というファッション的な面に惹かれる同姓が多いのかもしれないですね。

小鳩 そうみたいですっぽ。メイド服は日本の文化として受け入れられているところがあるみたいで。私たちのマネをして、メイドの格好をしてご帰宅してくださるお嬢様も海外にはすごく多いですっぽ。

BAND-MAID

国ごとにご主人様・お嬢様の雰囲気も全然違うんですよね

ワールドツアーでは8ヵ国を巡りましたが、印象に残っている国はありますか?

小鳩 私はメキシコでのお給仕ですぽ。日本でもやったことがないくらいの大きな会場でのワンマンだったんですけど、客席がパンパンになるほどの方々がご帰宅してくださって。

AKANE 私はスペインですね。お給仕はもちろんなんですけど、オフ日にメンバーみんなで観光ができたのもすごく楽しくて。サグラダ・ファミリアを見に行きました。

MISA 私はドイツで誕生日を迎えたんですけど、その時のお給仕ではファンの方がサプライズでジャックダニエルの大きなボトルを私のアンプの上に置いていてくれて。

小鳩 MISAはお給仕中のドリンクがお酒なんですっぽ。

え、そうなんですか! 男性のロック・バンドでもなかなかそんな人いないですよね。

MISA 前にやってたバンドの頃からそれがクセづいてて(笑)。いつもジムビーム飲みながらライブしてます。あ、あとドイツではお客さんが誕生日ソングを歌ってくれたのもすごく印象に残ってますね。嬉しかった。

彩姫 私はイギリスかな。ワールドツアーでは唯一、2度目の国だったので、みんなが「お帰り!」って迎えてくれたことが嬉しくて。熱気もかなりすごかった。

KANAMI 私はクラシックピアノをやっていたので、ショパンの生まれたポーランドに行けたことが嬉しかったです。向こうの空港に着いたらWi-Fiの名前がショパンになってたりもして。感動しちゃいました。お給仕ではカップルの方がけっこういて、男の人が女の人をギュッとしながら見てるんですよ。それを見てこっちもキュンキュンしちゃいましたね(笑)。

小鳩 国ごとにご主人様・お嬢様の雰囲気も全然違うんですよね。そういうことを感じながらお給仕できたことはすごくいい経験になりましたっぽ。

昨年は日本でも全22公演のリリースツアーを行いましたよね。そこでも何か手ごたえはありましたか?

小鳩 全国ツアーは初めてだったんですけど、各地に私たちを待っていてくださる方がたくさんいることを知れたのが嬉しかったです。それによって自分たちももっともっと頑張ろうっていう気持ちにもなりましたし、活動への励みにもなりましたっぽね。今年はフェスなどにもどんどん出たいですし、国内での認知度をさらに高めていきたいなっていう気持ちがメンバー全員強まってますっぽ。

小鳩ミク(Vo,Gt)

小鳩ミク(Vo,Gt)

メロディアスだけどサウンドはハードっていうのが自分たちらしさ

そんな充実の2016年を経て、今回届けられたのが1stフルアルバム「Just Bring It」です。バンドとしての決意がたっぷりと注ぎ込まれた内容だと思いますが、どんな思いで制作していったのでしょうか?

小鳩 今回は、これまでにやったことがない楽曲にチャレンジしたいっていう気持ちを持って制作に臨んだんですっぽ。BAND-MAIDは結成からの3年間、自分たちらしさを探しながらいろんな曲をやってきたんですけど。

KANAMI うん。ポップなロックをやってみたり、ちょっとラテンっぽいことをやったり、いろんなことをやってきたんですね。で、その中でハードロック路線…メロディアスだけどサウンドはハードっていうのが自分たちらしさだっていうことに気づいて。

そこで明確になったBAND-MAIDのスタイルは、今や大きな武器になっていますよね。

KANAMI はい。だからこそ今、このタイミングではあえてBAND-MAIDらしくないことにも挑戦したいなって思ったんですよね。

今回は作詞・作曲はもちろん、アレンジまでバンドだけで完結している曲が多いのも特徴ですよね。

KANAMI ここまで自分たちの曲が入っている作品も実は初めてで。収録曲は他の方々に書いていただいた曲も含めてコンペで決めてるんですけど、今回はかなり自分たちの曲が多めに残りましたね。

楽曲制作は具体的にどんな流れで進めていくんですか?

小鳩 基本的な構成はギターのKANAMIが作ってきてくれて、そこにメンバーの意見を入れていきながらに仕上げていく感じですっぽね。

KANAMI デモの段階で、楽器ごとの大まかフレーズは考えているんですけど、具体的なものは各メンバーにまかせたほうがバンドのアンサンブル的に絶対おもしろくなるんですよね。そこはもう信頼しているので、「お願いします!」っていう感じで。それぞれから出てくるフレーズを聴くと自分にとっての勉強にもなりますし。

彩姫 (Vo.)

彩姫 (Vo.)

今回の作品で、制作過程や仕上がりに関して印象深い曲ってあります?

小鳩 アルバム曲として最初にできたのが「Awkward」なんですけど、これはほんとにBAND-MAIDとしては初めてやる曲調だったので楽しかったですぽ。MISAがかなり食いついてたっぽね。

KANAMI そうそう。メロを気に入ってくれたみたいだったので、MISAの家に行って一緒にアレンジや構成を考えていって。

MISA 私が普段よく聴いているUKモノっぽい空気感を持った曲だったので、そこに食いついちゃいましたね。いろいろイメージが浮かんだんで、相談しながらアレンジは決めていきました。

バンドとしての新機軸を打ち出せる楽曲が最初に生まれれば、アルバム制作は勢いづいたでしょうね。

小鳩 そうですっぽね。13曲目の「secret My lips」とかも今までにない新しい展開の曲になったし。

KANAMI 私たちは基本メロ先行で曲を作っていくことが多いんですけど、「モラトリアム」ではリフが最初に浮かんだからオケ先行で作ったんですよ。そういう新しい作り方ができたのもおもしろかったです。

KANAMI (Gt.)

KANAMI (Gt.)

その2曲はどちらもライブ映えしそうですよね。みんなで叫んだり、シンガロングしたくなるパートがありますから。

彩姫 BAND-MAIDにはみんなで叫ぶような曲が今までなかったんで、そろそろ作ったほうが盛り上がるんじゃないかなっていうことで。「モラトリアム」では「ウォーウォーパート多めで」ってリクエストしましたね(笑)。

小鳩 「secret My lips」の最後のところはちょっと雰囲気を変えて、私の高音と彩ちゃん(彩姫)の低音を主メロで重ねてるんですよ。そこはぜひみなさん一緒に歌っていただけたら嬉しいポイントですっぽね。

AKANEさん、ドラムに関しては今回どんなこだわりを注ぎました? かなりドコドコ鳴ってる曲が多いですけど。

AKANE そうですね(笑)。ドコドコ系でも、ずっと踏みっぱなしの曲があったり、コンビネーションを使った曲があったりと、いろいろニュアンスの違いは出しました。

KANAMI 「Puzzle」では構成をけっこう手伝ってくれたよね。

AKANE あぁそうだね。「Puzzle」は彩ちゃんのアイデアでメロディの展開を多くしたいってことになったので、それに合わせてドラムパターンをいくつも考えました。なのでリズムの展開にも注目して聴いて欲しいですね。

「もっとツインペダル増やしちゃえよ」とか「もっとベース目立っちゃえよ」って

ボーカルのお二人もサウンドに関して積極的に意見やアイデアを出していく感じなんですね。

小鳩 はい。特に彩ちゃんはいろいろ指摘してくれるんですぽ。けっこう大雑把な意見ではあるんですけど(笑)。

KANAMI それが大変なんですよねぇ(笑)。

彩姫 イメージはいろいろ浮かぶんだけど、なかなか言葉にできないんですよ。だから思い浮かんだまま伝えるしかないっていう。「もっとおじさんっぽくして」とか「もっと若い子に受けるようなフレーズにして」みたいな(笑)。「もっとツインペダル増やしちゃえよ」とか「もっとベース目立っちゃえよ」って、多少具体的に言うときもありますけど。

小鳩 歌詞に関してもそんな感じで言ってくるんですよね。「もっとピエロな感じで」みたいな。「え、ピエロっぽ??」みたいな(笑)。

KANAMI でも、そこで言ってくれたことはだいたい的を得てるんだよね。

小鳩 ね。なんとなく言わんとしてることはわかるっぽみたいな感じもあるし。

彩姫 逆にみんなすごいなって思いますけどね。よくわかったな、みたいな(笑)。私が何か言えば、「あぁそれそれ!」って思えるフレーズを出してくれるから。

AKANE (Dr.)

AKANE (Dr.)

これまでのBAND-MAIDの雰囲気を踏襲した「Take me higher!!」という曲がちゃんと入っているのもいいですよね。歌詞にはバンドとしての決意もしっかり込められていますし。

KANAMI 私たちらしい王道感があるよね。

小鳩 うん。やっぱりBAND-MAIDらしい曲も入れたいなと思って、制作期間の後半に作りました。決意表明を強く込めた歌詞でも自分たちらしさを出せたような気がしますっぽ。

“かかってこい!”っていう意味が今の私たちにピッタリだなって思ったんですっぽ

そこで放ったメッセージとともに、今のみなさんの強い思いは「Just Bring It」というアルバムタイトルにも表れているように思います。

小鳩 “かかってこい!”っていう意味が今の私たちにピッタリだなって思ったんですっぽ。彩ちゃんがライブでよく「かかってこいや!」って言ったりするので、そのイメージにも合うだろうし。私たちの新たな挑戦が詰まったこのアルバムを聴いて、みんなにかかってきて欲しいなって思いますっぽね。同時に、自分たち自身にも「もっとやってやれよ」っていう意味でこの言葉を言いたいなとも思うし。

MISA (Ba.)

MISA (Ba.)

BAND-MAIDは男前なバンドですよね。サウンドも含め、骨太な感じがします。ライブ中にお酒飲んでるメンバーもいるし。

MISA はははは。

彩姫 ライブでスイッチ入るとどうしても熱くなって、激しくなっちゃうじゃないですか。基本、BAND-MAIDのお客さんはむさくるしい人たちばっかりなんで、より熱くしてやろうじゃないかと。

むさくるしいって(笑)。ご主人様・お嬢様って呼んでるのに。

KANAMI あははは。まぁでもそういうメイドが好きな人もいっぱいいますから(笑)。

小鳩 そういうKANAMIもお給仕中だと豹変しますから。イナバウワーしながらギターソロ弾いてるっぽね(笑)。

KANAMI 普段はカラダが硬くて全然動かないんですけど、お給仕の時はなぜか柔らかくなるんですよ。お給仕ならではのマジックですね(笑)。

そんな姿が堪能できるお給仕は必見ですね。あと最後に、小鳩さん。語尾に“ぽ”がついてますけども……どうしました?

小鳩 あ、私は小さい鳩なんで語尾に“ぽ”がついてしまうんですっぽ。あと、くるっぽーって鳴きますぽ。

彩姫 大事な人にあいさつするときとか、今は絶対やめとけよってときでも言ってますからね(笑)。

小鳩 自分では言ってるつもりはないんですけどっぽね。言っちゃってますぽ。

しょうがないですよね。鳩ですからね。

小鳩 そうですっぽ!

BAND-MAID

ライブ情報

HIROSHIMA MUSIC STADIUM-ハルバン’17
2017年3月11日(土)、3月12日(日)
会場:SECOND CRUTCH , Cave Be , BACK BEAT , スマトラタイガー , タワーレコード広島店 , アリスガーデン(12日のみ)
出演者:BAND-MAID他

TENJIN ONTAQ 2017
2017年3月11日(土)、3月12日(日)
会場:LIVEHOUSE CB , Early Believers , graf , LIVE HOUSE HEART BEAT , Kieth Flack , LIVE HOUSE Queblick , public space四次元 , VIVRE HALL
出演者:BAND-MAID他

HAPPY JACK 2017
2017年3月18日(土)
会場:熊本B.9 V1・V2・V3 , Django , ぺいあのPLUS’
出演者:BAND-MAID他

BAND-MAID

小鳩ミク (Gt,Vo.)、彩姫 (Vo.)、KANAMI (Gt.)、AKANE (Dr.)、MISA (Ba.)。2013年7月結成、同年8月に現在のラインナップとなる。メイドの姿をした5人組ロック・バンドである。“ありそうでなかった、メイドのバンドのガチロック”。BAND-MAIDは、メイドの世界観満載のガチ・ロック・バンド。
衣装はメイド服で、ライブを『お給仕』、ファンを『ご主人様』、『お嬢様』と呼ぶ一方、ビジュアルとは相反するハードなロック・サウンドを武器に、ツイン・ボーカルにギター、ベース、ドラムの確かな実力を持ち合わせている。
そのルックスとは正反対の音楽性で観る人を魅了し、MV「Thrill(スリル)」はfacebook上に公開されて2週間で200万回再生を記録。YouTubeでも公開1年経たずして100万回再生を記録。既に日本のみならず、海外のご主人様、お嬢様にも受け入れられている。2014年に、1stミニ・アルバム 『MAID IN JAPAN』リリース。2016年3月には初の海外お給仕をアメリカ シアトル“Sakura-Con”にて行い、3000人近くを動員した。

オフィシャルサイトhttp://bandmaid.tokyo

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